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「アントマン」(2015)

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「エンド・ゲーム」を観て、「MCU」シリーズ作品に疎くいまだ感想が書けず、過去作品を観ています。(笑) 結論を知っているからこそ気付く、新しい発見があり楽しめます。

「エンドゲーム」、サノスにより失われた人たちをどう取り戻すか。偶然にも量子の世界から戻ったスコット・ラング(アントマン)の「量子の世界に入れば過去に戻れる」の提案で、生き残ったアベンジャーズの面々が過去世界にとび、サノスが捨てたという「インフェニテイストーン」を探し出して、再びサノスに挑戦するという話には、アントマン誕生のこの作品を観ておかねばばと・・・。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アベンジャーズ/エンドゲーム

あらすじ:
仕事もクビになり、養育費が払えないため最愛の娘にも会えないスコット・ラング。そんな崖っぷちのスコットに、ハンク・ピム博士から意外な仕事のオファーが届く。それは、体長わずか1.5cmになることができる特殊スーツを着用し、「アントマン」になるというものだった。選択の余地がないスコットは渋々ながらもアントマンとなり、人生をやり直すための戦いに乗り出す・・・。(映画.COM)

監督:ペイトン・リード、脚本はエドガー・ライトにより長年にわたり練り上げたもの。主演はスコット・ラング役にポール・ラッド。共演は、ハンク・ピム役にマイケル・ダグラス、娘ホープヴァン・ダイン役にエバンジェリン・リリー、弟子ダレン・クロス役にコリー・ストール、スコットの友人ルイスにマイケル・ペーニャが出演。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アントマン_(映画)

はんぱない“だめ男”スコットがなぜアントマンにと求められたのか?スコットをアントマンにと請うピム博士とこれを渋る娘ホープ、かっての弟子ダレンとの葛藤が丁寧にユーモアたっぷりに描かれ、脚本がすばらしい。

蟻ほどの小さな人が見る人間空間、その恐怖。また、小さな身体でどう闘うのかと、見たことのない闘いの世界に連れていってくれ、身体がむずがゆくなります。(笑)子供ならずとも大人も楽しめます。( ^)o(^ ) 
***(ねたばれ)
冒頭、1989年ピム博士が、人体縮小技術(ピム粒子)が無断で複製された事件を巡ってハワード・スタークと衝突し、S.H.I.E.L.D(“シールド”)を去るシーンから物語が始まる。この出だし、いかにピム粒子が重要かを暗示する重要シーン。本作はこの技術を巡るものがたり。

博士はピム・テック社を興し成功するが、今はかっての部下ダレンに委ねて隠居暮らし。社に招待され、秘密結社ヒドラも参加、新製品・人体縮小スーツ(イエロースーツ)の開発状況を聞かされる。博士は、ダレンが軍用にスーツを大量生産しようとしていることに大いに危惧した。娘ホープは役員としてダレンを補佐しているが、「これは危険、私がスーツを着てこの計画を潰す」と父親に進言するが、博士はこれを断り、「ある男を見つけている」と明かす。これにホープは激しく反抗する。

ピム博士はかって“シールド”のエーゼントで、1987年にソ連分離独立派がアメリカを目標にICBM射撃した事件で、巡航中のICBMに妻・ジャネットと縮小した身体で縋りつき飛翔不能にしたが、ジャネットが量子レベルにまで縮小して消え去るという辛い体験を持っていた。ホープが悲しむとこのことを話していない。

スコットは、真っ当な社員であったが、ある盗難事件に絡み3年間の獄中生活を終えて出所。彼にとっての生きる希望は娘・キャッシー。しかし、だらしない生活のスコットには、離婚した妻の元で暮らす娘に会うのもままならない。娘キャシー役のアビー・ライダー・フォートソンがまた可愛い演技をするんです! 

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工学博士の学位をもつエンジニアとしての高い能力をもつスコット。出所してアイス店の仕事につくが客応対の悪さで首。そこに仲間のルイスが地下に金庫を持つ富豪が留守になるとの情報をもたらし、仲間3人と一緒に昔の家業に戻ってしまう。(笑)
こんな情報がなんでルイスに持たされるのか?実はピム博士が、盗難事件の手口に関心し、スコットがアントマンにふさわしいかテストを仕掛けたというわけ。

金庫に開けるためのいくつのセキュリテイを解いていく。最後の金庫の扉を開く手がない。そこで考えたのが、鍵に水を入れて凍らせその膨張力で扉を壊すという手。金庫の中にあったのはふしぎなスーツ。着ると身体が縮小。風呂に入るとそこは大海、水道からの水が津波、ネズミが怪獣になる。こんなものは不要と返しにきたところで、ポリスに掴まる。(笑)

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スコットの能力に惚れたピム博士は、抑留中の彼を救い出し、「縮小した人間・アントマンになるなら娘と会えるようにしてやる」と説得。これにスコットは同意した。しかし、娘・ホープが「何故自分ではいけないのか」と不満。

アントマンとしての訓練開始。格闘技はホープが担当。ホープが不満をぶつけるようにスコットをぶん殴る。(笑) しかし、ホープと博士の不仲の真実を知ったスコットは「父の使い捨てになるな!」とアントマンの役割を引き受けるという優しい男でもある。

アントマンの武器は蟻をあやつること。彼の号令で蟻が種々の戦闘フォーメンションを取るよう演練を繰り返す。(笑)

訓練の仕上げは、スタークの倉庫に侵入して信号デコイを盗みだすこと。ここでファルコン(アンソニー・マッキー)に出会い格闘。縮小した体で敏捷に動き、フットワークで彼をいなす。ファルコンはこれに対応できず、ウィング・パックを破損してしまう。

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この成果にホープもスコットがアントマンになることを認める。そして、ダレンの野望を阻止ることにする。決行日は、ダレンがヒドラを招いてイエロースーツを披露する日。場所はヒム・テックビル。この席にピム博士も招かれていた。
実はダレンはアントマンが現れると読み、この場で捕まえ始末しようと考えていた。

アントマンは給水管を利用してビルに侵入。仲間のルイスが警備員に化けて侵入し、給水管の水圧を下げ電源を切ってレーザー格子を消す。ビルの外ではデイヴがビル内をカメラで監視、カードが退避の車運転で待機。

アントマンはダレンに見つかりあわやというとき、ピム博士、ホープがダレンに挑みかかり大乱闘に。ダレンはイエロースーツを産むクロス粒子を持ってヘリで脱出を図る。アントマンが仕掛けた爆薬が破裂しビルが吹っ飛ぶ。これを見たダレンアントマンは自ら縮小人間・イエロースーツに変身し、空中でアントマンと激しく戦う。この闘いぶりを見ると、アントマンはヒーローと叫びたくなる!

最後の闘いの場はキャシーの部屋。オモチャに囲まれた中での死闘。アントマンは、一時縮小化が量子レベルまで進むが、キャシーの叫び声で元に戻り、キャシーの愛を取り戻す。ところがこの成功で、ポープとの関係があやしくなる。(笑)
アントマンが他ヒーローと異なるのは、その動機が娘との愛を繋ぎ止めるという愛情深いが、ヒーローとしてはなんとも頼りないところ。しかし、量子世界に入り込み、時空という概念が無意味となる事象世界を体験することが出来た。
エンドクレジット後、ピム博士がホープに母・ジャネットとともに開発したスーツを「着てみないか?」と勧める。
                              ***


映画『アントマン』予告編