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宮﨑あおいさんを応援します

第41話「薩長同盟」


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慶応元年4月。出陣の日が近づいたある日、家茂(松田翔太)が写真を持って天璋院(宮﨑あおい)を訪れる。写真の出来上がりに、天璋院は驚きます。家茂は「万一の場合を考えて次の将軍には田安家の亀之助(小林海人)を考えたい」と言い出します。「それはわからぬではありませんが」とあおいさんのしゃべりは樋口可南子さんにそっくりになっています。( ^)o(^ )
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このような平穏な日々は何ものにも代えがたく、今回の戦が必要なのかとの思いがよぎる。家茂は「戦うのではなく、戦を一刻も早く終わらせるための出陣」という。
 
天璋院は、母として家茂の遺志を大切にし、無理にでも笑って出陣を見送りたいと家茂に伝えます。一方、和宮堀北真希)は不安で一杯になっている。
 
このようなときに、観行院(若村麻由美)が突然倒れる。観行院は家茂に和宮のことをよろしくと託し、これを聞く天璋院は涙にくれます。家茂は「江戸を留守にするが、私の分まで観行院に仕えて欲しい」と和宮に優しい言葉をかけるのでした。
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いよいよ出陣の朝。家茂は仏間で和宮の様子を伺い、和宮を案じます。大奥から表へ向かう家茂、此度は写真があるから心強いと言えば、天璋院は、気丈に笑顔で見送り、一方和宮は駆け寄り、不安な表情で見送ったのち天璋院を睨みつけます。天璋院和宮の微妙な感情を、あおいさんと堀北さんがうまく演じてくれます!
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このころ薩摩では、帯刀(瑛太)が久光(山口裕一郎)に帰国の挨拶に訪れていた。久光は「変わった連中が来ているそうだな」と訝ると、帯刀は、龍馬(玉木宏)や勝(北大路欣也)の弟子である塾生たちを連れ帰っていたことに、「今は国を挙げて人を育てるとき、いずれ巡り巡って薩摩の役にたちましょう」と報告する。久光は「それは的を得ている。そういう者が幕府におれば、長州攻めなどのくだらぬことはせぬ。慶喜平岳大)の朝廷へのこびへつらいは、幕府が体面を守るための闘い。薩摩が乗り出せば一日でつぶれる」という。帯刀はこれに「長州と手を組む」案を進言する。
 
この案については小松家で、大久保(原田泰造)、西郷(小澤征悦)と論じ、大久保が「刃を交えた相手にこのようなことはでけん!」と反対するが、龍馬が「恩をうること。薩摩は長州に鉄砲を売って、代わり京にとどまっておる藩兵のための米を買ったらいい。これで両者の立場は五分と五分だ」と解決案を出し、遂に大久保も賛同し、3人でまとめた案であった。
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久光は、この案に乗ることにして帯刀に一任した。
 
帯刀は龍馬を長崎の亀山に連れ出し、商売を営むに必要な建物を提供する。これに龍馬が亀山社中と名付け、のちの海援隊の前身であった。龍馬は、ここで万次郎(勝地涼)と出会い、グラバーを訪ね、ミニエー銃4千丁を買いつける。席には伊藤俊輔(岡本高英)、井上門多(吉野容臣)が同席していた。帯刀は急ぎ京に上る。
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観行院の病状がかんばしくなく、京の思い出ばかりいているという。天璋院の使いで、滝山(稲森いずみ)が部屋を訪れ、「天璋院からのお見舞いです」と障子を開けると、笛や鼓の音色が流れてくる。観行院を励ますために天璋院が図ったこと。天璋院は、手を合わせ必死に祈るのでした。
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観行院は「あれは都の音色や、心が癒されるようや」とつぶやき、この夜、安らかに息を引き取りました。確執のあった観行院にせい一杯の善意をよせる天璋院に感動です。
 
慶応元(1865)年5月。家茂は江戸を出発、大阪城に入り、長州が幕府の呼び出しに応じるのを待った。しかし、慶喜は独断で朝廷に勅許の話を進めている。「出しゃばるでない!」と立腹するがいかんともしかたがなく、家茂は長州征伐の勅許を得るしかなかった。
 
京の小松屋敷。帯刀は大久保、西郷と「薩摩は朝廷の警備を命じられている。長州への出兵はその妨げになるといえば幕府も言い返せない」と幕府の出兵要請にどう対処すべきかと策を練っていた。
 
そこに、お琴(原田夏希)が龍馬さんのお相手とお龍(市川実日子)を連れてくる。お琴は、お龍が帯刀に龍馬の力になっていることに礼を述べている姿を見て、「うち、決めた。帯刀さんのところに置いてもらいます」と言い出す。() こうして、お琴は芸奴をやめて、帯刀と一緒に暮らすようになる。
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慶応21866)年。進捗しない長州出兵問題に、天璋院はやきもきした日々を送っていました。
勝の展望を聞こうとするが、勝は軍艦奉行を罷免され登城を控えているという。重野(中嶋朋子)が勝の屋敷を訪ねて話を聞くと「今、自分は動けない。ひとつお教えしておく、長州の後ろには、薩摩がついている」という。これを聞いた天璋院は「薩摩と長州がつながっておる?それも帯刀が図った」と知り、愕然とする。
「尚五郎さんが、なぜじゃ。なぜ薩摩が長州と、皆目わからぬ」と自問自答します。
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長州との戦が長引くとみた天璋院は、ひたすら家茂の帰りを待ち望んでいる和宮の心中を思い遣るのでした。
 
京の小松帯刀屋敷。薩摩からは帯刀と西郷と大久保。長州からは木戸孝允(スズキ ジュンペイ)が出席して、両藩が結ばれた。決裂しかかった交渉がまとまったのは、龍馬の「お互いが腹を探るだけでは前に進まん。薩摩から腹をみせろ!」という示唆があったからでした。
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慶応2年1月22日。薩長同盟が締結。6条からなる同盟の内容には、両藩が日本のために尽くして協力することなどが盛り込まれた。しかし、お琴やお龍は喜んではいられなかった。同盟が幕府に知られれば、帯刀や龍馬の命が狙われるとも限らない。
 
2日後の夜、龍馬が伏見の寺田屋長府藩士・三吉慎蔵(二橋進一)と飲んでいると、肌身に浴衣を引っかけただけのお龍が息を切らせて部屋に飛び込んできて「表に、奉行所の捕り方がぎょうさん集まっている」と知らせる。お龍の機転で、龍馬はピストルで対応するが・・ 
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出征した家茂を、写真を見て心配する和宮のもとに、天璋院が慰めにと訪れるが、「見送りの際、笑って送り出した」と詰め寄られ、どうして私たちはすれ違ってしまうのか」と悲しみます。
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そして、薩長が万が一江戸に向かってくることになるという想いに、いたたまれない気持ちの天璋院。えもいわれぬ寂しげな、哀しい表情の天璋院。あおいさんの演技に引きこまれます。
***第41話おわり***