映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

WOWOWシネマ(2020)

「ほえる犬は噛まない」(2000)ポン・ジュノ監督のネタ元が全部ある作品。

ポン・ジュノの初長編監督作。監督作の6作目としてこの作品をWOWOWで観賞。この作品のなかにはこれ以降の作品ネタが含まれるという、とんでもない初監督作品で、常に韓国の現状を危惧する姿勢には心打たれます。 教授を目指すがその席につけず女房に頭…

「グエムル 漢江の怪物」(2006)韓国の闇が透けて見える怪獣物語!

ポン・ジュノ監督が描く怪獣映画は?とWOWOWで観ました。驚きました!これまでに見たことのない怪獣物語でした。(笑) アメリカ軍がソウルの中心を貫く漢江に垂れ流したホルムアルデヒトで変魚が誕生、成長して人を襲う。喰われた娘を取り戻そうと戦う一…

「ラストレター」(2020)記憶されて人は生かされる!

今年1月の公開作品。見逃していましたのでWOWOWで観賞。「Love Letter」(1995)で長編映画監督レビューした岩井俊二さんが25年ぶりに描くレターもの。手紙を通して亡くした恋人を偲ぶという前作をモチーフにした作品!本作は少し手の込んだ作品になっ…

韓国映画「殺人の追憶」(2003)真犯人は刑事たちを翻弄し続けたポン・ジュノ監督!

1999年に「ほえる犬は噛まない」でデビューしたポン・ジョノ監督の2作目、韓国のみならず、世界的に評価の高い作品。WOWOWの「ポン・ジュノ監督特集」で観賞。 1986年から1991年にかけて大韓民国の京畿道華城周辺の農村地帯で10代から70代までの10名の…

韓国映画「母なる証明」(2009)どんなことがあっても子供には幸せになってほしい!

92回アカデミー賞作「パラサイト 半地下の家族」に因んでのWOWOW「ポン・ジュノ監督特集」。「ほえる犬は噛まない」(2000)から8作品が紹介され、その1本が本作です。ポン・ジュノ監督の描く母親像を覘いてみようとこの作品を選びました。 知的障害の…

「ウォール・ストリート」(2010)今、観る価値がある!

前作「ウォール街」(1987)から23年後、ゴードン・ゲッコーの復活とリーマン・ショック前後のニューヨーク、ウォール街を描いた作品。監督は前作のオリバー・ストーンです。証券詐欺罪で8年の刑務所暮らし。刑を終えたゲッコーが何を喋るかが作品のポイント…

韓国映画「無垢なる証人」(2020)自閉症者の証言を信じますか?

家主を窒息死させた容疑の女性を弁護する弁護士が、唯一の目撃者である自閉症の少女の証言を巡り、検察と対決する韓国の法廷ドラマ。 とても上質なエンタメ法廷ドラマで、日本での公開館が非常に限られたのが残念だったかもしれません。WOWOW初放送で観…

「星を追う子ども」(2011)これまでの作品とは異質ですが、これ以降の作品に繋がる“作品

WOWOWシネマ、新海監督の世界特集で観ました。「雲の向こう、約束の場所」(2004)から始まって、「天気の子」(2019)までの6作品。一連の作品として観ると、本作は「秒速5センチメートルから5年おいての作品ですが、迷いのあるような、これまでの作品…

「グラン・ブルー」(1988完全版)なぜ深海に潜る!そこにグラン・ブルーがあるから!

「グレート・ブルー」を劇場で観ていない人間に“LE GRAND BLUE”を語って欲しくはない、と<allcinema>にありますが、まさに映画館でみるべき映画だと思います。WOWOW特集:「ミニシアターに愛をこめて」で観賞。 フリーダイビングの世界記録に挑む2人の</allcinema>…

「トゥルー・クライム」(1999)死刑廃止の是非を問う作品?

