映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

WOWOW(2024)

「夢のチョコレート工場」(1971)奇想天外な工場見学!映像の美しさ、音楽がいい!リメイクされた理由を楽しむ!

クリスマスイブにWOWOWでロアルド・ダールの小説を原作とした「チョコレート工場の秘密」「夢のチョコレート工場」「チャーリーとチョコレート工場」(2005年版)「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023年版)の3作品が一挙に放送されました。…

「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(2023)クリスマスにふさわしい暖かい気持ちになる物語!

WOWOWが準備してくれた“クリスマスピレゼント”としての作品です。 ホールドオーバーズとは置いてきぼりの意味。 すばらしいプレゼントでした。 ボストン近郊にある全寮制の名門バートン校を背景に、クリスマス休暇に置いてきぼりを食った3人のクリスマス休暇…

「グラディエーター」(2000)「グラディエーターⅡ」を観て、本作の面白さ!すばらしさが浮き上がる!

「グラディエーターⅡ」を観た後で、この作品を楽しむには前作が必要と観た作品です。 本作、巨匠リドリー・スコットが、古代ローマを舞台に復讐に燃える剣闘士の壮絶な闘いを描き、第73回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞など5部門に輝いた歴史スペクタクル…

「朽ちないサクラ」(2024)警察の正義に翻弄されながら成長する警察広報事務官の物語。

原作が「孤狼の血」シリーズの柚月裕子さんということで観ることにしました。 県警の広報職員が、親友の変死事件の謎を独自に調査する中で、事件の真相と公安警察の存在に迫っていくサスペンスミステリー。 タイトルの意味が分からない。さらに若い女性広報…

「蛇の道」(2024)前作に比して社会性があり、人間が持つ闇の深さが増大!見事でした!

黒沢清監督作品は苦手!いつも曖昧さが残る。本作は1998年作品のセルフリメイク。両作品観て、すこしは黒沢作品が理解できるかもと挑戦してみました。 娘を殺された父親と彼に手を貸す精神科医が繰り広げる徹底した復讐の行方を、全編フランスロケ&フラ…

「カラーパープル」(2023)紫色(パープル)に気付き触れることで未来が見えてくる!

1909年のアメリカ。南部ジョージア州のアフリカ系アメリカ人の町で、セリーは14才になったが、すでに父親の子を2度も出産し、生まれた子はその日のうちに父親が、子供のいない家庭に売り渡したで始まる物語。 ピューリツァー賞を受賞したフェミニズム運動家…

「ポトフ 美食家と料理人」(2023)ソウルメイトの関係で作る料理、もはや芸術の世界!

ジュリエット・ビノシュとブノワ・マジメルが料理人と美食家を演じ、ミシュラン3つ星シェフのピエール・ガニェールが料理監修という作品。 料理のことはよく分からないが、この面子ならフランス料理に興味を持たせてくれるだろうと観ることにしました。(笑) …

「ペンギン・ハイウエイ」(2018)大人になる道筋は決まっている!少年君!頑張れ!

とんでもない感動もののアニメ。しかし、難解でした。(笑) お姉ちゃんの少し甘ったるい気取った声(蒼井優)で「少年君よ!」と呼ばれ、恰好いいオッパイの持ち主でお臍を見せて寝るお姉ちゃん姿を見せられた少年は、きっとこんなお姉ちゃんに憧れ、一生懸命…

「ソウルメイト」(2023)太陽が輝くのは影があるから!太陽と影の関係!

タイトルの響きがいい。これで観ることにしました。(笑)実はこの作品、女性の友情物語で、お爺にどの程度響くか、これが問題でした。(笑) 登場人物はほぼふたり、12年間のふたりの関係を2時間で描いて見せる、深い心理描写の作品で、何度も見直しが必要かも…

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(2024)青春とは「タダで起きないために転べ」、

キャッチコピーの「タダで起きないために転べ、」、これは何だ?前作「止められるか、俺たちを」の続編で、前作が若松孝二監督のはっちゃかめっちゃかな映画愛を描いた作品だったから本作もと観ることにしました。 前作は若松監督指導下に育つ日本初女性監督…

「ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人」(2023)娼婦だったのか、時代を超えた人なのか?

