映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

おんな城主 直虎(2017)

最終回「石を継ぐ者」

直虎の棺が、黄金に色づく棚田を進んでいくところで、竜宮小僧として唯々人のために尽くしひたすら戦のない世を夢み耐えた姿が思い出され、涙が止まらなかった。 不受理な争いのなかで、何事もなしえず、直親・政次そして虎松の身代わりとなった幼な子を失っ…

第49回「本能寺が変」

“わけのわからん”コミック版本能寺の変でした。直虎が龍雲丸や与太夫に会いに堺に出かける口実のような物語、やはり「本能寺が変」でした。(笑) 家康は、光秀の信長暗殺に協力するため上京したが、光秀に中国出陣の命が下り暗殺の実行性が危惧される。しかし…

第48回「信長、浜松来たいってよ」

信長が、浜松で受けた家康の気配り饗応に、家康・重臣たち一同を京に招いて返礼するという。この返礼に応じるべきかどうかという徳川家の大騒動。 直虎が「光秀と氏真の策に乗り、新しい世を作るために、信長を討て」と家康に勧める歴史的説得。この物語では…

第47回「決戦は高天神」

高天神の戦。徳川軍は、とぐろを巻く蛇のようにじわじわと兵糧攻めで締め上げ勝利。この戦に六左衛門と直之が駆り出され、ふたりの活躍によって、万千代は大きな手柄を掴み“一万石の加増“となりました。 この結果、 信長の横暴とこれによる徳川の悲劇を見た…

第46「悪女について」

信長の横暴に徳川家のため己の死を掛けて家康と信康を救おうとした瀬名、出せる限りの知恵でふたりを救おうとした家康。救えなかった結末に、結果を知っていても、涙が止まりませんでした。 美しい菜々緒さん。家康の膝枕になり、母との約束を果たそうと懸命…

第45回「魔王のいけにえ」

史実として有名な信康自刃事件が語られました。賢い信康がなぜ自刃に追い込まれたか。すべてが「信長のいけにえ」という説。信康の家臣近藤武助の家康暗殺未遂から始まって、長丸の誕生、信康の側室選び、徳姫の訴えと忠次への問責、於大の助言などうまく絡…

第44回「井伊谷のばら」

万千代は前髪のまま、田中城をめぐる戦に参加。家康の暗殺を防ぎ一万石の知行を与えられるという大手柄を上げた。これを機に元服したいと考えるが、これに伴う家督継続について直虎と万千代が言い争うことになる。このような状況のなかで、優椿尼がなくなり…

第43回「恩賞の彼方に」

長篠戦の恩賞の彼方に、大量に木材を差し出した井伊谷の洪水危機。恩賞問題でゆれる岡崎と浜松の溝。このなかで生かされる万千代の運命が描かれました。(#^.^#) 万千代が色小姓になるのではと、とても心配していましたが、“常の小姓”として仕えることになり…

第42回「長篠に立てる柵」

信長が大量の鉄砲運用で勝ちを収めた史上名高い長篠の戦。戦闘シーン、わずかでしたが、沢山の馬と鉄砲、馬防柵を構築して戦の特色をしっかり捉えわかりやすく、映画「関ケ原」以上のできでした。(#^.^#) この戦での家康の将としての器がいい。増援を要請し…

第41回「この玄関の片隅で」

長篠の戦。無防備な鉄砲隊を柵で守り武田の騎馬隊を迎え撃った信長の鉄砲戦術。 馬防柵3000本の中の500本が井伊谷で六左衛門が伐採し、直虎らで製材されたものであったとは驚きです! 六左衛門は、直接戦闘には参加しないが、木材を伐採したことで戦闘を支え…

第40回「天正の草履番」

虎松の人生の大きな分岐に決着をつけた回、すばらしい言葉に感動しました!これで主役交代ですね。菅田さんの勢いのある演技に圧倒されています。映画「あゝ、荒野」にはまだほど遠い、楽しみにしています。 虎松が「井伊万千代」として徳川に仕えることに、…

第39回「虎松の野望」

若い虎松の登場で一気にドラマが活気づきました。虎松の目力と“般若顔”が目立つ回でした。あの甘ったるい恋愛モードはもういらない。万千代の家康に仕える第一歩が秀吉と同じ草履取りから。なんか変りばえがしない話! 再会での虎松の直虎に対する挨拶、「・…

第38回「井伊を共に去りぬ」

「井伊を共に去りぬ」で一度は井伊を去りましたが、直虎は「袖にされた!」と井伊に戻ってきました。タイトルに騙されたか! いや、これは龍雲丸と近藤の話でしたか? 龍雲丸の男の大きさ、このばばあは堺では光を失うという判断、よかったですね! 龍雲丸の…

第37回「武田が来たりて火を放つ」

今回はお笑いバージョンでした。1位は家康の「脱糞」2位方久のプロポーズ。(笑) 井伊谷は近藤の治世のもと、直虎は還俗し一農婦として龍雲丸とともに新しい生活を送っていました。ことのほか柴咲さんが美しく見え、とても充実した結婚生活を送ったと推察…

第36回「井伊家最後の日」

今回はびっくりでした!直虎は井伊再興を諦め、井伊家それぞれの行き先を定め、当主としての務めを終えて、龍雲丸と一緒になり瀬戸村で農夫として生きることになりました。いずれ復活でしょう。しかし、あまりの変り身に、いまだ受け入れることができません…

