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中国アニメ「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」(2019)世界感、キャラクターが壮大で面白いが、既視感あり!

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タイトルが読めない!(笑)とても評判よいアニメということでWOWOWにて鑑賞。

妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製の劇場アニメ。

監督・脚本:MTJJ、初めてお目にかかります。音響監督(日本語吹き替え版):岩浪美和、主題歌(日本語吹き替え版):LMYK。

声の出演者花澤香菜宮野真守櫻井孝宏、他。

あらすじ:

この世には妖精が実在し、彼らの中には人間の格好をして社会に溶け込んでいるものもいれば、山の奥で隠れて暮らすものもいた。森で楽しい日々送っていた猫の妖精・小黒(シャオヘイ)は、人間たちによって森が切り開かれてしまったことから、暮らす場所を探して放浪する。その旅の途中で妖精のフーシー(風息)、人間のムゲン(無限)と出会ったシャオヘイは、彼らとの交流を通じてさまざまなことを学び、成長していくというもの。(映画COMから引用)。

中国で2011年から配信がスタートしたWEBアニメシリーズの前日譚とのこと。

感想:

結論から。面白かった。2D アニメ、シンプルで流れるように繋がる作画、アクションシーンは圧巻でした。色彩が緑を基調として少なく、シンプルで、この作品にはあっていました。が、日本のアニメに、何よりも映画「エターナルズ」(2021)のキャラクターに似すぎていると思いました。

少しストーリーを追って見ていきます!

小黒:シャオヘイ(花澤香菜)が、人間による森林伐採のため森を追われるところから物語が始まる。シャオヘイは猫の妖精で人間の少年にも、化け猫にも変身できる。しかしまだその使い分けを知らない。日本のアニメのどこかにありますね!

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住処を探して街に出て、人間に追われ危ない目に会う中で、妖精の風息:フーシー(櫻井孝宏)に出会い(実が捕らわれ)、彼らの住処に連れていかれた。フーシーは植物の成長や変異をコントロールでき、他者の能力を奪う能力を持っている。エターナルズのセルシですね!

フーシーの仲間の虚淮:シューファイ(斉藤壮馬)は氷、洛竹:ロジュ(松岡禎丞)は植物、天虎:テンフー(杉田智和)は火を操ることができる。(笑)

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シャオヘイは住処を見つけてくれたフーシーはとても親切な人だと思っているところに、人間の無限:ムゲン(宮野真守)がやってきて、フーシーたちとの格闘の末シャオヘイを攫っていく。行先は迷った妖精を保護する館。ムゲンは人間でありながら館に所属する執行人、不良妖精を取締る役目を持っていた。ムゲンは金属を操ることができ、カンフーの達人。ムゲンはブレードランナーですね!

ムゲンは筏を組み、シャオヘイと海を旅しながら、館を目指す。一方のフーシーはムゲンの向かう宿はかって自分が住んでいた龍游の街ではないかと推論し、先回りする。

筏のふたり。シャオヘイは、逃げようとしたがムゲンには敵わないと、ムゲンに人間としての過ごし方を教えてもらった。「人間には悪いやつもいるがそうでないやつもいる。上手くやるんだ!人間は面白いぞ!」と。子供のアニメとしては難しすぎることを教ええる!(笑)

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ムゲンたちが館のある街に入ってくると、フーシー一味の待ち伏せに会う。地下鉄での戦闘シーン。シャオヘイは車内で、変装したシューファイに攫われるが、乗客によって助けられ、自らも化け猫になって子供を助けるという、人として役立ったこと、人の温かみを知る。ムゲンはフーシーと電車の天蓋で戦う。アニメとしてしっかり描れ、面白かったですが、「鬼滅の刃にこういうシーンがあったなと!

街に入ってムゲンとフーシーが対峙。ここでフーシーがシャオヘイの術を吸い取って自分の霊域に入れてしまった。霊域には他人は入れない、絶対的な支配空間であるという。よくわかりませんが(笑)、ふしぎな世界感だな!面白いと感じる。

ムゲンに勝目がなくなった。しかしフーシーの狙いが人間への復讐のためシャオヘイの術力を奪ったことを知って、フーシーの霊域に入って戦うと決心。潘靖:パンジン 館長(大塚芳忠館)以下館の執行人たちが応援に駆け付けた。本部に増援を要請し、戦いの場である龍游の住民を避難させる。住民を任意の場所に転送できる大爽:ソウの瞬間転移能力で、街の地下に一気に非難させてしまった。

ムゲンが力を失ったシャオヘイに「お前の霊域でもある!一緒に戦おう」と励ます、ふたりで霊域に入り、戦い、勝利した。シャオヘイはここで初めて自分の力を知り、何のために戦っているのかを知った。ここでのアクションシーン広く空間を使い、スピード感があってとてもよく出来ていると思います。

ムゲンはフーシーに館に戻って修養することを勧めたが、彼はここにとどまって、森として生きることになった。この結末もエターナルっぽい!

館にやってきたシャオヘイは館に入らず、ムゲンと過ごす道を選んだ。

まとめ:

人間の自然崩壊で住処を追いやられた妖精たちと人間がどう共生して生きるかという設定。人間に恨みを持つ妖精フーシーを、やさしい同胞だと思っていた妖精のシャオヘイが撃つという話。シャオヘイにとって“善とは何か”を知り成長していく物語。一方で、ムゲンと付き合うことで、人とは何者か?人としてどうあるべきかを知る物語でもある。人間社会を知る物語というのが面白いと思いました!孫氏の兵法、六韜三略でも説いてくれるのかと続編を待ちたいです!(笑)

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