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「ツバキ文具店#3」(ドラマ10)

第3話「けじめの断り状」
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鎌倉にツバキ文具店を訪ねてきた鳩子の元カレ・武田(松澤傑さん)。武田は出版社に勤める編集者なのだが、ある有名エッセイストに送る執筆依頼を代わりに書いてほしいというのだ。
安易な依頼に気分を害した鳩子は、代書を断り、追い返してしまう。一方男爵からも思いがけず代書の依頼が。こちらは友人からの借金を断る手紙だ。ぶっきらぼうな男爵が苦手だった鳩子はとまどうが、その隠れた一面を次第に知ることに。
男爵の断り状に取り組むうちに、武田のことを考え直した鳩子は、ある方法を思いつく。
そして、男爵からの思いがけない言葉で、亡き祖母・カシ子や生き別れた母に思いをはせるのだった...
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今回のテーマ、「断る」には愛情のあるけじめをつけさせることが大切であること。そして、人は自分ひとりで生きているのではない、亡くなった人にもつながっていること。

借金を断る手紙、どうやって断るのかと興味がありました。不愛想な男爵の代筆依頼、要件は「逆恨みされないように書いて、投函しておけ。代金は正当報酬だ!」でした。鳩子は白川さんに男爵の人柄を聞き「見かけによらず、とてもやさしい人。捨て猫を誰も貰わないとこっそり自分で引き取る人だ」ということを知ります。文面は「二度と頼めないようきっぱり断るが、そこには“けじめ”という愛情が込められているもの」にしようと決め、作成にかかります。イメージ 5
太めの万年筆、インキは漆黒、紙は原稿用紙を使用。文面は「お手紙拝読、わが方も金欠により金を貸すことが一切できない。他をあたってくれ。ただし、腹が減ってどうにもならなくなったら鎌倉に来い。寒くなるから体に気をつけろ。健闘を祈る」脇づけ「呵々」をあえて付ける(この着意がすごい)。そして封印に「我唯足知」の木板を押し、さらに金剛力士像の切手(500円)を使う。この気配りがすごい!!こんな断り状を貰ったら、おそらく二度と頼まんと発奮しますね。参考にしたいですね。(#^.^#)
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男爵の人柄は後にお礼にと、うなぎを御馳走になることでわかります。とてもこまやかな気遣いのできる人でした。見てくれで判断してはいけません。パンテイーさんが惚れるというのもわかります。(笑)

ここで、鳩子は、これまで知らなかったお婆ちゃんのこと、母のことを耳にします。男爵は、お母さん(腹が大きい)小町通りで会ったときのことを「子供かと聞いたら嬉しそうに頷いた」と話します。しかし、鳩子は「もっと母のことを聞きたいと思ったが、聞きたくなくもあった。母の存在を消すことで生きて来たから」と呟きますが、いずれこれは反省することになるでしょう。未婚の母のようですが、子供ができたことを喜んでいたんですね。おそらく相手の男性に問題があったのでしょう。

このあと、「むぎカフェ」の店長守景さんにアイスを御馳走になり「とても美味しい」と言うと陽菜ちゃんが「ママ(亡くなっている)のアイス」と言う。鳩子は「人は亡くなっている人とともに生きている」と実感し、「私は一人でいるようで先代に聞きたいことが山ほどある。母のことも聞きたい、仕事とどう向き合っていくか?」と自分ひとりで生きて来たのではないことを知るのでした。鳩子の気持ちがどんどんほぐれてきています。
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鳩子は武田君から原稿依頼の代書を依頼されるが素っ気なく断りました。彼は随分と身勝手な人のように見受けました。これが別れた理由だと思うのですが・・。
男爵の代筆を終えて、鳩子は自分の断り方に反省をします。もう二度とやって来ないよう愛情のあるけじめを付けようと手紙を送ります。しかしこれが効果がありすぎて、彼はお礼にやってきて「あの手紙をもらって、下手でも書くことにして、先生の作品を全部読んで、苦労して書いたら、先生に会えることになった」と報告です。さらに何やら鳩子に気があるようです。どうなるのでしょうか、鳩子。

白川さんのお婆ちゃん、デイサービスを嫌がりましたが、花が一杯あることに納得しサービスを受けましたが、年寄りは花が生き甲斐になります。わたしの母の記憶です!
田部ちゃんの自然な演技がすばらしいです。うなぎ、美味しそうに食べましたね。
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