第35回「蘇えりし者たち」

堀川城の戦。民を逃がしてから攻略するという家康との約束を反故にした酒井忠次の攻撃で、多くの民が斬殺され、龍雲丸も危機的な状態に陥ります. 城を持つことに反対だった龍雲丸に城を持つことを勧めた直虎。身体で温め、口移しの投薬など命懸けの看病に努…

第34回「隠し港の龍雲丸」

余りにも衝撃的な出来事で、直虎は悲しみを超え感情が振り切れている。落ちた碁石を拾い続ける直虎の姿に涙が止まらない。「寄り添うしかない」と懸命に直虎の回復を願う龍潭寺の南渓、昊天、傑山の姿にまた涙。 しかし、鈴木重時によって届けられた政次の辞…

第33回「嫌われ政次の一生」

驚くべき直虎の行動、今回の脚本とてもよかったです。しかし、大変です、政次ロス、どうすればいいんでしょうか。合掌! 井伊谷城開門の不手際を、井伊を乗っ取った己の仕業と首を差し出し、何も語らず逝ってしまうという政次の美学、“嫌われ”政次でした。涙…

第32回「復活の火」

井伊に「陽が射す」とみせておいて、とんでもない、近藤康用がでてきて井伊を貶めるという今回。描かれた直虎と政次の友情や政次となつの愛を全部パーにするという結末。これは視聴率を落としますね。しかしもう後がない!(笑) 家康、瀬名にしっかり寄り添っ…

第31回「虎松の首」

盛夏にふさわしく、今週は、政次が首を刎ねその首を直虎が抱き抱えるというホラーでした!(笑) 井伊家は取つぶしになるが、直虎はこの事態にあわてない。的確な指示で一族を隠れ里に移住させ、さらに井伊が蘇ることに必要な虎松を遠くに落とすことにします。…

第30回「潰されざる者」

今回は方久、政次、直虎、さらに氏真といずれもが「潰されざる人」。交す会話がサスペンスフルでした。特に政次と方久のやり取りにはらはらしました。自分の意見を述べる方久・ムロツヨシさんの滅多に見せない力の籠った演技に驚きです。(#^.^#) 方久、強い…

第29回「女たちの挽歌」

今週のタイトルは「男たちの挽歌」(1986)のもじり。3人の兄弟愛と友情を描いたもの。ここでは直虎と“しの”の熱い女たちの友情ものがたり。ともに直親を愛した女。「井伊家の安泰」を願うが故に葛藤を乗り越え友情に結ばれることに涙です。そして貫地谷さん…

第28回「死の帳面」

「デスノート」(2016)のもじり。ノートに名前を書かれた人間が死ぬというメモ。ここでは、寿挂尼が「今川に背くものはだれか」と対面して判定を下したノート。直虎は背く者と見なされました。怖いですね!! 今回は、このメモに関わる寿挂尼の生き様、そし…

第27回「気賀を我が手に」

方久が「気賀の城主直虎」という武家では思いつかぬ案を描き、中村屋をはじめ気賀の商人を丸め込み、遂に直虎にこの役割を引き受けさせました。 武田義信自害で今川と武田に緊張感を走りこの案が白紙に戻されたかに見えましたが、「自分の想い抱く城を造りた…

第26回「誰がために城はある」

映画「誰が為に鐘が鳴る」(1943)のもじり、義勇軍兵士ロバートを龍雲丸に代えての物語。信じて疑わなかった目標に苦難を乗り越えて辿りついたのに変更になり無為な戦闘を強いられるというはなし。 直虎を救うため命懸けで駿河に運んだ材木が、今川の城作り…

第25回「材木を抱いて飛べ」

今週のタイトルは映画「黄金を抱いて翔べ」(2012)のもじり。この作品は銀行ギャングの話で、キャッチコピーは「札束より欲しいもの、おまえにはあるか?」です。直虎、龍雲丸にとって材木(札束)より欲しいものは?という第25回でした。見どころは直虎がよ…

第24回「さよならだけが人生か?」

この一週間で直虎が見事な領主に育っていました。さきの数週間の停滞はこのためでしたか。視聴率を落としたのは残念ですが・・、戻って来て欲しいですね。柴咲さんの落ち着いた演技がいいですね! 今週の題目、唐代の詩人于武陵の詩「勧酒」に付した井伏鱒二…

第23回「盗賊は二度仏を盗む」

題名から、「郵便配達員は二度ベルを鳴らす」を連想し、粋なことをなさると思っていましたが、ミステリー要素はほとんどなく題名どおりでした。題名がでか過ぎる。映画でこれやったら・・(笑) 目付けの近藤が、「菩提寺の本尊が盗まれた」と難癖をつけ井伊が…

第22回「虎と龍」

直虎が「われと組めば泥棒ではない」と己の判断で「盗賊団」と手を組み材木業をはじめます、泥棒集団が村にやってきて伐採が始まると、案の定、家臣から村の衆からも反発がでる。これをどう直虎が治めるか。猪を恐れる六兵衛を見て、盗賊団と村人の交流会を…

第21回「ぬしの名は」

綿布事業を軌道に乗せ、次に林業を盗賊団を使って始めるという戦国事業家としての直虎、これを支える家臣たちの姿が描かれました。「築城」等に多くの木材が必要とされ林業が発達した戦国時代。この時代を林業で描いてみようというのは面白い。林業、ここに…