監督は「ワイルド・スピード スーパーコンボ」のデビッド・リーチ、アクション作品ならこの人。タイトルの“フォール”にはいくつかの隠れた意味がありそうだ!主役はライアン・ゴズリングでまさか「ラ・ラ・ランド」のような悲劇のスタントマンにはならないだろうなと、こんなことを巡らしながら本作に挑戦。
SF恋愛超大作“真昼の決闘宇宙編”と銘打ったアクション映画作製の現場、これに新米女性監督と失意のスタントマンの恋に主役失踪という犯罪劇が絡む複雑でミステリアスな展開。よくバランスとれていて、泣ける痛快なアクション作品だった。
スタントマンは主役になれないがスタントマンが居てこの作品は成立するという、命を張ったスタントマンの貢献、勇気に心打たれました。特に女性監督とスタントマンの恋の成り行きが作品に生かされるところが面白い!もうひとつ、音楽が観る人の感情を高めてくれます。
監督:デビッド・リーチ、原案:グレン・アルバート・ラーソン、脚本:ドリュー・ピアース、撮影:ジョナサン・セラ、編集:エリザベット・ロナルズドッティル、音楽:ドミニク・ルイス。
出演者:ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラント、ウィンストン・デューク、アーロン・テイラー=ジョンソン、ハンナ・ワディンガム、テリーサ・パーマー、ステファニー・スー。
物語は、
大怪我を負い一線から退いていたスタントマンのコルトは、復帰作となるハリウッド映画の撮影現場で、監督を務める元恋人ジョディと再会する。そんな中、長年にわたりコルトがスタントダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優トム・ライダーが失踪。ジョディとの復縁と一流スタントマンとしてのキャリア復活を狙うコルトはトムの行方を追うが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。(映画COMより)
あらすじ&感想:
〇影の男、これが仕事、身体を張るのは当然と嘯くスタントマンのコルト・シーバス(イアン・ゴズリング)。
大物アクションスターのトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)のスタントで今の地位を得た。今ではカメラオペレーターのジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)に惚れ、彼女がハリウッドの大物監督になることを夢見ていた。
そんなある日、急遽、ライダーが要求し、プロデューサーのゲイル・メイター(ハンナ・ワディンガム)も認めたビルの吹き抜けを飛び降りるアクションを行うことになった。コルトはいつものように自信満々で、ジョディに「この仕事が終ったらビーチに行こう」とサムズアップで、飛び出したが・・・・。ジョディの悲鳴!背骨骨折でメモリアル病院に入院した。
〇18か月後、コルトは自信喪失すべての夢を諦め駐車係として働いていた。
そこにゲイルから「トムのことで困っている。明日の飛行機でシドニーに来て」とスタントの依頼がきた。コルトは一度は断ったが「監督がジョディ」と聞いて受けることにした。
〇ジョディが監督する「メタルストーム」の撮影に参加することになった。
ロケ地に着いたコルト、ジョディに会うのかと思ったらそうではなかった。今ではひとりの新人スタントマンだった。ライダーのスタントマン・ヘンリーの代役だった。ジョディもコルトが参加しているなど知らなかった。
旧知のアクション監督・ダン・タッカー(ウィンストン・デューク)からキャノンロールをやると伝えられた。コルトは「1日目から・・」と躊躇したが、ダンの「撃ちのめされても前に薦め!スタントマンだ」と励まされ、役を受け入れた。
シーサイドにおけるキャノンロール撮影。
VFXで済ませるという案もあったが、ジョディがスタントを使い1発撮りでいくこと決めたシーンだった。
「キャノンロール!」「ガス充填!」「スタントよし」「「キャノンよし」「カメラよし」「アクション!」でコルトは爆破される砂浜をバギーカーで走る。感覚が鈍っていてカメラカーにぶつけカメラを損傷。ダンの「いくぞ3,2,1,0」でキャノンロール。結果は8回転半で大成功だった。実際に世界一のキャノンロールだった。人間が乗ったキャノンロールは感動しますね!
