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「ドクター・ストレンジ」(2017)

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金曜ロードショー517日)観賞記。「インフィニティ・ウォー」でストレンジは、1400605の案から唯一勝てるものとして、トニーの命と交換でタイム・ストーンをサノスに渡したがその真意は?そして「エンドゲーム」でのエンシェント・ワンとブルースのタイムストーンを巡る会話。いずれもこの作品の主題、タイム・ストーンとは何ぞや、ストレンジのサノス攻略戦略はなんであったか。興味が尽きない!( ^)o(^ )
 
天才的な外科医者だが傲慢だったストレンジが、事故で神の手といわれた両手が利かなくなり、東洋魔術の習得で利他的な精神に目覚め、天才魔術師として人を救うことになるまでの物語。
 
各種の魔術の習得とこれを使っての悪の魔術師カエシリウスとの戦い。各種魔術の映像表現が、これまでに見たこともないもので驚き、気分が悪くなりました!この映像だけで、本作を観る価値があります! 魔術は万華鏡の世界、デイメンジョンの解釈は映像で確認してください。()
 
ティーヴン・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチとその師エンシェント・ワン役のティルダ・スウィントンの魔術師としての雰囲気、腕と指のパフォーマンスによる演技に魅せられます。
あらすじ:
冒頭、魔術教則本1ページを破いて立ち去るカエシリウスに「その術は苦しみしかもたらさない」と師のエンシェント・ワンが彼の後を追い、建物や道路がキャタピラーのようにうねり襲い掛かるシーン(ダークミラー・デイメンジョン)から物語は始まる。
   これを逃げ切ったカエシリウスとストレンジの闘いが本作の主題となります。
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歌を聞きながら高度な手術を施すストレンズは、名は通ているが傲慢。ベネディクト・カンバーバッチの持つ雰囲気がよく合っている。()
ある日、ランボルギーニで学術発表会に向かう途中、夜の山道で自損事故。両手の神経を損傷しその機能を失った。さまざまな治療法を試してみるが両手の機能は治らず、同じ障害から奇跡的に回復したというバスケの選手ジョナサンの紹介でネパール・カトマンズにある“カマー・タージ”と呼ばれる施設を訪ねる。
 
街で知り合ったカマー・タージで修行を積む魔術師モルドの教え「常識の全てを捨てろ」を胸に、エンシェント・ワンの門を叩くといきなり「魂で体を治す」と言われ、「バカな!」と答えると、指一本が脳に触れ多次元宇宙術が掛けられ、宇宙へぶっ飛ばされた。「物質的な宇宙が全てではない。思考が現実を創る。マルチバースには無限の宇宙が存在する。そこには善意や命を育むものや悪意と欲望に満ちたものがある。暗黒の世界、時間を超越した力が私たちを待ち受けている。あなたが存在する意味は何か」と問われた。さっぱりわかりません!() という訳でストレンジは教えを請うようになった。
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モルドを相手に“レリック”の修行が始まった。ワンがマルチバースに存在する別の場所からエネルギーを引き出して呪文を唱え、楯や武器を呼び出す魔術(レリック)”を見せて「やりなさい!」という。「出来るわけがない」とストレンジ。
ストレンジがウオンが管理する図書室に本の返還に訪れ、ワンの私本を取り出すと破られたページがある。ウオンが「カリオトロスの書、そのページはカエシリウスに盗まれた。あいつを倒すときがくるぞ!」と言う。
 
カエシリウスは盗んだページを繋ぎ、“ダークミラー・デイメンジョン”を操れるようになっていた。
 
スリングリンクを渡され“レリック”を試すがうまく行かない。すると、ワンが「流れに従いなさい。己の力として使え。己を鎮めなさい!」と雪の世界エベレストにテレポートされる。これでは凍え死ぬ!必死でレリックに挑み、ワンの元に戻ってきた。 
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次の魔術を覚えたいと、図書室から本を持ち出して研究。これを知ったワンから「安全なところで修行しなさい」とミラーデイメンションの部屋が与えられ「無限マルチベースデイメンション」に取り組む。
 
研究室で、タイムストーン(アガモットの眼)を首に掛け教則本「カリオトロスの書」で試みるとリンゴが腐ったり、元に戻ったりと時間を操れる。そこに「止めろ!」とモルドがやってきて「時間軸が狂う。存在自体すらなくなる」と注意する。「アベンジャーが物理的危険から地球を守るが、俺たちも魔法の脅威から地球を守っている。3個のサンクタムで別の次元からのドルマムゥの攻撃から守っている」と教わっていた。その時、ロンドンのサンクタムからの警報が鳴った!
 
