2020-01-01から1年間の記事一覧
原作は田辺聖子さんの同名短編小説、2003年に実写映画化されています。これをアニメ化し、ジョゼに清原果那さんを当てているということで、観ることにしました。 足の不自由な女性・ジョゼと管理人と呼ぶ大学生・恒夫との関係性のなかで紡がれる純愛物語。 …
ポン・ジュノの初長編監督作。監督作の6作目としてこの作品をWOWOWで観賞。この作品のなかにはこれ以降の作品ネタが含まれるという、とんでもない初監督作品で、常に韓国の現状を危惧する姿勢には心打たれます。 教授を目指すがその席につけず女房に頭…
「勝手にふるえてろ」の大九明子監督が再び綿矢りさ作品に挑んだラブコメディ。さらに「あまちゃん」コンビの能年のんさんと橋本愛さんの共演、もう観ないわけにはいきません! 主人公のみつ子は「おひとりさま」を満喫する32歳。それは脳内に相談役「A」が…
前作ワンダーウーマンの面白さ、時代設定と愛の行方に注目していて、今作では如何なる時代設定なりやと楽しみにしていました。 コノナ禍による度重なる延期報道にうんざりしていましたが、年内公開に漕ぎつけてくれ、“大型スクリーンで観る映画”はこれだ!と…
ポン・ジュノ監督が描く怪獣映画は?とWOWOWで観ました。驚きました!これまでに見たことのない怪獣物語でした。(笑) アメリカ軍がソウルの中心を貫く漢江に垂れ流したホルムアルデヒトで変魚が誕生、成長して人を襲う。喰われた娘を取り戻そうと戦う一…
大坂経済界の恩人と称される五代友厚。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2017)でディーン・フジオカさんが五代役を演じ大変な話題になりましたか、どのようにしてこのような人物が生まれたかを知らない。今般、「天外者」として描かれる五代役を本年7月に…
ポン・ジュノ監督作に魅せられ、「パラサイト」「母なる証明」「殺人の追憶」に続く4作目の鑑賞となります。これらの作品の中で最も政治性が強く、「パラサイト」に直接繋がる作品でした。 氷河期となってしまった近未来の地球。生き残った人類を乗せて走り…
クリスマスの東京を突如襲った連続爆破テロに翻弄される国家と人々の姿を克明に紡いだクライムサスペンス。 キャストで観ることにしました。(笑) ところが渋谷の爆破テロ事件映像には息を飲み、その後に明かされる爆破テロの目的には今の日本には必要だと“思…
今年1月の公開作品。見逃していましたのでWOWOWで観賞。「Love Letter」(1995)で長編映画監督レビューした岩井俊二さんが25年ぶりに描くレターもの。手紙を通して亡くした恋人を偲ぶという前作をモチーフにした作品!本作は少し手の込んだ作品になっ…
1999年に「ほえる犬は噛まない」でデビューしたポン・ジョノ監督の2作目、韓国のみならず、世界的に評価の高い作品。WOWOWの「ポン・ジュノ監督特集」で観賞。 1986年から1991年にかけて大韓民国の京畿道華城周辺の農村地帯で10代から70代までの10名の…
75歳の桃子は、突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。しかし、毎日本を読みあさり46億年の歴史に関するノートを作るうちに、万事に対してその意味を探求するようになる。すると、彼女の“心の声=寂しさたち”が音楽に乗せて内から外へと沸き上が…
人の痛みが分かる人間!記憶に残る作品になりました! 国民的アニメ「ドラえもん」ということで観賞。本作で2本目、一見さんです。本作は前作で描かれた「のび太の結婚前夜」の翌日である結婚式当日を舞台に、のび太としずかの結婚式を描くというもの。 ある…
原作は手塚治虫さんが1970年代に発表した大人向け同名漫画。稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんのダブル主演作ということで観ることにしました 人気作家の美倉(稲垣吾郎)がフーテン娘の“ばるぼら”(二階堂ふみ)に出会い、やがて彼女なしでは小説を書くことがで…
「映画アニメSF」と銘打っての作品。とても評判が悪い、何故?湯浅監督作品で、原作が小松左京さんなのに。特別料金というから安いのか思ったらその逆!(笑) Netflixで10回にわたって配信されたものを映画として監督自らが監修した作品です。Netflix版を観…
原作が西加奈子さんの同名小説、出演者が若手ホープの北村匠海・小松菜奈・吉沢亮さん出演ということで観ることにしました。原作は未読です! サクラと名づけられた一匹の犬と長谷川家の5人家族(長男、次男、長女)と、彼らそれぞれにとって大切な人たちと…
