映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

2022-01-01から1年間の記事一覧

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016)誰にでも起こりうる過失の罪に、自らを許せないと苦しむ男の再生物語!

「癒えない傷も、忘れられない痛みも。その心ごと、生きていく」というキャッチコピーで、DVD鑑賞です。 監督・脚本;ケネス・ロナーガン。プロデュース:マット・デイモン、音楽:レスリー・バーバー、撮影:ジョディ・リー・ライプス、編集:ジェニファー…

「かがみの孤城」(2022)メッセージ性が高い、これぞアニメの使命と言える作品!

宮崎あおいさんが声優として、原恵一監督に請われて出演。何処を請われたかと観ることにしました。(笑) 劇場が中高生の方で溢れていた。こんなの久しぶりです。やはり人気の原作だからでしょうか。原作を読んでいないと1回で全部理解することは厳しいと思い…

「ケイコ 目を澄ませて」(2022)岸井ゆきのさんのケイコなりきり演技に、視聴障碍者の意地を見た!

耳が聞こえないボクサーの実話をもとに描いた人間ドラマ。岸井ゆきのさん主演ということで観ることにしました。(笑) 監督:「きみの鳥はうたえる」の三宅唱、原案:小笠原恵子さんの自伝「負けないで!」に三宅監督がインスパイアされてできた物語、脚本:三…

「秋刀魚の味」(1962)行き遅れを心配し娘を嫁がせた戦中派親父さんの老いと孤独!

小津安二郎監督の遺作。妻に先立たれた初老男性と結婚適齢期を迎えた娘の心情を、ユーモラスかつ細やかに描き出すというもの。 小津さんは本作公開後の1963年12月12日に亡くなっているんですね! どんなメッセージを残したんでしょうか。といことで、DVDでの…

「20センチュリー・ウーマン」(2016)1979年という変革時期に悩みもがき自分の生き方を模索する女性たち!

「人生はビギナーズ」(10)のマイク・ミルズ監督が、自立心旺盛だった自身の母親をモチーフに描いた作品。アネット・ベニング、グレタ・ガーウィグ、エル・ファニング、ビリー・クラダップらの共演で、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた作品です。 監督…

「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(2022)更に進化した映像美に、生きる家族の物語だった!

ジャームズ・キャメロン監督作「アバター」から約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれるという。あのすばらしい映像を再び観ることができるかと楽しみにしていました。公開初日、一番で観ましたが、二分の一も入ってな…

「アンビュランス」(2022)ド派手なカーアクションだけではない、泣ける作品だった。

強盗を働いた元軍人の主人公が、瀕死の警官を乗せた救急車で逃走劇を繰り広げる姿を描いたノンストップアクション。 監督が「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ、ジェイク・ギレンホール主演作ということで、WOWOWで鑑賞しました。 見どころは“…

「MEN 同じ顔の男たち」(2022)男性優位の暴力体制へのテーゼ!アートだった!

夫の死を目撃した過去のトラウマと目の前に現れる同じ顔の男たちの恐怖に対峙する妻の物語。 「ヘレディタリー/継承」「ミッドサマー」のA24作品で「ジュディ虹の彼方に」のジェシー・パックリー、「007ノータイム・トゥ・ダイ」のロリー・キニア主演作とい…

「ラーゲリより愛を込めて」(2022)極限状態で知る「人が生きるとはどういうことか」。

原作が辺見じゅんさんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書。それを「護られなかった者たちへ」「糸」の瀬々敬久監督が描くという。これで観ることにしました。 私の親族にはソ連抑留から帰還しものが2人います。抑留の話はあまりしませ…

「ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期」(2020)最終章にふさわしいマイケルの死様だった!

言わずと知れたフランシス・フォード・コッポラ監督による傑作「ゴッドファーザー」3部作の完結編「ゴッドファーザーPARTIII」の再編集版。その全米公開30周年を記念して、コッポラ監督自身の手により再編集されたもの。 歳のせいか、最盛期の時代よりも「マ…

「月の満ち欠け」(2022)「この世に生まれた命は、皆だれかの生まれ変わり」についてゆけるか!

