WOWOW(2025)
講談社「週刊ヤングマガジン」連載の人気コミックを原作とする、2023年放送のテレビドラマ「マイホームヒーロー」の完結編となる劇場版。 コミックもテレビドラマも見ていない。人気コミックということで観ることにしました。 娘に暴行した半グレ男とその父…
「法廷劇の傑作」というNHKBSのキャッチコピーで観ることにしました。 スタッフ&キャストも今から見ると、豪華すぎる! 駆逐艦ケイン号に新艦長が着任する。しかし、自らのミスを部下に押し付けるなど異常行動で信頼を失う。台風襲来時、正気を失った艦長に…
大切な人を亡くして悲嘆(グリーフ)を抱えている人に寄り添う「グリーフケア」を通じて、婚約者を亡くした主人公の青年が再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。 “グリーフケア“という単語に惹かれ、WOWOWで観ました。 結婚直前に婚約者を失った若者がそ…
マッツ・ミケルセンがデンマーク開拓史の英雄を演じた歴史ドラマ。このキャッチコピーで観ることにしました。 18世紀、ユトランド半島はヒースと言われる不毛地で、ここを開拓したひとりの軍人の物語。 不毛と戦うより土地支配者の権力、差別と闘う開拓物…
筒井康隆の同名小説を、「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化。穏やかな生活を送っていた独居老人の主人公の前に、ある日「敵」が現れ奮闘する物語。 2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、東京グランプ…
「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督作品。“隠されたテーマがあるぞ”とこれで観ることにしました。 田舎でのスローライフを夢見て、都会から村へと移住してきた夫婦が、その村に存在するある「掟」に追い詰められていく姿を描いたスリラー。 怖い…
長編デビュー作「コンプリシティ 優しい共犯」がトロント、ベルリン、釜山などの国際映画祭に招待され高い評価を得た近浦啓監督の第2作。森山未來が主演を務め、藤竜也と親子役で初共演を果たしたヒューマンサスペンス。 近浦監督作品を観るのは初めて。タ…
「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子さんが監督・脚本を手がけ、堂本剛さんが27年ぶりに映画単独主演を務めた奇想天外なドラマ。 堂本さんにあてがきした物語で、 駆け出しのアート作家が、何気なく描いた“まる“が瞬く間に世間でもてはや…
2人の巫堂(シャーマン)と風水師、葬儀師が掘り返した墓に隠された恐ろしい秘密を描き、韓国で観客動員1200万人の大ヒットを記録したサスペンススリラー。 墓を暴くという怖い話! 観てびっくり。悪霊がいずれも日本の朝鮮進出に関わる日韓併合に協力した朝…
昨年度最大の話題作!遂に地上波初登場ということで「金ロー」で観ました。 安田監督が、脚本、原作など1人11役を務めたオリジナル作品で、会津藩士の武士が時代劇撮影所にタイムスリップして「斬られ役」として現代を生きる姿を描いたもの。 当初1館で公開…
三谷幸喜が5年ぶりに手がけた映画監督・脚本作品。長澤まさみを主演に迎え、突然失踪した女性と、彼女について語り出す5の男たちを描いたミステリーコメディ。 人気の劇作家作品、たいして作品を観てないが、面白そうだと観ることにしました。ところがすこ…
小松菜奈と松田龍平が共演し、新潟・佐渡島を舞台に記憶を失った男女の謎めいた過去と運命を描いたドラマ。 小松菜奈さんと松田龍平さんの主演で、脇を固めるのも大竹しのぶさんら、錚々たる俳優陣。これで観ることにしました。(笑) 監督が「Blue Wind Blows…
名探偵エルキュール・ポアロが、イタリアの水上都市ベネチアを舞台に不可解な殺人事件の解決に挑む姿を描いた本格ミステリー。 監督ケネス・ブラナーが描くアガサ・クリスティの名探偵エルキュール・ポアロシリーズ3作目。原作「ハロウィーン・パーティ」(…
「SR サイタマノラッパー」「AI崩壊」の入江悠が監督・脚本を手がけ、ある少女の人生をつづった2020年6月の新聞記事に着想を得て撮りあげた人間ドラマ。 昨年度の高評価の作品。楽しみにしていました。 身を売り薬に溺れ、母の暴力に耐える少女。救いのない…
韓国映画。海を舞台に巨額の金塊を巡って繰り広げられる騙し合いの行方を実話に着想を得て描いたクライムアクション。 監督が「モガディシュ 脱出までの14日間」のリュ・スンワン、「国家が破産する日」のキム・ヘス主演ということでお堅い映画だろうと観る…
