名探偵エルキュール・ポアロが、イタリアの水上都市ベネチアを舞台に不可解な殺人事件の解決に挑む姿を描いた本格ミステリー。
監督ケネス・ブラナーが描くアガサ・クリスティの名探偵エルキュール・ポアロシリーズ3作目。原作「ハロウィーン・パーティ」(1969)のリメイク作品。
娘ばなれ出来ない母親が娘に犯した犯罪、舞台をベネチアに第2次大戦後2年の世界を背景に描いた作品。美しいベネチア、戦争の跡傷を感じながら、ポアロの迷走する推理を堪能する作品。
原作を何のためにどう変えたか?原作未読の身で語ることは出来ないですが、ウィキペディアによればキャラクターにかなりの改編があるようです。何のために3作目を描く?こんなことを考えながら観ました。
2つの世界大戦を経験して、ベネチアで隠遁生活を送るポワロが、止む無く受けた仕事で失策を犯しながら正気を取り戻していく物語。誰の人生にも訪れるこの時期の生き方、恐らくケネス・ブラナー自らが自分の人生を問うた作品だと思いました。
アガサ・クリスティの描き方をこの考えで改編。セリフがこれまでの作品に比べて多く、回りくどいサスペンス作品になっている。ベネチアを背景に選んだがホラー感を出したいがため画面は暗いしベネチアの映像が少ない。このことで、本作あまり評判がよくない。でも前2作を見ている人には観るべき作品だと思います。
監督:ケネス・ブラナー、脚本:マイケル・グリーン、撮影:ハリス・ザンバーラウコス、美術:ジョン・ポール・ケリー、衣装:サミー・ディファー、編集:ルーシー・ドナルドソン、音楽:ヒドゥル・グドナドッティル、他。
出演者:ケネス・ブラナー、カイル・アレン、カミーユ・コッタン、ジェイミー・ドーナン、ティナ・フェイ、ジュード・ヒル、ドアリ・カーン、エマ・レアード、ケリー・ライリー、フォリオリッカルド・スカマルチョ、ミシェル・ヨー。
物語は、
ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。しかし、そこで招待客のひとりが人間には不可能な方法で殺害される事件が発生。犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むポアロだったが……。(映画COMより)
あらすじ&感想:
1947年、ポアロ(ケネス・ブラナー)は一線を退き、ベネチアで隠遁生活を送っていた。元警部でガードマンのヴィターレ(リッカルド・スカマルチョ)に守られ、いかなる依頼も受けることはなかった。ある日、ヴィターレが「リンゴを持ってきた旧知の作家だ」とオリヴァ夫人(ティナ・フェイ)を案内してきた。アポロはこの夫人の小説で有名になったこともあり無下に断れなかった。夫人は30作中27作がベストセラーになったが最近の3作が酷評だという。
「アポロほどの人に隠遁生活は合わない!とても粋な催し物がある」と誘われ、出かけることになった。
粋な催し物というのは霊媒師レイノルズ(ミシェル・ヨー)の除霊会だった。オリヴァ夫人は招待を受けたという。レイノルズは1735年の魔術法で投獄され最近出所したばかりで、オリヴァ夫人がどの霊媒者も偽物だがこの人だけは本物だという。「私が見抜けないが、果たしてあなたが見抜けるか?」と言われ、アポロの心が動いた。
〇ポアロは除霊会が行われるドレイク邸に向かった。
ポアロはオリヴァ夫人とヴィターレを伴い、日が落ちて花火、薄明りの中、ゴンドラでドレイク邸に急いだ。この風景がどこか妖しい!いい絵になっていました。
ドレイク邸は“若者の涙の屋敷”と言われ、元々孤児院の建物だった。ペストが流行した時代、この建物で医者と看護婦たちが収容された子供たちを虐待した。この子たちの霊がこの屋敷に住みつき医者と看護師に復讐するため、ここに集まってくる子供たちに“復讐の印”をつけたという。この歴史を「怖いぞ!」と脅す見世物としてやっていた。アポロはやり過ぎだと思った。
