トニーは、我こそがヒーローという自我意識が強い上に大柄。ここに付け込まれ七顛八倒」の末に、「ヒーローであることに囚われない」という答えを見つけるアイアンマン再生物語です。
アイアンマンに限らず誰しもが陥る悩み、これを克服するための解決法を示してくれているようで、とても興味深い作品だと思います。
「エンド・ゲーム」で結末を知っているからこそ気付く、新しい発見があるとWOWOWで観賞しました。
「MCU」シリーズの作品としては「アベンジャーズ」に続いて第7作目、「アイアンマン」シリーズ三部作の「完結編」と位置付けられている。シリーズとしては本品がもっともよく出来ていると思います。( ^)o(^ )
https://ja.wikipedia.org/wiki/アイアンマン3
あらすじ：
人類滅亡の危機を救ったアベンジャーズの戦いから1年、トニー・スタークはヒーローとしての誇りのもとエーリアン対策にとアイアンマンスーツのさらなる開発に没頭していた。しかし、エーリアンへの恐怖でPTSD症状に悩まされていた。
そんな時、アイアンマンの弱点を見抜かしたように謎のテロリスト・マンダリンが動き出した。アイアンマンはいくつかの判断ミスでよき理解者ポッズ、さらに米国大統領を危険にさらすという大事件を起こし、何とかこれを収めることはできたが、自らのこれまでの生き方を見直すという物語。
監督は前作ジョン・ファヴローから、代わってシェーン・ブラックが担当。
出演者は前作に新たな敵役としてマンダリンにベン・キングズレー、アルドリッチ・キリアンにガイ・ピアース。
キャスト・スタッフ：
https://movies.yahoo.co.jp/movie/344443/credit/
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アイアンマンのくずっぷりと天才的な発明家としての顔。そして作られる各種スーツの開発過程特にM42とそれら性能を興味深く見ることができる。
アイアンマンの横柄な性格で自らが敵をつくり、危機を引き起こすところが、伏線がよく練られ、ミステリアスに描かれている。
自らが引き起こした危機に彼の作ったスーツが活躍する壮大な戦闘シーンは見どころ。
そして、ペッパーこそが彼の生甲斐でなければならないと気付く、ペッパーとトニーの愛の物語で終わるエンデイングはとてもいい。
＊＊＊＊（ねたばれ）
冒頭、「人は自ら悪魔を創る」というトニーの述懐から物語が始まる。
もう自分の不徳でこんな事件は起こさないという自己反省です。もう起きないでしょうね！(笑)
1999年の大みそか。スイス ベルンでのパーテイー。植物学者のマヤ・ハンセンに興味を持って彼女をベッドに誘い話を聞くが、約束していたA.I.M創設者アルドリッチ・キリアンの熱烈な交渉をすっぽかす。女好きというトニーの悪い癖が出た。ベッドに熱中し、マヤの研究植物が火を噴いてもその異常さに気付かない。おまけにキリアンの想像を絶する恨みを買うことになった。
しかし、トニーには天才的な発明家としてスーツ作りに熱中していた。M42の開発で72時間寝ずに研究を続けていた。
そこに電波ハイジャックしたマンダリンが「大きな事件をやった。お前らには捕まらん。39時間前クエート米軍基地を攻撃された」とテロ挑戦状を叩きつけてきた。これに政府は「新兵器であるウオーマシンの改良型アイアン・パトリオットで対応する」との声明を出した。出動したロイから情況を確認すると爆発物の形跡はないという。
トニーは、子供の相手をしていて、宇宙の巨大な穴やエイリアンという話を聞くだけでも恐怖でじっとしておれずスーツで飛び出し笑い者になるという状況。
ペッパー社長にキリアンが「エクストリミス」という研究に参加しないかとやってくるが、ペッパーはトニーの名前で超人兵士、私設軍隊となると断る。ハピーは異変を感じて彼の車を追跡。トニーに報告するが全く興味を示さない。トニーはマークM15を警護に着けて、M42を身につけてペッパーに会い「俺は眠れん」と訴え一緒にベッドに。しかし、炸薬でぶっとばされた幻覚が出て、スーツをいじるみじめなトニーに成り果てていた。(笑)
