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「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018)

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トム・クルーズ演じる伝説のスパイ、イーサン・ハントが数々の不可能なミッションに挑む大人気アクション・シリーズの第6弾。
 
監督は前作(シリーズ最大の収益を上げた)に引き続きクリストファー・マッカリーで、共演はヴィング・レイムスサイモン・ペッグレベッカ・ファーガソンアレック・ボールドウィンらが続投し、複数の都市を標的にした同時核爆発を阻止するという物語、楽しみにしておりました。
 
公開初日初回で鑑賞。幾度にも降りかかる災難を搔い潜って任務を全うするという練ったストーリー展開及びトム・クルーズ体当たりで挑む迫力のアクション、いずれも前作を大きく凌駕しており満足でした!特に、トムクルーズが怪我で6週間の療養を必要といたというアクションは見事でした。
 
物語は
IMFCIAの特定任務部隊)のエージェントイーサン・ハントトム・クルーズ)と彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を目前にしていた。だが、突如現れた何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、その最中にプルトニウムを奪われてしまう。イーサンとIMFチームは、プルトニウムを再び奪い返し、複数の都市の同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッションを受ける。この事件の裏側には、シンジケートの生き残り勢力が結成したアポストル(神の使徒が関連しており、手がかりはジョン・ラークという正体不明の男と彼が接触するホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ。カービー)と呼ばれる謎めいた女の存在だ。
 
今回のミッションに対しイーサンの動きを不服とするCIA長官エリカ・スローン(アンズエラ・バセット)は、敏腕エージェントのウオーカー(ヘンリー・カヴィルを監視役に同行させることを条件とした。
 
イーサンはホワイト・ウィドウの信頼を得るため、やむなく収監中の敵“ソロモン・レーン”(ショーン・ハリスの脱走に手を貸すが、その影響で味方の女スパイ“イルサ”(レベッカ・フアーガソン)と対立してしまう。一方、同行するウオーカーはイーサンへの疑惑を深め、二人はやがて対決の時を迎える。イムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻ジュリアミシェル・モナハン)の命まで危険にさらされる等、いくつもの〈フォールアウト(余波)〉がイーサン・ハントに降りかかるが・・・。
 
あらすじ&感想(ねたばれ:注意):
ベルリン。
イーサンとジュリアの結婚式の誓いことばで、牧師を務めるレーンに「真実を隠し、ジュリアとの別れの責任逃れすることを誓いますか」と問われ、イーサンが「止めてくれ」と叫ぶとジュリアが「私を殺すべきだったのよ」と叫ぶ夢落ちから始まる。この夢落ちの顛末は、イーサン最大のフォールアウト。ラストでどう回収されるか?秀逸な出だしです。
 
夢から覚めて、投函された録音テープで次の任務「72時間以内にプラトニウム爆弾の使用を阻止せよ」を受け取り、アポストルと接触し爆弾3発の買い取りに成功するが、相手の罠で仲間のルーサーヴィング・レイムス)が誘拐され、彼を救い出すために、爆弾を奪い返されるという不手際を起こす。イーサンはこの手の失敗をよく犯す。彼自身が作り出すフォールアウトです。
 
この罠に対抗するように、イーサンは、爆弾製造者である博士を麻酔で眠らせて誘拐、“仮設の病室”で目覚めさせ、爆弾がバチカン、エレサレム、メッカで爆発し大事件になっているTVニュースを見せ、すでにことは終わったと博士から爆弾を渡した相手がジョン・ラークと聞き、爆弾設計図を手に入れた
 
ドイツのラムシュタイン空軍基地IMF長官(前CA長官)のアラン(アレック・ボールドウィンから「お前は一人の命のために数億人を危険に晒してしる。おれはIMFを選んだ。後悔させるな。相手は曲者の武器売買者ホワイトだ。会って聞き出し、2時間でラークを捜し出せ」と厳命される。はたしてアランはIMFの支持者に変身したのかというこれからの展開の面白さがあります。
 
一方新着任のCIA長官・エリカから、「あんたたちが使うボーイングC-17グローブマスターはCIAのもの。あんたの不手際で爆弾を失った。ウオーカーを監視役につける。必ず爆弾を確保せよ」と厳命される。長官とウオーカーは果たして味方か?
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イーサンとウオーカーはパリ上空2万フィートから、雷雨のなか、“ヘイロージャンプ”を行う。これをふたりが実演。みごとにホワイトが開催しているイベントドームの屋根に着地した。このためふたりは百回のジャンプ訓練を行ったという。
 
パリ
イーサンはラークと名のる男を殺害(突然現れたイルサが射殺)し、ラークになりすましてホワイトと交渉、パリに護送されるソロモン・レーンと爆弾を取引することにした。手付金として爆弾1個が渡された。
 
イーサンがイルサに手を引けと忠告するが、イザルは私と組もうと誘う。
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はたしてホワイトは敵か味方か? ウオーカーは密かにエリカにイーサンは裏切ったと報告した。
 
イーサンは仲間のルーサーとベンジーサイモン・ペッグ)と謀り、レーンの護送車を襲い運河に突き落とした。ルーサーたちが水中からレーンを救い出し、レーン奪回作戦は成功した。しかし、イーサンはポリスに追われる。旧式BMW「M5」バイクで、凱旋門オペラ座、パリの道を逃げる!逃げる。このバイクーチェイスシーン、トムの独演です! パリの街見物です。(#^.^#)
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イーサンは奪回したレーンをボートから車に移し、アジトに移動する際、黒覆面でオートバイを操るイルサに狙撃される。ここからは、イーサンが逃げるイルサを追う。階段を駆け下り遂に捕まえる。このカーチェイスシーンも見事です。
 