18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を描くというもの(マリー・アントワネットのひとつ前の代)。 最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーと言われても如何なる人物なのか分からないが、断…

「笑いのカイブツ」(2023)俺のネタのどこがおかしい!岡山天音の狂気の演技に嵌った!

原作者は「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキさん。といってもお笑いの世界に無知で何も知らない。 タイトルから笑える作品だろうと観ことにしました。(笑)とんでもない、真逆の作品でした。笑いの怪物に憑りつかれ、笑えるネタだと思うがプロ…

韓国作品「梟 フクロウ」(2022)奇怪な殺人時代劇!盲目だから見えるものがある!

17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、盲目の目撃者が謎めいた死の真相を暴くため奔走する姿を予測不可能な展開で緊張感たっぷりに描いたサスペンススリラー作品。 韓国の大ヒット作品ということで観ることに…

「チャーリーとチョコレート工場」(2005)チャーリーは何故チョコレート工場の後継者に選ばれたか?美しい映像にファンタスティックな物語

な 「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023)を見た後、本作の評価が高いことを知り、今になって鑑賞。この2本の作品は9月にWOWOWが公開したもの。本作を観て、WOWOWは「敬老の日」に因んで公開していたんだと、その配慮に驚いています。(笑) ディ…

「パスト ライブス 再会」(2023)24年ぶりに再会した男女の恋心、恋なのか縁なのか?

海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー。 第96回アカデミー賞で作品賞、脚本賞にノミネートされたた作品。 A24作品ということで、WOWOWで観ました…

「デシベル」(2022)連続爆破事件、生々しい描写もいいが、その背景に韓国映画の凄さを見た!

韓国映画。周囲の騒音が一定のデシベルを超えると制限時間が半減して爆発するという特殊爆弾テロ予告。めずらしい設定で何を描くのかとWOWOWで鑑賞。 全く予想を覆させられた。 爆破事件をリアルにサスペンシブルに見せてくれるが、その事件の背景、潜水艦沈…

「天と地」(1993)ヴェトナム戦争で壮烈な体験をしたヴェトナム女性の半生!

海音寺潮五郎の歴史小説に「天と地」があり、紛らわしいタイトル。 ヴェトナム戦争時、売春婦だったヴェトナム女性が米兵と結婚し過酷な人生を送るという実話だった。作品を観て、タイトルには深い意味があることを知りました。 オリバー・ストーンのヴェト…

「唄う六人の女」(2023)森の女たちに翻弄されて、この落し噺。気にいりました!

タイトルが気に入った。(笑) 美しく奇妙な6人の女に監禁された2人の男の運命を描いたサスペンススリラー。 ファンタジーのようなサスペンススリラー。画が美しく、アイディアに満ちた、監督の特性が生かされた作品でした。 監督:石橋義正、脚本:石橋義正 …

「千夜、一夜」(2022)失踪した夫を30年間待ち続ける妻の心象!

味のありそうな“タイトル”、田中裕子さんと尾野真千子さん共演ということで観ることにしました。 ドキュメンタリー出身の久保田直監督が、日本全国で年間約8万人にも及ぶという「失踪者リスト」に着想を得て、8年をかけて辿りついた作品とのこと。 失踪した…

「ブルックリンでオペラを」(2023)原題はShe Came to Me、邦題の面白さに嵌った!

アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイら実力派キャストの共演で、ニューヨークに暮らす夫婦の人生が、ある出会いをきっかけに変化していくさまを描いたロマンティックコメディ。 タイトルがロマンティックだ!そして3人の名優の出演…

「ボーはおそれている」(2023)再度この難題に挑戦してみました!

