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第15回「ああ、結婚」

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あらすじ:
兄・実次(中村獅童)に呼ばれて熊本に帰った四三(中村勘九郎)を待ち受けていたのは、夫の重行(高橋洋)を亡くしたスヤ(綾瀬はるか)との見合いだった。重行の母・池部幾江大竹しのぶ)と実次(中村獅童)に強引に押しきられる形になったものの、お互い好きだった四三とスヤは晴れて祝言をあげる。しかし四三はスヤを残して東京へ。次のベルリンオリンピックで勝つために、四三はスヤの理解を得て練習に打ち込む。その姿と重なるように、浜松の浜名湖では、河童軍団と称する若者たちが日本泳法の稽古に励んでいた。ちょうど旅で浜松にいた孝蔵(森山未来)は、自分の寄席をよく見に来ていた少年がその河童たちの中にいるのを見つけた。
 
感想:
四三とスヤ結婚できてよかったですね! しかし、主役は兄・実次と義理の母・幾江、獅童さんのしのぶさんの掛け合いに大笑い、今回はこれで十分でした。()
四三とスヤの突然のお見合い話にびっくりでしたが、実次、幾江、四三、スヤとみんなの想いが一致しての結婚。こんなにうまくことが運ぶんですね!よかった、よかった。() 綾瀬さんの花嫁姿は美しかったですね。四三に勧めでスヤさんまで“ヒゃあ”と水浴とは。()
 
しかし、新妻をほったらかしてマラソンにかけるという四三。これを許すというスヤ。自分が辛抱すれば万事うまく収まるという、「主人にはいましか出来ないことをさせる」というスヤ。幾江にこの嫁と一緒に住みたいと言わせるスヤ。この度量の大きさに驚き。これで四三は生涯走ることができたんですね!持つべきはいい嫁を持つことです。
 
四三の次のオリンピックへの準備に夏の炎天下に走る。1か月後には40km走れるように」なったという。大村の死が悔やまれます!
 
「教員養成が使命という高師卒業者がオリンピック選手になるとは、このバカたれが」という永井(杉本哲太)の言い分、よくある話です。得難い経験と知識をもって教育現場に戻ってくることを思えば大したことではない。治五郎の的確な判断が、四三を救いました。
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四三が兄・実次に呼ばれて熊本に帰るとスヤとの見合い。四三にはわけが分からない!
スヤの夫は病弱で、前年の夏に亡くなった。それで幾江が重行に代わる跡継ぎを探していると、実次が四三を養子に出すと申し出たという。
「池部家にはオリンピックへの渡航費をだしてもらった恩がある。養子に入れば借金の田畑も四三のものとなる」と四三を説得。しかし、四三は「順番がおかしい」と納得しない。すると幾江が「何が不服か」と噛みつく。実次は知らん顔。「田んぼと嫁は別もんばい!」に、スヤが「この縁談はなかったことにして、金栗さんにご迷惑をかけます」と出て行ってしまった。()
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幾江が「四三さん、のぼせなさんなよ。私が欲しいのはスヤ。あんたじゃなか!」。
幾江は重行の死後、スヤを実家に戻し一人暮らしをしていたが、寂しくいつ死んでもいいと菊池川を上っていて鍋を洗うスヤを見て、この人は生きようとしている、一緒に暮らしたい、家がどいとか商売がどうとかどいでもよかった。自分が生きるためのはスヤをもう一度嫁にもらうために四三を養子にしようと決めたという。縁談を断るなら養子にしないという。これを聞いたスヤは部屋に入ってきて「ごめんなさい」と幾江に抱き着き詫びる。
 
家に帰って金栗家の家族会議。子供からも婆ちゃんからも「」四三は金栗家の救い」とスヤとの結婚を期待され、実次から「明後日祝言だ」と告げられる。四三が結婚を渋ると、「雑穀部屋へ来い!」と部屋に入れて説得を続けた。()4年しかない。ベルリンで国旗を揚げたい。だから今は・・」というと、「なおのこと結婚せえ!給料なんぞたかが知れている。池部家の養子になれば金に困らんで十分に走れる」という。「お前スヤのこと、好かんとか?」と問われ、四三が何も言えなかった。
 