クリント・イーストウッド監督・主演作ということで、WOWOWで観賞。 主人公の記者が自らの正義を貫き真犯人を暴くと言う、監督らしい作品でしたが、ちょっと情けないキャラクターが気になる作品でした。「人である前に、男でありたい」というキャッチコ…

「評決のとき」(1996)目と頭でなく、ハートで陪審員の心を掴め!

裁判を目前に控えていまして、裁判劇を観たいと思っているところに、WOWOWでの放送。 原作はジョン・グリシャムの処女作。彼の新米弁護士時代の体験に基づく作品。 新米弁護士が、街を荒らす無法者の白人ふたりが黒人少女を強姦。これに復讐した黒人の…

「グリンチ」(2018)サンタさんへのお願いは何にしようかな?

WOWOWシネマで初公開、「SING/シング」(2016)のイルミネーション・エンターテインメント作品ということで観賞しました。 原作は1957年発表のドクター・スースの名作絵本「いじわるグリンチのクリスマス」。すでにTVアニメ、実写版(2000)があり、…

「ミザリー」(1991)なんでこんな映画を観るの? アニーのミザリーへの偏執性。これをうまく使って、ポールが復讐を謀るという結末のカタルシス。

スティーブン・キングの同名小説を「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー監督が映画化した傑作サイコスリラー。ということで、WOWOWで観ました! 精神的に重く追い詰めてくるところ、残酷なシーンは「シャイニング」? 「ミザリー」シリーズで人気…

「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)“愛”を尊厳死で描く結末に泣かされます。

クリント・イーストウッド監督作。第77回アカデミー賞において作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を制した作品。 初老のトレーナーが極貧出の女性ボクサーをわが娘のように育て上げて、タイトルマッチ戦に挑戦するが、再起不能の重傷を負う…

「激動の昭和史 沖縄決戦」 (1971)今、観るべき戦争映画です!

WOWOW、戦後75年東宝8.15シリーズのなかで放送されたもの。監督が岡本喜八さんで、脚本が新藤兼人さん。撮影が村井博さん。出演者は小林桂樹・仲代達矢・丹波哲郎さんのほかそうそうたる面々です。 沖縄防衛軍として創設された32方面軍。戦い方で大本営…

「よこがお」(2019)自分は「大丈夫か?」と怖くなります!

「淵に立つ」の深田晃司監督作ということで、WOWOWで観賞しました。 人は善と悪の二面性を持ちますが、この悪の部分を鋭く追及し恐怖に追い込んで来るのか深田監督。本作も然りで、「淵に立つ」に比してストーリーがシンプルですが、強烈に胸に刺さりま…

「グラン・トリノ」(2008)“老人の最期はかくあるべし”

本作、クリント・イーストウッド監督作ということでWOWOWで観賞しました。監督が本作を俳優業最後の仕事と位置づけ、今後は監督業に専念して俳優業から引退すると明かしての公開だったと聞き、“なるほど“と言える作品で、このことを胸において観るとと…

「さらば愛しきアウトロー」(2018)ただ消えゆくのみ!

ハリウッドスター“ロバート・レッドフォード”の俳優引退作です。俳優としての最後に何を残し、何を語るかと、WOWOWの特集公開で観賞しました。「明日に向って撃て!」で俳優としての地位を得て、「数多くの銀行強盗をしながら1発も撃たずにその任を終えたと…

「まく子」(2019)すべての背後には生命と慈愛があり恐れる物はない!

原作が西加奈子さんの同名小説ということで、WOWOWで観ました。このタイトルは何か? おそらくタイトルで観る人は少ないかもしれませんね!(笑)これが分かると“人生が楽になる”というお話し、原作は未読です。 小さな温泉街に住む11歳の少年が、身体の異変に…

「ゴールデン・リバー」(2018)さすがフランスの巨匠が描いた西部劇だ!

