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「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」(2001)高層ビルをめぐる連続殺人事件、さらなる爆破事件にコナンが挑む。

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名探偵コナン 緋色の弾丸」(2021)を観たあとで、本作を「金ロー」で観賞しました。シリーズ第5作でとても人気のある作品だとのこと。第1作からシリーズを手掛けているこだま健嗣監督と脚本古内一成さんのタッグ作品。

謎解きというか、べらぼうに張られた伏線が次から次へと繋がっていく第1作「時計じかけの摩天楼」の精神が生かされた作品だった。

日本一の高層ビルをめぐる連続殺人事件、さらなる爆破事件にコナンが挑むというもの。ちょっと第1作を踏襲しているように思えるのですが・・。

少年探偵団のエピソードが多く、子供さんたちが楽しめる作品になっていますが、大人としては、ちょっと早いネタバレになるのですが、ビル建設ラッシュという「時の問題」を命題にして“眺望権”が取り上げられ、「この怒りが分かるか!」と責められます。(笑)

もうひとつ、“緋色の弾丸”で活躍する灰原哀の正体がしっかり描かれることです。“哀”の名に込められた運命に、なんというか応援したくなりますよ!(笑)

あとはコナンの推理能力(絶対について行けない(笑))と危機を救う超人的行動(アクション)を楽しむことができます。

あらすじ(ねたばれ):

好天の日、阿笠博士は少年探偵団を連れて一泊泊まりで富士五湖にキャンプに出掛けた。途中で見る富士山の美しさ! 帰りには西多摩にできた日本一高い西多摩ツインタワービル(以下ツインタワービル)を見学することにしていた。

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夜のキャップ場。博士のクイズ「漢字の読み方?」。灰原がひとりバンガローを抜け出してどこかに電話「明日ツインタワービルに行く、彼も一緒よ」と。これを元太が見て博士に報告。黒組織が車の中で傍受し、ジンが「天国に一番近い、処刑台にしてやろうじゃないか!」と呟いた。

次の日、ツインタワービルに着くと毛利小吾郎がゼミのゼミの後輩でツインタワービルのオーナー、コンピューター関係会社社長の常盤美穂(36歳)の誘いで、蘭と園子を伴って見学にきていた。秘書の沢口ちなみ(29歳)、専務でプログラマー原佳明(32歳)の案内でビル内を見学。ツインタワービルはA棟とB棟からなる。高さ319m、294mと日本一高いのっぽな双子ビル。A棟はオフス棟、36階から上が会社用。A棟とB棟の間隔は60mでA棟がB棟より20高く、B棟は商業棟で屋上は屋内プール(可変屋根)だった。原の作ったTVゲーム室では“10年後の顔”を見せてもらった。歩美がすごい美人で皆がびっくり!コナンと灰原はなぜかエラーだった。(笑)

見学が終わってVIP用エレベーターで一気に75階のオープニングパーティー会場へ移動。そこで常盤社長からビル設計者の風間英彦(41歳)、市会議員の大木岩松(55歳)、日本絵画作家の如月峰水(60歳)が紹介された。大きな富士山の絵が掲げられていた。風間が「社長は如月のお弟子さんで、先生の絵を高く売っているんです!」という。大木が「B棟に泊まりたい」と言い出し、67階のスイートルームに泊まることになった(68階は社長の部屋)。理由は分からないがこの直後「わしは帰る!」と如月画伯が怒って帰った。

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コナンはエレベーターから出てきた社員が「すげえー車だった!」と言うのを聞いて、急いで見にいった。「黒組織だな!」と感じた。

ところが午後5時から24時の間に大木がナイフで刺殺され、お猪口を掴んでいた。この事件について、コナンたちは警視庁の日暮刑事に呼ばれ事情聴取を受けた。犯人捜しは「一番の疑いは常盤美穂」、ビルを強引に建設させた大木がらみと「お猪口」繋がりで進めることになった。お猪口は絵を描く皿に似ているという。「お酒ならお前も?」と灰原に声を掛けるコナン。(笑)「確かにお酒は彼らのコードネームよ」と。

さっそく少年探偵団(灰原は兄に因んだ映画へ)が風間のマンションを訪問した。風間からは何も聞き出せなかった。次に如月鋒水、閉ざされた部屋で絵を描いていて、「警察の真似をするな!」と叱られ、絵をプレゼントされて、追い出された。(笑)

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翌日、灰原も加わって少年探偵団が原を訪ねると、原がケーキナイフを持って倒れていた。そこにお猪口があった。でも血が付いてなかった。日暮警部は「連続殺人事件」と判断した。灰原が「黒組織ではない!」と言うが、コナンは???だった。常盤社長はこの状態でも予定どおりビルオープンセレモニーを行うとして招待状が小五郎に届いた。この町ではコナンたちは第1作で有名人だったから、そこに少年探偵団の名もあった。

黒組織のジンとウオッカ。明野明美の部屋で灰原からの留守電を待っていた。灰原はすぐに気付いて消したが、キャッチされていた。「ツインタワービルでのオープニングパーティーで会えるぞ」とジンが微笑んだ!

