イブに選んだのがこの作品。みんなで盛り上がりたいと!当たりでした。ほぼ満席!しかし女性が多い!なんでなんでしょうか?
原作もTVアニメも全く知らずの鑑賞です。
この作品には、今の若い人が求めるすべてが入っているような作品だと思いました。話が飛びますが、指導者としてイチローさんや野球監督として新庄さんが求められるわけが分かったように思います!(笑)
原作:芥見下々さんによる大人気漫画「呪術廻戦』」を原作とするTVアニメの劇場版。本編の前日譚として短期集中連載された人気エピソード「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」の映像化だそうです。
こんな学校があるというのが面白い!この学校だからこそ描かれる教官の指導、友情、生きていくための拠り所と教えられることが一杯でした。決して子供用の漫画ではない!「鬼滅」を超えるのではないでしょうか!
制作:MAPPA。監督:TVシリーズに引き続き「牙狼<GARO> -VANISHING LINE-」の朴性厚。脚本:瀬古浩司、キャラクターデザイン:平松禎史、音楽:堤弘明、照井順政、桶狭間ありさ、主題歌:King Gnu「一途」「逆夢」。
声優:緒方恵美、花澤香菜、中村悠一、櫻井孝宏、小松未可子、内山昴輝、関智一、山寺宏一、他。
あらすじ:
幼い頃、結婚を誓い合った幼なじみの祈本里香(花澤香菜)を交通事故で失った乙骨憂太(緒方恵美)は、怨霊と化した彼女に取り憑かれ、自らの死を望むほど苦悩していた。そんな時、乙骨は最強の呪術師である五条悟(中村悠一)に導かれ、“呪い”を祓うために“呪い”を学ぶ学校“東京都立呪術高等専門学校”に編入する。
同級生の禪院真希(小松未可子)、狗巻棘(内山昴輝)、パンダ(関智一)と出会い、呪術師として生きる道を見出した乙骨は、里香の呪いを解くことを決意。しかしその矢先、かつて一般人を大量虐殺して高専を追放された最悪の呪詛師・夏油傑(櫻井孝宏)が現れて新たな大虐殺“百鬼夜行”の実行を宣言し、乙骨たちは夏油との戦いに身を投じることになるのだった。(allcinemaから引用)
感想(あらすじを含む):
2016年11月、
友達なしで孤独、外に出たくないこんな暗い憂太がいじめにあって、里香の呪力を借りて、ある少女を処刑したらしい。何人もの呪術師が除霊を試みたが無理で、“東京都立呪術高等専門学校”の教師である五条が、「特級の能力あり」と引き取って、1学年の真希(4級)、棘(2級)、パンダ(準2級)と一緒に、呪術師として鍛えることにした。真希は呪術界の名家の出だが呪術力がなく家に反抗してここに入学、棘はおとなしい性格の呪言師、パンダは名のとおり陽気で仲間のまとめ役。
4人のキャラクターが、今の若者世界の中でほ落ちこぼれ。しかしそれぞれには見るべき個性がある。この4人が見事に成長していく物語だから人気になるのではないでしょうか?
