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「ザ・バッド・ガイズ」(2019)本当の悪は誰だ!マ・ドンソクを見る作品!

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「新感染ファイナル・エクスプレス」「悪人伝」に、今ではマーベル・シネマティック・ユニバース「The Eternals」に抜擢されてハリウッド進出も果たしたマ・ドンソク主演作。面白くないはずがないと、WOWOWで鑑賞しました。日本では昨年4月の公開作品です。

監督:ソン・ヨンホ、脚本:ハン・ジョンフン ソン・ヨンホ、撮影:イ・ジェヒョク、編集:シン・ミンギョン、音楽:モク・ヨンジン。

出演者:マ・ドンソク、キム・サンジュン、キム・アジュン、チャン・ギヨン、パク・ウォンサン、キム・ヒョンムク、ユン・ビョンヒ、イ・ジェユン、カン・イェウォン、パク・ヒョンス、他。

あらすじ:

囚人たちを乗せた護送車が、覆面武装集団に襲撃される事件が発生し、多くの凶悪犯罪者がふたたび野に放たれてしまった。警察の上層部は逃亡した凶悪犯たちを再び捕まえるため、元警察官のオ・グタク(キム・サンジュン)に指令を出し、重大な罪を犯して刑務所に収監されている服役囚たち(バッド・ガイズ)を集めた極秘プロジェクト「特殊犯罪捜査課」を始動させる。オ・グタクは「伝説の拳」と恐れられているパク・ウンチョル(マ・ドンソク)を仲間に引き入れ、天才詐欺師のクァク・ノスン(キム・アジュン)、犯人逮捕で過失致死に問われた元警察官のコ・ユソン(チャン・ギヨン)らを、減刑を条件にチームに勧誘し、凶悪犯たちを追い詰める。しかし、この事件の背後には国家を揺るがす謎の組織が暗躍していた。(映画COMより引用)

感想:

冒頭、謎の組織により韓国のヤクザ組織が潰されるシーンから物語が始まります。が、おそらく初回では分からないと思います。バッドガイズでいかにして謎の組織を潰すか?がテーマです。韓国映画に見る痛快なアクションを楽しむことになります。が、謎の組織の設定に少々不満があります。後ほど・・・。

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主役の元雇われヤクザのウンチョルは脅迫障害で量刑28年のベテラン囚人、ミシン掛けが趣味で、今は刑務所内の規律係として所内のもめごと一切は彼の腕力にかかっている。こんな役は彼にはよく合っている。(笑)ヤクザ仲間のナム・ミョンソクが内蔵摘出の遺体で発見されたことを所長に知らされに激しい怒りを感じた。

そこでウンチョルは休暇をもらって、ミョンソクの墓参り、そしてかっての特殊犯罪捜査課のメンバーとして働いた上司・グタク課長、今は癌で療養している、を訪ねて、ミョンソク殺害の背後にあるチュング組の現状を聞いた。

そんな中で起こったのが囚人護送バス襲撃事件。急遽護送が決まったもので、指揮していたのは若き女性刑務課長・ミヨン。高速道路走行中、突然大型車に突っ込まれ、次々に車両を襲い、護送車は転覆。黒頭巾の男たちが乗り込み囚人たちを脱走させた。この際、ミヨンと元警察官のユソンは男たちと激しく戦い、ミヨンは腹を撃たれ重傷。ユソンは首謀者の首のタトゥーを確認した。このシーンもなかなかの迫力です。日本では作れない、無理!

チュング組長?のサンシクが逃走したと知ったウンチョルはひとりで事務所に出向き、鉄拳で組員をぶん殴る、ぶん殴る!(笑)亡くなった友ミョンソクへの弔いだった。これをグタクが現れ止めた。

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警察庁次官オム・ジョンハン(キム・ヒョンムク)は犯罪課長のチョ・トンチョル(パク・ウォンサン)に、そしてグタクを特殊犯罪捜査課長に復帰させ、逃亡した囚人の確保および囚人護送バス襲撃犯人の捜索を命じた。

グタクはまずユソンを誘うと「仇を取りたい!」と賛成した。ウンチョルを交えて、確保すべき囚人を、いずれも大物のパク・ソンニ(連続殺人罪)、オム・チャンミン(窃盗強姦罪)、サンシク(臓器売買)、クアク・ノスン(土地転がし)の4名に決めた。なかでもチュング組長のサンシクを重視した。彼は貯蓄銀行を取り組み、企業家づらしたヤクザ親分だが、身の危険を感じてミョン課長に接近してきていた。

ノスン(キム・アジュン)は詐欺師でアナリストという才能から、確保して、チームに誘うことにした。

襲撃があまりにも巧みで、警察内に犯人に通じているのがいるとウンチョルは考えていた。

ノスン逮捕には彼女の仲間ソルチュを使って居場所を突き止め、海外逃亡を図るノスンを捕えた。大物逮捕で3年の減刑を条件に、組織に加わった!(笑)

ジョンハン次長から逃亡者資料を入手し、恋愛してるやつには鼻が利くとチャンミンを追うことに決めた。位置決定は独特の方法(笑)で割り出し、慶尚南道だと決定。(笑)

デルから女優への転身だというキム・アジュンの演技。タメ口でメンバーとやりあうシーンが面白い!美しくて、色気があり、アクションも敏捷で華があります!

