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「search #サーチ2」(2023)面白い!“伏線ワード”打ち込みで展開するスリル!

 

前作、パソコンの画面上で物語が展開していくという斬新な手法を用いた作品もうこれでお終いだと思っていたら「#サーチ2」が公開。同じようなものだろうと思っていたら意外や意外、好評だ。WOWOW公開を待っての鑑賞。

前作より数倍面白かった

IT音痴のおじさんの感想記になります。

監督:ウィル・メリック ニック・ジョンソン、原案:セブ・オハニアアニーシュ・チャガンティ脚本:ニック・ジョンソン ウィル・メリック、撮影:スティーブン・ホールラン、編集:オースティン・キーリング アリエル・ザコウスキー、音楽:ジュリアン・シャーラー。

出演者:ストーム・リード、ヨアキム・デ・アルメイダ、ケン・レオン、エイミー・ランデッカー、ダニエル・ヘニー、ニア・ロング。

物語は、

ロサンゼルスから遠く離れた南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。デジタルネイティブ世代である高校生の娘ジューンは、検索サイトや代行サービス、SNSなど使い慣れたサイトやアプリを駆使して母の捜索を試みるスマホの位置情報や監視カメラ、銀行の出入金記録など、人々の行動・生活がデジタル上で記録されている現代、母を見つけることは簡単と思われたが、一向に行方をつかむことができない。そればかりか、不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され、憶測ばかりが広がっていく。不確かな情報に翻弄されながらも、真相をつかもうとするジューンだったが……。(映画COM)

この作品のすばらしさは主人公、探偵ごっこ好きのジューンと一緒に“検索ワード”を打ち込みながら母を捜す旅にでること。このワードの打ち込み音が快く、打ち込むごとで次から次へと状況が展開し、ミステリアスに母の秘密と所在に近ずく快感、密室作業での恐怖。そこにあっと驚く結末。とても面白い作品になっている。


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あらすじ&感想(ねたばれ)

冒頭、父の思い出写真に「最後の家族写真」とネーミングして保存し、グーグルアカウントを削除。ジューン(ストーム・リード)は「父は亡くなった」と母親グレイス(ニア・ロング)から聞かされていた。次いで学友のヴィーナと作成中のアンフィクション「マーガレット・キムの失踪」、事実vsフィクションの作成状況が紹介される。この続きは・・。

母のグレイスが恋人ケヴィン(ケン・レオン)とコロンビアへ旅に出る日

銀行にお金の準備で外出した母嫌グレイスがSiriアプリでジューンを起こし、旅行中に注意することを細かく注意してくる。母不在間に必要なお金を母の口座から振り込んでもらった。しかし、うるさくつき纏う母に18歳のジューンはうんざり。そこにヴィーナから「お金出来た?」と連絡が入る。(笑)iphoneとPCで同時にふたりと会話。(笑)

母親が20日月曜日午後、空港に迎えにきて」と伝えてきた。

監視カメラにケヴィンの姿がある。戻ってきたグレイスはケヴィンと出かけた。これを監視カメラで確認。機内から写真メールが届いた。弁護士のヘザーがジューンの確認にやってきた。グレイスからはその都度写真メールが届いていた。

ジューンは「さあ遊ぶぞ!」とヴィーナにメール。伝説の1週間が始まった。(笑)

19日、自宅に友達を呼んでパーテイ、べろんべろんに酔っ払ってゲロ吐いた。(投稿動画より)

20日、ビデオ連絡にグレイスのものはない!facetimeで確認すると繋がらない。空港でプラカードを掲げて待つが現れない。

コロンビアの滞在ホテルに電話すると英語が通じない。スペイン語の翻訳機能を使って会話。「荷物を全部置いて出かけている」という。「玄関の監視カメラを調べて!」と要求すると「48時間で上書きされている」と返事。とりあえずiphoneを切った。

グレイスが行方不明。

弁護士のヘザーに相談して、コロンビアのアメリカ大使館の司法担当補佐官パーク(ダニエル・ヘニー)に監視カメラの映像入手をお願いした(iphone)。

ヴィーナに話すと「カルタヘナライブカメラを見たらいい」という。タスクハビット社(なんでも屋)から「掃除の点検お願いします」とメールがあり、これがヒントになり、コロンビアのタスクラビット社の英語の話せるハビエル(ヨアキム・デ・アルメイダ)を雇った

ハビエルに「ホテルの36時間前の監視カメラを調べるよう依頼。ハビエルから「監視カメラは裏書きされていた。“ワインをこぼしたからよく覚えている”と知合いの清掃員から、金曜日にふたりはホテルを出て、金物雑貨店に立ち寄った」と知らせてきた。ジューンはクレカの使用履歴からヘツエ・マニを探し当てたがこれは地名だった。ハビエルがこの地域の8店舗を調べてくれることになった。

ジューンはケヴィンのGmailを調べた。彼は詐欺師だった。

 母とは違う女性ダニーケーキと付き合っていることを知った。さらにダレン、セイル・・名がありいずれもケビン・ルークに金を奪われたと訴えていた。ケヴィンはルークという偽名を使っていることが分かった。

連邦裁判所にケヴィンは偽名を使っていると問い合わせると、サギ罪で捕らえられイーストハム連邦刑務所に8年服役し去年出所したがあなたが他人のメールを見たのは違法だから証言に協力できないという。

ハニーケーキのInstagramを見ると自己紹介に“レイチェル”とあり、夜はバーテン昼は女優だと紹介され、電話番号が記載されていた。電話すると店に繋がり彼女は2週間不在と分かった。

ケヴィンのタイムラインを調べると6時間もネバダ州の知人を訪ねていた。ここに電話するとケヴィンの保護司に繋がり「グレイスとは親しそうだが真に更生を目指していて彼女を連れ出すことはない」という。ハビエルから店が見つかり、「買ったのは鍵だ」と知らせてきた。

ケヴィンとグレイスは出会い系サイトで知り合っていた

ジューンは出会い系のwebsite“ラブリー/出会いの場”からケヴィンのボイスメールを見つけた。そこにはグレイスとケヴィンの会話記録が残っていた。ふたりは惹かれていく様子、隠し事があることが分かった。グレイスに隠し事があると思った。

カルタヘナwebsiteを“ロマンチックな場所”で検索して城壁都市ラブ・ロック橋を見つけ、ここで恋人が鍵を掛けると結ばれることを知った。ハビエルにビデオ通話で「グレイスとケヴィンはここを訪ねた」と言うとハビエルが「きっとそうだ」と言う。

城壁都市ラブ・ロック橋でグレイスとケヴィンを見つけた。

 さらにジューンはラブ・ブロック橋のライブ映像を見る。ハビエルが手を振ってくれる。アーカイブを調べるとグレイスとケヴィンが橋に鍵を掛け周囲の人に祝福されている映像を確認した。

パーク捜査官から「事件を撮ったiphoneが見つかった」と連絡がきた。その映像はふたりが何者かに車で連れ去られる映像だった。直ぐにこのことをハビエルに伝えると「いつか見つかる、連絡をくれ!」と励ましてくれた。

グレイスは事件に巻き込まれていた。

 ジューンはケヴィンのInstagram“ワインをこぼした“で検索するとバニーケーキの写真が現れた。「おかしい!」とグレイスが機内から送ってくれた映像を確認するとグレイスに似ているがグレイスではないことに気付いた。

グレイスのなりすましがいた

 パーク捜査官に「グレイスはカルタヘナで誘拐されたと思われたがなりすましの疑いがある、ロスにいる」と報告した。

ニュースで「空港への途中で別人に代わった。行方不明女性の捜索が始まる」と報じられた。

「女優志望のレイチェルが再入国時拘束された」のニュース。彼女のコメント「リアルタイム番組にスマホで撮影すると言われ参加。誘拐シーン後何かがおかしいと思った。

パーク捜査官から「レイチェルは405号線付近で車に乗ったのをカメラで確認した。グレイスは別の名前を持っていないか?」と聞いてきた。ジューンは記憶がなかった。ニュースが「行方不明の女性はグレイス・アレンだがこれは偽名、本名は裁判所の命令で秘匿されている」と報道された。

母の名グレイス・アレンは偽名だった。母に何があったか

 「グレイスが税金を無駄使いした」とネットで攻撃される。ジューンは「勝手に物語を作るな」と反発した。

ジューンはグレイスのGmailを“ケヴィン”で検索すると暗号メッセージが1件ありログアウトされ、ヘザー弁護士の電話番号があった。ジューンは危険だがヘザーの事務所を訪ねるとヘザーは不在でPCデーターは削除中だった。「話せば殺す」と張り紙があった。

弁護士ヘザーが殺された

パークに報告すると危険だ、ロス市警をつける。ケヴィンは国境付近で目撃され、すぐに捕まると連絡がきた。(video通話)

ニュース「逃亡中のアメリカ人は国境で死亡。被疑者は行方不明の女性の金を所持している」

ケヴィンが殺された。犯人は・・・。

 父は母によって刑務所に送られ、出所して現れた

ジューンはひとりでグレイスのmail、Instagramを見ていた。iphoneに[ジューン、教会の人だ]と男性が現れた。亡くなったはずの父だった。父が「麻薬をやっていた俺を刑務所にいれた。イーストハム連邦刑務所に12年間服役した。ケヴィンと一緒だった」と話し、母が捕らえられている倉庫に連れ出された。

 母は生きていた。

母は父の簿力に絶えられず、より重い麻薬で父を警察に訴え、ハザー弁護士の指示で全てのアカウントを消し、ジューンとふたりで生きることにした。

父が母を拳銃で襲う!

父がシャベルを持って出て行った隙にスマート時計でハビエルを呼び出しパーク捜査官への連絡依頼。戻ってきた父が発砲、母が止めた、ジューンは監視カメラに向かって「siri、911電話!}と指示した。

まとめ

前作に比べて圧倒的にストーリーがいい。つくり過ぎという感じがしないでもないが、ミステリアスな捜索ストーリー、ラストはホラー、そしてこの母娘の絆に感動

ケヴィンのグレイスの出会いからふたりのコロンビアにおけるデート先を見つけ出す推論。グレイスの替え玉、ケヴィンと父親の関係から、父親の犯行が浮かびあがり、最後に父親が現れるプロットの面白さ

冒頭のグレイスがグーグルアカウントを消去するシーンからはじまって、数々の検索ワード等、伏線が見事に繋がり、グレはイスの替え玉、なりすまし。そしてグレイスの過去を消す話等トリックが凄い。次作はどうなるかな?

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