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「アイアンマン 」(2008)

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「エンド・ゲーム」、マーベル作品に疎いので、もっと深く味わってということでまだ感想が書けていない。アイアンマンが亡くなり、世界中からその死が惜しまれている。WOWOWで放送された本作を観て、なるほどと。今の世界にこれほど意味のあるヒーローはいないでしょう。とても残念です!
 
ここで描かれるのは、
巨大軍事企業の社長トニー・スタークはアフガニスタンでテロ組織に捕われ、新兵器の開発を強制されるが、敵の目を盗んで戦闘用パワードスーツを開発して敵地から脱出。
さらに改良を加えたパワードスーツを装着し、アイアンマンとなってテロ撲滅のため戦うことを決意するというアイアンマン誕生物語です。
詳細はアイアンマン (映画) Wikipedia)、しっかり記載されています。( ^)o(^ )
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スタークは、武器の売り込みのために、特別に準備された軍用機で現地に乗り込み、最新兵器クラスターミサイル「ジェリコ」の現地展示を行う。クラスター(ICM)爆弾はベトナム戦以降に生まれたもっとも残忍な兵器だと言われている。細かい無数の小破片が体内に入り治療の施しようがない。
 
展示後、西部劇で観たような陽気な無頼ものになり、軍用車の中でウイスキーを飲みながらの帰還中に、テロリスト「テン・リングス」に襲われ自社製ロケット弾の破裂により大量の破片が体内に。このあたりの話は、リアリテイがあり、緊張感のあるカメラ回しで、とても面白かった。
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敵に捕らわれ現地で、磁気で鉄片を集めて固定するため「小型アーク・リアクター“チェスト・ピース”」を開発。小型アーク・リアクターと連動するパワードスーツの開発へと繋がっていくメカニズムはよく分からなかった。() 相手に討たれ“カンカン”とブリキを叩いたような音を出すスーツに大笑い。
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自力で帰還したスターク、自社が生産する兵器が敵だけでなくアメリカ兵にも残忍な損傷を与えていることに気付き軍事産業からの撤退を宣言、自らが武装しテロと戦うと決意する。
 
現在の軍事大国アメリカの立場を全面否定し、世界の正義のためにひとりで立ち上がるとなれば、これは世界中から期待される。( ^)o(^ )
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019)のパーカーは子供のヒーローに過ぎず、いずれその志が試されるでしょう。
 
「ラスト・エンド」で、スタークを健気に弔う妻・ペッパー・ポッツ。この作品を観ていないと、ポッツの胸の内は分からない。
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社長秘書として、スタークと一晩過ごした女性記者に、朝、「服はクリーニングしたわ」と対応できる度量。アフガンから負傷して戻ったスタークへの労わり、オフィスラブはダメと頑なにスタークを避け、ヒーローとしてのスタークを支え続ける女心に、応援したくなります。( ^)o(^ )
 
最大のヒット要因は、言わずもがな、スタークを演じるロバート・ダウニー・Jrでしょう。
ヒッピーのように座り込んで好物の“チーズバーガー”を喰いながら行う軍事産業から手を引くという記者会見。このキャラクターによく合っている。類まれな才能を持ちながら、それを感じさせないクズ男。これはもてます。()
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         アイアンマンはヒーローか?