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「土竜の唄 FINAL」(2021)モグラの正義と仲間の友情を核にしっかり締めた最終作!笑った!笑った!

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宮藤官九郎さんの脚本三池崇史さんが撮る、生田斗真さん主演作品。アクション・コメディ「土竜の唄」シリーズの第3弾にして完結編(5年ぶり)ということで公開朝一番の上映に駆けつけました。なんと大きな劇場がガラ空!何で!何で!とこれに驚き、びっくりでした!女性には無理なんですかね!(笑)

原作高橋のぼるさんの人気コミックス。未読です!監督:三池崇史、脚本:宮藤官九郎撮影:北信康、編集:相良直一郎、音楽:遠藤浩二主題歌:関ジャニ∞

出演者:生田斗真堤真一仲里依紗吹越満遠藤憲一皆川猿時岩城滉一といったシリーズおなじみのメンバーに加え、1作目に出演の岡村隆史、2作目に出演の菜々緒も登場。新キャストとして鈴木亮平滝沢カレンが参加。

潜入捜査官「モグラ」として、凶悪な犯罪組織・数寄矢会に潜り込んだ菊川玲二(生田斗真)が、洋上の豪華客船を舞台に組織トップの轟周宝(岩城滉一)逮捕に向けて奔走する。モグラとして潜るところまで潜った玲二の最後の任務は、過去最大級の取引となる6000億円の麻薬密輸を阻止すること。そんな玲二の前には、轟周宝の長男で最悪の敵となる轟烈雄鈴木亮平)が現れる。さらには、謎のフェロモン美女・沙門(滝沢カレン)にハメられた玲二は、恋人である純奈(仲里依紗)との修羅場を迎えるハメになり……。(はしがき)

笑いあり涙ありLOVEありという、何でもありのクドカンさんのエンタメ作品(笑)。

いよいよ最終回、モグラの正義と仲間の友情を核にしっかり締めた作品、裸や私もネタが多いですか、しっかり筋の通ったストーリーで、これまでの最高傑作。

ただのお笑い作品では終わらなかった。しかし、笑った!笑った!クドカンさんの笑の原点は“落語”、これにアベンジャーズのネタを笑いにして、如何に安くて、面白い作品が作れるかと挑戦した作品だと思っています。ラストの落ちが最高でした。

生田さん、よくぞここまで頑張りました。ご苦労様でした!!

あらすじ:

冒頭、玲二はイタリヤ・シチリア島の絶壁に磔にされ、股間に花瓶を付けていて、カモメに襲われ悶絶しているシーンから始まります。生田さんの裸身見せからはじまる約束ごとですが、花瓶はこの島の名物・テスタ・ディ・モーロという男の浮気封じの呪い、玲二の例の悪い癖がでたようです。(笑)この花瓶を彼の〇〇で壊したことで、この根性(笑)を見込まれ、イタリアの麻薬王ドン・ラッダから、日本に輸出するための麻薬偽装テクニック(パスタに仕込む)の見学が許され、日本での受取人に指名された。

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日本に戻った玲二風呂屋で裸になって、彼を陰から支えるジャスティストリオに、風呂場で自慢げにその股間を見せながら、こうなった顛末を話し、「これが最後の仕事だから協力をして欲しい」と申し出ると、「お前が潜入捜査官だったことがバレるぞ!」と言いながら、土竜の歌で盛り上げてくれた。そこに兄弟関係にある日浦組長(堤真一)から呼び出しがかかった。

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出向くと「お前が裏切り者のリーダーだ」と裸にされた子分たちに迎えられ(笑)、派手な誕生日祝いをしてもらった。(笑)日浦に「どこに行っていた?」と聞かれたが、明かさなかった。明かせない!明かす日浦の親分・轟会長と戦争になるから。ところが「俺はシチリアで麻薬工場を爆破した」と話す。日浦もシチリアに行っていたのかと、そこで2日前に轟会長に会って、そこで息子・烈雄を紹介された話をした。「あいつが子供のころ俺が教育した。あいつが組を継ぐなら、それはそれで上手くやっていく」と日浦らしい律儀ぶりを示した。

