映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

WOWOW(2023)

「アイ・アム まきもと」(2022)孤独死者を無縁墓には埋葬しないと奮闘するまきもと。役所勤務者の手本だ!

イギリス・イタリア合作映画「おみおくりの作法」(2013)のリメイク作品。 孤独死の人たちの親族を捜し、見つからねば遺品を整理して持たせて火葬するなど、丁寧にお見送りをする市役所職員の話で、いい話だったと記憶している。 監督は「舞妓 Haaaan!!!」…

「生きる LIVING」(2023)美しく気品がある、こういう人生を生きたい!

ノーベル賞作家ズオ・イシグロ脚本による黒澤明監督の名作「生きる」のリメイク作品。どう黒澤作品を料理したかと観ることにしました(WOWOW)。 黒澤作品をより噛み砕いて自分の人生を生きる意味を問う作品になっていて、黒澤作品が時代や国に関わらず受け…

「FALL フォール」(2023)高度600mの恐怖、うまい演出だ!高所恐怖症、それだけではなかった。

地上600メートルの超高層鉄塔に取り残された2人の若者の運命を描いたサバイバルスリラー。 スリラーというジャンルでこういう作品を観たことがない、ということでWOWOWにて鑑賞。 う~ん、面白い!アイデア勝負の作品だと思う。一度この恐怖を味わっておくの…

「生きる」(1952)ゴンドラの唄だけではなかった、ユーモアがあって映像で見せる“生きる”だった

黒澤明作品の名作中の名作。学生のころ見たが「主人公がブランコでゴンドラの唄を歌うシーン」ぐらいしか思い出せない。これをリメイクした「生きる LIVING」(2023)を見るために見直してみた。 “生きる”とはどういうことか。これをユーモアたっぷりに描いて…

「search #サーチ2」(2023)面白い!“伏線ワード”打ち込みで展開するスリル!

前作、パソコンの画面上で物語が展開していくという斬新な手法を用いた作品。もうこれでお終いだと思っていたら「#サーチ2」が公開。同じようなものだろうと思っていたら意外や意外、好評だ。WOWOW公開を待っての鑑賞。 前作より数倍面白かった。 IT音…

「幸せなひとりぼっち」(2015)ひとりでは生きていけない!感謝してご近所に世話になればいい!

孤独な老人が隣人一家との触れあいを通して再生していく姿を描いたスウェーデン発のヒューマンドラマ。第89回アカデミー賞では外国語映画賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた作品。わが国でもとても評判のよい作品。 本作のハリウッドリ…

「ノック 終末の訪問者」(2023)密室殺人劇の恐怖!なんだか変だと思ったら!

「シックス・センス」「オールド」のM・ナイト・シャマラン監督作品ということでWOWOWで鑑賞。とても評判が悪い作品! (笑) 前作の「オールド」がとても面白かった。奇抜な設定の中での殺人劇。ここで見せる恐怖、そしてラストで明かされるトリックと人生へ…

「サイド バイ サイド 隣にいる人」(2023)詩的な映像世界がすばらしい!面白さは「マジックリアリズム」だ!

伊藤ちひろさんの監督2作目。伊藤さんの経歴を見てWOWOWで観ることにしました。 定勲監督の「世界の中心で、愛をさけぶ」、押井守監督の「スカイ・クロラ The Sky Crawlers、神山健治監督の「東のエデン」など有名監督の話題作の脚本を担当。 本作、リアルと…

「ベネデッタ」(2021)17世紀のイタリア、レスピアンとして生きた修道女のはなし!

「氷の微笑」(1992)「エル ELLE」(2016)などのポール・バーホーベン監督作品。2023年2月公開作品でこんな作品があったかとWOWOWで観ました! フランス・オランダ製作作品。 監督:ポール・バーホーベン、原案:ジュディス・C・ブラウン、脚本:「エル EL…

「エイリアン2」リドリー・スコットとジェ-ムス・キャメロンが描き上げたエイリアン、これは凄い!

