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第13回「変わらない友」

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安政地震は未曾有の被害が発生、篤姫輿入れの着物・タンスなど婚礼道具を失いましたが、西郷は獅子奮迅の働きで殿に命じられたとおり1年で、道具一式を整えました。安政3年(185611篤姫北川景子)は斉彬(渡辺謙)、吉之助(鈴木亮平)に見送られ、江戸城大奥に入りました。斉彬は島津の守り神「狐の前立て」を持たせ、送り出したのでした。
篤姫と西郷の再会はずっと先、江戸城を落とすか守るかというというときになります。
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江戸城大奥では家定が待っていて、「丈夫か、死ぬな!」と声を掛けられ、「薩摩の女子ですから」と答えます。江戸城でこんなことがあるんですかね!うまくゆく夫婦の気配を描きたい?
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篤姫を送り出し、斉彬は吉之助を招いて、篤姫付用人としての労を「おやっとさぁ」とねぎらいます。集成館事業のこれからを語り、「皆が豊かになり国は自然とまとまる。夢はそこまで来ている」という言葉に吉之助は感動し、吉之助の生涯忘れられない宴になりました。
特別番組の印象が残っていて(これはよくなかった!)、斉彬が「すべてが俺で動いている」というように横柄に見えました。渡辺さんは助演、主人公を生かしてなんぼです。この件について、週間「西郷どん」(vol.15 2018.4.22)で明らかにされています。脚本の前に「俺ありきです!」。傲慢な斉彬になりましたね。
 
明けて安政4年(1857)、吉之助は目黒不動で「不犯の誓い」をして磯田屋を尋ねフキに別れを告げ()、大山(北村有起哉)とともに斉彬に同行して3年ぶりに薩摩に帰ります。有村は江戸に残ります。このドラマには磯田屋は欠かせない重要な場所です!
 
薩摩に帰る途中、斉彬は京の公家近衛に立ち寄り忠煕(国広富之)に用件を話し出そうする、その時、香しい風とともに美しい僧侶月照尾上菊之助
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が現れ、斉彬が「いずれ時が来たら、天子様への詔を頂戴したい。将軍継嗣問題の次の手として、慶喜松田翔太)を次の将軍にするための詔を得たい」と申し出ます。この僧に吉之助は一目惚れしたようです。この申し出はのちの大事件に絡んでくる伏線です。菊之助さんが美しい!
 
5月、なつかしい故郷の土を34か月ぶりに踏む。西郷家はさらに貧乏を極めていたが吉二郎(渡部豪太)がすっかりたくましくなり「心配いらん」という。その夜、久しぶりに懐かしい仲間が集まり、話に花が咲く。正助(瑛太)らは再会を喜び質問攻めにします。
しかし、斉彬の密命を担う吉之助には話せないことばかり。ついに「殿がどげなお方など、酒を飲みながらしゃべれるもんか!」と声を荒たげる。座を和らげるため、正助が嫁をもらったという話になります。相手は正助の上役・早崎七郎左衛門の娘の満寿(美村理江)だという。
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翌日、吉之助らは吉祥院に満寿を覗き見にやってきて、満寿が賢くてしっかり主人を立てる女であることを知ります。江戸のことを話せないほどの仕事をしている吉之助がこのようなことをしている場合ですか?
正助は「あなたが嫁になれば天下国家を動かせる」と満寿に誓います。満寿のセリフがきつくひどかった。美村さんが気の毒でした。後の吉之助と正助が友情を取り戻すために必要だったのでしょうが・・。
 
9月、斉彬に男子が誕生。斉彬がカメラマンとなり、山田をモデルに「動くな!」()と命じて写真を撮っている。屋敷の縁の下が貧し過ぎます。()そこに久光(青木崇高)が祝いに訪ねて来て「哲丸様を支え、島津家を守るために力を尽くしたい」と挨拶すると、「この国が亡くなるかもしれぬ大事を前に家を守ってどうする」と言い、「アメリカの艦隊が押し寄せ帰国を求めてくる。そのために大砲や鉄砲を作り、フランスから船も買う。しかしそれは戦いをするためではない。西郷応えよ!」。
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異国と対等に付き合うことでございます」と吉之助。これに久光が良い顔をしない。
斉彬は「お前も変わらねばならぬ。でなければ、お前に島津の家を任せることはできぬ」と言い、久光は声を失うのでした。のちの久光と西郷の不仲になるというエピソードでした。
 
正助の祝言の日、花嫁の満寿の到着が遅れている。吉之助はもう涙で感激している。と、そこに「吉之助、登城せよ」の知らせがくる。
老中阿部正弘藤木直人)の訃報が届き、斉彬から「次期将軍慶喜公(松田翔太)の目がなくなる、薩摩を離れ江戸で働いてもらう」と召し出される。「大久保という男は役に立つので連れて行きたい」と願い出ると、熊本までならよいという許しを得る。熊本までという理由がわからない?
阿部老中が、その政を描くことなく、去ることになりましたが、これでは幕府の外交・将軍継嗣問題がわからない、就中、篤姫の苦労もわからなくなりました。史実の大枠をきちんと描かないと、西郷を描くことはできません。
 
家に戻り、正助にこのことを伝えると、「いつ頼んだ!江戸につれていく、熊本まで連れていく。上から見ている。俺たちはここで必死に生きている。湯水のように金を使って、吉二郎の頑張りを見たか!吉之助はもう遠くに行ってしもうた。自分で江戸には出ていく、余計なことをするな!」と怒りを露わにします。正助には西郷の態度が眩しすぎ、西郷の出世に嫉妬を感じるのでした。これがバネになり大久保が大きく育っていくのでしょう!
 
喧嘩別れをしたまま吉之助は再び江戸へ旅立つ日が来た。大久保家では、よく出来た嫁・満寿が旅支度を差し出す。これに次左衛門(平田満)が「今なら、吉之助に追いつける。今、吉之助を追わねばお前の未来は開けん」と吉
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之助との同行を勧める。満寿も強く同行を勧める。これに押されて吉之助を追うと、吉之助が向こうからやってきて「大事な忘れ物をしていた」という。「何を?」「おはんだ!」、ふたりは肩を並べて熊本へ走り出す。この日、正助は生まれて初めて薩摩を後にしたのでした。こんなにお互いを思いやり理解できるふたりが、どうして西南戦争で許せ合えななかったのか?。
 
特別番組明け、継嗣問題がどう描かれるかと期待していました。継嗣問題を朝廷に預ける、吉之助と正助の友情、そして久光と西郷の確執が出来たというエピソードが演者の熱演でユーモラスに描かれましたが、内容が薄い。この段階で、メインに吉之助と西郷の友情エピソード(創作)を描いているようでは西郷は描けない。進展が遅い、このペースで西南戦争まで行けるのか、はやく先に進めてもらいたい。
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記事 20180411
鈴木亮平主演の大河「西郷どん」第13話は13・0% 番組最低を更新