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実は、イタリアのドン・ラッザと轟会長の間で,10トン、6000臆円の麻薬取引が3日後に横浜で行われ、烈雄がリーダーで玲二が輸送担当ことは伏せていた。

日浦組長宅からの帰りに、婚約者の純奈に会い、鍋を囲むことになった。話のなかでシチリアのロザリアの名が出て、携帯を調べられ、「浮気者!」と携帯を鍋に投げ入れられ、(笑)何度も熱い煮汁をぶっかけられるという火鍋の罰を受け(笑)、絶交を言い渡された。(笑)

純奈の家を出て携帯を恨んでいると、美人の姉ちゃんに誘われ、膝の上で乗っかって腰を振りながら「あなたはモグラか?」と聞く。(笑)絶対にモグラであることを吐かなかった!するとキスをしてくる。目を開けるとジャスティストリオの福住だった(皆川猿時)(笑)。可愛い子ちゃんは警視庁組織委員会対策部の沙門部長だった。

玲二の忠誠心が認められ、200人の警察官が援護下に、轟会長を麻薬密輸犯をして、生きて逮捕することになった。発見を知らせる発火筒が渡された。

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麻薬取引の前日、玲二が烈雄に会うと、かって爆破で日浦組長に足を奪った猫沢(岡村隆史)と一緒に運搬の仕事に就くことになった。玲二の監視らしい。烈雄はふたりの首にGPS付で、発火で首が飛ぶ首輪をつけられた。エバンゲリオンのシンジとカオルです。(笑)さらにふたりは仕事が始まるまで手錠で繋がれた!

ここからねたばれ(要注意)

麻薬取引当日、イタリアの豪華クルーズ船が入港した。沙門、ジャスティストリオ、警官が配備についた。玲二と猫沢は手錠を解かれた。

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玲二の案内で烈雄が相手のドン・ラッザに挨拶。玲二は、烈雄の仕事っぷりを見ると言っていた轟が居ない、どこにいるかと探していた。

そこにこのクルーズ船で「あんたの思い出を捨てに行く、3000円の部屋を300万円で貸し切った!」と純奈が友達と現れた(笑)。玲二は「良い旅を!」とエールを送り出し、発火筒に火を点けた。(笑)落下傘がふわふわとクルーザーに流れた。沙門やジャスティストリオが必死にクルーザーを探す。

烈雄が荷物のパスタを麻薬検査液の入った試験管でテストして,手を上げ誰かに見せる派手な行動で、「合格!」と言った。

玲二は腹がおかしいとトイレに行く振りをして轟を探すが見つからない。戻ってきて、荷物(パスタ)をトラックで運び出すが、税関の監視犬が全く反応しない。「おかしい!」と車を停めて調べると、麻薬入りのパスタでなかった。倉庫の中で、玲二がトイレに行っている間にすり替えられていた。玲二は「知っていたのか?」を猫沢と喧嘩になった。すると首輪が発光しだす。玲二は猫沢に「逃げろ!」と指示するが、発火したのは猫沢の首輪だった。玲二は猫沢を責めたことを悔やんだ。

潜入捜査官としてクルーズ船に乗り込み、驫を逮捕する」と、ヘリでクルーズ船に乗り移ったが、クルーズ船の煙突の墓に落ちた!(笑)しかし、そこはパスタを茹でている現場だった!(笑)純奈が船の中で轟を見つけて、玲二を応援しようと後を追いここにきて、ドンの配下に捕まっていた。

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ドンの配下の男の中にかっての敵・胡蜂(菜々緒)がいて、電磁鞭を持って現れた。(笑)そこに烈雄が玲二を追ってここにきて、「なんで日浦が船に乗っている?猫はどうなった」と聞く。胡蜂が玲二に投げた電磁鞭が烈雄に当たり、ふたりが感電!(笑)烈雄はこの電磁波のなかでキスして胡蜂を気絶させた!(笑)