原作が2017年に第157回直木賞受賞作、佐藤正午さんの同名小説ということで観ることにしました。未読です。 発行部数は56万部を超えるというベストセラー小説。ということで、劇場はなかなかの入りでした。 監督:廣木隆一、脚本:橋本裕志、撮影:水口智之、…

「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」(2021)ドキュメンタリーだが、ミステリアスに美術界の闇を描きだしたエンタメ作品!

発見されたときは13万円だったレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「世界の救世主」が史上最高額の510億円で落札されたが、今だにその絵の所有者が名乗りをあげない、所在が不明という出来事。アート界の闇を暴いたドキュメンタリーです。 監督:アントワーヌ・…

「窓辺にて」(2022)決してダメな男ではない、その優しさに心打たれます!

遅れましたが、今泉力監督作品を鑑賞することができました。どこでもある平凡な生活の中で描かれるダメ恋愛劇。胸に刺さる会話とユーモアのある描写で、観る人を力づけてくれる作風が好きで、楽しみにしていました。 今回は妻が浮気しているのに、ショックを…

「すずめの戸締まり」(2回目)キャラクターを確認にと、2回目の鑑賞となりました。

絶賛が多い中、キャラクターがよく分からず寝落ちしたこともあり(笑)、あらためてキャラクターを確認にと、2回目の鑑賞となりました。 休日の3回目上映に入りましたが、満席でした。驚いています。 あらすじ: 九州の静かな港町。この街で叔母・環と暮らす17…

「ザリガニの鳴くところ」(2022)性暴力、差別、貧困等人が作り出した醜いもの、自然はすべてを打ち砕く!

「タイトル、面白そう!」で観ることにしました。(笑) 面白かったです! 原作が全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説。未読です。 オーエンはアフリカで20年間動物と過ごし、3つのノンフクションを発表している著名…

「ある男」(2022)環境が変われば人は変わるというメッセーが、すならしい演技、映像で伝わってくる!

芥川賞作家・平野啓一郎さんの同名ベストセラーを「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川慶監督が映画化し、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝さんが共演したヒューマンミステリー。ということで楽しみにしていました。原作は未読です。 脚本:向井康介、撮影:近藤龍…

「僕のワンダフル・ライフ」(2017)何度でも生まれて“一緒に生きる”、それが犬の目的、泣けますね!

原題はA Dog's Purposeです。 私の愚犬はhinaと申します。13歳雑種の雌犬です。ちょっと苦労した犬で、3年間野良をしていて、私のところにやってきました。というわけで躾が大変で、いまだにおしっこがうまくできないことがあります。 最近身体を崩し、万一…

「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(2022) チャドウィックの死が現実味を与える、ワカンダの国王喪失から再生への道筋!

チャドウィック・ボーズマンに哀悼の意を表します! コミックヒーロー映画として史上初めてアカデミー作品賞を含む7部門にノミネート、3部門で受賞を果たした「ブラックパンサー」(2018)の続編。主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じたチャドウィッ…

「すずめの戸締まり」(2022)ひとめで好きになった瞬間が、こんな壮大な物語になっていく新海監督らしい作品でした!

「天気の子」から約3年、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」。九州に暮らす女子高生が、全国各地で開いた災いの「扉」を閉めていくロードムービーです。 監督・原作・脚本:新海誠、企画・プロデュース:川村元気、音楽プロデューサー:成川沙世子、キ…

「セブン」(1995)ラストシーンに、再度確認を迫られるほどの衝撃を受けた!

キリスト教の「七つの大罪」を題材に、猟奇的な連続殺人事件を描くサスペンス・スリラー。とても完成度が高い作品だと言われている。ちょっと難しそうですね!(笑) 監督:後に「ソーシャル・ネットワーク」「、ゴーン・ガール」で知られるデヴィッド・フィン…

「君の名は。(再)」(2016)誰の人生にもあるときめく一瞬を、彗星の落下という天変地異の中で描いた壮大な恋物語!