フランスの名匠ジャック・オーディアール監督が初めて英語劇で挑んだ西部劇サスペンス。第75回ベネチア国際映画祭(2018)での銀熊賞(監督賞)作品。 監督作品は初観賞です。正直、“テーマは何か”と戸惑いました!タイトルに引っ張られました!邦題は間違い…

「ロケットマン」(2019)

世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的映画。主題歌が2019年度アカデミー賞の主題歌賞に輝いた作品です。しかし、ダイアナ妃に捧げた「キャンドル・イン・ザ・ウインドウ」ぐらいしか知らない音楽音痴の観賞記(WOWOW)です! 主としてレビューか…

「きみと、波にのれたら」(2019)自分の人生は自分で見出せ!

監督が「夜は短し歩けよ乙女」の湯浅政明さん、脚本が「映画 聲の形」の吉田玲子さん。これは観ないわけにはいきません。WOWOW初放送で観賞です。 サーフィン好きの女学生が、自宅マンション火災で駆けつけた消防士と恋におち、その絶頂期に海で彼を失う。彼…

「独裁者」(1940)The Great Dictator

WOWOWで観ました。最初から最後まで笑いっぱなしで、ラストの演説を聞いて、今の時代に繋がる演説で、これは凄いと思いました。 観てない方はぜひ観ることをお勧めします! 世界制覇を目指す独裁者がある国との合併祝賀式典で演説を行うところに、独裁者によ…

「D-デイ ノルマンディー1944」(2019)悪評ばかりではない!

1944年6月6日は第2次世界大戦で連合軍がノルマンディー上陸作戦を開始した記念すべき日でした。ノルマンディー上陸作戦75周年記念作品と銘打った本作、いかなる作品かと観ることにしました。作品案内に「B級戦争アクション」とありましたが、“なるほ…

「洗骨」(2019)

観たいと思っていて観れなかった作品。WOWOWで公開してくれました。タイトルでテーマは推測できますが、怖い!という感じがありましたが、作品の結末には驚きました。古謝美佐子さんの唄う主題歌「童神」に涙が止まらず、家族の歴史のなかでの自分の立ち位置…

「それでも夜は明ける」(2014)原題:12 Years a Slave

2014年アカデミー作品賞で9部門にノミネートされ、作品賞、助演女優賞、脚色賞を受賞した作品。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活を綴った伝記の映画化。WOWOWでの鑑賞です。 白人による黒人差別の映画は沢山観ましたが…

「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(1998)

天才並みの頭脳を持ちながら、幼児期のトラウマが原因で周囲に心を閉ざし非行に走る青年と、妻に先立たれ人生を見失った精神分析医との心の交流を描いた物語。監督は「ドラッグストア・カウボーイ」のガス・バン・サント。脚本はマット・デイモンとベン・アフレ…

「ルーベ、嘆きの光」(2019)

ベルギーとの国境に近い北仏の町ルーペで老女性が殺される事件が起き、事件解決に奔走するある警察署長の物語。第72回カンヌ国際映画祭に正式出品です。監督はルーペが故郷のA・デプレシャン監督。“007”シリーズの最新作「~ノー・タイム・トゥ・ダイ」の…

「アメリカン・ビューティー」 (1999) 見かけの豊かさではなく、真の豊かさを探せ!

WOWOW「アカデミー賞特集2020」で紹介された作品。タイトルのネーミングに魅せられての観賞です。現代アメリカの理想的家族の崩壊劇を通して、現代アメリカ社会の抱える闇をコミカルに描き出すというもの。 アメリカの闇という高尚なことはよく分からなかっ…

「戦火の馬」(2012)War Horse

「1917」を観て、スピルバーグ監督の描く第一次世界戦争もみたいとこの作品をWOWOWで観賞です。 主人公が幼少の頃に手に入れて手塩にかけて育てた馬が第一次世界大戦で軍馬として参加し、その役割を終え無事帰宅するまでを物語。人と馬の絆や戦場での友情、…