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宮﨑あおいさんを応援します

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(2009)

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開を控え、この国民的ヱヴァンゲリヲン祭りに参加しようと、歳も顧みず(笑)、「序」に続いて、NHKBSプレミアムで観賞です。 

スタッフ、キャストは言わずもがなですが、
総監督:庵野秀明さん。監督:摩砂雪鶴巻和哉さん。
声優は緒方恵美林原めぐみ宮村優子坂本真綾三石琴乃山口由里子立木文彦清川元夢さんらです。

人造人間・エヴァンゲリオンエヴァ)製造計画の狂いから、ゼーレの目指す人類補完計画ネルフの計画に齟齬が出てくる。両者が対立するなかで、ネルフに新たなパイロットと新エヴァが加わり、次々に攻めてくる謎の生命体・使徒と対決するという物語。

前作に比してさらにエヴァのアクションシーンは壮大となり、ゼーレとネルフの人類計画に掛ける思惑に謎が深まりミスレリアスで、一方でパイロットたちが友情を深め、成長していくところは少年少女たちの感情がよく出て面白かった。戦いが遂にサードインパクトを引き起こすというラストシーンは圧巻でした!!

ラストの「翼をください」には、映像と音響で大いに盛り上がりましたが、戦場音を強調するために会話が聞こえない。これには悩まされました。(笑)レイとの会話はほとんど聞こえない。劇場ではどうだったんでしょうか!


これまでの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

あらすじ:
冒頭、北極基地で覚醒した第3使徒に、試作の第5エヴァンゲリオンに”マリ”を搭乗させ戦わせその成果を見るシーンから物語が始まります。マリが陽気に挑みかかるが苦戦。なんとか敵を蒸発させたが、第5エヴァも激しく損傷した。監察官・加持リョウジは「子供を巻き込むのは辛い!」と第5エヴァンゲリオンの破棄処分を下した。

このころ碇シンジは父ゲンドウと3年ぶりに母ユイの墓参りをしていた。シンジは父の優しさに触れて感激していた。

〇ミサトとシンジが車両移動中に使徒第7号の襲撃。

シンジが作戦課長ミサトの車で帰宅中に、不意に使徒7号の襲撃を受け、ミサトは0号機に出動を命じたが、そこにドイツ訛りのパイロット・アスカがエヴァンゲリオン2機で現れ、あっけなくこれを葬り去った。アスカは「ひさしぶり、ミサト!」と挨拶し、「実用型に作られたエヴァだよ」という。シンジには「あんたがバカパイロット!」と何とも不躾な娘の登場でした。

ミサトの配慮で、パイロットには絆が大切と、アスカはシンジと同じようにミサトのアパートで生活することになった。自尊心高きアスカとの生活にシンジの日常がかき乱される。(笑)

ネルフに加持が監察官として派遣され、「5号機は事故だ」と言い、人類改造計画の修正案?“ネブカドレスの鍵”を司令官ゲンドウに差し出した。ゲンドウは加持に疑いの目を向けた。

加持はミサトに「2年ぶりだ!」と挨拶し、赤木リツコにも親しく挨拶した。一緒に仕事をした仲なんでしょうか?

ゲンドウは冬月コウゾウを伴い月基地のゼーレン本部に出頭した。すぐには上陸を許されず不平たらたら。開発中の”マーク06”を見た。パイロットの渚カオルから「お義父さん!」と挨拶された。
冬月は「建造計画は5号まで。何があったのか、ザーレもネルフの計画に気付いたのではないか?」と疑義を持った。ゲンドウは「何があってもかまわん!我々の道をいく!」とあらためて自分の計画を推し進める覚悟をした。

ゲンドウの計画がいかなるものかが明かされず、いらいらです。(笑)帰還中に見た地球に「これが母なる大地か!この惨状を願ったものがいる。世界には調和と秩序が必要だ」とゲンドウからゼーレンを批判する言葉が飛び出してくる。さっぱり分からない!不親切だ!ヒントが欲しいですね。

加持はパイロットや子供たちを連れて、セカンドインパクトで消えた海洋生物を見せるために海洋生体系研究所を訪ねていた。
シンジが第6使徒の戦闘で助けてくれた、もの言わぬ孤独な綾波レイに声を掛けた。レイが「ここの生物はここでしかいきれない。私も同じ」と言い、「肉が食べられない」とお昼の弁当を持ってない。シンジが「みそ汁を食べてみたら!」と渡すと「美味しい」という。ふたりはこれを契機に話をするようになっていきました。

シンジ、アスカ、レイは同じクラスですが、アスカとレイが会話することはなかった。

〇第8使徒の来襲。
作戦課長ミサトは来襲する第8使徒の強度、軌道が掴めない。ゲンドウとは連絡が取れず、独断で特別宣言17号を発令した。街が地下に潜り、市民が航空機による避難を開始した。
この処置にリツコが「ひとりで責任が持てるのか」と責め、ふたりが激しく言い合う。ミサトが見出した結論は、0号機、初号機、2番機による同時攻撃だった。しかし、自尊心旺盛なアスカがひとりで十分と反対した。

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第8使徒の出現で、3機が同時発進。シンジが発見してこれを追うが吹き飛ばされ、アスカが挑み、レイがこれを援護することで、第8使徒は消滅した。
ミサトはゲンドウに損害を出したことを報告すると、よくやったと褒められ、シンジにも励ましの言葉があった。そして、機体の修理は初号機を優先するように指示した。