昔のドラマに「君の名は」がありました。「。」は、前作ドラマとは全く別物であることを示しているのでしょうか。 監督・原作・脚本:新海誠、企画:川村元気、キャラクターデザイン;「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の田中将賀、作画監督:「…

「ヴォイス・オブ・ラブ」(2020)セリーヌ・ディオンの愛の歌の裏側に何があったか!

世界的歌姫セリーヌ・ディオンの半生をモチーフに描いた音楽映画。 恥ずかしながらセリーヌ・ディオンの人生に何があったのかを知らないということで、WOWOWで鑑賞。(笑) 監督・脚本・主演がフランスの女優・バレリー・ルメルシエ。3つの役を兼ねることでメ…

「犯罪都市 THE ROUNDUP」(2022)圧倒的な力でねじ伏せる破天荒なマブリーのアクション、スピード感に満ちた展開に爽快感!

マ・ドンソクの主演作品、必ず観ます!この人の身体からあふれ出すなんとも言えないおかしみが好きなんです。力道山によく似てきましたね!(笑) 2017年の第1作から4年後の2作目。すでに3作目が撮影に入っているとのこと。韓国では1200万人が観たという大ヒッ…

「天間荘の三姉妹」(2022)テーマも俳優さんもいいだけに、惜しい感じ!

三姉妹をのん・門脇麦・大島優子さんが演じるということで、観ることにしました。特に“のん”さんがどのように成長しているのかなと! 原作:漫画家・高橋ツトムさんの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」。あの世よとこの世の間にある温…

「アムステルダム」(2022)抜群のテーマ性を持つ作品、笑いが少ないのは時代のせい!

デビッド・O・ラッセル監督作。「アメリカン・ハッスル」(2013)のコピーは「アカデミー賞確実!」だった。しかし10賞にノミネイトされながら0賞だった。今回も「アカデミー賞確実!」と予告で流れています。どうアカデミー賞に挑むのかと観ることにしまし…

「アメリカン・ハッスル」(2013)スリングな騙しに、ユーモア一たっぷり、スタイリッシュで予測不能なクライム物語!

デビッド・O・ラッセル監督の「アムステルダム」を観る前にこの作品をと、WOWOWで観ました。 監督:デビッド・O・ラッセル、脚本:エリック・ウォーレン・シンガー デビッド・O・ラッセル、撮影:リヌス・サンドグレン、編集:ジェイ・キャシディ クリスピン…

「線は、僕を描く」(2022)空っぽの俺、水墨画に魅せられ、これで生きていく!

水墨画に魅せられた霜介が湖山の弟子となりタイトル「線は、僕を描く」を描き上げるでの青春成長物語 監督が「ちはやふる」の小泉徳宏さん。清原果那さん出演作ということで観ることにしました。 原作:砥上裕將さんの2020年「本屋大賞」第3位受賞同名小説、…

「ゴヤの名画と優しい泥棒」(2020)TV受信料拒否にこの手があったかと大笑い!

ゴヤの名画「ウエリントン侯爵」を盗んだ泥棒(実話)ということで、WOWOWで観ました。 監督:名作「ノッティングヒルの恋人」(1999)のロジャー・ミッシェル(2021年9月死亡65歳)、脚本:リチャード・ビーン クライブ・コールマン、撮影:マイク・エ…

「スペンサー ダイアナの決意」(2021)ダイアナのスペンサーに戻る決心に至る心情変化をミステリアスに描き、その結末にカタリシス!

エリザベス女王が死去され、チャールズ皇太子が新国王の座についたばかり。新国王の即位に伴いチャールズ新国王とカミラ妃について、さらに今後の王室について多くの記事を目にしますが、いずれにもダイアナ元皇太子妃が関わる記事も多い。 にも関わらず何故…

「仁義なき戦い 広島死闘篇」(1973)ぶっ飛んだ熱量で描く恋と暴力のやくざドラマ!

1973年1月東映により同タイトルで映画化されて大ヒット作となり、94年にかけて全5作のシリーズ作品の第2作目です。一作も見ていないので今回が初見となります。 観る理由は、原作が飯干晃一さんだからです。飯干さんは今話題の統一教会から娘さんを取り戻し…