サロンの隣室でエドガー・アラン・ポーを読む少年レオポルド(ジュード・ヒル)に出会った。霊媒会に参加する父親で医者のフェリエ(ジェイミー・ドーナン)の息子で父親が薬中毒者のため、薬を渡すために付いてきていた。家政婦のセミノフ(カミーユ・コッタン)がレオポルドにケーキをすすめるが、「それは子供たちが食べるもの」と手を着けない大人っぽい子だった。
セミノフが「あなたの小説は好きです!」とオリヴァ夫人と挨拶を交わした。そこに主催者でソプラノ歌手のロヴィーナ・ドレイク(ケリー・ライリー)が現れた。
ポアロが「歌姫の人生は華麗なはずだが、えらく古い建物ですね」と聞くと(笑)、「財産はどこかに消えた。ここに住むものは悲劇の犠牲者です。今日は亡くなった娘アリシアの声を聴く会です」と答えた。ポアロが「信じられない!」と言うと「直に分かります」と返事した。「リンゴを咥えるゲームがありますが、いかが?」と勧められたが、ポアロは「私向きでない」と断った。
サロンに通されて、ポアロが「すばらしい部屋!」と褒めるとロヴィーナは「修理する金もなく見るのがつらい。娘が亡くなってから誰もこの家を買わない」と嘆き、「霊媒師が娘の声を聞かせてくれたらすべての物をあげていい」と言う。
〇レイノルズが暗い運河の中、仮面をつけゴンドラでやってきた。
ロヴィーナが「助手の方の指示でサロンに準備しています」と言うと「娘さんの3階の部屋でやります」と霊媒する部屋を変更した。
ポアロは「滑稽な醜い老婆かと想像していて、印象が違う」と挨拶。(笑)「望んだ姿ではないが、霊媒師は闇に立って死者の言葉を伝える役、あなたのお仕事は?」と問われた。オリヴァ夫人が「過去のポアロ、探偵です」と答えた。(笑)レイノルズは「でも私を貶めにきたの、偉大な作家に呼ばれて!」と応えた。(笑)
ポアロは「霊媒能力に関心はない、弱い者を食い物にしている」と問うと、「魂は永遠だと信じないですか、悲しい人!」と答えた。ポアロは「悪魔、悪霊、亡霊の兆しがあれば受け入れる。亡霊がいるなら魂がある。しかし、自分の経験では神も亡霊もいなかった。だから霊媒師もいない」と返事した。
その時、天井からシャンデリアが落下、大騒ぎになった。
ポアルは霊媒屋に入る前にロヴィーナにアリシアの死因を聞いた。
「バルコニーから運河に身を投げた自殺。霊たちに追い詰められだ。セミノフ、フェリエ医師に話すと分かります」と答えた。フェリエ医師が困った顔を見せた。
アリシアの部屋の扉はしっかりしたものだった。鍵はロヴィーナが管理し、アリシア死後は掃除とオウムのハリーの世話で自分が入るだけだという。バーンと開く扉の大音響。中によく喋るオウムがいた。 なにもかも生前のままだという。
セミノフが母娘について語った。
「一身同体の母娘で、この部屋はふたりのオアシスだった。オペラ公演の1週間はアリシアの相手は子供たちの霊だった。とても美しい娘に育ちシェフのマキシム(カイル・アレン)と出会った。たちまち婚約し深く愛し合っていた。あるとき激しく口論し彼は出て行った。そして亡霊たちが現れ彼女を取り込んだ。最期の日々はベッドで苦しみ、壁に影が見え、彼女を呼ぶ声が聞こえた。ドレイク夫人は片時も離れず“娘を放して”と懇願した。通じなかった!アリシアが運河に身を投げ背中には“復讐の印”が残されていた。警察は落ちたときの傷だと認めた」と。
〇レイノルズによる除霊の儀が始まった。
そこに招待状を持ったアリシアの元愛人のマキシムが駆け込んできた。ロヴィーナは参加を許した。
タイプライターを前にレイノルズが祈祷、「アリシア!」を呼び。「居るの?」と問うとタイプライターが“Y”を打ち出した。YesのYと解釈し、アポロはこの嘘を見破った。煙突に中に電磁スイッチを持つ助手がいた。「この霊媒師は偽物だ」と指摘したがレイノルズは苦しみ瞑想状態で「アリシア!」と呼び続け、アリシアの声でロヴィーナと会話した。アリシアの声は「死にたくない、あなたが私を殺した」と喋り、タイプライターが“M”を打ち出して除霊が終った。
ロヴィーナは「悪魔だ!あの人は邪悪だ」と声を上げた。
