映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「バースデー・ワンダーランド」(2019)

イメージ 2
原恵一監督作品で、監督作品におなじみの方々の声の出演。これで観ることに決めました。( ^)o(^ )
ラスト近くでの吹き上がる水に、この作品の言わんとすることが“分かった”と声を上げたくなるような気持ちのよい作品です。皆さんにぜひ味わって欲しい。少し勇気を出して前に進もうと思える作品でした。しかし、劇場に空席が多すぎました。残念です。
 
原作は柏葉幸子さんの名作児童文学「地下室からのふしぎな旅」。声の出演者は
松岡茉優、杏、麻生久美子市村正親東山奈央 藤原啓治、矢島明子さんらです。
 
あらすじ:
自分に自信がなく引っ込み思案な女の子アカネ(松岡茉優)は誕生日の前日、母(麻生久美子)に「お願いしてあるバースデイプレゼントをもらってきて」と頼まれ、自由奔放な叔母チイ(杏)が営む骨董屋へとやって来ます。すると突然、地下室の扉が開き、大錬金術師と名乗る謎の男ヒポクラテス(市川正親)と弟子の小人ピポ(東山奈央)が現われ、“私たちの世界を救ってほしい”とアカネに懇願するのでした。
イメージ 1
いきなりのことに、“できっこない”と拒絶するアカネでしたが、好奇心旺盛なチイに促されて連れ出された先は、カラフルで不思議にあふれた異世界“ワンダーランド”でした。
ところが、このワンダーランドから色が失われようとしていました。そこで色を作る水を守るため、突然救世主にされてしまい、チイや ヒポクラテス、ピポとともに、いろとりどりの町をめぐって命の源の水が湧く井戸への旅をします。
イメージ 4
一方、ワンダーランドを荒らし回るゴロツキ・サン・グ(藤原啓治)たちは、この井戸を破壊しようと着実に計画を進めていました。ついに井戸の前で対峙したサン・グ(藤原啓治)とアカネ。ここでアカネは人生を変える決心をします。さてその決心は・・・。
 
****
答えが出てる? そんなに簡単ではないんです。ファンタジー作品ですが、ミステリアスな作品でもあるんです。旅の途中でヒポクラテスが所在不明になります。探してください! こんな楽しみもあります。また、最大の謎はサン・グは何者か?です。
 
旅は美しい草原や花畑、砂嵐や雪、湖などを巡り、いろいろな困難なことに出会い、また村人たちの苦しむ姿、あるいは懸命に生きようとする姿を目にし、アカネの心に変化が出てきます。ぐうたらなアカネが変わってきます。松岡さんの声の変化がすばらしいです。
旅するところどころで色彩が変化します。オーロラや砂漠、星空など美しい絵を見せてくれます! 世の中は、自分に見る気があれば、美しいものが一杯あると教えてくれているようです。
イメージ 3
声の演技ですが、みなさん役に合っていてうまいです。特に、お節介で思ったことをすぐ口にするチイの杏さんと穏やかで考えが読めないお母さんの麻生さんは、“あてがき”ですね。() 
 
アカネの決心は明かせませんが、「アベンジャーズ/エンドゲーム」でナターシャとクリントが惑星ヴョーミアでソウルストーンを探すシーンを思い出し、感動しました!( ^)o(^ )
 
アカネは見事にワンダーランドを蘇らせ、ヒポクラテスの案内で元の世界に戻ってきます。たった3時間の旅だったのでした。
お母さんに感謝してプレゼントを見せます。そして、「世界は大きい、きれいだ。私の世界は広がった」とつぶやきます。
 
前向きに、小さな自信でいい。自分の中に見いだせたら、大きな世界に踏み出せますね! すばらしい作品でした。
***
主題歌