映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

2024-01-01から1年間の記事一覧

「ペンギン・ハイウエイ」(2018)大人になる道筋は決まっている!少年君!頑張れ!

とんでもない感動もののアニメ。しかし、難解でした。(笑) お姉ちゃんの少し甘ったるい気取った声(蒼井優)で「少年君よ!」と呼ばれ、恰好いいオッパイの持ち主でお臍を見せて寝るお姉ちゃん姿を見せられた少年は、きっとこんなお姉ちゃんに憧れ、一生懸命…

「ソウルメイト」(2023)太陽が輝くのは影があるから!太陽と影の関係!

タイトルの響きがいい。これで観ることにしました。(笑)実はこの作品、女性の友情物語で、お爺にどの程度響くか、これが問題でした。(笑) 登場人物はほぼふたり、12年間のふたりの関係を2時間で描いて見せる、深い心理描写の作品で、何度も見直しが必要かも…

「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」圧倒的な映像美と息をつかせぬアクション劇、今に生きるストーリー!

24年前に公開されたリドリー・スコット作「グラディエーター」、何故今、続編を公開せねばならないのか、その気分になったかとこの視点で観ることにして、前作を観ていないにも関わらず、公開初日、劇場に駆け付けました。 前作はアカデミー賞で12部門にノミ…

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(2024)青春とは「タダで起きないために転べ」、

キャッチコピーの「タダで起きないために転べ、」、これは何だ?前作「止められるか、俺たちを」の続編で、前作が若松孝二監督のはっちゃかめっちゃかな映画愛を描いた作品だったから本作もと観ることにしました。 前作は若松監督指導下に育つ日本初女性監督…

「八犬伝」(2024)正義は虚なのか、馬琴が28年をかけ98巻の作品を書き上げた執念を描く!

観たい作品でしたが風邪で遅れ、やっと観ることが出来ました。 山田風太郎の小説「八犬伝」の世界を、8剣士の活躍で描く“虚構”パートと、その作者滝沢馬琴の創作の真髄に迫る“実話”パートで描くというもの。 予想した以上に面白かった。八犬伝を読んだことは…

「ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人」(2023)娼婦だったのか、時代を超えた人なのか?

18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を描くというもの(マリー・アントワネットのひとつ前の代)。 最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーと言われても如何なる人物なのか分からないが、断…

「十一人の賊軍」(2024)圧巻の集団抗争時代劇!それぞれの死が繋がり、生きる!

白石和彌監督作品。監督の美学観たさに脚を運びました。ラストシーン、確かにそのようになっていました。(笑) 本作、時代劇だが現代に繋がる時代劇“生きる”だと前宣伝されており、これを視点にしていたので、すこしがっかり。こじつければこういうことにはな…

「笑いのカイブツ」(2023)俺のネタのどこがおかしい!岡山天音の狂気の演技に嵌った!

原作者は「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキさん。といってもお笑いの世界に無知で何も知らない。 タイトルから笑える作品だろうと観ことにしました。(笑)とんでもない、真逆の作品でした。笑いの怪物に憑りつかれ、笑えるネタだと思うがプロ…

韓国作品「梟 フクロウ」(2022)奇怪な殺人時代劇!盲目だから見えるものがある!

17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、盲目の目撃者が謎めいた死の真相を暴くため奔走する姿を予測不可能な展開で緊張感たっぷりに描いたサスペンススリラー作品。 韓国の大ヒット作品ということで観ることに…

「チャーリーとチョコレート工場」(2005)僕にとってチョコより大切なものは!

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023)を見た後、本作の評価が高いことを知り、今になって鑑賞。この2本の作品は9月にWOWOWが公開したもの。本作を観て、WOWOWは「敬老の日」に因んで公開していたんだと、その配慮に驚いています。(笑) ディズニ…

「パスト ライブス 再会」(2023)24年ぶりに再会した男女の恋心、恋なのか縁なのか?

海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー。 第96回アカデミー賞で作品賞、脚本賞にノミネートされたた作品。 A24作品ということで、WOWOWで観ました…

「デシベル」(2022)連続爆破事件、生々しい描写もいいが、その背景に韓国映画の凄さを見た!

韓国映画。周囲の騒音が一定のデシベルを超えると制限時間が半減して爆発するという特殊爆弾テロ予告。めずらしい設定で何を描くのかとWOWOWで鑑賞。 全く予想を覆させられた。 爆破事件をリアルにサスペンシブルに見せてくれるが、その事件の背景、潜水艦沈…

「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」(2024)愛を知り悔いはない!ホアキンとガガの演技に痺れた!

前作「ジョーカー」。脳に傷を持つ優しくて弱いアーサーが社会の不条理で殺人鬼に変身、ダークな殺人鬼として崇められる物語。世界的に大ヒット作品となった。 本作はこれから2年後を描いたもの。タイトルは「フォリ・ア・ドゥ」とは“ふたり狂い”、一人の妄…

「天と地」(1993)ヴェトナム戦争で壮烈な体験をしたヴェトナム女性の半生!

海音寺潮五郎の歴史小説に「天と地」があり、紛らわしいタイトル。 ヴェトナム戦争時、売春婦だったヴェトナム女性が米兵と結婚し過酷な人生を送るという実話だった。作品を観て、タイトルには深い意味があることを知りました。 オリバー・ストーンのヴェト…

「唄う六人の女」(2023)森の女たちに翻弄されて、この落し噺。気にいりました!

