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第32回「薩長同盟」


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慶応元年8月、慶喜松田翔太)はフランス公使ロッシュを招き兵庫港に軍艦乗り入れを要請。ここにふきが同席している。なんでこんな描き方をするのかわからない。
これにより英・仏・蘭・仏の四国は連合艦隊を編成し、京の沖に現れ、京では「異国がくる」と大混乱が起きる。
 
この事件を利用し、慶喜は、異国の脅威と幕府の力を盾に、朝廷から長州再征伐の勅命を引き出す。
 
この事態に、岩倉(鶴瓶)が「ぼやぼやしてるから、もう打つ手がない!一橋と手を組むか」と吉之助(鈴木亮平)を責める。
このとき一蔵(瑛太)が急に胃を抑えうめき始める。岩倉は「はやく妾のところに連れていて」と言うので、吉之助は一蔵に肩を貸して、一蔵の居宅に急いだ。
 
驚いたことに妾がいた。() しかも、繁の家の芸奴・おゆう(内田有紀)である。一蔵は、「これ以外に打つ手はない」と書状を出す。そこには「天子様がお許しになったことでも、天下万民を納得させられないものは従わなくてよい」というもの。長州征伐なの勅命など、勅命でないというものだ。
 
西郷は「朝廷に立てついては長州の二の前」というが、一蔵は「命を落としてもやる。おれは一人になってもやる」と強い意志を見せる。吉之助は「恐ろしい男じゃ」と腹を決め、書状に署名した。この書状の写しが、各藩の藩士から公家の間まで広がっていった。
 
慶喜は「言って良いことと悪いことがある」と激怒する。激怒で終わるところが不思議。(笑)
一方、書状を目にした諸藩は長州征伐に慎重になり、準備は遅々として進まなくなった。
 
これを見た桂は「信じない!」と言い、薩摩の大山(北村有起哉)や俊斎(高橋光臣)らは「長州は俺たちの敵、断じて許せん」と吉之助の考え方に反対する。
 
長崎で書状を読んだ龍馬(小栗旬)は、諦めの悪い男だと笑う。
 
吉之助が長崎の亀山社中に龍馬のもとを訪ねる。龍馬は「桂に合わせろというても無理」と切り出すが、吉之助は「薩摩の名で買いそろえた武器と軍艦を長州へ引き渡し、代わりに長州から、凶作で苦しむ薩摩に米を融通してもらいたい。坂本さんにも儲けがきっちりあるはず」と薩摩と長州の取引の仲介を依頼する。龍馬は了解しシェイクハンドを求める。()
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龍馬と長岡は、すぐに長州の桂(玉川鉄二)のもとを訪れ、兵士を集め、エミー銃の威力を自ら射撃して見せる。
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桂はかたくなに薩摩との取引を拒む。龍馬が「これをせんかったら長州は潰れる」と強く勧めるが「あの恨みを忘れられん!長州は死を覚悟している。お前に分かるか?」と巌と受け付けない。
「おまんのせいで、日本は亡ぶ」と大声で責めると「お前は商売ができればいい。おまえに、侍の義が分かるか」と反発。
 
さすがに龍馬もお手上げ。龍馬は伊藤俊輔(浜野謙太)に、グラバーから預かったギリスにいる長州人からの文を伊藤に渡して帰っていった。
 
一方、桂は、藩士たちが「エミー銃でなければ勝てない」という声は聞き、龍馬の取引話を考え始める。
 
慶応21866)年2月、苦渋の決断をした桂が伊藤をつれて、龍馬とともに京の鍵屋にやってきた。
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吉之助と一蔵は頭を下げてわびたが、桂に渡された書付を読んで驚く。「薩摩は決して長州を裏切らず、長州の朝敵という汚名を注ぐべく尽力すること」など、薩摩がへりくだり、許しを請うているような条文が書いてある。
 
一蔵は「これでは薩摩が請うていることになる。初めから手を組む気がないのでは」と難色を示す。桂は「この話、なかったことにするか!」と気色ばむ。
西郷は明日まで考えさせて欲しいと答え、家老の小松帯刀(町田啓太)と桂久武井戸田潤)に相談するために、薩摩藩邸にこの件を持ち帰った。
 
薩摩藩邸。小松は「国主様は幕府に従わんというたまで」と言い、桂久武が「これでは長州とともに戦うことになる」と反対する。吉之助が「桂殿は恥も悔しさも捨て、歯を食いしばって書かれたに違いない。われらも腹を括り申そう」と承諾を求めるが、小松は「長州から薩摩に頭を下げるのでなければだめだ」と条件を付ける。吉之助は小松の考えを受け入れる。
 
そこに長州の伊藤がやってきて、龍馬から託された英国留学生からの文と写真を吉之助に見せる。
 
翌日、小松の屋敷:御花畑。薩摩と長州の代表者に龍馬が加わり、相手が頭を下げるまで話してはならんと沈黙が続く。
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龍馬が「この場になって意地を張り合ってどうする」と言っているところに大山らが「こいつらは朝敵、なんでこいつらを助けにゃいかん。禁門とき何人も殺された」となだれ込んでくる。「こんなバカなことが」と思えるのですが・・・。
 
吉之助は「おまんらが変わらんと、こん国は変わらん。そいが分からんもんこそが朝敵じゃ」と宥める。
 
これを見た桂が「われらが手を取り合う日は遠いようだ」と帰り始める気配に、吉之助は「いや出来る」と伊藤に例の写真を出させる。
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写真を見た中山らが「松田、森山、中山がいる」と驚く。龍馬がこの写真を桂に見せる。桂が写真のなかに長州の留学生がいることに驚く。
伊藤が「はじめはいがみ合っていたが日本の行く末を話すうちに打ち解けていった。イギリスに渡った村田が金に困っているとき薩摩の留学生が1ポンド貸してくれた。その中山はのちに肺炎でなくなった」と説明する。
 
西郷が「若者たちはもうとっくに助け会っている。長州人も薩摩もなく助け合う。日本というひとつの国の民なのだ」と薩摩と長州が手を取り合うよう収めようとする。龍馬が「手を取り合うが日本を救う道」と後押しする。
 
西郷が桂の前に正座し頭を下げる。そして一蔵も「ここまできてはわれらも腹を決めもうそう」と頭を下げ、小松も。しぶしぶ桂武久も。()
「こりゃあ、われらの完敗じゃな」と桂。龍馬も涙を見せ、吉之助に桂とのセイクハンドを勧める。
 
桂は「よろしゅう頼む」と吉之助と握手を交わす。
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こうして120日、桂の記した条文に、薩長両藩は力を合わせて日本のために真心をもって尽くしていこうという一か条が付き加えられ、世にいう「薩長同盟」が締結されたのである。 
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感想:
難航する薩長同盟交渉が、龍馬がグラバーから預かった文と一枚の写真で、無事成立したという、これまでに聞いたことのない感動的な話でした。改革のために汗をかくという物語、吉之助、一蔵、桂、龍馬役のみなさんの熱の入った演技を楽しみました。しかし、鶴瓶さんの演技はすこし浮いていましたね。() 
 吉之助との対面を拒む桂が、何故、急に鍵屋にやってきたのか。薩長同盟締結の難航。これら、全般情勢特に長州情勢に触れることなく進められ、物語の信ぴょう性に違和感があります。
妄想した歴史ドラマはいらない。多くの困難のなかで、日本のために汗をかいた先人の物語を観たい。
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記事 20180827
西郷どん>第32回「薩長同盟」視聴率10.4% 24時間テレビの裏で“歴史的会談”