92回アカデミー賞作「パラサイト 半地下の家族」に因んでのWOWOW「ポン・ジュノ監督特集」。「ほえる犬は噛まない」(2000)から8作品が紹介され、その1本が本作です。ポン・ジュノ監督の描く母親像を覘いてみようとこの作品を選びました。 知的障害の…
前作「ウォール街」(1987)から23年後、ゴードン・ゲッコーの復活とリーマン・ショック前後のニューヨーク、ウォール街を描いた作品。監督は前作のオリバー・ストーンです。証券詐欺罪で8年の刑務所暮らし。刑を終えたゲッコーが何を喋るかが作品のポイント…
弁当作りを3年間=461個、毎日欠かすことなく作り上げた人気ミュージシャンの父親と息子の心温まる物語。原作は音楽ユニット「TOKYO NO.1 SOUL SET」の渡辺俊美さんが息子さんとの実話を綴った「461個の弁当は、父親と息子の約束」。 NHKの朝の顔であった…
家主を窒息死させた容疑の女性を弁護する弁護士が、唯一の目撃者である自閉症の少女の証言を巡り、検察と対決する韓国の法廷ドラマ。 とても上質なエンタメ法廷ドラマで、日本での公開館が非常に限られたのが残念だったかもしれません。WOWOW初放送で観…
グリコ・森永事件をモチーフにした作品。すでに記憶が薄くなっており、どんな事件だったかと観ることにしました。こういう事件だったなと思わせてくれるほどにリアルでした。 原作は塩田武士さんの同名ミステリー小説、未読です。塩田さんがこの小説を書くた…
WOWOWシネマ、新海監督の世界特集で観ました。「雲の向こう、約束の場所」(2004)から始まって、「天気の子」(2019)までの6作品。一連の作品として観ると、本作は「秒速5センチメートルから5年おいての作品ですが、迷いのあるような、これまでの作品…
不慮の事故で視力を失ったヒロインと、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた青年の切ない恋の行方を描くというもの。 監督は三木孝浩さん。前作の「思い、思われ、ふり、ふられ」は変化球でしたので、今作は“ど”ストレートの“純愛もの”と期待してお…
“特別養子縁組”という制度で繋がった育ての夫婦と産みの母親が織りなす葛藤の行方をミステリー風に描いた物語。監督は「あん」「光」の河瀬直美さん。この映画を観ようと決めたのは産みの母親役を演じる蒔田彩珠ちゃんを観るため!こんなすごい女優さんにな…
「グレート・ブルー」を劇場で観ていない人間に“LE GRAND BLUE”を語って欲しくはない、と<allcinema>にありますが、まさに映画館でみるべき映画だと思います。WOWOW特集:「ミニシアターに愛をこめて」で観賞。 フリーダイビングの世界記録に挑む2人の</allcinema>…
一見さんの感想。心地よい、剣を愛し家族を想う熱血の物語に涙しました! 映像が美しく迫力がありました! TVアニメで描かれた“竈門炭治郎 立志編”に続く物語としての位置づけ。 家族5人を、自分が不在間に無残に殺された主人公・竈門炭治郎が仲間たちと、鬼…
第77回ヴェネチア国際映画祭(2020)で銀獅子賞(監督賞)を受賞した作品。楽しみにしていました。 1940年代を舞台に、偶然にも国家機密を知ってしまった夫婦が、それぞれに信念と愛を貫き、戦争という大きな時代のうねりに立ち向かっていく中で辿る過酷な運…
クリント・イーストウッド監督・主演作ということで、WOWOWで観賞。 主人公の記者が自らの正義を貫き真犯人を暴くと言う、監督らしい作品でしたが、ちょっと情けないキャラクターが気になる作品でした。「人である前に、男でありたい」というキャッチコ…
原作は芥川賞作家・今村夏子さんの同名ベストセラー、未読です。監督は「まほろ駅前狂騒曲」「日日是好日」の大森立嗣さん。主演に芦田愛菜ちゃん。「愛菜ちゃんがいよいよ大森監督とタッグで芥川賞作家作品に出演か!」ということで楽しみにしていました。…
いよいよ劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」が10月16日に公開されます。これを記念してアニメ「鬼滅の刃」の第1話~第5話で構成された先行上映版「兄妹の絆」がTV上映されました。ここでは主人公・竈門炭治郎が鬼を退治する剣士“鬼殺隊”に入隊するまでの様が描…
原作は雫井脩介さんの同名ベストセラー小説、未読です。監督が「人魚の眠る家」の堤幸彦さん。出演者に清原果耶ちゃんの顔がある。深く人間心理を問い詰める作品だろうと挑戦してみました。 とても洒落た邸宅に住む1級建築士の夫と小説の校正に勤しむ妻、高…