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逃げ足の速いチャンミンを、四周を固めて、追い詰める作戦。壁をぶち破って狭い通路を進むウンチョル(笑)、自慢の足で追うユソン。うまくチャンミンを確保したが、そこに功を競うドンチョル課長が現れ、検察庁本部に連行していった。グタク課長は胃がんの痛みで入院となった。

登場人物のキャラクターがくっきりして面白い。笑があって、アクション、カーアクションもあって、演出が冴えています。

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バッド・ガイズ3人でどうするか?3人は検察庁に乗り込み、ドンチョル課長を尋問室に閉じ込め、ノスンがチャンミンを脅して、サンシクの行方「仁川のターミナルビル」を聞き出した。これを傍受した警察は警戒網を張った。

彼女の名前を聞こうとして、この警戒網に引っかかったのが殺人鬼のパク・ソンテ。ソンテの彼女を使って居場所を聞き出し、彼がカラオケ店“情熱”にいるところに、3人が駆け込んだ!

ちょっと突っ込みどころのあるシーンだけど、ソンテが彼女ミジョンを甚振る殺人鬼ぶり、これをハンマーを持って駆けつけ閉じられた扉を破壊するウンチョルの剛力、果敢に挑むノスンの戦いっぷりに、そんなことに拘らず楽しむことにしました。(笑)

ここで逃げるサンシクを見つけたユソン、果敢に追って捕まえた!これで目標の逃亡囚人は全員捕まえた!

ここからねたばれ(注意)

ウンチョルは「ここでサンシクを殺す」と息巻いたが、ユソンとノスンが「もっと大きいネタを狙え!」と止めた。

サンシクは「本当の組長は日本のヤクザ“トヨハラ”だ。日本のヤクザを統一して韓国に進出。内蔵売買もやったが、本当の狙いは麻薬。韓国人を使って人体実験して新薬を販売している」と白状して密売ルートを記した手帳を渡した。

韓国はK-pop スターを送ったが日本はヤクザを送ってきたとノスンが怒った!(笑)

そこに警察庁次官オム・ジョンハンが囚人護送バス襲撃事件の首謀者、首に入れ墨のある男と現れ、手帳を取り上げ、バッドガイズの功績を横取りして警視庁長官職に就こうとする野暮が明らかとなった。入れ墨の男は検察庁のキム室長だった。

バッドガイズ3人を柱に縛り上げ、火を掛けてサンシクを連行し去っていった。

どうやってこの危機を乗り越えるか!ウンチョルの怪力に期待するしかない!(笑)

やっと危機を逃れたところに、後始末にとドンチョル課長が乗り込んできた。

ウンチョルが「まともな警察官なら協力しろ!」とドンチョルを説得し、ジョンハン次長の居場所を聞き出し、走った。この際、かっての仲間、俊足の持ち主で足技の利く“幽霊の足”をトヨハラ化学工場に送り、入社門を抑えた!

入院中のグタク課長も駆けつけた!5人のバッドガイズで日本のヤクザ“トヨハラ”と決戦だ!

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トヨハラ親分はオム・ジョンハン次長が連れてきたサンシクの指を折り、メリケンサックで殴り殺し、オム・ジョンハン次長も「出しゃばるな!」と痛みつけた!

ここに駆けつけた5人のバッドカイズの戦、ユソンはキム室長と、ウンチョルがトヨトミヤクザと親分相手に、ノスンのヤクザと見事な戦いを見せてくれます。ヘリで逃亡を図るトヨハラ親分を2発の鉄拳で沈めるウンチョルの戦いっぷりが見どころです。(笑)

まとめ:

日本のヤクザをやっつけたところで、グタク課長が警察庁次官オム・ジョンハンのところに来ると「見逃してくれたらお前たちの面倒を見てやる」という。これに「税金で養われているんだから、その分、礼儀をわきまえて生きろ!」と言葉を投げかけぶん殴った。「泥棒!」と捕まえるけど、どちらが泥棒なんでしょうかね!(笑)現在の韓国の政治状況を写すような結末でした!これが面白いところです。韓国では2019年、競合作品がひしめく大型連休期間に公開され、観客動員数は第1位を獲得、最終的には450万人超えの記録を叩き出して大ヒットだったという。

ストーリーはまあまあで、映像が美しい。マ・ドンソクを見るための映画でした!!

日本のヤクザを取り上げるのは結構ですが、「生体実験をやっている」と牢の中で苦しむ人々までも映し出す必要性があったかと。フアンだけに、気分がよくないです。

まだまだこの組織は必要だ!」というユソンの言葉で物語が閉じられるので、続編があるかもしれません!注意して欲しいです!

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