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「オーシャンズ8」(2018)

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オーシャンズ」シリーズを、新たにオール女性キャストで描くクライムエンタテインメント。サンドラ・ブロックケイト・ブランシェットアン・ハサウェイヘレナ・ボナム・カーターという滅多に組めない出演陣。
さらに、ニューヨークメトロポリタン美術館で開催される世界的ファッションイベントが舞台だと聞き、シリーズを観てはいませんが、もうこれだけで十分と観ることにしました。( ^)o(^ ) 監督は「ハンガー・ゲーム」のゲイリー・ロスです。
 
いくつにも罠が張り巡らされ、最後に大罠があるというストーリー展開、はらはらどきどきで、ユーモアがあって面白いストーリーでした。一度の観賞では気づかないものがあるのではないでしょうか。また、シリーズを観ておればさらに楽しめるのではないかと思います。
 
なんといっても女優たちの美しさ、ファッションに圧倒されます。そして、あてがきかと思わせるほどに、俳優さんの演技が役にはまっています。
 
メトロポリタン美術館のみならず、ニューヨークの有名どころのロケ地が見れるというのも見逃せません。
 
作品を観たのち、何故女性8人の“オーシャン“なのかということを考えさせられます。
暴力、アクションが一切ない強盗作戦。たった一件、セクハラ事件があるのみ。彼女らは何のために集まったか? 彼女らの人種がすべて異なる。こう考えてくると「オーシャンズ13」(2007)から11年後、今の“ハリウッドの空気”を色濃く伝えているのではないでしょうか。しかし、ここまでやると男がバカに見えて、よろしくない!()
 
あらすじ
5年の刑期を終え、晴れた借出所を果たしたデビー・オーシャン。かって“オーシャンズ”を率いたダニー・オーシャンを兄に持つ、生粋のファミリーの一員だ。
出所して早々、刑務所な中で考え抜いたプランを実行に移すべき、デビーの右腕となるルー(ケイト・ブランシェット)とともに個性豊かな犯罪協力者たちに声を掛け、“オーシャンズ”を新結成するデビー。
集まったのはいずれも一流の才能を持ちながらさえない生活を送っている。ハッカー、スリー師、盗品デイ―ラー、ファッションデザイナー、宝飾デザイナーたち。
たった一秒の狂いが命とり。しかも世界に生中継されるこの祭典のさなかに宝石を盗み取るという、前代未聞で型破りな計画ははたして成功するのかー? そしてこの計画に隠された更なるデビーの計画とはー!?(HPより転用)
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物語、
冒頭、デビーが看守に「二度とあんな生き方はしない、犯罪と縁をきります」と神妙に誓い、しっかり化粧して、にやっとわらって、「これはいい。兄貴が盗んだもの」と時計を身に着け5年ぶりに出所。
バーグルフ・グッドマンで化粧品を手にして返品と見せかけ騙しとり、同様手口で毛皮ら衣類を盗み、プラザホテルの部屋をかすめ取り、ベッドにひっく返り、風呂で次のターゲットを考えるという出だし、スピーデイです。このテンポで物語は進みます。
 
兄ダニーの墓参り。その後、元夫のクロード・ベッカー(リチャード・アーミテイッジ)が経営する貴金属店で会い、いちゃもんを着ける。実はデビーはクロードの裏切りで罪を着せられ収監されていたのでした。
 
親友リーを呼び出し、ふたりは“ヴエセルカ”で食事。デビーが5年間考え1000回シュミレーションしたという“メットガラ”を襲う計画を話す。大女優ふたりが話している光景が美しい。いつまでも眺めていたいです。
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このふたりが、ダフネのメットガラ記者会見に顔を出す。大スター3人が一堂に会するシーンは見惚れますね!() 「この時に着用するネックレスは後ほどお知らせします!」とダフネ。
 
さて、ここからデビーとルーは計画にもとづき実行メンバーの選定。選定作業はあっさり描かれてよかったと思う。選ばれたのは、ハッカーナインボール(リアーナ)、スリ師・コンスタンス(オークワフィナ)、盗品デイ―ラー・タミー(サラ・ホールソン)、ファッションデザイナー・ローズ・ワイル(ヘレナ・ポナム=カーター)、宝飾デザイナー・アミータ(ミンデイ・カリング)です。タミーの必要性がわからない。() 名前を覚えるのが大変なので少ないほうがいい。()
 
7人で、実行プログラムが動き出す。8人ではないのかというところが罠、
エンデイングで8人になるという仕組みです!

7人がアジトに集合、“メットガラ”でダフネが身に着けるのは1億5000万ドルの宝石トウ―サンをいかにして奪取するかを入念に検討し、準備にかかります。
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 ローズがいかにしてダフネのスタイリストに選ばれるか。
 
模造品トウ―サンをいかにして準備するか。ローズとアミータはカルテイエの店に乗り込み特殊カメラで盗み撮る作戦。
 
メトロポリタン美術館のセキュリテイ情報をいかにして盗みとるか。
 
ダフネとクロードを晩さん会で 同席させる。
このときルーは、この作戦がデビーのダフネ復讐作戦であることに気づくが、友情のために応援することにする。
 
いずれも、凝った騙しで、問題をクリアーしていくところがユーモラスで品がある。ローズ役のヘレナ・ポナム=カーターのユーモラスな演技に笑いました。( ^)o(^ ) 
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いよいよ当日。世界的なフッションイベントに多くのセレブが登場。ご本人がいる。どこまで気づくか? 正面入り口から大ホールへの大階段。レッドカーペットを登ると、2階のギャラリー。エットガラ晩餐会は、北端にあたるデンドウ―ル神殿。豪華でみごとでした! 
 
クロードがダフネをエスコートして登場、デビーはヒルダシュナイダーとして場内に入りクロードの監視。ナインボールが監視システムに侵入し美術館全般を監視。他は、ウエイトレス、調理員、清掃員などにばけている。
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ダフネのネックレス・トウ―サンをかにして偽物と取り換え、場外に持ち出すか。
”奪取ねた”はおもしろいですが、既視感があり、はらはらどきどき感がいまいちです。しかし、持ち出し方が女性らしく、ファッショナブルでした。( ^)o(^ )
クロードは案の定、ダフネに手を出してしまう。()
 
作戦は大成功で終わったと思ったのですが、カルテイエ店で、返品されたネックレスが偽物と気づき、保険会社社員ジョン・フレイジャー(ジェームズ・コーデン)が事件に介入することで、デビーの犯行が浮かび上がってくる。
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ジョンは事件には関りたくない、トウ―サンが戻ればよいという考えの持ち主。
さて、ここからデビーが打った手、彼女はクロードに復讐するために選んだのがダフネだったのです。クロードはまんまと引っかかっていました。()
ここからのデビー、ション、ダフネ、クロードのかけ引きが本番で、推理の余地を残すという、見ものです。圧巻の結末でした。
作戦を終えた彼女らは、それぞれの目標に向かって去っていく。
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とてもゴージャスな気分を味わい、ラストの推理テイストに、満足でした!!
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