WOWOW(2025)
18年間続いた朴正煕大統領の独裁が暗殺事件(1979)で幕引き。戒厳令下、崔圭夏が大統領に選出されソウルの春が訪れると期待された。陸軍参謀総長兼戒厳司令官鄭昇和大将は合同捜査本部長としての権限を活用し、権勢を増していく全斗煥に危機感を持った。本…
奥山大史監督の「ぼくのお日さま」(2024)に感銘を受け、この作品、若干22歳時に作成した長編初作品を観ることにしました。 小学5年生の僕がイエス様にお願いして出来た親友を事故で失った喪失感を描いた作品。自分にもこんな時代があったかと思春期の感…
原作が吉田修一の同名小説、主演江口のりこで「愛のいびつな衝動と暴走を緊迫感あふれるタッチで描くヒューマンサスペンス」だという。タイトルの意味がよく分からないが、ふたりの組み合わせで“とんでもない愛の形”を期待して観ることにしました。(笑) 不倫…
原作がホラーギャグの名手、押切 蓮介さん。「人を脅かす幽霊や妖怪をぶん殴り、蹴飛ばし、逆に泣かせて撃退する」が作風だという。(笑)原作を読んだことはありませんが面白いホラーだろうとWOWOWで観ました。 「なるほど!」と“ホラー”を大いに笑いました。…
人気の純愛映画。古い作品といっても私にとっては同時代の作品。いかなる作品かとWOWOWで放送される機会に観てみました。 原作は、作家三浦哲郎の1961年芥川賞受賞作の同名小説。背景は売春禁止法施行前後。 主演の栗原小巻さんは当時若手の人気女優さんで…
原作は人気の中国人ズー・ジンチェンの小説「“悪童”たち」。舞台を沖縄に移して映画化。殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦の行方を描いたクライムサスペンス タイトルが「ゴールド・ボーイ」、どこかに救いがある、ボーイ・ミーツ・ガールの話で終わるはず…
ロシア・フランス・スイス合作。作曲家ピョートル・チャイコフスキーと彼を盲目的に愛した妻アントニーナの残酷な愛の行方をつづった伝記映画。 ロシアではタブー視されてきた「チャイコフスキーが同性愛者だった」という事実と、「世紀の悪妻」の汚名を着せ…
「僕はイエス様が嫌い」で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史が監督・脚本・撮影・編集を手がけ、池松壮亮を主演に迎えて撮りあげた商業映画デビュー作。カンヌ国際映画祭(2024)「ある視点」部門で、日本人監督と…
原作:作家・佐藤愛子さんが日々の暮らしと世の中への怒りや戸惑いを独特のユーモアでつづった同名ベストセラーエッセイ集。面白くないわけがないと観ることにしました。 九十歳になり、体力気力が衰え書く意欲がなくなっていたところに、不躾にやってきた編…
原作は作家・安部公房が1973年に発表した同名長編小説。未読です。とても難しい作品と聞いています。難しいと聞けば挑戦したくなる。(笑)やはり難しかったです。(笑) 若い人たちのエネルギーで革命は成功するかと思われた“70年安保闘争”。叶わなかった無力…
原作:作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「聾の両親から生まれたぼく(コーダ)が聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。 コーダとは、聞えない、または、聞こえ難い親をもつ聞こえる子どものこと。映画「コーダ あい…
監督は「ワイルド・スピード スーパーコンボ」のデビッド・リーチ、アクション作品ならこの人。タイトルの“フォール”にはいくつかの隠れた意味がありそうだ!主役はライアン・ゴズリングでまさか「ラ・ラ・ランド」のような悲劇のスタントマンにはならないだ…
WOWOWの初放送作品として登場。「ヒットマン」のタイトルなら面白いだろうと飛びつきました。途中から「これ劇場で観た」と気付きました。(笑)しかし、ほとんど内容を憶えてなかった。 監督が「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター…
第2次世界大戦中にイタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが敵国船の乗組員を救助した実話をもとに、戦時下でも失われることのなかい海の男たちの誇りと絆を描いた戦争ドラマ。余談になりますがこの潜水艦は数奇な運命をたどり紀伊水道に沈んでいる…
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも最先端の研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与える車椅子の天才科学者スティーブン・ホーキング博士の半生と、博士を支え続ける妻ジェーンとの愛情を、ジェーンが記した自伝を原作に描いたもの。 博…