「ミッドサマー」「ヘレディタリー 継承」の鬼才アリ・アスター監督と「ジョーカー」「ナポレオン」の名優ホアキン・フェニックスがタッグを組み、怪死した母のもとへ帰省しようとした男が奇想天外な旅に巻き込まれていく姿を描いたコメディースリラー。A24…

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023)今という時代をチョコの世界で描く面白さ!

板チョコが細かく割れる意味が分かった!(笑) ティモシー・シャラメ主演ということでWOWOWで公開される機会に鑑賞しました。子供っぽいタイトルで期待していなかったですが、なかなかの作品でした。 原作:ロアルド・ダールによる名作児童小説「チョコレート…

「アンブッシュ」(2021)装甲車を主体としたリアルで迫力のある戦闘シーンを楽しむ!

アンブッシュとは伏撃という意味。劇中では奇襲とも使っている。 内戦下のイエメンを舞台に、敵ゲリラに囲まれた装甲車パトロール隊の救出に向かったUAE軍兵士たちの死闘を、実話を基に臨場感たっぷりに活写したミリタリーアクション作。アラブ首長国連邦・…

「スイート・マイホーム」(2023)齊藤工監督の第2作目、何かが狂うと家族は崩壊するぞ!

監督は齊藤工さん。長編映画初作品「blank13」 (2017)を見て、次作品を楽しみにしていました。 前作は長編作初挑戦で 葬儀をテーマにして“人間の評価が自分だけでは分からない“という人の見方をユーモアたっぷりに描いていました。斎藤色を出さんとユニーク…

「カラオケ行こ!」(2024)カラオケで“紅”を歌うことのすばらしさ!感動しました!

変な名のタイトルだとは思ったが、まさかヤクザにカラケを教える中学生の話だとは知らなかった。(笑) 監督は山下敦弘さん、よく観ている監督さんです。オフビートな作風から日本のオキ・カウリスマキと言われている人(ウィキペディアより)。(笑)くしくも、…

「枯れ葉」(2023)悲しい話だと思ったら、芽吹く準備の話だった!

監督がフィンランドの名匠アキ・カウリスマキということで観ることにしました。申し訳ないがアキ・カウリスマキ作品をひとつとして観ていない。(笑) 観終わって感想を書く段階で悩みました。数ページに及ぶ絶賛の感想文の嵐、過去作を観ていないから私には理…

「こんにちは、母さん」(2023)山田洋次監督らしい、庶民の心に染み入る物語だった!

山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎え、現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。 山田洋次監督と吉永小百合さんの作品はしばらく見送っていましたが、「WOWOW座からの招待状」に登場ということで、観ました。(笑) 観てとてもよ…

「ほかげ」(2023)終戦直後の闇市を舞台に、反戦を訴えた作品!

「野火」「斬、」の塚本晋也監督が、終戦直後の闇市を舞台に絶望と闇を抱えながら生きる人々の姿を描いたドラマ。WOWOWの「戦火に生きた人たち特集」で放映されたもの。 「斬る!」(2018)もそうでしたが、「野火」につながる物語だろうと観ることにしまし…

アニメ「はだしのゲン」(1983)原爆の惨状を知るには恰好の作品です!

初めての鑑賞です。WOWOWの「戦火に生きた人たち特集」で本作と続編を鑑賞しました。本作は原爆投下直後の惨状、続編は3年後の厳しい生活(被爆者)を軸に描いたものです。原爆の惨状という視点では本作で十分だと思いますので、これを紹介します。 本作は…

「キリエのうた」(2023) “生きる”ためにうたう!岩井俊監督らしい作品だった!

本作、「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」の監督・岩井俊二&音楽・小林武史による“音楽映画”と紹介されている。いくつかの岩井監督作品を観ましたが「リリィ・シュシュ」は合わなかった、といことで劇場鑑賞を見送った作品。とはいえ岩井作品…