ロンドンにテレポート。
建物が崩壊し、街が大混乱。サンクタムに入ると各種の魔法術用資材が備えられている。そこにカエシリウスが「死んでもらう」と弟子を従えやってきた。モルド、ついでストレンジがカエシリウスと戦うが刃が立たない。相手のダークデイメンジョンに歯が立たずぶっ飛ばされる。
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ストレンジに赤いマントが被さり、力が戻り、鉄の鎧をカエシリウスに投げつけて拘束した。彼が「永遠の命を貰いにここに来た。すべてを超越したドルマムゥにこの世界を委ねたい。ワンはドルマムゥの力を借りていて、手品を見せるだけで全てを教えない。お前、騙されているぞ!」と挑みかかってくる。
 
ストレンジはカエシリウスに取られたスリングリングを取り戻し、クリステーンのいるメトロポリタン総合病院にテレポートした。彼女の助けを受け、自分の“アストラル体”(幽体離脱)で己の体を治療しながら、襲ってくるカエシリウスの部下を倒した。こんなはなし、理解困難です。()
ストレンジがクリステーンに「東洋医学に触れカトマンズで学んでいた」と話すと「それカルトだよ!」という。そう思う。() 
 
カルト集会の集会に遅れないようニューヨークサンクタムに来ると、やつが死んでいた。“浮遊マント”を着けてレリックを操る力が認められ、ワンからニューヨークのサンクタムの管理を任されたが、「適任でない」と不満を述べ、「あなたはドルマムゥの力を借りて長生き(700歳)してきた。何故か?」と問うと「いずれカエシリウスがやってきます」とだけ答えて去った。モルドから「お前は自分のためにしか生きていない」と激しく非難された。
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ニューヨークにカエシリウスが現れ、ワン、ウオンと共に“ミラーデイメンション”で戦った。カエシリウスは“ダークミラーデイメンション”で罠を掛けてきた。ビル群がぐるぐる回る映像で目が回る。これにワンが身を挺して立ち向かったが追う詰められ、現実世界に戻り、大怪我を負った。
メトロポリタン総合病院でストレンジが懸命に治療したが、「ドルマムゥの力を借りることは不本意だが大きな目的のために必要だった。あなたは成功を求めたから強くなった。しかし、それがあなたを縛っている。我より人。あなたには柔軟性が必要。それでドルマムゥに立ち向かえる」と遺言して亡くなった。ストレンジはきっぱりとクリステーンに別れを告げ、「人類のために戦う!」と決意した。
 
「ダークデイメンジョンの世界を出現させる」とカエシリウスが香港に入った。ストレンジはウオン、モルドと共にカエシリウスと対決したが歯が立たない。そこでストレンジは時間を超越してドルマムゥに会うことにした。現れたドルマムゥの攻撃に時間を操って、耐えて、耐えた。
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現れたドルマムゥに対して「闘いは永遠に続くぞ。でも、何度も何度も戦う。カエシリウスを二度と地球を戻すな!」と説得した。するとドルマムゥがカエシリウスらは暗黒次元へと引き戻されて行った。
 
闘いが終わると、モルドが「お前たちは神の法則を犯した。いずれ報いを受ける。同じ道は進めない」と言葉を残して去っていった。ウオンが「インフィニテイ・ストーンを提げて歩くにはまだまだ準備がいる」と言い放つ。ストレンジの時計が、腕が動き始めた。
 
師エンシェント・ワンの教えで、「エンドゲーム」のシナリオが読めるようなストーリーでした。ポスト・クレジット・シーンがない。これは残念でした!
追記
アベンジャーズが試行錯誤を重ねている間、アイアンマンことトニー・スタークも独自に研究を進めていた。そして、表が裏になり、裏が表にもなる「メビウスの輪」のCGモデルが示すように、過去から現在、現在から過去へと、一方通行ではない、秩序立った時間の流れを、量子世界の法則として発見することに成功したのだ。そう、トニー・スタークは、学問の分野においてもヒーローとなっていたのである。もちろん、あくまで物語のなかの話だが。
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キャスト:
レイチェル・マクアダムス:クリスティーン・パーマー
マイケル・スタールバーグ:ニコデマス・ウエス
ベンジャミン・ブラット:ジョナサン・パンクボーン
スコット・アドキンス:ストロング・ゼロッツ
ティルダ・スウィントン:エンシェント・ワン
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ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス」(2022)

ベネディクト・カンバーバッチが元天才外科医の最強魔術師を演じるマーベル原作ヒーロー・アクションドクター・ストレンジ」の続編。“マルチバース”が開いてしまい、人類に最大の脅威が迫る中、スカーレット・ウィッチことワンダの助けを借り、世界の危機を救うため、マルチバースを舞台に新たな敵に立ち向かっていくドクター・ストレンジの活躍を描く。共演はエリザベス・オルセンキウェテル・イジョフォーベネディクト・ウォンレイチェル・マクアダムス監督は「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ

 

サム・ライミ「ワクワクするチャレンジ」 

こだわり抜いた『ドクター・ストレンジMoM』“マルチバースの世界”4/24(日) 8:00配信

マーベル・スタジオの劇場版最新作『ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス』より、主演のベネディクト・カンバーバッチサム・ライミ監督が劇中で描かれる“マルチバースの世界”について語るコメントが到着した。

本作は、元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジが、多くの謎に包まれた“マルチバース”を舞台に新たな脅威へと立ち向かう、マーベル・スタジオ映画史上最も予測不能な物語。監督は、トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』(2002、04、07年)シリーズを手掛けたハリウッドの奇才サム・ライミが担う。

 今回到着したのは、主演のカンバーバッチやライミ監督が、劇中で描かれる“マルチバースの世界”について語るコメント。“マルチバース”とは、同じ人物であったとしても、異なる容姿、性格のもう一人の自分が存在する可能性のある無数のパラレルワールド

 そんな謎に満ちた世界を、本作で見事に作り上げたライミ監督は「映画監督として、“マルチバース”の世界を手がけられるのはとてもワクワクするチャレンジだったよ。それはある特定の世界を作るということではなくて、様々な現実を作っていくことだからね。僕ら制作陣にとって、これ以上のものはないよね」とクリエイターとしての手応えをにじませる。“それぞれ異なる世界をひとつひとつ創造し、それを1本の映画の中で同居させる”ことは、これまでさまざまなジャンルの作品を作りあげてきたライミ監督でさえも経験したことのないチャレンジだったようだ。

 ライミ監督は“マルチバース”の世界を作る際、映像の隅々にまで細かな配慮を施したそうで「それぞれの世界に独自のサウンド、独自のルック、独自の触感、独自の感情があるんだ。映像作りの全てのスキルと要素が要求された。それは、照明、美術、装飾といった細かいところも含めてね。別の世界では、風の音さえも違うものにしないといけなかった。それらを表現するうえで、観る人が、共感し興奮する映像を作ることは僕にとって最大のチャレンジだったよ」と振り返る。

 主演のカンバーバッチは、本作の“マルチバース”の世界について「ストレンジ達が多くの異なる世界(マルチバース)を旅しているけど、それらは本当にぶっ飛ぶほど素晴らしいものになるよ」と自信をのぞかせている。

 すでに公開された予告編では、“禁断の魔術”によって開いてしまった“マルチバース”の扉の先で、邪悪な雰囲気をまとう“もう一人のストレンジ”の姿や、ストレンジ達が全身ブロック状に崩れながら別の世界に飛ばされている姿などが映し出されていた本作。ライミ監督が贈る、“マルチバース”ならではの“未知なる映像体験”に期待したい。