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「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」(2020)

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コロナ風邪騒動のなかで予定通り公開してくれた本作、まるでコロナ風邪なんかぶっ飛ばせよと言わんばかりのぶっ飛んだ作品でした!

スーサイド・スクワッド」(2015)にジョーカーの恋人として登場したハーレイ・クインがジョーカーと別れ、すべての束縛から解放され、ひょんなことからクセ者ばかりの女性ヒーロー・チームを結成して、ゴッサムシティを牛耳る極悪な男たちに挑むという物語。

アクションが最大の見どころですが、女性の自立はどうあるべきかとテーマがしっかりしているのがいい。そして映像がとても美しい!

プロヂュースはマーゴット・ロビー。彼女が「スーサイド・スクワッド」撮影直後に発想を得てスタートした企画と言い、ご本人のキャリアーがよく生かされた作品だと思います。
監督は女性監督のキャッシー・ヤン。どうすれば男性に女性が勝てるかと撮りまくったというからたまらない!そのために招致したアクション担当がジョナサン・エクゼビオとジョン・バレラ。脚本はクイスティーナ・ホドソン、撮影はマシュー・リバティーク

主演はマーゴット・ロビー、共演にメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ドージー・ペレス、エラ・ジェイ・バスコ、クリス・メッシーナユアン・マクレガーらです。

あらすじ(ねたばれ):
一度は未練もあったがジョーカーを見返すためにと髪を切り、新しい恋人はブルースと決め、ドクの店の二階部屋を借りて、“目覚めた青春を生きよう”と始めた生活。が、ジョーカーの影がついてくる。これを断ち切るためにあの想い出の化学工場をタンクローリーで襲って葬った。

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こうして酔払ってるのか、天然なのか、時が行ったり来たりしながらハーレイ・クイーンのひとりがたりで始まる物語。

この大火災の4分前(笑)、ゴッサム市警のレイー刑事が、爆破事件を追っていて事件の背後にナイトクラブ経営者ローマン・シオニス(ユアン・マクレガー)ありと睨む。彼がダイヤを手にいれ市を牛耳ろうとしていると気付いたが、「証拠を持ってこい」と上司に認めてもらえない。いつも功績は全部男にもっていかれるという平刑事だった。

ダイヤと言えば・・・、シオニスが市を支配したいと15年前に潰れたバーテイネリ一家の秘密口座の鍵となるダイヤを欲しがっていた。彼は人面を剥ぎマスクを作るという変態者。その配下の殺屋がビクター・ザース(クリス・メッシーナ)。

そこで歌手として働いていたのが、シオニスが惚れて運転手にしてしまったのがブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)。ハーレイはそっと彼女に「ジョーカーと別れた」と教えた。
こんな調子で、ハーレイの声を演じる東條加奈子さんのどこかすっ飛んだ語りがとてもよかった。(笑)

ジョーカーと別れたことがはっきりすると、ジョーカーに一目置いてた奴らが襲ってくる。まずやって来たのがレニー刑事。サルの店で大好きなエッグサンドを食ってるときにきた。6時間前に予告していの今頃とショットガンを持って署を訪ね、大騒ぎして逃げた!(笑)

スリで生活している少女カサンドラ(エラ・ジェイ・バスコ)。いつものように仕事中に、レニー刑事に掴まって車で署に連行中に「ダイヤがどこだ」と聞かれ、「これは私の夢!」と呑み込んだ。尋問の末に拘置場に放り込まれた。

一方、シオニスはブラックキャナリーとザーズにカサンドラを追うよう命じたが、見つからない。見つからないわけ、ブラックキャナリーのシオニスへの反抗よ!報告を聞いてシオニスは激怒し、ハーレイを追わせた。

シオニスに捕えられたハーレイ。殴られ、「殺す」と脅され、「私がダイヤを探してあげる」と引き受けた。シオニスはカサンドラに50万ドルの懸賞金を賭け、公表した。

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カサンドラはどこに?そのとき携帯が鳴った。相手はブラックキャナリー。ハーレイは拘置場に急ぎ、スプリンクラーをぶっ壊し、噴き出した水で電子錠を無効にしてカサンドラを救い出す。ここに収監されていた罪人も一緒になっての大乱闘、ここでのハーレイの戦い方が見事です!

度重なる失敗でレニー刑事は免職となるが、「ハーレイ憎し」と追ってくる。また、ブラックキャナリーも、カサンドラが掴まえられないことにシオニスのセクハラを受け、うんざりしていた。

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救出したカサンドラに「薬はどこ?」と聞くと“腹の中”。(笑)下剤を買ってドクの店に帰り、出そうと沢山食べているところに、どこで聞きつけたか懸賞金目当ての男たちが集まる。また、バーティネリ家の生き残りヘレナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が、今では暗黒街の仕置人ハントレと名乗っているが、様子を見に来た。

遂に市警に囲まれることになりここからの脱出を図る。家主のドクも逃げ出していた。ドクは「これもビジネス!」と去って行く。(笑)

ここでハーレイもビジネスを考えた!カサンドラをシオニスに売り渡すことにして、遊園地で取引することにした。

これを知ったレニー・モントーヤはハーレイを、ブラックキャナリーとザーズはボスの命令でカサンロラを、またハントレスがザーズをそれぞれ思惑を抱いて遊園地に集まっていた。途中で、ザーズはブラックキャナリーの裏切りを知りシオニスに連絡、シオニスが黒い面を被りブラックマスクとして配下を連れて参加することになった。

ブービートラップの中でハーレーはカサンドラを縛り、シオニスを待っていた。ところが現れたのは元刑事レニー。ハーレイと格闘中に、ブラックキャナリーが現れてカサンドラを確保する。これにザーズが挑みかかりあわやというところにハントレスが戦闘加入してザースを倒した。しかし、周囲をブラックマスクに包囲されている。

追い詰められた女たち、ハーレイの提案でワンチームとなって戦うことになった。戦いは遊園地から、市街に。ハーレイのローラースケートとハントレスのバイクとのコラボ作戦。みごとでした!最期はハーレイがブラックマスクを追い詰めて決着、ハーレイはダイヤを元手にビジネスをカサンドラと始めることにした。・・・


映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』US版本予告 2020年3月20日(金)公開
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頭がおかしいのではと思うほどのノー天気なハーレー・クインが超カワ極道者に覚醒していく様が派手なアクションで描かれ大いに楽しめますが、実は、男に支配される環境から抜け出して、「可愛いだけの女ではだめよ。夢やお金、仕事が大切」と説いていく、自分の力で生きる女性への成長物語というテーマがしっかりしているのがすばらしい。

ハーレー・クイーンが田島陽子さんのように過剰に男性を卑下するところが可愛いく、スカットして、今の時代にフィットする作品になっています。(笑)
もっともここに出てくる男たち、ブラックマスクやザースとその仲間たちも情けない男で、もっといい男を出せと言いたい。(笑) 予告にバットマンというという声が聞こえましたから、次作に期待でしょうか!

なんたってハーレイ・クイーン役のマーゴット・ロビーの美しさをさらに珍奇なコスチュームでブラッシュアップし、しなやかな身体を使ってのパワフルなアクション演技がすばらしい。わたし的にはキラー歌声と華麗なアクション演技を見せるブラックキャナリーことジャーニー・スモレット=ベルが魅力的だった!!
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