映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

劇場鑑賞映画(2022)

「かがみの孤城」(2022)メッセージ性が高い、これぞアニメの使命と言える作品!

宮崎あおいさんが声優として、原恵一監督に請われて出演。何処を請われたかと観ることにしました。(笑) 劇場が中高生の方で溢れていた。こんなの久しぶりです。やはり人気の原作だからでしょうか。原作を読んでいないと1回で全部理解することは厳しいと思い…

「ケイコ 目を澄ませて」(2022)岸井ゆきのさんのケイコなりきり演技に、視聴障碍者の意地を見た!

耳が聞こえないボクサーの実話をもとに描いた人間ドラマ。岸井ゆきのさん主演ということで観ることにしました。(笑) 監督:「きみの鳥はうたえる」の三宅唱、原案:小笠原恵子さんの自伝「負けないで!」に三宅監督がインスパイアされてできた物語、脚本:三…

「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(2022)更に進化した映像美に、生きる家族の物語だった!

ジャームズ・キャメロン監督作「アバター」から約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれるという。あのすばらしい映像を再び観ることができるかと楽しみにしていました。公開初日、一番で観ましたが、二分の一も入ってな…

「MEN 同じ顔の男たち」(2022)男性優位の暴力体制へのテーゼ!アートだった!

夫の死を目撃した過去のトラウマと目の前に現れる同じ顔の男たちの恐怖に対峙する妻の物語。 「ヘレディタリー/継承」「ミッドサマー」のA24作品で「ジュディ虹の彼方に」のジェシー・パックリー、「007ノータイム・トゥ・ダイ」のロリー・キニア主演作とい…

「ラーゲリより愛を込めて」(2022)極限状態で知る「人が生きるとはどういうことか」。

原作が辺見じゅんさんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書。それを「護られなかった者たちへ」「糸」の瀬々敬久監督が描くという。これで観ることにしました。 私の親族にはソ連抑留から帰還しものが2人います。抑留の話はあまりしませ…

「月の満ち欠け」(2022)「この世に生まれた命は、皆だれかの生まれ変わり」についてゆけるか!

原作が2017年に第157回直木賞受賞作、佐藤正午さんの同名小説ということで観ることにしました。未読です。 発行部数は56万部を超えるというベストセラー小説。ということで、劇場はなかなかの入りでした。 監督:廣木隆一、脚本:橋本裕志、撮影:水口智之、…

「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」(2021)ドキュメンタリーだが、ミステリアスに美術界の闇を描きだしたエンタメ作品!

発見されたときは13万円だったレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「世界の救世主」が史上最高額の510億円で落札されたが、今だにその絵の所有者が名乗りをあげない、所在が不明という出来事。アート界の闇を暴いたドキュメンタリーです。 監督:アントワーヌ・…

「窓辺にて」(2022)決してダメな男ではない、その優しさに心打たれます!

遅れましたが、今泉力監督作品を鑑賞することができました。どこでもある平凡な生活の中で描かれるダメ恋愛劇。胸に刺さる会話とユーモアのある描写で、観る人を力づけてくれる作風が好きで、楽しみにしていました。 今回は妻が浮気しているのに、ショックを…

「すずめの戸締まり」(2回目)キャラクターを確認にと、2回目の鑑賞となりました。

絶賛が多い中、キャラクターがよく分からず寝落ちしたこともあり(笑)、あらためてキャラクターを確認にと、2回目の鑑賞となりました。 休日の3回目上映に入りましたが、満席でした。驚いています。 あらすじ: 九州の静かな港町。この街で叔母・環と暮らす17…

「ザリガニの鳴くところ」(2022)性暴力、差別、貧困等人が作り出した醜いもの、自然はすべてを打ち砕く!

「タイトル、面白そう!」で観ることにしました。(笑) 面白かったです! 原作が全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説。未読です。 オーエンはアフリカで20年間動物と過ごし、3つのノンフクションを発表している著名…

「ある男」(2022)環境が変われば人は変わるというメッセーが、すならしい演技、映像で伝わってくる!