「無事なの?最高によかった」とジョディがやってきた。コルトを見て「誰の案なの?」と聞き「私が知っていたら許可しない」という。素っ気ないジョディの態度に、コルトは取りつく島がなかった。
次は“火だりま”シーンだった。
「看護師待機、火だるまシーン、アクション」でコルトの衣類にオイルを撒かれて火がつけられた。ジョディの「カット!」で撮り直し。
ジョディがシナリオ説明をする。「SFラブストーリー。エイリアンのエリアナとスペース・カウボーイの恋。ふたりは数か月ともにいた。ひとときの情事。短くとも熱烈で希望に満ちていた。そんな彼が重症になり彼女に悲劇が起こる。そしてスペース・カウボーイが姿を消す」とまるでコルトとジョディの過去を暴くようなストーリーを語り、「やる!」とコルトの意見を聞く。(笑)
スタートしたが、またカット。コルトの身体は真っ黒だ。(笑)ジョディが再度状況を付加する。「エリアナは悲しみに打ちひしがれた。あれはただの遊び?それともひとりよがり?彼の嘘に騙された。でもエリアナは前に進んだ。分かった!」と聞き、3回目にトライでやっと火だるまシーンを撮り終えた。(笑)
戦闘シーンの撮影。
助監督が「セリフを入れる?」と聞く。ジョディが「本人に聞く」と返事して配置についているコルトに拡声器で「スペース・カウボーイが何か言わなければいけない、どう正当化する?」と聞く。出演者が注目して聞いている。(笑)コルトは「エイリアンと人間は話さない」と返事した。(笑)ジョディが「大事なことを伝えたいが失敗できない。考えている内に取り返しがつかなり地球人になる・・・」と状況を説明した(責めた)。(笑)遂にコルトは「あれから毎日後悔ばかりだった!チャンスが欲しい」とセリフを言った。(笑)これでカメラが回った。
コルトは18か月ジョディを置いてきぼりにしたことで徹底的に絞られた。(笑)
コルトは撮影が終わりプロデューサーのゲイルのトレーラーを尋ねた。
コルトは「ジョディが俺を嫌っている」と話すと「そんなことない!出直するチャンスだ」と言う。「本当の目的は?」と聞くと「ライダーが行方不明、警察に頼めば撮影中止になる。だからあなたに探して欲しい。この映画がジョディの監督レビュー作、協力して欲しい」という。ライダーのホテル室番号を渡され、ライダーの記憶力は映画「メメント」クラスで、部屋にメモがあり、48時間も経てば戻ってくるという。
コルトが出発時車のエンジンをかけて昔のジョディを思い出しテーラー・スイフトの「All Too Well」を聞き涙していると、そこにジョディが現れた。ジョディが曲に気付き「泣いていたの」と聞く。「火だるまにしてスーッとした。この映画で苦労しているからふたりの関係にはバウンダリーを引く。あなたも残るなら距離を置いてプロに徹して!」と言い、去って行った。
〇コルトはシドニー港近くのホテル滞在中のライダーの部屋を尋ねた。
ライダーは不在。部屋にはメモが一杯だった。そこにライダーの恋人役だというイギースター(テリーサ・パーマー)が現れ、太刀で襲い掛かる。(笑)コルトが「メタルストーム」の出演者だと分かり、彼女が「ネオンスーツでクラブに行き売人のトゥーン、頭に豹柄のタトゥーがある男に会え!」と教えてくれた。
イギー紹介のクラブに出向く、
コルトは酒を飲まされ、薬を打つためにホテルに誘われた。コルトはスタントマンの技で悪党たちと格闘になった。車で逃げる男を追うと「ライダーの警護係だ」という男を捉まえた。男が「ライダーに薬を届けている。部屋はいつも違う。ホテルボーイのケヴィンが鍵を持っている。フルーツ盛を頼めば鍵を渡してくれる」と白状した。
コルトがホテルに戻りケヴィンを探すが不在だった。
そこで、ゲイルとジョディに会った。ゲイルが「急ぐから」と席を外した。ジョディが
相談があるという。「3幕はまだできていない。ハッピーエンドのラブストーリーにしろとゲイルは云うが、もっとリアルに描きたい。ほとんどの恋は実らず終る。分る?」とコルトに返事を求めた。コルトは反対した。(笑)ジョディが「分かった!」と戻って来たゲイルとホテルを出て行った。
