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第14回「慶喜の本気」

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安政41857)年1021日、江戸では、アメリカ総領事のタウンゼント・ハリスが大統領の書簡を携えて家定(又吉直樹)に謁見。家定は篤姫(北川慶子)と何度も練習した甲斐あって「遠方よりの書簡をうれしく思う。幾久しく友好を保ちたいと大統領に申し述べるべし」と誇らしく何度も告げ、無事終了しました。
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上機嫌で大奥に渡ってきた家定は、篤姫と幾島(南野陽子)に「御台が笑うとうれしく思う。御台とも友好を保ちたいものである」とハリスとの謁見時の口上を満足気に繰り返えす。これに篤姫も「ありがとうございます」と応じ、うつけのように伝えられた家定に心よせます。大奥が安っぽい!!
しかし、通商条約をどう締結すべきか幕府に対応策がなく混迷を極めていました。
 
一方、熊本で正助(瑛太)と別れた吉之助(鈴木亮平)は、128日、江戸に到着。早速斉彬(渡辺謙)から託された松平慶永宛(津田寛治)の書状を携え、越前藩邸を尋ねます。書状には関東でのことはすべて慶永に任せるので西郷を十分に使って欲しいと書かれていました。
 
阿部老中(藤木直人)亡き今、慶喜松田翔太)を将軍として擁立することはむつかしいと慶永は考えて、「日米通商交渉に対する斉昭公(伊武雅刀)の幕府攻撃は異常だ。家定様を暗殺して幕府転覆を画策しているという噂が流れている。これでは慶喜公を後継にというのは難しい」と言えば、左内(風間俊介)は「それは井伊様(佐野史郎)が紀州の慶福様(荒木飛羽)を後継に推すための方便です」という。慶永は、慶喜が将軍職を引き受けるよう説得することが第一と、吉之助と左内に彼の説得工作を命じます。慶永という人は、このように軽い物言いの人であったのでしょうか。これでは大老職は無理ですね。
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磯田屋の吉之助と左内。慶喜がいかに将軍にふさわしい人物であるかをまとめた左内の「一橋公行状記」を吉之助が見て、賛辞を送っているところに当の慶喜が現れる。慶喜はここに入り浸りで、現れるのを待っているいつものパターン。慶喜がこれを手にして「すべて嘘だ」と破いて火鉢の中にくべる。「俺は死んでも、将軍になんぞならん。この国を異国から守れるか?」と言い去る。「諦めん」と左内が隠していた写しを大きな花瓶から取り出しニッと笑う。親である斉昭の勧めても断る慶喜が「一橋公行状記」を見て態度が変わるとは思えない。
 
斉彬は、幕府に将軍継嗣をすみやかに解決すべしとして、この難局を乗り切るには慶喜こそ次の将軍にふさわしいという「建白書」を提出します。これにより、斉昭・慶永ら一橋派と井伊を筆頭にする紀伊派の論議は紛糾する。
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斉昭が建白書を褒め上げるが、これを無言のままで聞く直弼が不気味。なんの定見もない堀田老中が情けない!
 
吉之助は磯田屋を出て左内と別れたあと井伊直弼の手の者に囲まれ、彦根藩邸の茶室に連れてこられ、「毒は盛らぬ」と井伊の手ずからの茶をすすめられる。その茶を飲んだ吉之助は「うまか」と感嘆する。直弼は茶の達人であったから当然でしょう。
直弼に「逃げ隠れしている男に何ができる!」と問われ、吉之助は「異国と対等に向かえるのは一橋様でなければならない」と直弼にしっかり反論します。「これまでこの国の安泰を保ったのは徳川宗家であり、異国が迫っている今だからこそ何も変えてはならぬ!」と言い、「斉彬を裏切って内情を売れ、当家の家臣とする。家族も貧しい生活から抜けられる」と迫る。吉之助が「こんな腐った連中に守られる将軍家も危ない」と腰を上げると側近が刀を抜こうとする。これを直弼が制し「世間の泥水をたっぷり飲むがいい、ここの茶のうまさが身に染みて分かるだろう」という。泥水でなく海水をたっぷり飲まされることになりますが!()
 
斉彬の薫陶を受けた吉之助が、直弼の脅しに耐えどれだけ成長したかが試されるこのシーン、鈴木さんがこれまでと違った成長ぶりを見せてくれました。白い歯を見せねばもっと迫力が出ます。家族の経済状態まで持ち出して西郷を取り込めると見た直弼の判断が見苦しい。()
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「家定との縁組には慶喜を公方にする企みがあったのか」と本寿院(泉ピン子)の怒りが爆発し、家定のお渡りが途絶えます。本寿院が紀州派であったとは知らなかった。
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篤姫はいまだ家定に慶喜のことを伝えておらず窮地に陥る。ひょっこり現れた家定に、意を決して、「慶喜様を次の将軍に」と申し出ると、「一橋は嫌じゃ」と断りますが、「慶喜様なら日本国を守り、皆がずっと無事息災でいられます」に「息災でおれるのか!」と、いとも簡単に前言を翻し、本寿院が止めるのも聞かず「うるさい!余の次は一橋じゃ」と声に上げます。今回の家定はよくしゃべり、阿呆には見えないですね。しかし芝居は・・・()
 
吉之助と左内は、相変わらず遊興三昧の慶喜に説得を試みるも全く聞く耳を持たない。慶喜は昼から磯田屋に入り浸り。夜になるも吉之助と佐内が磯田屋の部屋で行状記を作り続けていると、突然慶喜の「助けてくれ!」という絶叫が聞こえる。慶喜が刺客と斬り合っている、そこに駆けつけた吉之助が
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夢中で刺客の腹に短刀を突きつけると、刺客は見覚えがある彦根の者だった。吉之助は初めて人を殺めたことで動転、慶喜と佐内で遺体を川に投げ込む。
 
吉之助は川に蹴落とした死体に手を合わせる。震えながら「あの男とあなたの命は同じ。しかし、あなたは国を変えられる。それでもまだ逃げるのですか。それではあの男も浮かばれん!」と迫ると「おれは井伊のところ行く!」と歩き出す。吉之助に命の使い方を問われ、「行くぞ、ついて来い」と慶喜が覚醒します。
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彦根藩邸にやってきた慶喜に、直弼は「公方様が将軍職に推挙した。私には案がある。慶福様が将軍になった暁には、紀伊55万石を差し上げる」という。これに「つけあがるな!徳川はお前のものでない。お前の言葉には命が籠っていない。太平が守られると信じているか。大バカ者!俺が将軍になる」と宣言。
これを聞く吉之助と左内は喜びます。ふたりを連れて帰る慶喜を、井伊が怒りの形相で見送るのでした。
 
斉彬から継嗣問題を解決するために江戸に送られた吉之助が佐内の仕事を手助けする話、井伊に命を狙われた慶喜に加勢することで慶喜が本気になるという小話のような話。もっと時の政に絡むスケールのある話にして、吉之助の政治能力が浮き彫りになるようにして欲しい。夜景、光、家具などの美術が行き届き、映像がうつくしい。
篤姫は将軍家定から「慶喜を押す」という約束を取り付けしっかり役割を果たしたわけだで、これまでの作品に見られないもの。いやしくも将軍が決めたこと、これがどうひっくり返るのか楽しみにしています。
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記事 20180417
西郷どん」14話視聴率は11・9% 2週続けてワースト更新