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第15回「殿の死」


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慶喜松田翔太)が決意をしたことで、将軍継承に関する詔を賜るべく近衛忠煕国広富之)と月照尾上菊之助)を通じて朝廷に働きかけるため、吉之助たちは急ぎ京に向かいました。月照から「世子は英傑、人望、年長の3条件を備えた者を選ぶべしとあり、慶喜とは書かれてない」と伝えられ、吉之助(鈴木亮平)と佐内(風間俊介)は「年長というのであれば慶喜に間違いない」と大喜びし、薩摩の斉彬に知らせます。
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これで次期将軍は一橋慶喜に傾いたと薩摩にいる斉彬(渡辺謙)は異国と対峙できるよう自ら指揮して軍事訓練に励むのでした。
 
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篤姫(北川慶子)と将軍家定は、春なのに熟れた柿の絵を描き秋には篤姫に食べさせたいと、仲睦ましく過ごしていましたが、突然苦しみ始め持病の脚気で油断を許さない状況に陥ります。
井伊直弼佐野史郎)が病床の家定を見舞い、無理矢理に遺言をと、自らを大老に、次期将軍は慶福と書かせようとしますが、家定が書いたのは柿の絵でした。() 直弼はこれを隠し大老職に就き、次代将軍を慶福(荒木飛羽)と決定します。
 
直弼は大老として主だった幕閣に「アメリカとの通商を受け入れ戦が起きないようにするのが第一、次の将軍は慶福に定める」と発表すると水戸斉昭(伊武雅刀)が猛反対するも無視。勅命にも、「上意である!」と押し切る。
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京では、直弼が決めた慶福次期将軍に、月照が「勅には背いてない。井伊側が九条久忠に近づき、『年長』の2文字が消されていた」と事情を話す。佐内は万事休すと肩を落とし、吉之助は「薩摩に戻りもす!」と走り出す。走る、走る吉之助。

大老就任あいさつに直弼がやってくると、本寿院(泉ピン子)が大喜びする。() 篤姫は「次期将軍は慶福」と聞き「病気で苦しんでおられる上様に無理強いしたか」と糺せば「すべて上様のお言葉のまま。次の間で近習が聞いていた」と主張。篤姫は「証文を持ってまいれ。出すぎる!」と叱責し
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す。そこに慶福が挨拶に見える。すべてが直弼の意のままに進む。
直弼は、毒を盛る、刺殺者を差し向ける、嘘をつく、勅を書き直すと大悪人、こんな男だったんですかね!
 
吉之助が薩摩を目指し走る、走る、ひげ面で、転びながら走る。このドラマはやたら西郷の走る様を描きますが、あまり意味がない、もっと描くべきことがあるように思うのですが***。
 
斉彬は、薩摩に戻った吉之助の報告を聞き終わると「ご苦労であった。もうよい」と、狩場に出かける。追いかける吉之助。この年になった吉之助にこのシーンはない!
斉彬は「井伊は集成館にも目をつけ、工場廃止の命が下る。この国の仕組みを変え異国から美しいものを入れ、すべての民を幸せにしたかったが、天は我に味方しなかった。途中で農民を見たが、農業こそがこの国を支える礎だとある者が教えてくれた。西郷吉之助、庭方の役を解く」と言い去る。国のことは一先ず置いて、薩摩を治めることに専念するつもりらしい。
 
吉之助は、殿の言葉にこの先どう仕えるべきか力なく家に帰り着くと、琴をはじめ皆が落ちぶれた姿に驚くのでした。夜になり、殿から拝領の短刀を見つめていると正助(瑛太)が「一体何をしでかしたか」とやってくる。「おれは江戸や京を駆けずり回って殿の役に立つと思っていたがなんの役にも立
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たなかった。万策尽きた」と話すと、「やっせんぼ!万策尽きたは言い訳じゃ。たかが一つや二つ敗れて引き下がる吉之助ではなか。吉之助は誰もが無理ということを諦めん男だ、とんでもないことをやる男。これが俺の知る西郷吉之助だ」と叱咤激励。
吉之助は、正助の励ましで生気を取り戻し、ひげを剃って、家族とゆったりと過ごし、子供たちと相撲をとり、これまでやってきてきたことを思い出しながら、これから何をすべきかと考えるのでした。
 
江戸では、井伊が朝廷の許可を得ぬまま、日米修好通商条約を結び、徳川慶福を将軍継嗣とすると正式に発表。幕府を意のままに動かし始める。
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御台所の篤姫のものと「お形見」と家定が描いた柿の絵が届けられ、篤姫は泣き崩れるのでした。家定の死亡時期は、条約締結が終わり継嗣問題が決着した時期に一致するというタイミングであった。家定、享年34歳の短い生涯でした。
 
吉之助は斉彬の言葉を思い出し、大砲に触り、正助の「だれにもできないことができる」という言葉に押され、策ができたと城に走る。
吉之助は鶴丸譲の庭に押しかけ、山田たちに取り押さえられながら大声で「殿!兵を挙げてたもんせ!この国を守ってたもんせ!」と叫ぶ。部屋から出てきた斉彬は「バカ!異国が追っている今、ご公儀と戦をし、世を乱すは愚の骨頂だ」と怒鳴る。
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これに吉之助が「兵を出すのは江戸ではなく、京にです。まずは京に出て、天子様に馬揃えし殿の姿と兵で見せて決心していただく」「天子の詔を改めて頂いて幕府に迫るということか。幕府と朝廷が一体となって異国に立ち向かう。西郷、よう言うた。やっせんぼに言われて腹が決まった。今すぐ京に上れ!今からお前はわしになれ!」と斉彬。
有馬(増田修一郎)ら同士が「戦だ!」と騒ぎたてる。正助は「戦になるかどうかは、京に行かねばわからん」と言い「その時は頼む」と言い残して吉之助は京に向かう。鈴木さんが、熱い演技を見せてくれますが、いつもの涙で大熱演でした!
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京に着いた吉之助はお虎さん(近藤春菜)の出迎えを受け()、鍵屋という宿で月照、佐内と落ち合い、ここを拠点に兵を迎える準備に入る。江戸から俊斎(高橋光臣)が駆けつける。しかし、斉彬は兵の演練中に倒れ7、16日この世を去る。
 
慶喜を次期将軍にと朝廷に訴えるが、井伊の妨害で失敗。この事態打開には「斉彬と兵3000が京に上り薩摩兵の威勢で朝廷を動かす」という策を進言し、受け入れられ、京で兵の到着を待つところで斉彬が亡くなるという展開。
吉之助の革命家としてのスタートにあたって、進展が速すぎこの策の根拠が見えないのが残念です。
江戸で何をしていたのかが描かれていない。吉之助はここにきて大きく成長していると思うが、相変わらずよく走って、泣き、叫び、感動して涙を流して終わるといういつものパターンでした。
            ***おわり***
記事 20180424
鈴木亮平西郷どん」生涯の師斉彬が急死13・4%