マキシムは「見世物だ!不安を煽る」と批判した。オリヴァ夫人は「本物だ!これで小説が書ける」とレイノルズを絶賛した。ポアロは「今、全ては解けないが必ず見破る」とオリヴァ夫人に応えた。
ロヴィーナが「明日もやる」とレイノルズに声を掛けた。ポアルは「詐欺師だ」と反対した。レイノルズは「誰かの死を悲しむ人を慰める。我々だけが知る方法で、明日分かります。疑うものに魔法は訪れない」と話して、仮面をアポロに被せて席を立った。
午前0時、ポアロは仮面をつけたままサロンでリンゴゲームに参加。
仮面をあげて顔を水槽に沈めリンゴに触れたところで・・・・。誰かの「ポアロ!」の声で“気”が戻った。そのとき、人がホールに落ちてきた。落下したのはレイノルズで即死だった。サロンは大混乱!ヴィターレが警察に電話すると、警察は嵐が過ぎるまで来ないことが分かった。
アポロはお茶を飲みたいがテーブルにない。オリヴァ夫人が「これパーティーの残り、リンネ室に蜂蜜がある」と教えてくれた。“アポロは蜂蜜を入れ紅茶を飲んだ”。
アポロは「私を殺そうとした者がレイノルズを殺した。犯人が分かるまで、ヴィターレ!誰も外に出すな。マキシムはヴィターレを見張れ!」と指示した。そしてオリヴァ夫人に協力を求めた。
〇ロヴィーナから取調べを開始した。
「レイノルズが落ちたときは音楽室にいた、0時少しまえ」という。バルコニーから走って来たというのでその現場を見た。そこで、枯れた植物とそこで蜂を飼い蜂蜜を作ったと話した。レイノルズを招いたのは“アリシアの名で手紙がきたからだという。自分はアリシアが居ないと声が出ない。しかしアリシアがマキシムと恋に落ち婚約した。それでトルコに旅した。しかし、マキシムは金目当ての男で、別の女性に出合い婚約を破棄した。アリシアの最悪に日が始まった。ここでアポロが聴取を止めた。
〇セミノフの取調べ、
「レイノルズを殺したときどこにいたか」と聞くと、セミノフは「ふざけた言い方だ」と怒り「殺していない!真夜中、ロヴィーナの音楽室にいた」と答えた。レイノルズを悪魔だという理由は、「自分は修道女であったため聖書にあるとおり、霊媒師を認めない」と喋った。
アポロは子供の声が聞こえる。「あなた何か聞こえるか?」と聞くと「聞こえない」という。「悪魔を嫌うあなたが何故霊媒会に参加した?」と聞くと「答えるべき相手は神のみ」と答えた。「あなたの修道女名は?」と問うと「マリア!」。“M”だ・・・。
〇フェリエ医師の取調べ、
フェリエに中毒症が出ていた。フェリエが軍医として従軍しユダヤ強制収容所の実体を見て、帰国し医者を止めたがアリシアの一件だけ関わった。「アリシアは失恋で生気を失っていた。助けが必要なのに鎮静剤を与えた。心霊現象など存在しない」と話した。ポアロはこれ以上聞かなかった。
このあとアポロはトイレで水道栓を捻るが水が出ない。異音が聞こえる、再度水道栓を捻ると水と熱い湯が出る・・・。
〇レオポルドの取調べ、
「父は戦争神経症で壊れている。真夜中はキッチンにいた、霊媒師の助手たちと一緒にいた」という。レオポルドに「水道栓を閉めましたか」と聞かれ、アポロは「どうかしている」と謝った。「子供の声が聞こえるか」と聞くと、「ハロヴィンだから死者が近くにいる。あなたも引退しているから死んだようなもので、霊はあなたを仲間と思う。霊媒師はインチキだ」と答えた。(笑)
オリヴァ夫人が「犯人はセミノフだ」と言い出し、ポアロは「理論だけで急ぐな!大事なのか秩序と方法だ」と諫めた。
〇霊媒師の助手、ふたりの取調べ、
ふたりは姉弟の関係でハンガリー出身。戦争孤児で助手になったのは1年前、レイノルズが飢えを救ってくれたから。「レイノルズはインチキだ」という。アメリカの映画を観て、ミズリー州に亡命するのが夢で旅費が貯まるまで耐えることにした」という。ポアロは「そのために金を盗んだことを知ったロヴィーナが強制送還するのを恐れて殺したか?」と強く尋問。答えない姉を拘束した。
ポアロには子供のささやき声が聞こえる。オリヴァ夫人は聞こえないという。
電話のベルが鳴る!電話はどこだ?
