幾島（南野陽子）が、このことで斉彬に迫ると、「井伊直弼（佐野史郎）の邪魔で話が進まない」という。女でもご政道に通じていると、「世継ぎの誕生を望んでいる本寿院（泉ピン子）に近づきたい」と殿の許しを得て、吉之助（鈴木亮平）にも「目いっぱい働いてもらう」と声を掛ける。通りかかる篤姫が「御台所になりたい、力を貸してくれ！」と言い去ります。その姿に、吉之助にはこれでよいのだろうかと不安がよぎる。
早速、諸藩に書状を届ける仕事が与えられ、山田（徳井為久）から手土産用に「千両でも万両でも」と金を渡される。恐らく、これが篤姫輿入れの決定打となる。
薩摩では、正助（瑛太）が久光邸に資料を届け、そこには父次右衛門が解放されたのは殿の尽力があったからとお礼の文が添えられてた。これからの久光接近への伏線だ。
幾島が大奥に本寿院を訪ねる。本寿院は「これほどの献上品をもろうては知らぬ顔はできぬ」という。本寿院はこんなに品のない人だったんですかね。(笑)
幾島が篤姫は一度京の近衛家の養女になることを伝えと本寿院はこれに満足し、「御台に望むのは、家定（又吉直樹）を置いて去らぬこと」という。これに幾島は「姫の優れたところは身体が丈夫なことと運が強いこと」と答えると本寿院は大満足で、その運に乗ることにする。
江戸城大奥。本寿院が、阿部（藤本直人）と井伊が同席させ、御台所候補者の絵姿を並べて家定に選ばせようとしている。家定が庭に出て池の弱った鴨を抱えて「余は、死なない御台が欲しい」という。こんなシーン・・・？
本寿院は「体が丈夫で運のいい人はこの姫！」と篤姫を推す。この案に家定が乗ると、本寿院は井伊にこれ見よがしに「よくぞお決めになられた」と声を上げる。(笑) これでは井伊の立つ瀬がない。ファンタジー大河、本寿院の意向で篤姫の輿入れが決まる。運で決まった篤姫の輿入れ、いい加減にして欲しいです。笑えない！
しかし、家定と本寿院の姿を見ていると、北川さんが可愛そうです！！(笑)
阿部老中から婚儀は12月という知らせが入る。斉彬が「公方様がいかなる人か気にならぬか」と篤姫に問うと「どのような方などと口にすることは許されない方」と。
姫が下がったあとで、斉彬が吉之助に「何か物言いたいか？」と問うので「何にも知らずにこのまま腰入れするのはあまりにもお気の毒です」と訴えるが返事なし。これを知った幾島は枕絵を焼き捨てる。ここまで露骨に、このシーンは不要？
安政２年10月2日。斉彬は自室に篤姫を招き茶を点て、「今日はそなたの許しを請わねばならぬ」と前置きし、家定は病弱で夫婦の営みも叶わぬ身体であること、ゆえに子を授かることはないことを打ち明け、輿入れの真の目的は将軍家の後継者を慶喜にするよう家定に訴えることだと告げる。
篤姫は「父上様、不幸になってもかまいませぬ。この世の中、ただ幸せになることではない。薩摩の姫となったときから覚悟はできておりました。父上の姫となれたことが幸せでした」と答える。これを隣室で聞き吉之助は涙しす。
吉之助は斉彬の部屋に駆けつけ殿の無事を確認して、次いで篤姫の寝所に。開かない襖にぶち当たり飛び込むと「西郷、来てくれたか！」の声。その時余震で大きな梁が落ちてくる。これを支えていると、そこに篤姫が寄ってくる。遂に梁を支えきれず篤姫に被さると「西郷、一緒に逃げてくれ！公方様もお父上もいない国に」という。吉之助は姫の運命を思うて泣き、「姫をお守りし、どげん遠かとこまででん、お供つかまつります」とふたりは見つめ合う。篤姫の運命を思うと、ファンタジードラマでも泣けます！ 北川さん、美しいだけでない、迫真の演技でした。(#^.^#)
「ありがとう」と姫は立ち上がり、「御台となるこの身体、よう守ってくれた」と幾島に支えられ去っていく。吉之助には生涯忘れられぬ言葉でした。
今回は、物語に深みがない。二番煎じでしたね！
本寿院の意思で篤姫の輿入れが決まる。井伊の無念、これでは「斉彬暗殺」への筋書きもありだ！
薩摩のため、国のために篤姫の人生を使うことへの斉彬の心の痛み。これを受け入れる篤姫の心、吉之助に掛けた言葉が本心だったのではないでしょうか。ふたりの間にはこれで二つの秘密が出来ました。この秘密、江戸城開城で生かされる伏線ですかね。
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