追跡したハッピーは相手に気つかれ、謎の炎を浴びて、意識不明で入院。トニーはハッピーを見舞う。記者に急かされ「お前の死体を拾いにいく。住所は・・・」と自宅の住所・電話を教え挑戦的な態度に出た。
トニーはこれまでの事件現場からダンマリンの居場所をジャーヴィスを使って調査し、ローズヒルと目星をつけたところにダンマリンの襲撃を受ける。カリフォルニア州のマリブにあるトニーの豪邸がヘリ攻撃でスターク邸が全壊していく映像が凄い。
トニーが未完成のM42 で敵ヘリに挑戦するが、追撃され海底に。ジャーヴィスの支援で、M４３はローズヒルに飛ばされた。この際、ペッパーはダンマリンに連れ去られた。
ローズヒルで出会った可愛い少年・ハーレーの助けを得て、爆発事件の現場や関係者から、爆発を起こした人間がキリアンの属しているA.I.Mに関わっていることを知る。M42の充電が完了するのをまたず、この町は危険と後をハーレーに託して、この町を去る。
ペッパーが自宅を訪ねてきたヤンの「自分の研究がキリアンに悪用されと後悔している」を聞いているところに、キリアンが現れて強引にエクストリミスを投与され、フロリダ沖のA.I.M基地に人質として捕縛される。
この間、ローデイは大統領命でアフガニスタンのテロ事件を追っていて、キリアンに襲われパトリオットスーツを奪い取られる。
トニーは、ローデイ、J.A.R.V.I.Sの協力でA.I.M基地の所在をフロリダ州マイアミと突き止め急ぐ。
マンダリンの邸宅に忍び込みマダリンはキリアンに操られるただの道化であることを知る。が、キリアンに捕らえられ「反世界戦争を支配し世界市場を握る」という計画を聞かされる。
キリアンは奪ったパトリオットを利用して、エアーフォースワンで移動中の大統領を捕獲する作戦を開始する。
トニーが充電は完了しているとカウントダウンするとM-42の部品が飛んでくる。(笑) 不完全なスーツでエアーフォースワンの大統領と乗員の救出に向かう。大統領を除き全員の救出に成功したが、大統領はパトリオットを着せられA.I.M基地に運ばれた。
この作品では、スーツの逆利用、キリアンが政府の武器商人になる、ペッパーがエクストリミスになるとか、“逆”がテーマになっている。(笑)
次はペッパーだ！と飛び出してトラックの衝突しスーツがバラバラに。「アーマーなしでどうする？」とJ.A.R.V.I.Sに聞くと、スターク邸地下にあるトニーのラボから沢山のアーマーが蘇り、トニーのところに駆けつけてくる。パトリオットスーツを取も戻したローデイともに、大統領を救出し、続いてペッパーの救出に向かうが、投薬で自らもエクストリミス・ソルジャーとなったキリアンの妨害にあい、トニーの奮闘むなしくペッパーは火災の炎の中に転落してしまう。
怒りに燃えるトニーはキリアンとの一騎討ちの末、M42をキリアンに着せて自爆させるという奇策で重傷を負わせる。それでもなお立ち上がるキリアンだったが、同じくエクストリミスの作用で超人と化し、炎の中でも生き延びていたペッパーの反撃で死亡した。
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ペッパーはアーマーの大切さが分かったと言い、トニーもアーマーだけでは人は守れないとアーマーを減らす決意をした。花火のようにアーマーを処分した。ふたりはしっかり抱き合って愛を確かめ、こうしてクリスマスの朝、トニーの旅は終わった。
ペッパーの治療法を見つけ元の身体に戻し、トニーもアーク・リアクターを胸から外して心臓手術を受け、ミサイルの破片を胸から除去されて普通の人間に戻った。「アイアンマン・スーツは現実逃避でも趣味でもない。繭だった。私は生まれ変わった。私の自宅やスーツを奪えてもこれだけは奪えない。私はアイアンマンだ」と宣言した。
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