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「The Witch 魔女 増殖」(2022)世界感の謎の面白さ!超能力アクションは今一つだった!

韓国映画「哀しみが少女を完全体へと変貌させる予測不能のストーリー展開、衝撃のバトル・アクション!」というコピーを見て、観ることにしました!(笑)

人体実験で殺人兵器と化した少女の戦いを描き話題を呼んだ韓国映画「The Witch 魔女」のシリーズ第2作です。第1作を見ないでの鑑賞となりました。はたして理解できたか?

第3作の案内が作中で発表されています

監督・脚本パク・フンジョン韓国映画ジャンルの最先端をいく監督とのこと。撮影:キム・ヨンホ、編集:チャン・レヴォン、音楽:モグ、CG:チャン・ミンジェ。

出演者:シン・シア、パク・ウンビン、ソ・ウンス、ソン・ユビン、チン・グ、チョ・ミンス、イ・ジョンソク、キム・ダミ、他。

オーディションで1400人以上の中から抜てきされた主演のシン・シアが人知を超えたパワー持つ可憐ではかなげな少女を演じるというのがみ見所だという。

物語は

秘密研究所アークが何者かに襲撃され、1人の少女が生き残る。彼女は遺伝子操作で最凶のアサシンを養成する「魔女プロジェクト」の実験体だった。初めて研究所の外に出た彼女は、心優しい牧場主の女性とその弟のもとに身を寄せ、人間らしい感情に目覚めていく。しかし魔女プロジェクトの創始者ペク総括は少女を危険視し、抹殺のため工作員を送り込む。さらにアークを壊滅させた超能力者集団や地元の犯罪組織も入り乱れ、激しい戦いが始まる。(映画COMより)

魔女プロゼクトの全体構想を逐次明かしながら、新たに出現した少女(アーク1)が敵と戦いながら遺伝子技術で改良された完成品としてのパワーを見せるSFアクションストーリー。

第1作との関りが随所にあるので、これを観ておかないと理解できず、面白味を感じないかもしれない。そして少女の持つパワーをどう評価するか? 


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あらすじ&感想(ねたばれあり:注意)

冒頭、牛の鳴き声、牧場、全身血だらけの女も子の映像。そしてバス旅行の車中で騒ぐ社員たち、その中の女性がお腹を押さえる。バスは進路を変えて深い森を通り抜け、某所で社内にガスを撒かれ、女性が施設に収容される。ペク博士という女性から「お腹の子は双子よ、安心して!貴方の味方」と話しかけられる。女性は秘密(遺伝子)研究所で出産した。

この前振りから、冒頭の血だらけの女の子は前作の主人公ジャユン(キム・ダミ)、バスから誘拐された女性はジャユンの母親。双子を出産しているのでもうひとりの子が本作の主人公“アーク1”と呼ばれる少女ということになる。

アークの責任者チャン(イ・ジョンソク)は「魔女プロジェクト」のペク総括(チョ・ミンス)の館に報告にやってきた。「アークのメインが逃げた!この秘密を知っているからには内部に犯人がいる。上海土偶との関係は?あの娘が消えた!」と報告した。ペク総括は「捕まえてみなければわからない!」と不快感を示した。チャンが顔に太い血管が浮かべた。

「魔女プロジェクト」の内部がふたつに割れているが、その目的がよく分からない!

次に少女がアークを脱出するシーンが描かれる。これが分かり難い!アーク施設が 土偶”の入れ墨のある一団に襲撃され、少女が記憶を失い、目覚めて破壊された施設から脱出し、雪に道路を歩いていつところを、通りかかった車に拾われた。車には牧場主のギョンヒ(パク・ウンビン)とヤクザの組長ヨンドウ(チン・グ)の子分たち。

少女は瞬時に車の所有者証を読み取るほどの能力の持ち主だった。子分たちが少女を「何者か?」と揶揄する。たまりかねた少女が1発喰らわせたことで車内は大混乱、車が横転。