コルトはケヴィンにフルーツ盛に興味あると伝えると、部屋のキーを受け取った。
〇指定された部屋に入り、ライダーを探す。
そこに撮影トレーラーにいるジョディから「分割画面はどう?」と電話してきた(ここからジョディとコルトの行動が分割画面で描かれる)。
「分割画面なら離ればなれのふたりに溝がみえる」とジョディが主張。コルトは「それでエイリアンとカウボーイが障害を乗り越えられるかが分かる」と話すと「エイリアンは地球をボコボコにした。受け入れられない」とジョディが反対した。ふたりは「ノッティングヒルの恋人」(1999)、「ラブ・アクチュアリー」(2003)を持ち出してハッピーエンドにするかどうかの議論が始まった。コルトが「エイリアンとカウボーイは障害を乗り越えようとする、どう思う?それで2分割画面はどうなるんだ?」と聞くと画面は一画面となっていた。(笑)
分割画面で、今のコルトとジョディの気持ちがよく分かった。(笑)こういう演出はめんどくさい!(笑)
コルトはジョディとの電話のやり取りを終えて、風呂場を見ると、バスに氷詰めの遺体があった。コルトはホテルを出てゲイルに「さっき会ったホテルで遺体発見だ」と伝えた。ゲイルは「警察には言うな」と釘を刺した。
コルトはダンに電話で、発見した遺体のことを話した。
ダンは「そこまでにしておけ!お前と話して、ジョディに火がついた。80m跳べる車を作れと言って来た」という。
コルトは撮影現場に戻った。
ダンが「戦闘シーンを長回しで撮る」という。そしてジョディがコルトに「ライダーが来ない。私には彼は必要ない、夕べ閃いた!あなたと話したあと。3幕のシークエンスのことよ。あなたが現れ驚いたが、絶好の機会だと思う。アクションの中で表現したい。愛を追い求める気持ちを愛する人のためどこまでも、そこに気付いた。ライダーでは無理。ヘタレで走れない、アクションが出来ない。あなたならできる。あなたとなら限界がない。あなたで映画を完成できる。傑作ができる。一緒にやる?」と聞いてきた。「オペラハウス前で4時間後、撮影開始!」のアナウンスが流れた。
昨夜の「分割画面」の話はこのための電話だったのかとコルトは驚いた!
〇オペラハウス前での撮影、
コルトはしっかり化粧して撮影、ライダーの顔と替えるため。雨の中の戦闘シーン撮影。何度もジョディと話し合いながら、コルトは太刀で斬りまくった。すべてうまく行って今夜カラオケパーティーをやることになった。
コルトがトレーラーで休憩しているとゲールが慌てて駆けつけ「一大事よ、事件に巻き込んで後悔している、これでアメリカに返って!」と航空券が渡された。
ジョディたちはカラオケハウスに向かった。コルトはライダー付アシスタンスト・アルマ・ミラン(ステファニー・スー)がライダーの犬を保護団体に預ける作業を手伝い、その後カラオケハウスに行くことにした。
〇カラオケパーティー
スタッフが参加。ゲイルがジョディに「コルトは去った」と伝えた。ジョディが「彼が必要なのに何故私に相談しない」と不思議がる。ゲイルが「あなたこそ私に相談すべきよ」と問い返す。「あなた彼を嫌がっていると思ったよ」とゲイルが云う。ジョディは「それでコルトが去って行ったのか!」と残念そうな表情。
〇コルトとアルマはライダーの捜索を始めた、
コルトの車で保護団体に犬を預けた。コルトが「カラオケに行く」と云うと、アルマが「このスマホはライダーのもの。大物スターが吹っ飛ぶような爆弾ネタがあるはず。正当な報酬でどう」とライダー捜索を持ち掛けられた。コルトはアルマと一緒にライダーを追うことにした。
そのときコルトは首をスタンガンで撃たれ、その隙にアルマは悪党が運転するレッカー車に拉致された。
アルマは車内で悪党からスマホを取り上げられた。コルトが車でレッカー車を追い、犬とともにレッカー車に乗り移り悪党どもと戦う。このアクションシーンが面白い。
鉄板がレッカーで地表に降ろされ、火花を散らして走る鉄板の上での格闘。レッカー車の運転席に乗り込み悪党と格闘、アルマを救出しスマホを取り戻して、レッカー車からの脱出した。アルマ役のステファニー・スーのアクション演技、犬のアクションも見ものです!