1986年度製作作品。「エイリアン」に引き続いでの鑑賞です。監督が「ターミネーター」のジェームズ・キャメロン監督に代わり、エイリアンの大群と海兵隊の死闘を緊張感たっぷりに描くというもの。 監督・脚本:ジェームズ・キャメロン、原案:ジェームズ・キ…

「エイリアン」(1979)見えないエイリアン!宇宙船乗員の疑心暗鬼にアンドロイドへの恐怖!

“エイリアン”という単語が異星人を意味する単語になったと言われる作品。このシリーズを全く観ていない。WOWOWでシリーズとして放送してくれ、助かりました。エイリアンを描く元祖的作品。これ以降の作品は物まねになってしまうのでないかというほどの出来だ…

「スターリングラード」(2001)ソ軍の伝説スナイパーの自伝、愛の物語だった!

ロシア・ウクライナ戦争の渦中にプーチン大統領は2月2日、ボルゴグラード(スターリングラード)に駆けつけて“WWⅡスーリングラード戦”の勝利を祝い国民の士気を鼓舞した。それほどにスターリングラードはロシアにとっては誇りにしている戦場。 WWWⅡナチ独逸…

「オットーという男」(2022)4度自殺を試みて掴んだ人生は!

トム・ハンクス出演作ということでWOWOWで観ました。自らの製作出演作品、彼にはこういう作品が多い!ライフワークなんですかね! 人生を楽にしてくれる!本作は定年で職場を去り、妻を亡くして孤独に苦しむ男が如何に人生を終えるかという話です。 原作:ス…

「ターミナル」(2004)67番ゲートで生活する男!スピルバーグにこんな笑える作品があるとは!

WOWOWのスピルバーグ特集で放送されたものの1本。名作「プライベートライアン」(1998)と「インディジョーンズ」(2008)の間で作られたもの。 空港内に長期間にわたって足止めされてしまった男と、そこで働く人々の交流を描いたヒューマンドラマだという。…

「警官の血」(2022)警察組織の闇を暴く!みごとなエンタメ作品だ!

佐々木譲さんの同名警察小説を韓国でリメイク、警察組織の闇を描いたクライムサスペンス。韓国のクライムサスペンスに期待して観ることにしました。原作は未読です。 物語は、 高い検挙率を誇る広域捜査隊の敏腕刑事パク・ガンユンが、警官殺害事件の黒幕と…

「母性」(2022)“母性”とは一体何なのか!

原作はベストセラー作家・湊かなえさんの同名小説。未読です。戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが母娘役を演じるミステリードラマ。監督が廣木隆一さんということで、少し心配もありましたが(笑)、WOWOWで鑑賞。 監督:廣木隆一、脚本:堀泉杏、撮影:鍋島淳裕…

「言の葉の庭」(2013)人生を長い間温めてくれる特別な一瞬(出会い)とは!

美しい絵!少年の初恋の感情が伝わる作品で何度でも観たくなる!! 「天気の子供」」(2019)のなかで、帆高と陽菜がホテルに泊まるシーン。このシーンについて監督は、「誰の人生にもそういう一瞬があるはず。その先の人生を長い間温めてくれる特別な一瞬、…

「ミッドサマー」(2019)白夜の祭典に隠された惨劇!なぜ、この怖さ!

A24作品。長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」で高評価を集めたアリ・アスター監督の第2作。劇場で鑑賞しましたが、終盤が掌握できなかった作品。パンフレットで掌握しようにも完売で、そのままにしておいた作品。WOWOWで鑑賞。 監督・脚本:アリ・アスタ…

「あのこと」(2022)中絶の苦しみ、男性が観る作品!

法律で中絶が禁止されていた1960年代フランスを舞台に、望まぬ妊娠をした大学生の12週間にわたる戦いを、主人公の目線で描いた作品。 2021年・第78回ベネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作です。 今の日本では論ずる必要がないかもしれない。が、米国での反対…

「ブラックアダム」(2022)リアリティがない、見慣れていると言うなかれ!なかなかの優れもの!

