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「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 」(2021)親愛なる隣人となる壮大な旅路、泣けます!

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スパイダーマン ホームカミング」「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」に続く、マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)に属する「スパイダーマン」シリーズの第3弾、ジョン・ワッツ監督による“ホームシリーズ”最終作という位置づけ。

8日現在の興行収入は全米で歴代8位、全世界で1600億円を突破するビッグヒットを記録中で、歴代12位でさらに更新されるという。すごい作品の登場で、ネットは湧きに湧いています!

“ねたばれ禁止”(これも優しさ)と言いながら、みなさんネタばれやっている。(笑)コアーなフアンにはネタバレでなないということ。分かります!ネタばれなしではこの作品のよさは伝わらないでしょう!

私はワッツ監督版スパイダーマンしか知らないで、この作品に挑戦したので、ほとんど語る資格はありません。それほどにこの作品はこれまでのスパイダーマン作品に繋がった作品で、若いまだ乳臭いピーターが一気に“隣人としてのヒーロー”、本来のスパイダーマンへと解脱する!物語で、往年のフアンには堪らない作品ということで、観客動員はまだまだ続くでしょう。

ねたばれ見ないで、観ただけに大きな感動がありました。ガーフィールドスパイダーマンとして現れたときはびっくりしました!(これはネタばれではなかった、こちらがぼんやりしていただけ)。そしてピーターがラスト近くで「俺を消してください」とドクター・ストレンジに申し出たとき、「よくぞその言葉が出た!」と物語にのめり込み、うまい作品作り(マルチバースという場の設定)に感嘆し、その後の展開に涙しました。「ネタを知らなくてよかった!」と思いました。

サム・ミイラ監督の「スパイダーマン」シリーズ、「アメイジングスパイダーマン」シリーズを見ておくとより楽しめると思います。これについてはしっかりした記事がありますので、これを読んでおけば良いと思いますが、知らないほうがいいかな?と思ったりもします。(笑)

登場するキャストがうまくそのあたりを匂わせてくれますし、コアーなフアンの方のレポートを読む楽しみがあります。

監督:ジョン・ワッツ原作:スタン・リー スティーブ・ディッコ脚本:クリス・マッケンナ エリック・ソマーズ、撮影:マウロ・フィオーレ、音楽:マイケル・ジアッキノ。

出演者:トム・ホランドゼンデイヤベネディクト・カンバーバッチ、ジェイコブ・バタロン、アルフレッド・モリーナ、ジョン・ファブロー、ジェイミー・フォックスウィレム・デフォーベネディクト・ウォンマリサ・トメイ、トニー・レボロリ、J・K・シモンズ

あらすじ:

ミステリオによって正体を世間に暴かれ、しかも殺人犯の疑いを掛けられたピーター・パーカー/スパイダーマントム・ホランド)の人生は大混乱に陥る。高校最後の1年を恋人MJ(ゼンデイヤ)、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)と楽しもうとするが、正体がバレた影響はピーターの周囲の人々にも及んでしまう。この事態を解決するために、ピーターは共にサノスと戦った魔術師ドクター・ストレンジベネディクト・カンバーバッチ)のもとを訪ねる。正体に関する皆の記録を消して欲しいというピーターの願いを聞き入れたストランジは、禁じられた魔法の呪文を唱える。だが呪文は思いもよらない効果をもたらした。多次元宇宙“マルチバース”の扉が開いてしまったのだ!果たしてピーターを待つ驚愕も冒険とは?ニューヨークにヴィランの群れが現れ人々に危機が迫るとき、ピーターはスパイダーマンであることの本当の意味を知る・・・。(HPから引用)

あらすじ紹介文から逸脱しない範囲で、感じたままの感想を書きたいと思います。

感想:

ロンドンからニューヨークに帰ったピーターはマンハッタンの大型ビジョンで映し出されるデイリー・ビューグルのニュースキャスター:J・ジョナ・ジェイムソン(J.K.シモンズ)の激しい自分への攻撃に晒され、MJを抱えてスパイダーマンに変身して、空をスウイングして自宅に戻る。スパイダーマンにはこの映像!と爽快な気分にしてくれます!

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しかし、今回は暗いシーンから始まります。自宅にはやじ馬が駆けつけるため、窓も開けられない状態。そこに警察がやってきて尋問が始まる。「MJに俺はスーパーマン」と「ちょっと格好いとこ見せてやろう」としてやったことでこんな大事件となり、MJやネッド、ハロルドとの愛の旅行を終えたばかりのメイ叔母に迷惑をかけることに滅入る。こういうピーターの軽さが今作のテーマです。盲目の弁護士マット・マードックの努力でなんとか不起訴にはなったが、騒ぎは静まらない。

こんな中で、彼らは大学受験を迎えた。三人はそろってMIを受験した。が、結果はこの騒ぎが収まらないことで、三人とも不合格。予備の受験を考えていなかっただけに、このショックが大きかった。MJとネッドがこの結果をすんなり受け入れたことに、ピーターは彼らの人生に大きな傷を負わせたと責任を感じた。

高校生活最後の高校生の恋や友情、受験という進路選択に対する悩み、希望、そして別れ等が、こんな奇想天外な物語の中で、他のマーベル作品にはない、とても“リアル高校生の感情”が豊かに描かれ、“観る人の人生に重なる”ところがいい

