「ネコは人間とともに世界に広まった。だからその土地のネコはその土地の人間に似る!」と言う岩合さんのネコ巡り旅。さあ讃岐でどんなネコに出会うか?楽しみでした!
早朝、金刀比羅宮の石段で、かわいい子ネコたちに出会う。讃岐といえばうどん。岩合さん、ぜひうどんを食べるネコを撮りたいと、看板ネコがいるうどん店を訪ねた。次に屋島で弘法大師ゆかりの屋島寺や伝統工芸士の工房、最後におむすび山のネコを訪ねて、ひとつの物語を作った。さてその物語は?
偶然出会ったネコたちをカメラに収めて物語にしちゃうから凄い!岩合さんに撮られたネコたちを見て“なるほど”とネットは大騒ぎ。(笑) 今回は“お接待で繋がる人とネコの物語”でした!
ナレーションは岩合さんと宮﨑あおいさん。岩合さんは劇場版 「岩合光昭 の 世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」の公開前で、緊急事態宣言?と心を静かならざる状況でこの日を迎えたようです。(笑)
宮﨑さんはこのシリーズの常連ナレーターです。ネコとの関係は、アフラックの「まねきねこダック編」、「セカネコ」と相性はいいようです。作品でお馴染みの天璋院もネコ好き、西加奈子さんもネコ好きです。(笑) 宮﨑さんのナレーションが暖かくて、親しみのある声で、癒されます!
あらすじ(感想):
金毘羅宮:
秋、朝6時、金毘羅宮まで785段の参道。まだ明けやらぬ石段に3匹のネコがうろついています。朝焼けが美しい。
太鼓の音で参道が活気づく!店戸が開き3匹のネコが飛び込んでお婆ちゃんのコタツに潜り込む。「可愛い子猫たち」です。目がラムネ色の親のラムネは参拝者と一緒に案金毘羅宮の境内に。沢山のネコが屯しています。「讃岐では、旅の祈願にネコを思い出して参拝すると言われ、ここのネコは可愛い」と岩合さん。この時間帯の風景は珍しい!子猫の遊ぶ様を撮って下山。
うどん店:
讃岐はうどん文化の地。丸亀市郊外、50軒店が味を競っているそうです。7時には味が立ち込め、ネコの花子がお出ましです。生まれてからずっとこの店に通っていうとか。(笑) 9時開店、すでに大勢のお客さんが、畑でネギを採って!並んでいます。朝からうどん、これが讃岐流です。
花子はお客さんの後ろで接待、岩合さんも大喜びでした。終ってうどんを食べて、昼寝!(笑) 讃岐のうどんの味は日本一ですね!うどんを食べたくなります!
屋島:
高松市の東方、四国遍路の通路、屋根のような形の屋島台に。面構えに良いトラネコ、屋島のボスネコに案内されて、84番寺屋島寺に。
境内にゴロンゴロンしているネコたちに出会った。納経所にいるネコ・スモモがしっかり参拝者を見つめています。もう一匹のネコ・花と一緒にごはん。器は柄杓を利用したもので、お寺さんらしい。お腹が一杯になったら遊びの時間。スモモは鐘楼に。花は木登り。広い境内は2匹の遊び場。
瓦工房:
伝統工芸師さんの工房を訪ねた。置物・鬼瓦に似てるネコ・さんちゃん。屋根瓦の職人さんですが置物も作っている。工房が好きな“さんちゃん”はいつもここにやってくるらしい。置物がさんちゃんに似ている。(笑) 粘土のうわ水を飲むさんちゃん、これではさんちゃん、鬼瓦になるはずだ!
さんちゃんはここで生まれて9年、御主人の仕事を見守っているという。窯出し。さんちゃんは埃のなかで、出てくる作品を待っていた。
讃岐富士:
瀬戸大橋を香川に向かって走っていると、いくつかの三角形の山を見えます。そのうちのひとつ飯野山。四季を通しての人気の山とか。ここにおむすび山の親分がいる「名前ぴったりだね」のナレーションに「梅宮さんだ」とネットで声が上がる。(笑) 尻尾が立派だ!岩合さんお気に入りのネコだった。
登り道をちゃんと知っていて、岩合さんは親分について行く。頂上でゴロンゴロンと転がり、ここは瀬戸内海が見える素敵なところだった。
岩合さん、御主人にもネコにも親切にしてもらって、「ここにはやさしさ、御接待文化根付いている。通る人に声を掛ける御主人の接待がネコにも根付いている。豊かな文化が路上のネコたちにある」と締めくくりました。
ゆったりと時の流れるなかで、讃岐の御接待文化がしっかり伝わる作品でした。
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