カラオケパーティー
ゲイルが「コルトは大人、自分の逆を行けばいい。あなたは仕事に専念。大ヒット作“真昼の決闘の宇宙版“を託されている。彼を忘れなさい」とジョディを慰める。
ジョディは準備していた曲を変えて「Against All Odds」を歌った。歌詞が「君を手離すなって、形跡もなく去っていくなんて、俺の元を去っていくなんて」と、去って行ったコルトを追想する歌になっている。
この歌が、コルトが懸命にレッカー車の悪党と戦う映像と重なり、胸にぐっとくる。
〇コルトがカラオケハウスを尋ねた。
すでにゲイルとジョディはロケ現場に戻っていた。コルトはダンに「ライダーの携帯だ、秘密が隠されている」と見せた。「暗唱番号がいる」とふたりでライダーのホテル部屋を捜索した。
ダンが冷蔵庫の中から見つけ出した。映像にはスタントマンのヘンリー殺害の映像があった。殺されたのは氷詰めの男だった。
TVが「ホテルで見つかった遺体はヘンリー・ヘレラと判明。トム・ライダーのスタントマンです。警察は第一容疑者はコルト・シーバスと見ている。彼は遺体のある部屋で最後に目撃された」と報じた。
このころゲイルとジョディは試写室で「メタルストーム」の映像を観ていた。
ゲイルに「コルトが容疑者になった」の連絡が入った。ジョディは「そんなことない、コルトに人は殺せない」と否定した。
〇ライダーの部屋を悪党どもが襲ってきた。
コルトが悪党どもと格闘中に拳銃でスマホが破壊された。コルトは屋上に逃げ地上にダイブした。そこにライダー一味が待ち構えていた。
コルトは縄で縛られライダーから「スマホを返せ!ヘンリー殺しの証拠がある」と尋問された。ライダーが「ヘンリーはボンド映画の悪役のように俺を苦しめた。だから殺した。お前は俺のお陰でスタントマンになった、何とかしてくれ!死んでくれ!」という。さらに「お前もヘンリーと同じだ。あの事件は俺が謀った事件だ」と告白した。「ゲイルは全て知っている」と言い「ヘンリーの遺体と一緒に車ごと橋から転落、殺人を苦に自殺というシナリオだ」と話す。コルトが「スマホは拳銃で撃たれ壊れた、ホテルの部屋を探せ!」と話すとライダーらが嬉しそうに笑う。コルトにガソリンをぶっかけ、ライダーは「ジョディのメタルストームは見せたかったな。神作になる」という。
〇ガスライターに火がついた瞬間、コルトはポンドに繋がれたボートに逃げ込んだ。
脚でボートを操縦しながら、ライダーの追跡を受ける中で、ジョディにスマホで「俺は事故で不死身でないとショックを受け、君の前から消え、自分を消した。早く云うべきであった。今でも君を愛している。ハッピーエンドにしてくれ!」と伝えた。
ボートが跳んだ!そして油輸送船に衝突、大炎上。スタントマンのコルトは綱を解き、陸に上がった。
ニュースで「ヘンリー殺しの容疑者コルト・シーバスが自殺した」と報じられた。
〇コルトはジョディのトレーラーに逃げ込んだ。
ゲイルがトレーラーを訪ねてきて「コルトは死んだ、残念!ライダーが戻って来る。ライダーの大袈裟な長セリフで名作ができる。カージャンプは無理、VFXでいい。頑張って!」と帰って行った。