芥川賞作家・平野啓一郎さんの同名ベストセラーを「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川慶監督が映画化し、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝さんが共演したヒューマンミステリー。ということで楽しみにしていました。原作は未読です。 脚本:向井康介、撮影:近藤龍…

「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(2022) チャドウィックの死が現実味を与える、ワカンダの国王喪失から再生への道筋!

チャドウィック・ボーズマンに哀悼の意を表します! コミックヒーロー映画として史上初めてアカデミー作品賞を含む7部門にノミネート、3部門で受賞を果たした「ブラックパンサー」(2018)の続編。主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じたチャドウィッ…

「すずめの戸締まり」(2022)ひとめで好きになった瞬間が、こんな壮大な物語になっていく新海監督らしい作品でした!

「天気の子」から約3年、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」。九州に暮らす女子高生が、全国各地で開いた災いの「扉」を閉めていくロードムービーです。 監督・原作・脚本:新海誠、企画・プロデュース:川村元気、音楽プロデューサー:成川沙世子、キ…

「犯罪都市 THE ROUNDUP」(2022)圧倒的な力でねじ伏せる破天荒なマブリーのアクション、スピード感に満ちた展開に爽快感!

マ・ドンソクの主演作品、必ず観ます!この人の身体からあふれ出すなんとも言えないおかしみが好きなんです。力道山によく似てきましたね!(笑) 2017年の第1作から4年後の2作目。すでに3作目が撮影に入っているとのこと。韓国では1200万人が観たという大ヒッ…

「天間荘の三姉妹」(2022)テーマも俳優さんもいいだけに、惜しい感じ!

三姉妹をのん・門脇麦・大島優子さんが演じるということで、観ることにしました。特に“のん”さんがどのように成長しているのかなと! 原作:漫画家・高橋ツトムさんの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」。あの世よとこの世の間にある温…

「アムステルダム」(2022)抜群のテーマ性を持つ作品、笑いが少ないのは時代のせい!

デビッド・O・ラッセル監督作。「アメリカン・ハッスル」(2013)のコピーは「アカデミー賞確実!」だった。しかし10賞にノミネイトされながら0賞だった。今回も「アカデミー賞確実!」と予告で流れています。どうアカデミー賞に挑むのかと観ることにしまし…

「線は、僕を描く」(2022)空っぽの俺、水墨画に魅せられ、これで生きていく!

水墨画に魅せられた霜介が湖山の弟子となりタイトル「線は、僕を描く」を描き上げるでの青春成長物語 監督が「ちはやふる」の小泉徳宏さん。清原果那さん出演作ということで観ることにしました。 原作:砥上裕將さんの2020年「本屋大賞」第3位受賞同名小説、…

「スペンサー ダイアナの決意」(2021)ダイアナのスペンサーに戻る決心に至る心情変化をミステリアスに描き、その結末にカタリシス!

エリザベス女王が死去され、チャールズ皇太子が新国王の座についたばかり。新国王の即位に伴いチャールズ新国王とカミラ妃について、さらに今後の王室について多くの記事を目にしますが、いずれにもダイアナ元皇太子妃が関わる記事も多い。 にも関わらず何故…

「バッドガイズ」(2022)人を見てくれで判断するな!悪人でも大儀を忘れるな! 友は5人が最高だ!

「ボス・ベイビーファミリー・ミッション」」「SING/シング:ネクストステージ」を超える全米2週連続No1の大ヒット作、「アニメ史上最強の怪盗ドリームチーム、参上!!」だということで、気楽に観てやろうと参戦です。(笑) 連休最後の日でしたが、劇場はゆ…

「愛する人に伝える言葉」(2021)セラピーの仕方で、「死とは生きること」に変わる!