日浦はプールサイドでドンの配下と戦っていた。そこに玲二が応援に入った。「よくきてくれた兄弟!」と喜んだ。そこに烈雄がやってきて、日浦を拳銃で射撃しようとする。玲二が射線に入り、全弾を背中で受け止め、倒れた。烈雄は日浦を「サメの餌にでもなれ」と海に投げ捨てた。

海の中の日浦。義足に隠し持ったジェットを噴射して戻ってきた。(笑)そしてドンの配下を全部なぎ倒した!「兄弟起きろ!」の声で、玲二が目を覚ました。玲二は純奈の作ってくれた特注の防弾チョッキを身につけていた。(笑)玲二は烈雄と格闘し倒した。

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日浦は轟を掴まえ「麻薬から手を引いてくれ」と懇願するが「俺に生きがい」と聞き入れない。日浦が「俺が数寄矢会の会長を継ぐ」と轟を捉えていた。これに玲二が「轟を逮捕させてくれ!その後殺されてもいい」と日浦に潜入捜査官であることを告白した。

「何で今まで騙した?」と聞く日浦に「警察官の正義だ!麻薬を撃滅し世界を救う」と答えた。日浦は拳銃弾1発玲二にぶっ放し、「俺の中の玲二が消えた!」と玲二の申し出を受け入れた。この男気がいいね!(笑)

烈雄は立ち上がり、船に火を掛けた!日浦が「救出ボートで脱出しろ!」と玲二に声を掛け、奇妙な口笛で何者かを呼び寄せた!そこに巨大なマンタが出現した。(笑)烈雄を剣を振りかざしマンタの口の中に吸い込まれていった。大波が甲板を洗い、全てが流された。日浦の姿も消えていた。

玲二は轟と繋がったまま船体にしがみついていたところを純奈の機転で救い出された。

ニュースで「覚醒剤取締法違反で轟が逮捕された」と報じられた。

玲二は任務を解かれ、純奈と結婚。純奈は巡査長に昇進したが、玲二は平。(笑)田舎のお廻りさんとして勤務中。なんで玲二が平?秘密任務だったから、つらいね。(笑)気になるのが日浦の行方。ある朝の新聞、日浦がマンタに乗っている写真が乗っていた。(笑)

感想:

玲二が日裏の恩義を裏切って、刑事の正義で轟親分を逮捕して自分の任務を全うしたが、日浦はそれを許し、「それ、ちいせぇ、ちいせぇ」とマンタに乗ってメキシコに行き、麻薬王のシンジゲートを壊滅したというラスト(笑)。友情だけは忘れるな!という落ちは最高でした。

麻薬撃滅を目指す異色の麻薬捜査官・玲二とヤクザ・日浦のバディー物語兄弟!兄弟!兄貴!兄貴!と慕い合うふたりの友情は最高に面白かった!

冒頭から玲二の生田さんが裸で登場。この役、ジャニーズの中で異色。監督はジャニーズさんに叱られるもではないかと、いつも緊張感をもって撮ったという。生田さんの身体作りがしっかりしていて、この姿勢がジャニーズさんを説得したんです。楽しい作品ありがとう、ご苦労さまでした。

今回の日浦は、ロケットで飛びマンタを呼びメキシコに渡るという、とんでもない活躍でしたが、なにとりも堤さんのコミカルな演技が冴えていました!

忘れてはいけないのが、最大の悪人・烈雄。鈴木さんの無制限の狂暴性!これがあっての玲二、日浦の活躍でした。みごとでした!

新たに登場した犯罪対策部長・沙門。滝沢カレンさんは玲二の任務心を試すハニートラップで顔出し。(笑)男ばかりの作品の中で、女性の存在を位置つけるという大変な役でしたが、存在感がありました。よく頑張りました。

前作、観ていなくて大丈夫!ぜひ楽しんでください。

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