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電話する灰原を博士とコナンが捕まえた。コナンが「亡くなったお姉ちゃんに電話するのは危険」と注意すると、「私には居場所がない」と灰原。😢

ツインタワービルのオープニング日。常盤社長は警察のビル立入を断った。コナンたちがパーティーに参加。大きな「夕日の富士山」の絵飾ってあって、コナンはB棟からは富士山が見えないことを確認した。

開宴に先立ってクイズ「30秒時間当てゲーム」があって、なんと小五郎が当選しムスタングを手に入れた。(笑)。

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いよいよ会長挨拶。常盤会長が舞台に登場し照明が落とされ幕が開くと、会長が富士山の絵をバックに首を吊っていた!

コナンは「富士山の絵がこういうことだったのか!」とすぐにこの事件のカラクリを解いた!そして隣のB棟を見て「あの人が犯人なら、これが動機だ。しかし、あの事件は?シェルフのウイスキーを見て、「そういう意味か!事件の全貌が見えた」と呟いた。全く分かんないよ!(笑)

その時A棟の地下4階電気室で爆発は起こり、コンピューターが炎上。火炎がビル内に入ってきた!

エレペターによる避難は子供たちが優先、大人は階段を使いことになったが、乗員制限でコナンは大人として行動。

コナンたちはA棟ビル火災からどのようにして脱出できたか、そして犯人は誰か?特にコナンと蘭、コナンと灰原の大活躍が見どころです。😊

感想:

「緋色の弾丸」に比べると子供っぽいアクション作品のように見受けました。

連続殺人事件の犯人?を「眺望権」に絡めるという設定はうまいですね。眺望権の問題は、日照権も同じで、裁判での決着は難しい。それだけに揉めるし、恨みは大きい。先住権があって眺望が犯された場合、どこまで我慢するかの問題がありますが、「殺したい!」という気持ちがわかります。(笑) ましてやその道の大家ともなればなおさらで、許せないでしょう。

犯人がふたりいた!「ハッキング」というネタに唖然とさせられましたね。この推理は無理、アクション繋がりだけ!😊

後半のビル火災からの脱出、これは「タワーリング・インフェルノ」(1974)を超えるもので、ムスタングで隣のビルに飛び移るというもので、物理的根拠は灰原、コナンが実行して大成功でした。😊

灰原は科学的根拠で仕事をする人、コナンは感の人。これがよく分かり、「緋色の弾丸」の灰原の行動がよく理解できました。(笑) コナンと良いコンビですね!

黒組織のジンとウオッカふたりの関係はまだ明かされていませんが、ジンが兄貴のようですね。悪だけど憎めないところがある。(笑)

灰原と黒組織の関係は、劇場版ではこの作品で初めて描かれたようですが、灰原は黒組織に付け狙われていて、ジンが「楽しみは先に取って置く!」と。これは大変だ!夜起き出して姉に電話する姿、姉を思い出して泣く哀は応援したくなります。何も知らない歩美、光彦、元太がそっと手を差し伸べる、分かるんですかね!こんな風景が愛しいです。ラストで哀が恥ずかしそうに歩美に光彦に元太に感謝するシーンが微笑ましいですね!少年探偵団の見どころですかね!

少年探偵団の中での歩美と光彦の悩み!とても微笑ましく聞きましたよ!(笑)

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主題歌:倉木麻衣「always」

声優:

江戸川コナン高山みなみ)、毛利蘭(山崎和佳奈)、毛利小五郎神谷明)、鈴木園子(松井菜桜子)、阿笠博士緒方賢一)、岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)、ジン(堀之紀)、ウオッカ立木文彦)、宮野 明美玉川紗己子)、常盤 美緒〈藤田淑子〉、大木 岩松(渡部猛)、沢口 ちなみ(久川綾)、原 佳明(橋本晃一)、風間 英彦(小杉十郎太)、如月 峰水(永井一郎)、他。

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