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「バリー・シール アメリカをはめた男」(2017)

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敏腕パイロットとして民間航空会社に勤務するバリー・シール(トム・クルーズのもとに、ある日CIAのエージェントがやってきた。 CIAのスカウトを受けたバリーは、偵察機パイロットとしてCIAの極秘作戦に参加。 作戦の過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、バリーは麻薬の運び屋として天才的な才能を開花させる。 エージェントとしてホワイトハウスCIAの命令に従いながら、同時に違法な麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをする破天荒な動きをするバリー。 そんな彼にとんでもない危険が迫っていた……。 (映画.COM
トムのパイロット姿は恰好いい、“トップガン“が再び観れるというニュースはうれしい!というわけでWOWOWで鑑賞しました。
あらすじ:
TWAの若手TOPクラスのパイロット・バリーは、ちょいちょい薬を運ぶこともあったらしい。そこに目を付けたCIAエージェント・シェイファーが近づき、格納庫に案内して「この機に乗らないか、あんたに運転できるかな?」と挑発されたことで、彼のいう「CIAに協力してくれ!」という深い意味も考えず、偵察機で超低空を飛び、グアテマラホンジュラスエルサルバドル共産主義革命軍を撮影して回った。ここでのノリノリのパイロット:バリーを、ほぼスタントなしでトム・ルーズが演じ、それが恰好いい。()
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腕を認められて、パナマのノエリガ大佐とCIA接触を担い、彼のつてでコロンビアの麻薬組織メデイジン・カルテルと繋がる。ここでも、薬をどのくらい運べるかと挑発され、本物の運び屋に仕立てられた。しかし、メデイジン・カルテルが政府当局にガサ入れされ、ただひとりバリーのみが逮捕された。
バリーはシェイファーにより救出され、レーガン大統領の登場で、秘密裏に、ニカラグアサンダニスタ革命政権に反旗を翻すコントラへの武器補給を命じられる。
このコントラが喰せもので、武器より金を欲しがりメデイジン・カルテルに武器を売りつけ薬を買って売りさばくという組織だった。バリーはこのカラクリを使って、DEAアメリカ麻薬取締局)の監視を逃れ、巨額の富を生み出す。
銀行には預け切れず、屋敷に穴を掘って埋め、さらに車のトランクには800万ドルを乗せていた。贅沢三昧の生活を楽しんだ! 
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バリーは能天気だから、運搬機を5機にしたが経理士や弁護士を持たなかった。
そこに妻・ルーシーの弟が加わり、出来の悪い子で、この子の荒い金使いから、さらにコントラに武器が渡っていないことから当局に目を付けられ、遂に逮捕される事態に。シェイファーはバリーの活動記録をすべて焼却する。
 
ところが、誰が謀ったか、ビリーは無罪放免され、ホワイトハウスに連れて来られる。レーガン大統領は、妻ナンシーの麻薬撲滅運動に協力するため、サンダニスタ革命政権が麻薬を扱う組織であると訴えることにする。レーガンTV出演してナンシーと麻薬撲滅キャンペーンをするシーンがうまく使われている。その裏にこんなしたたかな企みがあったかと・・・。
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バリーは特別補佐官ノース中佐と取引をして、「ホワイトハウス」の運び屋となりC-130 輸送機でニカラグアに乗り乗り込む。
 
ここでの取引写真を証拠に大統領がサンダニスタ政権を、麻薬を運び込む不法な国であるとTV演説する。ここでも実写映像を使っている。
 
バリーは「俺は軍隊を動かし、世界最大の麻薬組織メデイジン・カルテルを動かした。DEACIAホワイトハウスを動かし大したアドベンチャーだ。アメリカはやはり、世界最高の国だ」とつぶやいたが、後に、メデイジン・カルテルの手で闇のなかに葬られた。
シェイファーはこれを知って「イランでコントラ武装する」と叫ぶ。これが「イラン・コントラ事件」の裏事情だった。
 
ビリーが「アメリカをはめた!」ではなく、「レーガン(大統領)にはめられた」ではなかったのか。( ^)o(^ )
感想:
パイロット役のトムは、ハチャメチャで恰好よく、まるでパロデイーのような描き方でとてもおもしろい作品でした。
冒頭でカーター大統領の演説「これから最悪の5年になる」ではじまり、バリーが麻薬組織メデイジン・カルテルによって消されたあと、記者が副大統領ブッシュ(パパ)に「“コントラ”の件はどうなった」と迫るシーンでエンデイングを迎え、アメリカの中南米政策の闇を辛辣に皮肉る作品になっている。メリカのこの体質は今も変わらない!
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監督:
キャスト:

トム・クルーズ:バリー・シール

ドーナル・グリーソン:シェイファー

サラ・ライト:ルーシー

E・ロジャー・ミッチェル

ジェシー・プレモンス

ローラ・カーク

アレハンドロ・エッダ:ホルヘ・オチョア

ニート・マルティネス

ジェイマ・メイズ

マウリシオ・メヒアパブロ・エスコバル
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バリー・シール: