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「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023)を見た後、本作の評価が高いことを知り、今になって鑑賞。この2本の作品は9月にWOWOWが公開したもの。本作を観て、WOWOWは「敬老の日」に因んで公開していたんだと、その配慮に驚いています。(笑)
ディズニーより良くできた作品だと思ったら“むべなるかな”という訳があったわけ。(笑)
めちゃめちゃに面白かった!一番好きなシーンはボロ屋の中で両親の爺ちゃんと婆ちゃんがひとつこたつで暖を取りながら幸せそうに過ごすシーン。
原作:ロアルド・ダールの名作児童小説「チョコレート工場の秘密」、監督:ティム・バートン、脚本:ジョン・オーガスト、撮影:フィリップ・ルースロ、美術:アレックス・マクダウェル、編集:クリス・レベンゾン、音楽:ダニー・エルフマン。
出演者:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デビッド・ケリー、ヘレナ・ボナム・カーター、ノア・テイラー、クリストファー・リー、ガードアナソフィア・ロブ、他。
あらすじ&感想:
冒頭、金チケットの入っているウォンカ・チョコレートが世界に発送される有様が描かれる。
金チケットに当たる人が5名、その一人には特別賞を贈呈するというもの。
貧しいチャーリーも金チケットが欲しい人のひとりだった。
彼は普通の子だった。両親はお金も地位もない上に食べ物にも困るほど。屋根が吹っ飛んだあばら屋に、両親の父母と一緒に住んでいた。貧しいけどお互いに助け合い幸せを感じていた。この“爺ちゃん婆ちゃん”の笑顔が素敵です。父母の夫婦仲もよかった。父(ノア・テイラー)は歯磨き工場で働いていたが、ウォンカのチョコが売れ、工場が自動化されて解雇されたという。貧しいが家族皆が仲良く暮らしていた。
父方のジョー爺ちゃん(デビッド・ケリー)は昔、ウォンカの工場で働いていた。
ジョーじいちゃんの話しでは、「ウォンカは天才でいろんなチョコを作って世界中に売れたが、レシピを盗まれたことで従業員を解雇し工場を永久に閉じてしまった。それでもチョコが作られ世界中に発送されている」という。
選ばれた5人は工場に招待されラック一杯のチョコが贈呈され、その一人には特別賞が与えられることになった。
世界中から当選者が発表になる。
最初の当選者はドイツ人のチョコ食べ狂の少年ブヨブヨ君。次はイギリス人の富豪の娘。何十万個のチョコを買い占めて当たったお金で何でも買えるカリー・ガレット。3番目はアトランタ州ジョージアに住む空手の達人、女の子だった。ガムを噛み続けることに挑戦しているバイオレット・ボーンガード。4番目はコロラド州デンバーに住む天候と株価の動きを参考に当てたというゲーム狂の男子マイク・デイービー。
まともな子はいないね!(笑)
チャーリーは週に1枚しかチョコが買えない。ジョー爺ちゃんも応援してくれたがダメだった。そんな時、拾ったお金で買ったチョコが当たりチョコだった。200ドルで譲ってくれという人が現れ、チャーリーは売ろうと思ったが、母方の爺ちゃんに「世界に5枚しかないチケットだ!」と言われ、売るのを止めた。
チャーリーはジョー爺ちゃんと工場見学に参加した。
案内してくれるのかウォンカ(ジョニー・デップ)だった。シルクハットにエンビ服でまるでマジッシャンだった。ウォンカは吃音だった。だから原稿読みながら挨拶。これを知ったバイオレットとマイクがウォンカをバカ扱いする。際社からこのふたりは失格というのが分かります。
最初に案内されたところは工場の中枢部だという楽園だった。
とても美しい花や鳥がいて、チョコの池があり、ここから小川をチョコが流れ滝で落下しチョコをかき混ぜる工場内に運ぶ仕組みになっていた。小人たち(ウンパルンパ人)が陽気に働いていた。
ウォンカはウンパルンパの島でチョコの原料カカオ豆を見つけ、まずいいものしか食べない彼等にこの豆を給料で払う代りに工場で働いてもらうことにしたという。
ウォンカの「食べるな」の注意を無視してブヨブヨ君がチョコ水を飲み草を食べ、チョコの池に嵌った。ウンパルンパたちが「このバカさんが::」と歌う。愉快なミュージカルになるんだ。(笑)
