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宮﨑あおいさんを応援します

「ツバキ文具店#4」(ドラマ10)

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第4話「最後のラブレター」
鳩子に持ち込まれたのは、かなり前に別れた恋人への手紙の代書の依頼。園田薫(川口覚さん)は、その女性・桜(桜川博子さん)に、ただ自分が元気であることを伝えたいのだ、という。園田にはすでに妻子がおり、桜も結婚している。手紙を書けば、不倫の誘いの片棒を担ぐことになる、とパンティーに忠告される鳩子。しかし鳩子にはそうは思えず、ひたすら桜の幸せを願う園田の思いを、手紙にしようとする。一方で、鳩子は守景親子と次第に親しくなっていく。また白川の母の介護など、周囲の人々みんなが何かを抱えて生きていることに思いをはせるように。そして園田の手紙には、思いがけない結末が待っていた...。
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園田さんがなぜ手紙を桜さんに出したかったのか。人生の思い出、辛いこと悲しいことを乗り越え過ごした日々に、死を前に、思い出の人に感謝したかったんですね!イメージ 2
冬の桜並木を楽しそうに歩く園田さん、きっと楽しい思い出が一杯だったのでしょう。八幡神社の大木に感謝し、仕事で悩むときここにくると気が休まるという園田さんには、桜さんは大木だったんでしょう。そんな園田さんの想いを知った鳩子が書く手紙は、園田さんになりきって、桜さんの幸せを願って言葉をしたためます。
 
筆に代えてガラスペン。このペンを見ているだけで暖かさ、感謝の気持ちが伝わります。気持ちを込めて書くということは“書く道具”から始まるのですね!
紙は滑かで手触りのよいベルギー製のもの。文章はハガキサイズで一枚に、桜さんを重い気持ちにさせない配慮。
文面は「毎日笑っていますか。あなたのことですから歌を唄っていることでしょう。私は元気です。娘に自転車を教えています。あなたと子供のころ桜並木で自転車を練習したことを思い出します。ともに長い年月をすごしたあなたが幸せでいてくれたらこんなに嬉しいことはありません。どうか体には気をつけてください。遠くの空からあなたの幸せを願っています」
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園田さんが自分の死を覚悟してこの手紙を自分に託したことを知った鳩子が、これまでの祖母の記憶を重ね、記憶が人を強くすることに気づき流す大粒の涙に泣かされました。家族や周りの人、昔お世話になった人を想い出し感謝したいと思います。
今回の田部ちゃんは美しかった、そしてあの涙の演技は忘れられない。いい思い出になりました。(#^.^#)

人生は悲しいこと辛いことが沢山ありますが、楽しかった記憶がこれを癒してくれるんですね。園田さんの「気が休まる人がいますか」に鳩子はすこし考えて「姿がみえなくても先代です!」と答えました。祖母の作った料理が地味なものばかりだったが体にはいいものだったこと、折鶴を几帳面に折ることなどを思い出し今の自分があることに感謝するように変わってきていることにびっくりです。
 
鳩子が、守影さんと陽菜ちゃんとレストランで食事して、陽菜ちゃんに貰った宿題「大人はどうして生姜が辛くないの?」に「大人にも辛かったり、酸っぱかったりするけど、慣れたんです」と返事する手紙。鳩子は悩みながら強くなっている様子が伺えます。感謝の気持ちを持っていれば、人は強くなれます。
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バーバラさんが教えてくれた辛いことの対処方「心の中でキラキラって言うの。目を閉じて心の暗闇に星が増えて星空が広がる。辛いことがすべて負けてしまうの」。実践してみましょう!!

お母さんの認知症に“苦しむ”白川さん。白川さんは苦しんでいる?白川さんにはこれに優る大きなお母さんへの感謝、記憶があるのではないでしょうか。
登場する人々がすべて記憶の大切さで繋がるドラマでした。人はひとりでは生きていけない。
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