ジョディはコルトに「指紋を消して国境を越えて。濡れ衣を晴らす。こんな映画がどうでもいい」と言い出す。コルトは「メタルストームは君の人生を掛けた作品だ。将来のジョディたちが感動して映画を撮るかも知れない。君は特別なんだ。俺たちはつまずいたがカウボーイとエリアナは結ばれる」と反対し、ライダーをボコボコにする作戦を練った。ライダーに罪を告白させ本人にスタントさせることにして、ライダーの衣装にマイクを付けた。
〇ライダーボコボコ作戦
ライダーの長セリフのシーンが終り、上機嫌のライダーに「エイリアンの車を盗むシーン、エイリアンと一緒に乗って大ジャンプするアップカットを撮る」と伝えエイリアンに化けたコルトの車に乗せ、グリーンバックで撮った。
そのままグリーンバックを外しコルトの運転で大ジャンプに挑んだ。その間にコルトがライダーを脅し「ヘンリーを殺し、それをゲイルが隠した」と告白させた。「70m飛ぶぞ!」と飛んで横転した。コルトは破壊した車から這い出した。ライダーは気を失っていた。
ライダーの護衛係がスタントたちに殴り込みを掛けた撮影現場は大混乱。ゲイルは録画資料を持ってヘリに乗りライダーを救出して逃げ出した。コルトはアーム車に乗り、ヘリを追っかけヘリの脚にすがり、ヘリに乗り移った。ヘリ内での格闘で録音資料を取り戻し、準備されたエアーバック上に大ジャンプ降下した。
〇「メタルストーム」のプレミアム上映会
新進気鋭のジョディ・モレノ監督とユニバーサルピクチャーズが送る宇宙のラブストーリー。壮大なスケールの超大作。主演はジェイソン・モモア。プロヂュースはアルマ・ミランと紹介されて上映。大喝采を受けた。ジョディが舞台挨拶しエリアナとカウボーイはハッピーエンドだった。
まとめ:
フォールガイ。コルトは“高所からの落下”に失敗して自信喪失。恋人ジョディまで捨てて“人生のどん底に落下”。この男が“再び代役として”車からビルからヘリからの降下を続け、恋を取り戻すハッピーエンドな物語。
降下アクションの度に愛を取り戻していくスタントマンと映画監督の人生。
「人生は努力で変えることができる」と勇気づけるものでした。「ヒットマン」(2023)のように人殺しは不要です!(笑)
一時、コルトは殺人犯の“代替え”になるかと危惧。
ライアン・ゴズリングは「ラ・ラ・ランド」の二の前になるかと思ったが、監督の粋な脚本でそうはならない結末。ふたりがその能力を認めともに映画界で生きる結末が良かった。同じ“落下の話”である「落下の解剖学」(2023)とは全く違う愛の姿に、これこそが今の世界に求められる愛の姿と感動しました。
ライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントの演戯。
悲劇的な別れから少しづつ逆転し、バウンダリーを越えていく愛の姿がとても甘くて美しいかった。
脇役に徹しスタントマン人生に命を掛ける男たち。
数々のアクション。8回転半のキャノンロール、レッカー車で繰り広げたアクション、70mのカージャンプ、ヘリで行ったアクションと大ジャンプ。
その演技にはVFXにはない命が籠っているところが見え、本物のハラハラドキドキの面白さがある。VFXに取って代れるものでないことがよく分かります。面白いアクション映画だった。映画を撮りながら世界一の8回半のキャノンロールをやったなんてすばらしい。この作品を見逃せない!ぜひ見て欲しいと思います。
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