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「雪の華」(2019) 今年のクリスマスに観る作品に!

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WOWOW。クリスマスには恋がしたい!珠玉のラブストーリー特集のなかの一作。
中嶋美嘉さんのヒット曲「雪の華」にインスパイアーされた岡田恵和さんの脚本作。ところがとても評判が悪い。(笑) 岡田さんには名作が沢山あり、どの作品にもすばらしいセリフがあるので期待して観ることにしました。

見つけました!歌詞のなかにありました!この作品はミュージックビデオだと思って観る作品です。

監督は「羊と鋼の森」「orange オレンジ」の橋本光二郎さん。主演に中条あやみさん、登坂広臣さん。共演に田辺誠一高岡早紀・浜野謙太らが出演です。

あらすじ;
余命1年を宣告されてしまった平井美雪には、両親が出会ったフィンランドの地でオーロラを見ることと、人生で初めての恋をすることという2つの夢があった。ある日、ひったくりに遭った美雪は、ガラス工芸家を目指す綿引悠輔に助けられる。両親を亡くし、兄弟を1人で養っていた悠輔は、働いている店が危機に陥っていた。そのことを知った美雪は店を助けるために、100万円を支払うことと引き換えに、1カ月限定の恋人になってほしいと悠輔に持ちかける。
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東京でのデートや悠輔の家族を訪ねるなどでⅠか月が過ぎ、美雪は最後の思い出にと悠輔と夏のフィンランドを訪ねたのち、約束の恋人関係を終える。美雪は病状が悪化するなかで最後の旅にとフィンランドにオーロラを観る旅に発つ。それを知った悠輔は・・・。

物語は歌詞の一部「誰かのために何かをしたいと思えるのが愛ということを知った」という句が軸になって進みます。美雪の行動は全てがこうなって、代償など求めていない。だから泣けます。これに応える悠輔がラストシーンで見せてくれます!
雪の華」歌詞:

人気のカフェでのお茶、屋上のテラス席でランチ、水上バスの旅などの東京デート。スエーデンのオーロラ見物の旅、ここでの大自然や雪景色、北欧家具が彩るホテルや荘厳な雰囲気漂う教会、レストランでのキャンドルディナーなど夢のようなデート。
東京、フィンランドと美しく描かれる風物を眺め、「雪の華」を聞きながら、あやみさん、登坂さんのもどかしい愛の表情を楽しむことになります。

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この作品に入り込めるかどうかは100万円で1カ月限定の恋人を手にいれるという設定を受け入れることができるかどうかです。

幼いときから病弱で、恋人もなく、遂にⅠか月しかない運命と知ったが美雪が、偶然、ふんだくられたバックを取戻りてくれた悠輔に「しっかり声を出せ!」と励まされる。
この悠輔の行為は韓国人留学生李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)が新大久保駅ホームから転落した男性を救おうとして亡くなった行為に匹敵します。

再会した美雪が、悠輔を援助したいと思うのは当然で、100万円は悠輔の行為に対するするお礼。「恋人になって!」は悠輔が受け取らないことへの方便だと思います。
この映画は一種のミュージックビデオです。自分の体験や夢を物語に載せて観る映画、「雪の華」と歌詞が心に響いてくる物語になっています。

岡田さんには、今年、本作の他に「いちごの唄」(2019)も公開されており、これも歌をモチーフにした作品です。ぜひこちらも楽しんでみてはいかがでしょうか?
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映画『雪の華』特別映像(名曲編)【HD】2019年2月1日(金)公開