アスカはひとりでは任務は果たせないとシンジに近づいてくる。学校ではシンジがレイの弁当を準備するようになり、レイも料理に興味を持つようになっていった。こんなレイにアスカが嫉妬する。(笑)
エレベーターで一緒になったアスカとレイ。アスカがシンジをどう思っているかを聞くと「よく分からないがポカポカする」と明かす。(笑)

レイはゲンドウとシンジを自分で作った食事会に誘った。

そんなとき、シンジの前に“マリ”がパラグライダーで降り立ち、他言無用という。

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米国で開発中の次世代型データー収集機エヴァ4号が爆発炎上3号機のテストを日本が行うことになった。バチカン条約エヴァを3機しか保有できないため2号機は廃止されることになった。アスカがむくれた!

3号機のパイロットを誰にするかでミサトは悩んでいたが、テスト日はレイの計画する食事会であったので、アスカを指名した。レイはアシカに感謝した。アスカはシンジとアスカのためにエヴァ3号機に乗ると決めた。

ゲンドウが3号機の整備にあたりゼーレと協議した。ゼーレは5号機、4号機と失ったが人類改造計画に修正はないという。ゲンドウも使徒全滅計画には変わりはないが0号機の補修をしたいとゼーレに申し出たが却下され、「我らが望むのは真のエヴァの誕生とリリスの復活だ」という。ゲンドウはマーク06がこれに該当すると睨んでいた。冬月に初号機の覚醒を急がねばならない」と明かした!

3号の実用テストに先立ちゲンドウは初号機に無人で操縦するためのダミーシステムを装備した。これにはミサトが激しく反対をしたが加持に諫められた。おそらく加持の進言によるものだろう。

エヴァ3号機の実用テスト。
3号機の試験に入ったが、暴走し始めた。直ちに初号機に出動を命じた。しかし、シンジは「アスカが搭乗している!」と3号機を攻撃しなかった。ゲンドウはシンジの反対を無視してダミーシステムを作動し、3号機を撃破した。ゴンドウは3号機を”汚された”機として“第9使徒として葬った。アスカは汚染されているかもしれないが一命をとりとめ入院治療となった。

これにシンジは激しく怒り、2度とエヴァには乗らないと父の元を離れた。これをミサトは悔やんだ。

〇第10使徒の来襲
東京市が打ち砕かれかねないほどの協力な使徒が接近。エヴァ2号機に出動、0号機に待機を命じた。2号機にはマリが搭乗していた。初号機はダミーシステムで待機していた。

マリは相手を軽くみていたようで跳ね飛ばされ、ウラモード“ザ・ビースト”で挑んでいく。ミサトもこれを知らないで驚く。(笑)しかし再び劣勢に陥った!そのときレイが「シンジ君がエヴァに乗らないでいいように!」とマリの援護にと0号機で飛び込んでいった。

リツコは「0号機が使徒に捕食される。これはありえない!これで0号と融合してリリスにたどり着く」と悲鳴を上げた。

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状況を聞かされたシンジは現場に急ぎ、ゲンドウにエヴァ初号機搭乗を訴え、アヤナミを返せ!」と使徒の核(コア)に眠るレイを取り戻しに走った。これでエヴァ初号機が覚醒した。サードインパクトの引き金を引いた。ゲンドウは「我々の計画に辿りつくまであと一息だ!」と喜び、リツコはこの世界の理を超えた新たな生命の誕生
代償として古の生命は滅びる…世界が終わるのよ」と悲鳴を上げた。加持は「数が合わないのにやった。ゼーレは黙っていない!」とつぶやいた。

そのとき月より渚カオルが搭乗するエヴァ・マーク06が降りてきて、サードインパクトを停めた。
                 *
感想:
シンジ、レイ、アスカが触れ合うことで、エヴァに乗る目的が「絆があるから」「好きだから」という理由が「人を助けるためだ!」と変わるほどの成長をみせるという青春物語、ラストシーンは感動しました。( ^)o(^ ) 

シンジと父ゲンドウの関係。やっとふたりが親子になれたと思ったとき、ゲンドウの「死んでもかまわない」と第8使徒に立ち向かわせ、親子関係はキレました。しかし、初号機が破損したときの修理優先度の付与や覚醒したときの喜びから、ゴンドウはネルフの目標達成のためにシンジに大きな期待を寄せているように思います。

ネルフの目標は「何か?」と同時に、ゴンドウとシンジの親子関係、レイとの関係に注目しています。特にゴンドウは志のある人物であって欲しいです。

新たにパイロットとして加わったマリ、そして監察官・加持の役割はなんなのでしょうか?敵か、味方か? 常に不確定要素を抱えながら進むストーリー展開に、うまい脚本だと思います。でも、わからんな~というのが本音。(笑)
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碇シンジ緒方恵美
綾波レイ林原めぐみ
葛城ミサト三石琴乃
赤木リツコ山口由里子
式波・アスカ・ラングレー宮村優子
真希波・マリ・イラストリアス坂本真綾
渚カヲル石田彰
加持リョウジ山寺宏一
碇ゲンドウ立木文彦
冬月コウゾウ清川元夢
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