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「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」(2018)

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ABBAの名曲の数々で綴る人気ミュージカル「マンマ・ミーア!(2008)の続編。劇場の予告編で、美しいエーゲ海の風景、とても楽しそうな歌とダンス、豪華なキャステインに魅せられ、メリル・ストリープお目当てに劇場に。( ^)o(^ )
 
ところがお目当てのメリルは冒頭シーンで遺影になっているではありませんか。
() 騙されたと思っていると、ラスト近くに幽霊として登場()、フィナーレでしっかり歌って踊って見せてくれました。() かように前作を知らず、作品知識なしで観ましたが、歌って踊りたくなる、楽しい作品でした。なんといってもABBAの名曲です!!  
 
監督はオル・パーカー。出演はオリジナル・キャストに加え、「シンデレラ」のリリー・ジェームズ、「戦火の馬」のジュレミー・アーヴィング、音楽界と映画界のレジェンド、シェールが出演です。
 
前作と同じくギリシャの架空の島“カロカイリ島”を舞台に、前作から10年後の物語。
母ドナが亡くなって1年。ソフィは母ドナとの夢だった新築ホテルをついに完成させ、それを祝うオープニング・パーティの準備に奔走していた。
しかし夢を叶えた一方で、ニューヨークに滞在中の夫スカイとのすれ違いにかつてない不安を抱えていた。そんな中、ソフィの妊娠が発覚し、自分を身ごもったときの母の気持ちに思いを馳せ、3人のパパたちとの出会いと別れを知り、未来を見つめるという物語。
 
テーマは、母から娘、またその娘へと繋がれる愛と絆です。ストーリーはシンプルで音楽とダンスが主体です。約20曲のABBA曲、すばらしい歌曲で、しっかり物語に入り込めます。ひとりで出産に挑んだ母ドナに感謝し、生まれてくる我が子に母ドナの思いを託すソフィのシーンには泣けます。
 
3人のパパと母ドナとの物語には、前作とのダブリが、また新しい発見もあるようです。同じ曲でも、使われるシーン、歌い手が変わり、驚きがあるのではないでしょうか。
隣のご婦人が、その都度反応して、会場からも反応があり、一緒に楽しみました。絶対に、映画館で観るべき映画です!!
 
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物語、
ソフィがホテ・ベラ・ドナのオープニングパーテイを準備中。サム、ビル、ハリーにグランドオープンの招待状を送りますが、ふたりは来れそうにありません。またソフィは祖母のルビーへも手紙を送ろうとしますが、どうせ来てくれないだろうと思い、送る前に手紙を破ってしまいます。
 
忙しく駆け回っているソフィが、「音楽ありがとう。私の唄える歌、すばらしい音楽」と“Thank You for the Music”をソフィ役のアマンダ・セイフライドが唄い、踊ります。これで「マンマ・ミーア」の世界にもっていかれます! 「誰がこれを、ママの夢よ。それ以上です。聞いてみたい、生き方を」と歌い続け、画面は若きドナのオックスフォード大学卒業式のシーンに飛びます。
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首席で卒業するドナが、学長の勧めで卒業挨拶。“When I Kiss The Teacter”。これを若きドナ役のリリー・ジェームスが唄って踊ります。これがまた、圧巻です。
 
物語はソフィの現実と母ドナの過去がダブルながら進んでいきます。ソフィの不安・悩みが母ドナの行動を知ることで、解放されていきます。
 
ソフィの悩みはNYでホテルビジネスを学んでいる夫スカイ(ドミニク・クーパー)が、そこで働かないかと誘われパーテイに帰らないという。“One Of Us”をソフィとスカイが交互に歌うシーン。ベットに寝そべって、去った日々を思う姿は痛々しい。
 
ここから、若いドナと三人のパパが出会って別れる、はっちゃかめっちゃかな物語が始まります。突っ込めばいくらでも突っ込めますが、まずはABBAの歌を聞くことです。()
 