「さがす」「岬の兄妹」の片山慎三が監督・脚本を手がけ、漫画家・つげ義春の同名短編を独創性あふれるラブストーリーとして映画化。ほぼ全編台湾でロケを敢行し、2人の男と1人の女の切なくも激しい性愛と情愛を描き出す。 片山慎三監督作品は見逃せない。タ…
シリーズ第3作目。ヴェノムや前作で戦ったカーネイジら「シンビオート」と呼ばれる地球外生命体の創造主である最強の敵・邪神ヌルが登場し、主人公エディとヴェノムが最後の戦いに身を投じる物語。 ヴェノムという奇形生物体のキャラクター、エディとヴェノ…
荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。と言われても高橋一生さん以外何も知らない。“ルーヴル”を見たいとそれだけの理由で…
古典落語の演目「柳田格之進」を基に、冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐に臨む姿を描いた作品。 人情噺が一杯だ。この人情を今の時代だからこそ大切にしたいという作品。美しく生き方が、美しい江戸の風情と共に語られる作品。「…
「月」「舟を編む」の石井裕也監督が池松壮亮を主演に迎え、平野啓一郎の同名小説を原作にデジタル化社会の功罪を描写したヒューマンミステリー作品。 自由死が認められる社会。主人公は「リアル・アバター」という職に就き、自由死したAIの母とその知人であ…
映画「聲の形」(2016)の山田尚子監督が、思春期の少女たちが向き合う自立と葛藤、恋模様を、絵画のような美しい映像でつづったオリジナルアニメーション映画。脚本が「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子さんとくると観ないわけにはい…
小難しいタイトル、濱口竜介監督作「悪は存在しない」クラスの作品かと観ることにしました。(笑) 直木賞作家・辻村深月が現代に生きる人々のリアルな恋愛観と価値観を描いた同名ベストセラー小説を、藤ヶ谷太輔と奈緒の共演で映画化した“恋愛ミステリー”。 …
1月、突然に亡くなられた“チャコティ副長さん”。敬愛するブロッカーのお一人で、F1マニアでした。文章は簡潔、余計なことを書かない、多分に辛辣。それでいて本質を見逃さない、よく練れた文章。常々総合ランキンNo1に登場しないのが不思議だと思っていま…
WOWOW推薦作で若手人気俳優の磯村勇斗、岸井ゆき出演ということで観ることにしました。 理不尽な社会にむしばまれた青年の生き様を描いた作品。家庭環境の悪化と警察の不正に藻掻き苦しむ若者の生き様が描かれ、観て楽しめるような作品ではない。しかし、社…
殺し屋女子2人組のモラトリアムな日常とハードなアクションのギャップを楽しむシリーズ第3弾。前作で殺し屋業界に名をとどろかせた主人公の2人が、最強の敵と対峙する姿を描くというもの。 キレッキレのアクションと殺し屋ふたりの成長を楽しみにしていまし…
作家・中條ていの連作短編集「アイミタガイ」を黒木華主演で映画化し、親友を失った女性を中心に思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇。 「台風家族」の市井昌秀が脚本の骨組みをつくり、2020年に他界した佐々部清監督が温めていた企画をもと…
橋口亮輔監督作に「愛に乱暴」の江口のりこさんが出演。原作は劇団「ブス会*」主宰のペヤンヌマキさんの舞台劇。これが“面白くないわけがない”と観ることにしました。 母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹の親孝行巡る一夜のバトルを描いたもの。舞台劇が原作…
原作が福本伸行、作画:わぐちかいじのコミック。山岳ものということで自分には欠かせない作品と観ることにしました。が、かなり違っていた。(笑) 雪山の山小屋に閉じこめられたふたり、死ぬと思って殺人を告白したが生き残った男とそれを聞いた男。ふたりの…
乃木坂太郎の同名ベストセラーコミックを堤幸彦監督のメガホンで実写映画化し、死刑囚との獄中結婚から始まる危険な駆け引きの行方を描いたサスペンス映画。 “死刑囚との獄中結婚”とは何事か?これに惹かれて観ることにしました。(笑) 死刑囚は何者なのかそ…
18年間続いた朴正煕大統領の独裁が暗殺事件(1979)で幕引き。戒厳令下、崔圭夏が大統領に選出されソウルの春が訪れると期待された。陸軍参謀総長兼戒厳司令官鄭昇和大将は合同捜査本部長としての権限を活用し、権勢を増していく全斗煥に危機感を持った。本…