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宮﨑あおいさんを応援します

第28話 「ふたつの遺言」

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今回は滂沱の涙です!
篤姫宮崎あおい)は、徳川の妻となった喜びを、庭の花々に触れ感じるのでした。
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安政5425日。井伊直弼中村梅雀)が大老として登城、家定(堺雅人)に慶福(松田翔太)のこと公にする旨願いでます。家定は「慶福が将軍になった暁には御台所を後見に」と申し渡します。さらに堀田老中(辰巳琢朗)にも同じことを託します。
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そして牡丹の花を摘もうとして倒れる! 家定の愛情に包まれた篤姫は庭に咲く花が愛おしく感じますが、あきらめきれない幾島(松坂慶子)は「薩摩のお父上の悲願、お忘れにならぬように」と念押しする。篤姫への斉彬(高橋英樹)の文は、文箱の中にしまわれたままでした。
 
斉彬は、「幕府の通商条約がなったあとのために軍備を強化するため小銃3000丁、軍艦購入する」として、その訓練の指揮を帯刀(瑛太)に命じているところに、西郷(小澤征悦)が帰り付き「次の将軍は慶福様」と告げます。
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「何一つあきらめていない。この秋の琉球王子の帝拝謁に付き添って京に上がる。その警護を西洋式軍隊で行う」と帯刀に伝えます。
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帯刀が、これを仲間に伝えると、有馬(的場浩司)・有村(平山広行)が「攘夷じゃ、戦じゃ」と大いに盛り上がる。大久保正助原田泰造)は「もっとでかいことだろう」と感じ取ります。
一方江戸では井伊大老は、通商条約の締結について帝の承認を得るための使者に、万一の場合承認受けずに締結することもあるとして、京に送り出す。遂に、安政5619日、日米通商条約14箇条が締結される。
 
篤姫は帝の承認を受けずに条約締結がなされたことを耳にします。ここしばらく家定に会っておらず「身体がわるいのでは・・」と気にします。
そのころ本寿院(高畑淳子)にはご殿医伊東玄朴(徳井 優)から「脚気による軽い症状」と伝えられる。「御台には知らせぬように」と指示する。篤姫はなんとかお会いしたいというが、心配ないと断られ、「それならば上様に渡して欲しい」と碁石を預けます。
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家定はこの碁石に「なぜいつものように会いに来ぬ!わしからはもう行けぬのじゃ」と篤姫を思い、涙をながします。
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井伊が強権発動し堀田を老中罷免、これを慶喜平岳大)が「勅許も受けす条約を締結した」と責めるが「恐れ入ります!」で無視、一橋派は何もできない状態に陥る。斉昭(江守徹)が慶喜を呼び「何かの咎めがあろう。しかしそなたにはいつか大役がくるぞ!」と告げる。
 
625日。徳川慶福が、井伊により、次期将軍と告げられる。ここに一橋派は破れさる。井伊は一橋派に隠居、慎み、役停止など重い罰を与える。異議を唱えるものは次々と江戸城から姿を消す。
 
幾島の姿が見えず篤姫が心配します。滝山(稲森いずみ)がやってきてなにか話そうとしますが、幾島との話を優先し、なんとか元気づけようとします。イメージ 9

    安政5年(185878日。薩摩天保山では砲撃の訓練中。突然斉彬が暑気疲れ?わずか数日後危篤状態に。久光を呼び「そちの嫡男又次郎を、哲丸は準養子としてそちに後見を頼みたい」と帯刀に「姫に、会いたかった、そちから姫を奪ってしまった。許せ!わしの手紙は届いたかな」と言い残し19日に亡くなる。

 
滝山がやってきて「公方様は病気、半月ばかりになります。口止めされていました」と告げる。篤姫は立ち上がり、すがる滝山を振りほどいて家定のもとにと、そこに斉彬が亡くなったことが知らされます。
篤姫は「うそだ!」と、幾島は「天下に並び泣き名君と称えられたお方、よわい50で亡くなられるとは、どれほどの心残りであったでしょうか」とイメージ 5
涙にくれます。篤姫は斉彬の文を取り出し読みます。そこには「お篤変わりはないか?どうしてもそちに伝えて置きたい!まずはそちに詫びたい、ことによるとそちと薩摩は敵味方になるかもしれん。その時はおのれの信じる道を行け。父のこと案じるな、それこそわしが選んだ姫である」。篤姫は滂沱の涙を流します。
 
そこに滝山と久世老中(志賀廣太郎)がやってきて「まことに申し上げがたきこと、将軍家定公薨去あそばされました」と告げる。篤姫は「なにお言っているのか」と問うと「76日に亡くなった」という。
「ひと月前のこと妻の私に何故伝えぬ」と怒り露わにし、慣例でこうなるという老中の言い分を無視し「連れて行け!」と安置場に。
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涙しながら、「上様、なぜそのようなところにいらっしゃるのですか」と棺にすがる篤姫。あまりにもあおいちゃんの悲しい表情に、・・・筆を止めます。これほどの悲しいドラマは作れないでしょう!
                  ***第28話おわり***