フランスの名優カトリーヌ・ドヌーブと「ピアニスト」のブノワ・マジメルが共演し、ガンで余命宣告を受けた男とその母が穏やかに死と対峙していく姿を描いたヒューマンドラマ。監督は太陽のめざめ」のエマニュエル・ベルコ。ということで観ることにしました…

「マイ・ブロークン・マリコ」(2022)マリコは私の中で生きている。一緒なら辛い人生も生きられる。

親友が亡くなったことを知った主人公が、その魂を救うためにと遺骨を抱いて旅に出る物語。 このぶっ飛んだ物語!「ふがいない僕は空を見た」のタナダユキ監督作ということで観ることにしました。 原作:平庫ワカさんのコミック。2021年の文化庁主“催メディア…

「犬も食わねどチャーリーは笑う」(2022)夫婦とは“うなぎ“のようなもの!なるほど!(笑)

今週の新作選び、ちょっと迷いました。ということで、結果が出てるようなタイトルですが、香取慎吾さんと岸井ゆきのさん主演の本作に決定。劇場は女性のみなさんで埋まっていました。(笑) 監督・脚本:市井昌秀、撮影:伊集守忠、編集:木谷瑞、音楽:安部勇…

「ヘルドッグス」(2022)闇落ちした男たちのブロマンス、その結末が切ない!これぞ新フィルム・ノワール!

岡田准一さんが「関ヶ原」「燃えよ剣」に続き原田眞人監督と3度目のタッグを組んだクライムアクション。 原作は深町秋生さんの小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」、未読です。原作はかなり変更されているようです。原田監督は自分の主張を作品に乗せる人だか…

「LOVE LIFE」(2022)人生の孤独の中で妙子が見出した絶妙な愛と人生を「LOVE LIFE」の楽曲で味わう!

「淵に立つ」(2016)「よこがお」(2019)の深田晃司監督作品。矢野顕子さんのアルバム「LOVE LIFE」(1991)に収録された同名楽曲をモチーフに、「愛」と「人生」に向き合う夫婦の物語を描いたという。 つい先ほどのベネチア国際映画祭(2022)コンペティ…

「グッバイ・クルエル・ワールド」(2022)搾取者と、被搾取者の闘い!数にも数えられない若者の悲哀を見た!

社会の歪を描く監督作品を期待しての鑑賞。どこか観たぞ!聞いたぞ!という話や映像が出てきますが、話が進むにつれて大森監督の「世相を斬る!」語録が並び、ラストシーンで「あなたの感想は」と聞いてくる。ハチャカメッチャかの作品ですが、痛快だった(笑…

「キングメーカー 大統領を作った男」(2021)理念か、政権か!ソル・ギョングとイ・ソンギュンの演技に酔う!

第15代韓国大統領・金大中と彼の選挙参謀だった厳昌録を題材にした選挙戦物語。当地では今が初公開、小さな劇場でしたがほぼ満席でした。 韓国の政治情勢に疎いですが、「KCIA 南山の部長たち」(2019)を観ていて、これは助かりました。田中角栄と早坂茂三…

「ブレット・トレイン」(2022)ウエスタン風「マリアピートル」だが、デビッド・リーチらしくとても面白い!

原作は伊坂幸太郎さんの大べストセラー小説「マリアピートル」。公開に先立ちNHK「ニュースウオッチ9」で本作主演のブラッド・ピットが「日本のコンテンツのさらなる可能性がある」と語っているのを聞いて興味を持ち、鑑賞することにしました。 https://www…

「NOPE/ノープ」(2022)難しいことを考えないで、最高傑作のUFO映画を楽しむ!

アメリカの田舎で牧場を営む兄妹が、父の死に関わる謎の飛行物体の正体を探す中で、次々と不可解な現象に巻き込まれていく恐怖の顛末をミステリアスかつスリリングに描き出すSFスリラー。 「ゲット・アウト」(2017)「アス」(2019)のョーダン・ピール監…

「ハウ」(2022)天才犬、弱者救済に走る!

「犬とはなにか?」。犬の映画ならこの監督という犬童一心さんの作品。というわけで観てまいりました。 作品の主人公は1歳のゴールデンドゥードルの保護犬ハウ。こいつが天才的な演技をするんです。(笑)だから物語にリアリティがあるの?と疑念が出てくるか…

「長崎の郵便配達」(2021)タウンゼンド大佐を知るものには、何十倍にも増幅される反戦の願い!

私は“タウンゼンド大佐”と聞けばピンとくる世代の人間です。(笑)という訳で、この作品はことのほか心打たれました! 1950年代の話、タウンゼンド大佐は第2次大戦中、英空軍のパイロットとして英雄的な活躍をし、退官後はイギリス国王の侍従武官となり、エリ…