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第19回「愛加那」

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吉之助(鈴木亮平)は、名を菊池源吾と変え大島に流され、生きる力を失い死の淵をさ迷っていたとき、島の娘とぅま(二階堂ふみ)に救われ再び生きる心を取り戻した。
 
安政61859)年6月。
吉之助が、大島に来て数か月が経ち、吉之助は島民とともにサトウキビの収穫を手伝うようになり、とぅまに「女には
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女の仕事があろうが!」と軽口を言うようになっていた。子供たちに「米をあげるから」と薩摩から来た荷を解くのを手伝わせ、おにぎりを食べさせる。そして魚釣りもうまくなった。
龍佐民柄本明)がサトウキビを絞る機械(歯車)が故障して困っているが、吉之助は修理してやれない。「部品を藩に要請したい」と言えば「止めて欲しい。米の飯を食べさせるのも止めて欲しい。夢を見せるのは止めて欲しい。菊池様はいずれ島を去るお人だから」という。
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とぅまは、吉之助を、ユタ(秋山菜津子)から告げられた「もうすぐ来るお前の夫」を思い出す。それだけに、吉之助のところに薩摩から文が届くと「帰るのでは?」と気になり、読んで欲しいとせがむ。
手紙は大久保(瑛太)からのもので「鉄の車輪のこと、島のことを自分のことのように考えているが、くれぐれも藩の心象を悪くしないように。西郷として薩摩に召喚するよう尽くす」と書かれていた。
とぅまに「この島はみんな薩摩の民じゃ。しかし、今はその時でないと断ってきた。薩摩はいま大きく揺れている」と聞かせると「“民って”ヤマトンチューのことだけ。菊池様はいつか帰る人。同じ夢を見られない人」と去っていく。
 
吉之助は「文字を覚える。これが暮らしを変え、島を変える」と子供たちに文字を教える。
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吉之助が、サトウキビの収穫を手伝っていると、そこに役人に鎖で手を繋がれた隣村の連中が通りかかる。代官・田中雄之助(近藤芳正)が「納める砂糖を隠した。容赦せん!お前らも肝に銘じておけ」。
「本当か?」と吉之助が問うと「口を出すな!」と代官。「嘘じゃ、隠す砂糖などない」ととぅまが叫ぶ。兄・富堅高橋努)が「あいつにはわからん。ヤマトンチューはみな同じだ!」という。「これ以上災いを持ち込むな!」と龍佐民が止めに入る。
 
家では、富堅が「代官の不正を薩摩に訴え出る」というが、龍佐民が「あ前の父も薩摩に行って帰って来んかった。止めとけ」と止める。
 
イメージ 8突然、役人がやってきて「砂糖を隠している」と龍佐民と富堅を連れ出そうとする。「どこかにある?」と探し出す役人たち。田中が自分で瓶に砂糖袋を投げ入れ「あった!」と声を上げる。龍佐民が「違う」とこれを否定するが代官所に連行される。
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子供たちに学問を教えている吉之助のところに、島の見聞役・木場伝内(谷田歩)がやってくる。「代官所に行かせないために来た。島で問題を起こさせないように大久保殿から見張りを託された。西郷吉之助であることを忘れないで欲しい!」。
 
代官所の牢では、龍佐民が田中に「すまんが認めてくれか。砂糖が少ないとお叱りを受けている」と責められる。
 
吉之助は、とぅまの「いつか薩摩に帰る人」と言ったことを思い出していると、子供たちが「龍佐民が捕らえられた」とを伝えにやってくる。
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吉之助が駆けつけ、とぅまに「やめろ!」と一喝するが「みんなが絞殺される。連れ戻す」。「しずまれ、頼む!信じろ」と声を掛けるが「信じられん。いつか薩摩に戻る。島のことはわからん」と走り出す。吉之助が追うが木場に止められる。
 
とぅまが役人に連れられて牢の中に。そこで田中と対峙。田中が「どれだけの重罪かわかっておろう。出られんぞ」、「死ぬつもりで来ている」。「殺すのは惜しい。わしのアンゴになれ」、「触るな!」。
田中が手をかけると、「アンゴになるなら死ぬ」と小刀を首にもってくるとぅま。そこに、吉之助が登場!()
吉之助が「島を苦しめるのは止めてくれ!今一度、政を変えるよう薩摩に伝えてくれ!」と田中に懇願する。
「薩摩の源は砂糖じゃ、わしを侮るな!」と配下にひっ捕らえるよう指示すると、吉之助は牢錠を打ち砕き、龍佐民と富堅を連れ戻す。そこに落ちていた簪を、そっと、とぅまに渡す。
 
「菊池を許さん!」と上申書を書く田中のもとに、木場がやってきて「西郷に寄越した大久保からの書状だ。これを読んでから書いたがよい」と意見する。
田中が「まさか、あの男が西郷吉之助、生きておったとは!」と、この一件が藩に知らされることはなかった。
 
龍佐民の家では、「まさかヤマトンチューに助けられ恥ずかしい」と富堅が言えば「悪いことではなく、良いことで流されたのでは」と母・石秋金(木内みどり)。
とぅまは海辺で簪を見ながら「海のむこうから来る人はあのヤマトンチューか?心惹かれる。あの人に寄り添っている。ずっとずっと寄り添っている。わたしには見えます。でもわたしはひとり、いつまでも待っています」と祈るようにつぶやく。これにユタが「それでよいのか!」と前に進むよう促す。
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夜、吉之助の小屋にやってきたとぅまは「頼みごとがあります。私をアンゴにして欲しい」と申し出ると吉之助が断る。とぅまが「私はあなたがすきだ!」と裸になる。
こういうシーンは、こでまでの大河では観なかったように思う。とぅまらしい強い意志が現れていてよかった。二階堂さんらしい演技でした。( ^)o(^ )
吉之助は衣類を着せ、「いつでも会いたい。死ぬことばかり考えていたが、おはんを見て、生きようと思う。そんな女をアンゴにはできん。おれの妻になってくれ!」。とぅまの笑顔に涙が光る。
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吉之助ととぅまは正式な婚儀を行う。集まった人にふたりで挨拶周り。吉之助に勧められた酒を、とぅまが受けて飲む。() 「酒の飲めん男に、妹をヤマトンチューにやるのか」と富堅。「うれしそう!あの人のところにいたいのよ」と石秋金。「いつまで続くかな」と龍佐民。みんなで祝いの踊りを踊る。
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夜。とぅまが「嫁入りしたら名前を変えるのが習わし、名をつけて欲しい」と言い出し吉之助は「愛加那」という名前を付けると、とぅまは良い名前、うれしいと喜ぶ。そしてもうひとつお願があると、吉之助の本当の名を聞く。「西郷吉之助。この名は捨てた。源吾として愛加那と一緒に生きる」と告げる。愛加那は「ありがとうございます」とうれしそうな顔を見せます。
 
今回は吉之助ととぅまの愛の物語でした。( ^)o(^ ) 島民の厳しい生活を体感し、「薩摩の人間はなにもしない」というとぅまの声に、自分はこれまで誰のために働いてきたのか? とぅまが激しく代官所に抗議・抵抗する姿に、これまでは斉彬ら先人の教えを信じ守るだけだったが、自らの力で何かをしたい、変えたいと生きる目的を見出す。
とぅまに魅せられ、振り回される回でした! 二階堂さんの圧巻の演技力、当初の切ない思いから、吉之助を好きになるに伴い、美しくなり、ラストの美しさがすばらしい!
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記事1 20180521
西郷どん>第19回視聴率13.7% 吉之助が2度目の結婚 二階堂ふみ体当たりの演技も
  
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