 ピーター「自分の記憶を消して欲しい」とドクター・ストレンジに相談する。ストレンジはウォン(ベネディクト・ウォン)の反対するのも聞かず、難解な魔術に挑戦し、失敗をしでかした。術を掛けている途中で、MJには、ネッドには・・と消して欲しくないものを次々に挙げるので、混乱して失敗したものだった。(笑)

ストレンジは「MIに失敗したというが、他に方法はなかったのか?困ったからと、すぐに人に頼むのか!」とピーターを問うた。ここではピーターの自分都合ばかりの言い分にうんざりで、これがどう治っていくのかと、彼の成長を追うことになりました。

これは“重大な指摘”だった。これこそが本作のテーマです。若くしてトニーに気に入られ、アベンジャーの活動に参加し、ヒーロー・スパイダーマンとしての名が世に知られる。この成功に酔っていなかったか?名にふさわしい実力が備わっていたのか?

誰しもこういう体験を持っています!20代30代の自分を思い出します。鼻をへし折ってやる必要があります。ストレンジにこの役を負わせたように思います。人間嫌いの?“ストレンジに必要な役だった”のではないでしょうか。

ピーターは早速MIの理事長に掛け合おうと、高速道で空港に急ぐ理事長の車を追う。ドック・オク/オットーオクタビアスが出現。高速道は大混乱!オクとスパイダーマンの格闘が始まった!オクの触手に苦しめられるスパイダーマンこの映像は楽しめます!

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やっとのことでオクを抑え込み、橋脚に宙ぶらりんの理事長に入学再審査の希望を伝えることができたが、空に緑色で覆われた不気味な飛行体が襲来してきたが、ストレンジの魔術で救われた。

ストレージは「マルチバースの扉は開いて、別バースからお前に敵意を持つヴィランがやってきた。彼らはすでに死んでいる、彼らのベースに戻してやろう」というが、ピーターは「生きているのだから、助けてやりたい!」とストレージの意見に反対し、マルチバースを操作する箱を持って逃げようとする。これを追うストレージとの、ビルは歪み、電車は宙を走り、デパートは幾何学模様になるという、ミラー・ディメンション(仮想次元)での格闘。最新技術を駆使した超次元バトルを見届けることになります。ストレンジを引っ張出した意味が分かるという、壮大な格闘シーンになっています。

ここからスパイダーマン「困っている人はすべて救う」という正義が試されることになります。これは他のヒーローにはない正義で、この正義ゆえにスパイダーマンアメリカでもっとも人気のあるヒーローとされています。そのために何を取って、何を捨てるか?ピーターの人生が決まります。

この戦い。ピーターがストレンジに勝利し、ピーターの正義が試されます。(ストレンジの大人の判断だと思います!)

アメイジングスパイダーマン」バースからやってきたエレクトロ/マックス・ディロ。スパイダーマンを襲ってきたが、電力供給することでとりあえず落ち着かせた。サム・シライ監督「スパイダーマン」バースのグリーン・ゴプリン/ノーマンオズボーンは、意識が混濁しており、叔母のメイの家付近をうろついていた。このほかにサンドマン/フリント・マルコ、リザードン/カート・コナーズもやってきた。皆、それぞれが傷を負っており、「皆が助けを求めている、元に戻してやる」と自宅で治療を開始する。マルコが「復讐されるぞ!」と忠告した。が、ピーターの耳には入らなかった。

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ドック・オクの背中に刺さった制御チップの修理に成功。エレクトロにアークリアクター充電。

しかし、ノーマンはこの治療を悪意に取った。「我々の力は神から与えられたもの、何故奪われなければならない?」と他のヴィランたちを焚き付け、結託してスパイダーマンを倒そうと襲い掛かってきた。メイ叔母は彼のグライダーを腹部に受けてたが、それでも救えると「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉を残して亡くなった。この言葉がピーターの精神的支柱になっていく。劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (2020)で煉獄さんの母親が言った言葉「何故人より強くなれたか?弱きを助ける至福を忘れないように」という言葉に通じます。

ピーターは別ベースのスパイダーマンが戦ったすべてのヴィランの攻撃を受けることになるという大ピンチに陥った!果たしてピーターは、反旗を翻したヴィランズを無事、元の世界へ帰すことができるのか。

ここから“マルチバースゆえの物語の面白さが始まる。他バースでこれらのヴィランにかかわった人たちがやってくる。メイ叔母を亡くしたピーターがこの人たちを通して何を学び変化していくか、劇場で確認してください。

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人々の記憶から消えたピーター。MJを訪ねても彼女は気づかない。これが、彼が選んだ道。大きな喪失感のあるヒーローになりました。「身を隠すのは臆病なんだ!」と評価するニュースキャスターもいるが、ピーターには彼の批判はもうj耳に入らなくなった。事件が起こればスパイダーマン姿で雪降る夜のニューヨークに飛び出す。

 

本作は、前ふたつのシリーズで描かれたスパイダーマンを合わせ総括したようなスパイダーマン物語になっていて、特にサム・ライミ監督作によるところが大きい。

作品の最後でサム・ライミ監督作「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の紹介があり、次いで「アヴィ・アラドに感謝」が現れる。コアーなフアンの方からなぜこれが加わったかを教えられ、ジョン・ワッツ監督がいかにサム・ライミ監督作に敬意を表したかが分かり、この事にも泣けます。物語は切ないが、どこか暖かさがある!監督のせいなんだと!

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