映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「レオン」(1994)

イメージ 2
NHKBSプレミアム」で初観賞、名作でした!!
孤独な殺し屋と、家族をギャングに殺された少女が心を通わせていく物語。
銃乱射に恐怖し、ふたりが出会って心が通じ会う姿に笑って癒され、最後の銃撃戦での殺し屋の自爆に泣かされるという、映画の面白さが全部詰まっています。( ^)o(^ ) 
ストーリー展開、キャステイングについては、
 
こういうバックグランドで描くから分かる、「愛とはなんと美しいものか!」と教えてくれます。
 
完全版(約20分の拡大)が「午前十時の映画祭10111日より公開予定されています!
 
見どころは、孤独な殺し屋のレオンを演じるジャン・レノと、家族を失い心に傷を負った少女マチルダを演じるナタリー・ポートマンの演技。特に当時12歳で、この作品が映画初出演というナタリーの演技は見事で、観ておくべき作品でしょう。(^)o(^ )
 
冒頭の、レオンを育てた親分トニーがレオンに次の殺害任務を与えるシーン。二人の「目」だけを写し出しての会話、そして親分がビールを飲みレオンは牛乳を飲む。() とてつもなく面白い画を見せてくれます。この殺し屋、銃の手元が狂うと酒は飲まない、すべてを殺し屋として生きている。
イメージ 3 
レオンは殺し屋として動くときは黒メガネ。殺す相手を鍵穴から確認。ここでも大きな目ん玉が写し出される。「穴」「目」が不気味さを際立てる。激しい銃撃戦、無数なんてものじゃない銃弾穴。() 「俺たちに明日はない」(1967)に匹敵します! 激しい銃撃アクションや特異なカメラワークなどに驚かされます。
 
仕事を終えて集合アパートに戻ってきたレオンが、顔の殴られた傷を隠しひとりで遊んでる少女・マチルダを見る。マルチダが「大人になっても人生辛い」と聞く。孤独でちょっと大人びた少女の感情を「眼」で演じるナタリーの演技は秀逸です。
 
レオンは自室に戻り「生ることに疲れている」と仕事衣を脱ぐ。身体には拳銃の他にいくつもの手榴弾が巻きつけられている。
彼は朝起きて、牛乳飲み、ストレッチをして、アイロンをかけ、“植木”に水をさし、銃の手入れをするという毎日。唯一の楽しみは映画を観ること。「植木を育てる」というのが、殺し屋として生きるレオンの優しさ。これが、ドラマのなかでどう生かされるかというのが見どころ。すばらしいアイデイアです。
 
家族をスタン一味に殺されたマチルダは、レオンに助けを求める。部屋に匿うとほっとして眠るマチルダ。レオンは始末しようとしたが、マチルダの顔を見て、殺せなかった。ここでのナタリーの美しい顔が際立っています!
 
チルダが、仇討ちしたいと銃の撃ち方を教えてくれるよう紙に書いてレオンに渡すが、レオンは読めない。
チルダが字を教え、レオンが狙撃銃の射撃法を教える。こうして、ふたりの心が結ばれていく。
イメージ 1
毎日が退屈と始めた「ものまねゲーム」。マチルダが演じるのは、マリリンモンロー、チャップリンジーンケリー、とても可愛い。レオンはイーストウッド、ジョンウエイン、大笑いです。
 
レオンは、いつ命を落とすか分からない身と、トニーに万一の場合預けている金をマチルダに渡すよう伝える。
チルダは、黒メガネをつけ中華料理の配達人にバケ、家族殺しの犯人と目をつけたスタンという男を追う。彼は麻薬捜査官だった。ふたりがトイレで対峙するシーンには、ハラハラトキドキさせられる。彼女が匿われたところにレオンが現れ、拳銃をぶっ放して、彼女を連れ戻す。
 
怒ったスタンとその配下、さらに警官隊が加わり、レオンひとりに銃撃戦を挑む。マチルダに「植木」と持たせて脱出させ、自分もうまく相手の銃撃をくぐり抜け脱出できたかと思われたが、その背後にスタンが拳銃を突き付ける。レオンは、手榴弾の安全ピンを抜き、「マチルダからのプレゼントだ」と渡すと、・・・・。この切なさに泣けます。
 
トニーからレオンの死を知らされたマチルダは、学園に引き取られ、その庭に植木を植え「安心よ、レオン」と話しかけた。
イメージ 4 
ナタリー・ポートマンの演技について、
ドラマ「蝶々夫人」(2011)で宮崎あおいさんと共演した西田敏行さんがインタビューで「宮﨑さんの演技は・・」と聞かれ「質感としてナタリー・ポートマン」と語っています。「害虫」(2002)の宮崎さんには、この雰囲気があります。「レオン」という作品は忘れられない作品となりました。
****