タイトルが気に入った。(笑) 美しく奇妙な6人の女に監禁された2人の男の運命を描いたサスペンススリラー。 ファンタジーのようなサスペンススリラー。画が美しく、アイディアに満ちた、監督の特性が生かされた作品でした。 監督:石橋義正、脚本:石橋義正 …

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(2024)戦場カメラマンの活動とその目を通して見る生々しいアメリカの崩壊劇、その恐怖に震えた!

内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。 アメリカで内線が勃発!否応なく3年前の議事堂襲撃事件が頭に浮かぶ。現在のアメリカの状況を思うと余りに…

「千夜、一夜」(2022)失踪した夫を30年間待ち続ける妻の心象!

味のありそうな“タイトル”、田中裕子さんと尾野真千子さん共演ということで観ることにしました。 ドキュメンタリー出身の久保田直監督が、日本全国で年間約8万人にも及ぶという「失踪者リスト」に着想を得て、8年をかけて辿りついた作品とのこと。 失踪した…

「憐れみの3章」(2023)暴力、乱交、宗教とえぐいシーンで描く愛の物語。

「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」に続いてヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンがタッグを組み、“愛と支配をめぐる3つの物語”で構成したアンソロジー。前2作の面白さにこのふたりのタッグ、恐らく難題だろうと危惧しながら(笑)、見落と…

「ブルックリンでオペラを」(2023)原題はShe Came to Me、邦題の面白さに嵌った!

アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイら実力派キャストの共演で、ニューヨークに暮らす夫婦の人生が、ある出会いをきっかけに変化していくさまを描いたロマンティックコメディ。 タイトルがロマンティックだ!そして3人の名優の出演…

「ボーはおそれている」(2023)再度この難題に挑戦してみました!

「ミッドサマー」「ヘレディタリー 継承」の鬼才アリ・アスター監督と「ジョーカー」「ナポレオン」の名優ホアキン・フェニックスがタッグを組み、怪死した母のもとへ帰省しようとした男が奇想天外な旅に巻き込まれていく姿を描いたコメディースリラー。A24…

「あの人が消えた」(2024)サスペンス・エンターテイメント?観る人を選ぶ作品!

TVドラマ「ブラッシュアップライフ」(2023)で名を上げた水野格監督の初映画作品。ドラマを観ていない。若い、気鋭の監督作品、これで観たくなりました。キャストに菊地凛子、染谷将太、田中圭さんの名を見つけ、これが後押ししてくれました。 次々と人が消…

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023)今という時代をチョコの世界で描く面白さ!

板チョコが細かく割れる意味が分かった!(笑) ティモシー・シャラメ主演ということでWOWOWで公開される機会に鑑賞しました。子供っぽいタイトルで期待していなかったですが、なかなかの作品でした。 原作:ロアルド・ダールによる名作児童小説「チョコレート…

「ヒットマン」(2023)セクシーでスリリングに、「人生は変えられる」と説く!

監督は「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター。この作品が面白くて、監督作を見ようと選びました。今週、皆さんが観る作品は「スオミの話をしよう」だろうからというのが本音。(笑) 雑誌に掲載された実在のスゴ腕潜入捜査官ゲイリ…

「アンブッシュ」(2021)装甲車を主体としたリアルで迫力のある戦闘シーンを楽しむ!

アンブッシュとは伏撃という意味。劇中では奇襲とも使っている。 内戦下のイエメンを舞台に、敵ゲリラに囲まれた装甲車パトロール隊の救出に向かったUAE軍兵士たちの死闘を、実話を基に臨場感たっぷりに活写したミリタリーアクション作。アラブ首長国連邦・…

「スイート・マイホーム」(2023)齊藤工監督の第2作目、何かが狂うと家族は崩壊するぞ!

監督は齊藤工さん。長編映画初作品「blank13」 (2017)を見て、次作品を楽しみにしていました。 前作は長編作初挑戦で 葬儀をテーマにして“人間の評価が自分だけでは分からない“という人の見方をユーモアたっぷりに描いていました。斎藤色を出さんとユニーク…

「アルカトラズからの脱出」(1979)ドン・シーゲルとイーストウッドが作り上げた世界感最期の作品。

監督ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドが組んだ最後の作品ということで、NHKBSで放送されたものを見ました(洋画版)。 アル・カポネも収容されていたというサンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ刑務所。本作は1962年6月11日に起きた事件を基に製…

「カラオケ行こ!」(2024)カラオケで“紅”を歌うことのすばらしさ!感動しました!

変な名のタイトルだとは思ったが、まさかヤクザにカラケを教える中学生の話だとは知らなかった。(笑) 監督は山下敦弘さん、よく観ている監督さんです。オフビートな作風から日本のオキ・カウリスマキと言われている人(ウィキペディアより)。(笑)くしくも、…

「枯れ葉」(2023)悲しい話だと思ったら、芽吹く準備の話だった!

監督がフィンランドの名匠アキ・カウリスマキということで観ることにしました。申し訳ないがアキ・カウリスマキ作品をひとつとして観ていない。(笑) 観終わって感想を書く段階で悩みました。数ページに及ぶ絶賛の感想文の嵐、過去作を観ていないから私には理…

「こんにちは、母さん」(2023)山田洋次監督らしい、庶民の心に染み入る物語だった!

山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎え、現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。 山田洋次監督と吉永小百合さんの作品はしばらく見送っていましたが、「WOWOW座からの招待状」に登場ということで、観ました。(笑) 観てとてもよ…

「ラストマイル」(2024)流通業界の闇を炙り出す社会派ミステリー。

流通業界を背景に連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。 テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の世界に繋がるシェアード・ユニバース・ムービーだという。一体これはどういうことか? TVドラマを観ないが、韓国映画「ニューノーマル」(2023)が…