ウォンカはチョコ水をポンプで吸い上げ救出しようとしたが、ブヨブヨ君も吸い上げて、いちご混合室に送られる。ウォンカはタンクをよくかき混ぜてブヨブヨ君を捜せとウンパルンパに指示した。
チョコで作られたゴンドラ船でチョコの川を下る。
途中でコーヒールームやヘハクリーム、鞭で牛を叩く生クリーム室を見ながら発明室に浮いた。
発明室、
1枚のチョコがフルコースの味がするという不思議なガムを研究していた。ガムを噛み続けることに挑戦しているバイオレットが試作ガムを食べた。青くなり始め、ウォンカがブルーベリーの失敗品だというのに、食べ続け、風船のように浮かんだ。ウォンカが「ジュース室に運べ」とウンパルンパ人に指示した。
ウォンカはバカにするバイオレットに罰を下したと思った。(笑)
ナッツ選別室。
リスはナッツに実が入っているかを選別し実おないものを破棄口に落とす作業をする選別室。
お金で何でも買えるカリー・ガレットがリスの作業を見て気に入り、父親に「買って」とネダル。ウォンカが「売らない」と云うと、カリーがリスに近づく。すると沢山のリスが集りカリーの頭を叩き“実がない”と判断して(笑)破棄行に落とした。ウォンカは「焼却炉で轢き出せ」と指示した。ウンパルンパが「しびれるような匂いになるぞ。娘を甘やかしたダメパパ」と歌ってダンス。
ウォンカがエレバーターで次の部屋に案内していると、ゲーム狂マイク・デイービーがいちゃもんをつけた。ウォンカはいろいろ考え名から新発見装置実験何時を選んだ。
新発見装置実験室。
巨大な板チョコを微粒子にして送りYVに送り、TVから取りだすという装置。ゲーム狂のマイクは「微粒子は電波では遅れない」と批判した。
TVで猿の世界に送られたチョコをチャーリーが取りだして「美味い」と食べた。
マイクは「ウォンカは頭が空っぽ」と送信ボタンを押した。するとマイクはTV画面の中にいた。ウンパルンパたちが「おとぎの国を信じない。小さくなったマイクに救いはない」と歌い踊る。
ウォンカは「小さくなったマイクを引き延ばし機で引っ張って戻せ!」ウンパルンパたちに指示した。(笑)
招待客で残ったのはチャーリーだけ。チャーリーに特別賞が与えられることになった。
特殊はエレベーターで工場を抜け出し空を飛んで、チャーリーの家族のところに運ばれた。工場を出るとき、消えて行った子たちの哀れな姿を見た。
ウォンカは家族に「工場を譲る」と淵源した。理由はウンパルンパたちと工場を守るため、老いていく自分には後継者がいるというモノだった。しかし、「年寄りは邪魔だ、自分と同じように家族を置いて工場で過ごすことだ」という。チャーリーは「家族は世界で一番大切だ。家族は愛しているから注意してくれる」と断わった。父親と喧嘩別れしたウォンカには信じられなかった。しかし、仕事が進まない。これではダメだと靴磨きのチャーリーを訪ねた。
ウォンカはチャーリーを伴って父親を訪ねた。
歯医者の父親(クリストファー・リー)は訪ねて来た男の歯を調べ、小臼歯を見てウォンカと知り、よく生きていたと抱擁し喜んだ。部屋はウォンカの活躍する記事で溢れていた。
ウォンカはひとつ頼みがあると、チャーリーの家族と食事し、「石鹸の匂いがいい」と婆ちゃんたちを労り、「家族と一緒に工場を継いでくれ」と提案した。
まとめ:
簡単にまとめようと思っていたら、面白くて、書いてしまった。(笑)
画が美しかった。見学するチョコ工場に各施設、とても面白く出来ていました。
ウンパルンパが唄う歌、楽しませていただきまいた。(笑)
子供にも大人にも楽しめるよううまくできた物語でした。
悪い子とはどういう子、障害者に優しく、親の責任、経営者としてどうあるべきかなど云いたい放題の名言がありました。分かっていてなかなか実行できない。ありがたい話だと聞き流しました。(笑)特にお年寄りを大切にしてくれるところが気に入りました。
ジョニー・デップの演技。まさかこんなコミカルな役をやるとは思わなかった。とても可愛い魅力的なウォンカでした。チャーリー役のフレディ・ハイモア、しっかり演じました。
観る人誰もが楽しめる作品ではないでしょうか!
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