観る作品が見つからない!と探し、目に入ったのがこの作品。全編派手な格闘・戦闘シーンが続く。一体何の話かと2度目に挑戦。現代社会をおちょくるようなパロディーストーリーで結構面白い。(笑) 原作:シャザムの宿敵として登場したブラックアダムを主人公…

「パラレル・マザーズ」(2022)家族の血の繋がりで戦争の悲劇を描くとは!

病院であかちゃんを間違えられた母親の話?是枝監督の「そして父となる」(2013)と同じ設定ドラマだがスペインでどう描かれるのかと、監督はスペインの名匠ペドロ・アルモドバルと言われても全く分からず、WOWOWで観ました。(笑) スペイン・フランス合作映…

「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」(2022)真実は権力より強いと挑む女性記者の熱い戦い!

2022年度製作作品。映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。#MeeToo運動のきっかけになった物語で、18年にジャーナリズムの権威であるピューリッツァー賞受賞の映画…

「大河への道」(2022)大河ドラマはどう作られるか!噺も面白いがキャストで魅せる作品だった!

現代を舞台に繰り広げられる大河ドラマ制作の行方と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描くドラマ。 原作が落語家の立川志の輔師匠でその“落ち”を観たい。キャストがすばらしく、時代劇なのに岸井ゆきのさんが出演している。(笑)ということでWOWOW…

「LAMB ラム」(2021)羊から産まれたタブー?とんでもない意義深い物語だった!

A24作品で第74回カンヌ国際映画祭(2021) ある視点部門受賞作。公開時話題になったことを覚えており、WOWOWで放送されるのを待っていました。やっと観ることができました。 アイスランドの田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた羊ではない何かを育て…

「ONODA 一万夜を越えて」(2023)一つのことを信じ切った人間の恐ろしさ、凄まじさ!

WWⅡ末期、フィリピン・ルバング島に謀略工作員として派遣され、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した小野田寛郎さんと言えば、当時は大変な話題でした。 今ではこのことを知っている人もおそらく少ないし話題にもならない。 このような状況ななかで、本作…

「ひまわり」(1970)大ひまわり畑と美しくも哀しいテーマ曲が心に残り、平和を願わずにはいられない!

1970年のイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国の合作ドラマ。 イタリア、モスクワ、ウクライナでロケされ、WWⅡ戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品です。 まさに今、ロシア・ウクライナ戦争の真っただ中、日本では…

「野球部に花束を」(2022)ブラックということなかれ!言えてる言葉が多い!

大谷翔平選手がホームランを打った日は元気が出て、その日一日が快適に過ごせます。しかし、エンゼルス残留が決まってからのエンゼルスの負けっぷりを見ていると大谷選手が可哀そうになります。本作を観て、「そうではない、負けるからこそこのチームで勝ち…

「別れる決心(再)」(2022)サスペンスフルな断禁愛の結末!何度も観たくなる面白さ!

刑事の男と容疑者となった女のロマンティックなサスペンス作品。1回の劇場鑑賞では気付かなかった、理解できなかったところのある作品で、WOWOWで放送された機会に見直してみました。 事件の謎解きの中に愛の物語が巧妙に仕組まれ、脚本・演出が面白く、何度…

「ミセス・ハリス、パリへ行く」(2022)家政婦だからの善意で、夢のドレスを手に入れる!

家政婦のおばちゃんが500ポンドもってクリスチャン・ディオールのドレスを買いにゆくという話。WOWOWで放映。シンプルな話の裏に何かあるなと観ることにしました。 家政婦という仕事は最高だ!と感じました! 原作:アメリカの人気作家ポール・ギャリコ…

「あちらにいる鬼」(2022)地獄の不倫愛憎劇に、寺島、豊川、広末の快演!

原作は作家・井上荒野さんが自身の父である作家の井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴さんをモデルに男女3人の特別な関係をつづった同名小説だという。新しい寂聴さんの見方が出来るかもしれないとWOWOWで観ることにしました。 監督:廣木隆一、脚本:荒井晴彦、…