アジトでレーンの首に埋め込まれた発信機をIMFモードに取り換えた。イーサンはホワイトとレーンの交換について話を進めると、ロンドンで交換ということになるが、値を吊り上げられイルサも一緒だと言われる。
 
ロンドン。
イーサンがイルサの任務を確認すると「自分を守るためにレーンを殺害する」と言い張る。前作を観ているとイルサの心情がよく分かります。
 
イーサンはアジトでIMF長官アランを交え、レーンの引き渡しについて論議した。
 
アランは「われわれの中にラークがいる、イーサンだとエリカ長官が疑っている。CIAに渡せ!」と主張。イーサンは「まだ爆弾が2発残っている」とこれに真っ向から対立した。しかし、イルサの安全が確保できないと苦悩を見せる。
 
イーサンはベンジーにレーンのマスクを被らせウオーカーに渡し、本物のレーンは麻酔で眠らせルーサーによって外に連れ出す。これはイーサンが仕掛けたウオーカーへのトラップ。
ウオーカーがこのトラップに引っ掛かり本性をベンジーとアランに晒す。ウオーカーがラークだった。ウオーカーとベンジー、アランの乱闘となり、アランが、ちょっと泣ける言葉を残して、命を落とす。
 
イーサンは逃げるウオーカーを、ルーサーの誘導で、ロンドンのビル街をビルの屋上から別の屋上へ飛び移り、部屋の窓を突き破り、追跡する。遂に失敗して足を骨折する。我慢してびっこをひきながら走るイーサン。これは演技ではなく、本当に怪我していたのでした。() ここではセントポール大聖堂でのミサをしっかり見せてもらいました。(#^.^#)
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追いついたイーサンに、ウオークは「お前の妻は死ぬ!お前の負け!」と言い残し、ヘリでレーンとともに飛び去る。イーサンは絶望の淵へ叩き落される。
 
もう残された時間は僅か。
ルーサーが電波探知でレーンがカシミール天然痘汚染地域にいること、博士の爆弾設計図解析から爆弾の起動解除はカウントダウンが始まってから可能だと突き止める。
 
イーサンを元気づけるために、ルーサーが「やつには好きな女が二人いる。一人は嫁さんもうひとりはイルサだ、あんたは彼の癒しになる」とイルサにレーンを裏切ることを勧めた。
 
イーサン、イルサ、ベンジー、ルーサーの4人が現地に入り放射線検知で爆弾が仕掛けられていることを確認する。
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到着すると、なんと、医療ボランテイアとして働く元妻のジュリアとその夫に出会う。ジュリアとの邂逅で、イーサンが別れた理由、ジュリアンへの愛を知ることになる。
ルーサーが爆弾の起爆装置を探知すると、まさに2機のヘリで脱出を図るウオーカーが持っていることが分かる。
 
イーサンは荷物運搬用ヘリの牽引索にすがり、これを伝ってヘリに乗り込み、ウオーカーが搭乗するヘリとヘリチェイス
トムはこのシーンのためにヘリの操縦免許を取得し、みすからエアバス125を操縦して空中アクロバットを行い、カメラを回し、演技をするという3役をやりこなしたという。
凄いことです! ロケ地のニュージーランドの渓谷、ノールウエーの氷原美を楽しみましたが、危ないトム!(#^.^#)
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イーサンは、操縦ヘリのエンジンが火を噴きだしたため、ウオーカーのヘリに体当たりして墜落させる。地上に降り、切り立った岩壁にロープでつながれたふたり。イーサンがロープから逃れ岩に貼りついた瞬間に、ウオーカーは深い谷に落下する。イーサンは起爆装置を確保して意識を失う。
一方、イルサとベンジーは隠家にいるレーンと対決し彼を確保。爆弾の起爆回路を切る。こうして、すべての爆弾の安全が確保された。
 
ジュリアンの見守るなかで、イーサンが目覚める。「ジュリアンすまなかった。何もかも」と心配させたことを詫びると、「今の仕事と人生はあなたが居て得られたもの。あなたに守られていると思えるから、安心しなの」と謝意を述べる。
 
イーサンは、事に臨んで任務と愛する人の間で苦しんできた。これを避けるための離婚であったが、心には大きな傷として残っていた。ジュリアンの言葉で、イーサンは救われました。Impossiblepossibleするのは、「愛」だったんですね!良い話です。イルサがちょっとジュリアンに嫉妬心を見せます。
 
まとめ:
タイトルの「フォールアウト」は原爆の飛散物というほかに「降りかかる災難・厄介もの」という意味があり、本作では数々の災難がイーサンを追い詰めますが、最大の災難・厄介ものはイーサン自身がつくりだしたもの。これに苦しむというヒューマンストーリーにもなっており、単なるアクション作品で終わってないところが面白い。
 
誰が味方で誰が敵なのかわからない、いくつものトリックのある状況で物語が展開するため、アウトラインをしっかり読み込み、さらに前作を観ておくと理解が容易で楽しめます。
 
「レーンはM16(英国情報部)にブローカーを通じて譲った、彼らが一役かってくれたから。世界のIMFが必要よ!たったひとりでやるの?」とエリカ長官がイーサンの顔を見るエンデイング。次回が楽しみです!
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