少女はギョンヒの機転で闇医者の治療を受けた。医者は「皮膚に異常があるから警察に渡せ」と言うが、ギョンヒは「この娘には力がある」と引き取った。少女はアークが襲撃されたとき、軽機で地面を撃って逃がしてくれた女性のことを思い出していた。

中東アジアの某所

組織本部の工作員チョ(ソ・ウンス)が刺殺任務を終え配下のアメリカ人トムの車で現場を去る。トムに「土偶の入れ墨があった」と話す。チョは英語が堪能だ。このふたりがユーモアを交えた会話で笑わせてくれますが、笑えるかどうか?

チュが洗面所で浴びた血液を洗い落とすが、腕に太い血管が浮かぶ。チャンと同じだ!ふたりの関係は?

パク総括はチュを呼び戻したパク総括が「この計画は40年前から始めているが、今回は胚から作ったクーロンのひとつだ。どんなになるか分からん。これを排斥したい」と言う。チョは「上海者は薬物依存でダメだが、これは上層部に漏れたら終わりだ」と返した。

上層部とは、その目的は何かが分からない

パク総括は「殺害せよ」と命じるが、頭に埋め込んだデバイスは故障しているという。

チョはアークの所在する島にやってきて研究で亡くなった者たちの墓場でチャンに会った。チャンが「パク総括には関わるな!」と警告したが、チョはこれを無視した。

少女はギョンヒの弟デギル(ソン・ユビン)にも気にいられ、人間らしく日々育っていった。少女はこれがエネルギー源だと言わんばかりによく食べる。(笑)そしてしばしは鼻血が出て、頭痛が起き、「我が子、お母さんよ」の声が聞こえる。

ヤクザのヨンドウが「配下を失った!償いの代わりに土地譲渡証明書にサインせよ!」とギョンヒを尋ねて牧場にやってきた。

ギョンヒはこれを銃を構えて拒否すると銃で脅し殴りかかる。姉を援護するデギルも殴り倒された。これを屋根の上から見ていた少女は飛び降りて、ヨンドウの4~5人の部下を殴り倒し、車をぶっ飛ばした。一瞬のうちに彼女の持つ力を見せつけた。

このころ上海の土偶が「少女を殺す」と韓国に到着した「前に来た時に首を落としておけばよかった」という。

ヨンドウは闇医者を脅して少女の情報を探る。そこに上海土偶が現れ、連携を結ぶ。闇医者はギョンヒに「安全のため土地と少女から手を引け」と忠告。

ギョンヒにチョが接近し、弟デギルの安全を保障するから少女を差し出せと要求してきた。

ここから少女の命を賭けて、釜山の花火大会開始を合図に、チョとトム、ヨンドウ、上海土偶と少女(ギョンヒとデギルを含む)の三つ巴の超絶バトルロワイヤル・アクションが開始される。

ラストでジャユンが登場し、少女を追っていた目的を明らかにする

まとめ

チョとトム、ヨンドウ、上海土偶と少女の三つ巴の超絶バトルロワイヤル・アクション。格闘技、銃撃戦、爆発、見どころは少女が繰り出すワイヤーアクションと万物の地上浮遊を利用した攻撃だ。激しい応酬が繰り広げられ、スピード感のあるアクションだが、「アメリカのユニバース作品に挑んだ作品だ!」とその意気を認めますが、既視感がある。

シン・シアのはかなげな少女が強烈な戦闘力発揮する演技はちょっと痛々しく感じた。少女が戦う目的に、もうすこし感情が入る情景が欲しかった。ソ・ウンスの柔らかい身体を使ったアクション、演技が好みでした。

物語の世界感が分かり難い!まだ明かされてないのかな!この世界感で突出した少女の戦闘パワーが描かれても、世界感に奇抜な戦闘パワーが一致しないと感じました。次の作品に期待したいところです。

済州島のロケ、美しい映像を見ることが出来、満足しています!

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