オックスフォードを卒業したドナは「自分を見つけるために旅にでます。母のルビー(シェール)は歌手として活躍中で娘の卒業式にきてくれない。そんな母のもとに返る気はない。まずはパリーのホテルで出会った若きハリー(ヒュー・スキナー)にベッドに誘われ、断ったことでハりーが唄う“Woterloo”(ワーテルロー)。とてもコミカルでハリーのはやる気持ちが分かります。()
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ドナには目指すべき場所、カロカイリ島へ急ぐためにハリーを置いてきぼり。
フェリーに急ぐが乗り遅れ、そこで出会ったのがヨットで気ままに暮らしている若きビル(ジョシュ・デイラン)。ヨットに乗せてもらって島にやってくるが、嵐がやってくると彼は出航してしまう。しかし、これには後日談がありました。()
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うつくしい島に到着したドナは、なぜか丘の上の壊れかけた家に引き寄せられる。そこには一頭の馬が取り残されており、激しい雨で馬小屋が壊れ始め、助けを求めて外に飛び出し、出会ったのがサム(ジュレミー・アーヴャイン)。ふたりは恋に陥り、この島で暮らしたいと思っているところで、サムに恋人がいること分かり別れることに。ここでふたりが“knowing Me Knowing You”を唄う。
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悲しみのドナを慰めるようにやってきた若きロージー(アレクサ・デイヴィーーズ)とターニャ(ジェシカ・キーナン・ウイン)。三人で「愛の歌は無理。私は騙された。お覚えているでしょう。心の奥で燃えるもの。だってあなたはMamma Mia」と“Mamma Mia”を唄います。 
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ここでの若きドナの無念さが、ソフィのスカイを思う気持ちに繋がっていきます。
 
嵐の到来で、このままではフェリーは欠航し、スペシャルゲストにニューヨークのセレブやパーテイを盛り上げるバンドが来られず、パーテイが台無しになると心配するソフィ。
三人のパパのうち、サム(ピアース・ブロスナン)が一生懸命支える。ハリー(コリンズ・ファース)は東京でのビジネスで、ビル(ステラン・スカルスガルド)は作家として成功しストックホルムで授賞式があり来れないという。
ところが、ハリーとビル、娘を放っておけないと密かにホテルのマネージャー:セニョール・シェンフエゴス(アンデイ・ガルシア)に参加を通じていた。
 
なにも知らないソフィが海を見ていると、多数の船が島に近づいている。もう大騒ぎ。船上の人も、島の人たちも。“Dancing Queen”の大合唱。これに大感激です!
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船からハリーとビルが、そして夫スカイが下船。ソフィの思いが通じていたのでした! 再会の歓喜の歌、踊りです!
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いよいよパーテイーのはじまりという時に。そこにヘリで祖母ルビーが「飛び入りね、最高のパーテイーをはじめましょう。いいおばあちゃんになる」と会場に到着。
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ソフィが(お腹に手を当て)「最大の願いをかなえます。母が私を産んでくれたことに感謝して」と”My love ,My life”を唄う。
 
このシーンに若きドナが島のバーの女主人から岡の上のオンボロ小屋を譲り受け、そこで女主人の助けを借りてソフィを出産するシーンが被せてあり、ソフィは子供を授かることで苦難のなかで母が産んでくれたことに感謝します。このシーンは泣けます。( ^)o(^ )
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ルビーが「この才能は遺伝よ」とソフィの歌を褒め()、「若いころを思い出す」と“Fernando”を歌い、「白髪になっちゃったね」とマネージャーのセニョールに歩み寄る。この母あってのドナでした。() 姿を現すことはなかったがルビーは娘と孫娘を見守っていたのですね!
 
ソフィーはスカイに「ママに一歩近づいた」と懐妊を告げ、大輪の花火のなかでキス。
 
島の教会の洗礼式、そこでソフィは母ドナ(まぼろし)と一緒に「私は強くなった。そうよ、ここが居場所よ」と”My love ,My life”を唄います。ルビー、ドナ、ソフィ、そして赤ちゃんと4代の命が繋がりました。
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フィナーレは、みんなで歌う「SuperTrooper」です。

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