教師の教え方がユニーク:
いよいよ憂太の教育が始まる。真希が「お前の顔に出ている、守られて生きている、受け身で生きてきた」と一発喰らわす!しかし、棘、パンダがすかさず「あいつは他人を理解しないところがあるんだ」と庇ってくれる。これがこの学校のいいところ。
2017年春、五条は実習で鍛えることにする。
「子供が自然に消える小学校がある、呪いを払ってこい!」と真希と憂太に命じた。教頭の伊地知(岩田光央)がふたりをつれて小学校に。教頭が帳を張る。そこに大きな口の裂けた呪が出現、真希が槍を振りかざしてその口に飛び込み、憂太が彼女を追った。憂太が目を覚ましたとき、呪の腹の中で、真希が足に負傷して動けない。「どうする憂太、子供が泣いている!」と真希にせかされた憂太は「誰も傷つけたくないが、自分がやるしかない!」と由香に声をかけると真希も憂太、子供たちも一緒に吐き出された。五条が憂太の呪術力の大きさに驚いた。憂太は負傷した真希を背負って、「がんばれ!」の里香の声に励まされ、病院に運んだ。
憂太は自分でやれるという自信を持った。しかし、校長の夜蛾(黒田崇矢)、教頭は呪いが暴走していると五条に注意したが、五条は「あいつの青春を取り払うことを許さん!」と反対した。
五条は自分の呪いで戦えるよう憂太に刀を与え、真希の槍と競わせ鍛えた。憂太は大きな進歩を遂げていった。
2017年夏、五条は実戦で鍛えると、棘と憂太で商店街の霊を払うことにした。教頭が帳を張ると、群れになった魚形の呪いが現れたが、喉薬を飲んだ棘が一声で払った。ところが、その奥から巨大な呪いが現れた。憂太は「予想と違う!」と腰が引けたが、棘が薬を飲んで力を振り絞って呪言を吐き相手を金縛りにした。これを見た憂太は「棘が俺を守ってくれている!ふたりで頑張ろう!」と刀を抜いて相手に挑み、相手を倒すことができた。
憂太はもう里香がいなくても自分でやれるという自信、友のために戦うという喜びを知った。
五条の指導は憂太に技術的な指導ではなく、なんのために呪いを使うか、使い方の基本、使っての喜びを教え、夜まで訓練せよなどとヤボなことは言わない、すべてを憂太の自主性に任せ、見守ってやる度量のある指導。高校野球を指導するイチローさんや新庄監督に似ていませんか!(笑)
この実戦でなぜ巨大呪いが出現したか?伊地知教頭が現地を調査、五条も情報を収集。これが生徒への教師としての愛です。
高専に席を置き特級でありながら、一般人を大量虐殺し、追放された夏油が裏で働いたことが明らかになった。夏油は呪術師として大金を稼ぎながら「非術師をせん滅して呪術師だけの楽園を作る」を標榜するにいたり、呪術高等専門学校”を潰しにかかろうとしていた。
2017年冬、夏油らは五条らの前に現れ、12月24日日没とともに東京新宿と京都で千の呪いを放つ「百鬼夜行」を敢行すると告げた!
夏油は今の勢力では高専に劣るとして他の呪術師をかき集め、的を憂太捕獲に絞り、外線作戦で東京都立呪術高等専門学校”を潰そうと画策。
高専では夜蛾校長が主力を東京高専に集め、京都には最小限の勢力、棘とパンダを送った。
五条は決戦に臨むにあたって、「なにが百鬼夜行か!弱者生存こそがあるべき姿だ!」と戦いの目的が明確にし、各人に「自分のできることを最大限にしろ!これが一本にまとまる」と戦い方を指示した。この指示も受けるでしょうね!
ここからはねたばれ(要注意):
東京と京都に分けて戦が描かれます。ここは監督のサービスで、キャラクターが総動員されているとのこと。音楽によく合った戦いを楽しめます!
五条には「俺が相手だ!」とインドからやってきた呪術師ミゲル(山寺宏一)が立ち塞がる。このふたりの戦いは映画作品でのみ見ることができるそうです。
憂太は二度にわたって夏油に挑むが、倒され、夏油が雄叫びを上げるところに骸骨(里香の呪い)が立ち向かい、助け出されて、刀がバラバラになりながら、憂太は里香に「これからは一緒に逝こう!すばらしい世界に変える」とふたりは火の玉になって戦った。
これを見た夏油は「次が里香を手に入れてやる!五条悟、遅かった!」と手を上げた。そして「悟や高専が憎いわけではい。自分の心の底が低かった」と敗北を認めた。五条はこれを受け入れ、ふたりは邂逅した!世界を変えるために敵を作らないという、この終わり方が爽やかでいい。
憂太は里香と「同じところにいたい」というと「それ死ぬということ」と消えてしまった。五条が「君は最高の呪術師だ。里香が呪いをかけているのではなく君が掛けているんだ」と話しかけた。憂太は納得した。里香は「この6年生きていたより幸せだった!こちらにきてはダメ!」と消えていった。
憂太が里香の死を負って、前に進むという、死生観がいいですね!
まとめ:
憂太が里香の愛、五条の指導や周りの力を借りながら成長していくところが見事ですね!特にこの役にエバンゲリオンのシンジ役緒方恵美さんを持ってきたのは、当たり!でしたね。これは違反ですよ!(笑)
五条がまたよかった!恰好いい!新庄監督を見ているようでした。
この作品には音楽の力がすごく働いています。力を感じさせるもので、応援歌になっていて心地いい!また、呪いの画像に、驚ききましたね!
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