そのころ池部家では幾江が「あんたが戻ってくれればいい。後継ぎはほかに探す」とスヤに問うと「私は四三さんがよかです。四三さんでなかったらこの話はお終いです!」、幾江が「好いとるとね?」と。
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翌朝、四三は庭で冷水浴をしながら海軍兵学校の身体検査に落ちた日のことを思い出していた。「「丈夫な体をお国のために使うか、自分のために使うか。決めるのは四三さんたい、自由ったい」、これで四三は決めた。
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大正2年春、四三は池部家の養子になり、スヤを嫁にもらった。祝言の晩、スヤが「嬉しか。お母さんに恩返しせんといかん。池部の家ば、四三さんとふたりで・・」、これを四三が遮って「お、お、俺には4年後がありますけん!ベルリンオリンピックで雪辱を果たさにゃならんとで、ここにはおれん」、「・・だったら私も、何をさておき、お母さんです」と。スヤの気持ちがよく出ていて涙でした。
「そぎゃんですか。では、お互いがんばりましょうI」と翌日、四三は、池部家の使用人たちに送られ、スヤを熊本に残して東京に戻った。
 
この頃、孝蔵は旅巡業中で、浜松の「勝鬨亭」という寄席に滞在していた。「付け馬」を喋るが子供が泣くしだれも聞いてはいない。高座が終わると博打という生活。ここは三度の食事が出て芸人たちの間では「困ったときの勝鬨亭」と評判の寄席。
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ここに“ちいちゃん”(片山萌美)という娘が働いていて、孝蔵を気に入っていた。
孝蔵が“ちいちゃん”のお酌で酒を飲みながら、お茶子の政治に自分の高座の感想を聞くと「大したもんだ。つっかえずに喋る。しっかり練習したではないか!」と言い、「どこが面白いか」と聞くと「面白くはない」という。()
これに小円朝(八十田勇一)がその通りだという。「じゃあんたの人情噺は何だ」とつかみかかった孝蔵を小円朝が怒って勝鬨亭から追い出した。ここを出た孝蔵は・・・。
 
東京では治五郎(役所広司)、体協の金銭問題解決ばかりに優先する理事たちにいら立っていた。永井(杉本哲太)が「この本で全国に体操を推進すべきだ」と肋木体操の普及を訴える。このような状態の治五郎に、四三は結婚の報告がしずらくほっておいた。
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夏になり四三は、夏のオリンピックに備え海岸で「耐熱練習」として、帽子もかぶらず走り続けるという危険な練習をしていた。
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一方孝蔵は、猛暑のなか、万朝(柄本時生)と二人で旅をして、浜名湖にかかる弁天橋を渡ろうして、ふんどし姿で水泳訓練をしている少年たちに出会う。彼らは河童軍団と呼ばれ“浜名湾流“という、速さを競うのではなく鎧を着けて泳いだり、立ち泳ぎで字を書いたりしていた。仕上げは6時間16kmを泳いでいた。孝蔵はその中に政治を見つけて「潜って鰻でも獲って来い!」と声を掛けた。政治はひたすら泳ぎ続けた。
少年たちはバカなことをしているが、後にこの河童の中から金次、弥彦に継ぐオリンピック選手が生まれる。
 
金栗はふらふらになりながらストックホルムの屈辱を思い出して走り続けた。そして1か月、金栗は40kmを倒れることなく走り切った。
 
秋が過ぎ冬になって、四三の高師卒業の日が近付いてきた。四三は卒業後も教員にならず、オリンピックまえの2年半マラソンに集中しようと決めた。それを池部家に伝えると、幾江が「卒業したら帰って来るというから養子にもろうたに」と実次のところに怒鳴り込んできた。ふたりがつかみ合って喧嘩する。()
高師では、
永井が、四三の決断に「4年間、官費で教育を受けておきながら教員にならんとはけしからん!」と激怒する。
それでも四三は、「そんな生半可なことで!東京でトレーニングを続ける」と言ってのけた。すると治五郎が「裸足になれ」という。「血マメだらけのこの足ではみっともない。人の上には立てん!世界一のマラソン走者ぐらいにしかなれん」と言い放った。()
「衣食住は体協が見るから、君はマラソンを極めて、我が国のプロフェッショナルのスポーツ選手第一号になりたまえ!」と激励。
 
その後、スヤから便りが届いた。そこには、話が違うと騒ぐ幾江を、四三がオリンピック制覇を果たすまでの辛抱だと説き伏せていると書かれていた。
四三は「これを励みに、日々ますます精進する所存。スヤさんもお体ご自愛ください。冷水浴はよかばいやってみなさい」と返事を書いた。スヤは「経験ばい!」と冷水浴。“ヒゃ~“「気持ちよか!」と早速スヤが実行です。()
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記事 20190501
NHK大河「いだてん」第15話視聴率は8・7%…10週連続1ケタ記録