ヴィターレが電話機を取り上げ「通じない!」という。ポアロが出ると子供の声が聞こえる。ポアルが追って捕まえ「女性が落ちるのを聞いたか?」と尋ねるとオリヴァ夫人が「誰と話しているの?」と聞く。「聞こえただろう?」と聞くと大きな音が始まった。
ポアロは音がする地下を調べた。
フェリエ医師が徘徊していた。マキシムが駆けつけ「しっかりしろ!息子のことを考える」というとフェリエがマキシムに殴りかかる。レオポルドを呼び、薬を与えた。フェリエが「地の階には蜂がいて、上の階には殺人者がいる」と言い出した。
ロヴィーナが「音楽室で休ませる」とフェリエ医師を引き取り、鍵をポアロに渡した。
〇マキシムの取調べ、
マキシムは「ロヴィーナから見ると霊媒師が示すアリシア殺し犯人は自分だと思う。タイプライターが“M”と打ち出している。が、アリシアは精神病で亡くなった。あの藪医者でなくてもまともな医者なら救えた」と言い、婚約を破棄した夜アリシアが破いた片方の写真(アリシア)を見せた。ポアロは「幸せに輝く表情だ」と評価した。
ポアロはマキシムに送られた招待状を見た。「10時に屋敷へアリシアの重要な知らせ」、ポアロは単語の頭文字を連ねると“アップル”、送った犯人が分かった。オリヴァ夫人だった。
ポアルはオリヴァ夫人に疑念を持った。
ポアロはリンゴの件で死にかけ、お茶で意識混乱したことで、オリヴァ夫人を「俺を欺いた!霊媒師を殺したか?」と責めた。夫人は「これで本調子になったと喜んだ。
〇ヴィターレの取調べ、
ヴィターレは「警官は合ってないので止めようと思った。その最後の仕事がアリシアを運河から引き揚げ現場検証だった」いう。ポアロは「その検証はオリヴァ夫人が作ったもので、除霊会で霊媒師の共犯を務めたか?」と追及した。そしてオリヴァ夫人を「作家の地位回復のためアポロを圧倒した女になりたがった」と貶した。オリヴァ夫人は「あなたは“愚かなうぬぼれ屋”、死を呼び寄せる黒雲、だから引退した」と非難した。「霊媒師は殺してない、共犯でもない」と否定した。
そのとき、フェリエ医師が音楽室で倒れたと知らされた。
ポアロとレオポルドが音楽室に入ると、ロヴィーナが白い布をフェリエ医師に掛けていた。ポアロは「鍵は自分が持っているのに“不可思議な死”だ」と思った。ロヴィーナは「医者、看護師に対する子供たち〈霊〉の復讐だ」と言って、自分の部屋に戻った。
セミノフが「ロヴィーナの代わりにアリシアを介護していたとき、あまりに苦しむので席を外した。彼女が亡くなったのは私が愚かに怯えたからです」と打ち明けた。ポアロはアリシアの部屋に走り込み探し、マキシムが持っていた片割れの写真のもう一方の写真を見つけた。マキシムが写っていた。
〇ポアロはフェリエ医師を覗く全員を集め、結論を下した。
娘アリシア、霊媒師レイノルズそしてフェリエ医師殺しは歌手のロヴィーナ・ドレイクであると結論を下した。動機と証拠は、アリシアには溺愛と枯れた植物に蜂蜜、レイノルズには脅迫と手紙、フェリエ医師には死因と電話だった。これにフェリエ医師とヴィターレが協力していた。
ロヴィーナは「娘は私の命!」と自室の戻って行った、ポアロが追い、ベランダに追い詰めたが、ナイフで斬りかかりロヴィーナともみ合い運河に落下させた。
〇ポアロはオリヴァ夫人との別れに、
「理性より潜在意識で事実を組み立てていた。人は己の亡霊からは逃れられない。その存在が何であれ、事実を受け入れて行かなければならない。そして何とか生きていく」と言葉を掛けた。
オリヴァ夫人が「どう生きるの?」と聞くと、返事しなかった。答えは隠遁生活を止め、探偵の仕事に戻った。
まとめ:
アガサ・クリスティーの原作を踏みながら、霊媒というオカルト描写を強調し、さらにポアロが毒に侵され思考が混乱することで、複雑な推理ドラマになっていた。
娘と霊媒師レイノルズ殺し、さらにフェリエ医師殺しの犯人は誰か?誰も犯人に思え、一同を集めてポアロの尋問が始まる。そして判決、その後の容疑者たちの生き様を描くというポアロ作品の定番どおりの展開だった。
小説家オリヴァ夫人が早々と出す結論にポアロは名誉を気付つけられたとばかりに強引な取調べに奔りミスを犯す。論理的なものの他に潜在意識があるという考えを戒め、理論通りに推理して己のやり方を反省して下したロヴィーナ・ドレイク真犯人説。よく伏線がつながり納得のいく結末でした。
これからの生き方についてオリヴァ夫人に贈った言葉
「理性より潜在意識で事実を組み立てていた。人は己の亡霊からは逃れられない。その存在が何であれ、事実を受け入れて行かなければならない」がよかった。
年老い自分の人生をどう見つめるか、いい結末だったと思います。
事件の現場が除霊会で画面が暗い、似たような俳優さんが出てくるわ、小難しいセリフが多く出てくる、ということで分り難い。特に前半の事件そのものの描写が分かり難い。それにやたらとびっくりする音響が入る。しかしこれはポアロが薬に侵されていたこと、怖いホラー感を出す演出だった。
ミステリーとしては失敗したかもしれないが、傲慢なポアロの推理が失敗し、次の人生を踏み出すドラマとして面白かったのではないでしょうか。ケネス・ブラナー監督の狙いはここにあったと推察、楽しみました。
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