2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件を題材に主演を橋本愛で描く作品。ということで観ることにしました。ところは映画COMの評価は2.8という稀にみる低さ。これも又観る動機になりました。(笑) ホストに入り上げた女性。これが愛だと男を刺して自殺を図…
「落下の解剖学」のJ・トリエ監督作品。監督の長編映画初作品ということで観ることにしました。 元夫が幼い娘との面会を求めて繰り広げる元夫婦の喧嘩ばなし。 それも熱狂した大群衆が集るオランド対サルコジの大統領決戦投票日(2013年5月6日)、ナポレ…
フランス映画。カンヌ映画祭パルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。フランスでは大ヒットとした作品。タイトルの面白さに惹かれてどんな洒落た作品かと楽しみにしていました。やっとWOWOWで観ることができました。 視覚障がいをもつ少年以外は誰も居…
どこかで出会ったタイトル名?原作が人気作家の東野圭吾さんということで観ることにしました。原作は未読です。 原作は1992年に発表された同名ベストセラー小説。1992年と云えば東野さんも駆け出しの時代。何故これを今になって映画化?という疑問もあり…
WOWOWのアカデミー賞特集として2019度作品がWOWOWの目玉“W座からの紹介状”で初放送というのは珍しい。ということで観ることにしました。 聴覚を失ったドラマーの葛藤を描いたドラマ。第93回アカデミー賞で作品、主演男優、助演男優賞など6部門にノミネ…
タイトルの面白さ、「カラオケ行こ!」の山下敦弘監督作品ということで観ることにしました。それがなんと高等学校演劇研究大会受賞作品の徳島市立高等学校製作舞台劇を映画化したものであったとは!驚きました! 夏休み、水がないプールに体育の補修授業と呼…
劇場で観たとき声が出ず、まともな感想は書けなかった。WOWOWで放送された機会に再度見て、所見書きに挑戦してみました。 相模原障害者施設殺傷事件(2016)をモチーフに、3歳の寝たっきりで声を発することなく亡くなった息子の死に生きる希望を失った夫婦が…
原題のViceは悪という意味、vice presidentのバイスは“副“の意味。ふたつ合わせて最悪の副大統領デイック・チェイニーを指し示すようです 当時小泉首相が自衛隊のイラク派遣の目的とされた核兵器存在性について「私に聞いても分からん」と珍回答、実は騙され…
タイトルが子供っぽい!観るのを止そうと思ったが恋愛作品の名手・今泉力哉監督作品ということで観ることにしました。 原作:アニメ版も話題を集めた山本崇一朗の人気コミック「からかい上手の高木さん」。映画は原作から10年後の設定で、成人になった高木さ…
「ナミビアの砂漠」(2024)の監督山中瑶子さんが19歳から20歳にかけて、独学で撮り上げた長編初監督作品。「ナミビアの砂漠」が良かった!ということでWOWOWで観ました。 第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されたほか、香港…
現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、第77回カンヌ国際映画祭(2024)で国際映画批評家連盟賞を受賞した作品。 タイトルは何を意味するか?話題の山中瑶子監督に河合優美主演作ということで観ることにしました。 理解できたか不安だ。自暴…
「終活」を題材に熟年夫婦の悲喜こもごもをつづった2021年のヒューマンコメディ「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」に続くシリーズ第2弾。 本作は、回春ではない再春、もう回春を終えた人が観る作品、軽い気持ちで、何が云いたいのかと観ることにしま…
抜群のテーマ性を持つ作品、俳優が豪華!中でもマーゴット・ロビーを見たとこの作品を選びました。 シリアスなテーマでありながら笑いがあってとても面白かった!トランプ大統領再登場だからこそ見るべき作品かもしれない。政治クライム作品として話題の「シ…
原作はSNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説。戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年の“切ない恋の行方を描いたラブストーリー”。原作は未読です。 知覧特攻平和会館を訪ね彼らの遺書を読んでいたので、劇場公…
巨額の遺産を巡って繰り広げられる攻防戦を予測不能な展開で描いた韓国ノワールアクション。 これでタイトルが「貴公子」とは?これで観ることにしました。(笑) タイトルは“コピノ”(混血児)の方が良かったのではと思いますが「貴公子」!このことが分かる…