映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「ブラック・ウィドウ」(2020)

f:id:matusima745:20210712132125p:plain

アベンジャーの主要メンバーとして10年間作品を引っ張てきた女性ヒーロー・ナターシャ・ロマノフ。「アベンジャーズ/エンドゲーム」で下した決断が衝撃的でしたから、どうしてももう一度見届けたいと期待していましたが、待たされました!やっと観ることができました。😊

これまでの作品以上に輝きを増すというナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)でした。そして子どもを持つことは出来なかったが、すばらしい妹エレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)を後継者として去るという、この作品は観ておくべき作品でした!

舞台は2016年の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」直後の世界。ソコヴィア協定違反でアベンジャーズが分裂した時期で、ナターシャは「自分の生き方」を探すと過去の痕跡を巡る旅に出て、妹エレーナと再会。そこで自分を暗殺者へと変えた極秘スパイ養成機関レッドルームが存在していることを知り、今ではバラバラになっているかっての家族を再結集して、レッドストームと戦うという物語。

アベンジャーの大物キャラクターを欠く作品?と思えますが、とんでもない。女性ヒーロー・ナターシャとエレーナの二人で十分にこれらに対応できるという、スカーレット・ヨハンソンとフローレンス・ピューの魅力溢れた、女性時代に求められる作品です。

そして他アベンジャーズ作品にはない“女性スパイアクション”であり、彼女たちの成長や家族の物語となっています。

アクションはどうか、宇宙船や兵器は出て来ないですが、地上での格闘技か主体で、ヒロインふたりのしなやかなアクションにカーアクションやスカイダイビングを取り入れるなど、ばっちり見せ場を作った作品になっていましす。

本作最強のビランとしてのタスクマスターキャプテンアメリカホークアイのような達人の戦闘スタイルを瞬時に再現出来るといううまい設定になっています。(笑)

忘れてはいけないのがアベンジャーズの匂いのする作品であること。アベンジャーズのメンバーは出てきませんが、いたるところにトリビアが埋め込んであり、知らず知らずのうちに、アベンジャーズの世界感を味わえ、建造物の火災や崩壊もしっかり継承されています!

監督:「さよなら、アドルフ」「ベルリン・シンドローム」のケイト・ショートランド脚本:エリック・ピアソン、撮影監督:ガブリエル・ベルスタイン、音楽:ローン・バルフェ。

出演者:スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーバー、レイ・ウインストン、ウイリアム・ハート、レイチェル・ウィズ、オルガ・キュリレンコ、他。とても豪華です!

あらすじを駆け足で・・

1995年、オハイオ州ナターシャ10歳は、母メリーナ、父アレクセイ、妹エレーナ6歳はオハイオで血の繋がりのない疑似家族でしたが幸せな生活をしていましたが、スパイ行為が暴露しシールドに追われてセスナ機でキューバに脱出しました。ここでナターシャとエレーナはレッドルームと言われる極秘スパイ養成機関の支配者ドレイコフ(レイ・ウインストン)によって両親から切り離され、ここで冷酷無比な暗殺者として育成されことになった。

2016年、ノルウエーナターシア(スカーレット・ヨハンソン)はソコヴィア協定違反で追われ、ノルウエーに脱出。そこで調達屋メイソン(O・T・ファグベンル)に運転免許手や車、所要のものを準備してもらうが、その中にブタペストの家にあった手紙があった。ところが謎の仮面人から荷物の点検を受け、河に放り込まれてしまった。この人物、ナターシャと同じ戦闘スタイルで攻撃してきて歯が立たなかった。手紙の中に妹エレーナの写真があり、列車でブタベストの隠れ家を訪ねることにした。

ロッコ。ブラックウイドウ隊員エレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)はレッドルームの洗脳を解くワクチン(赤い薬)を手に入れて脱走し、自由の身になっていた。

f:id:matusima745:20210712132202p:plain

ブタベストの隠れ家ナターシャが隠れ家を訪ね、エレーナと出会った。ふたりの挨拶代わりの格闘が凄い!エレーナが包丁を手にし、ナターシャは不ライマンで戦い、カーテン布で首を絞め合う。(笑)エレーナは茶目っ気たっぷりで、お姉ちゃんを尊敬するが、レッドルームを逃げたことで苦労させられた反撥もあるようです。

エレーナが「スーパーヒーローを待っていました!レッドルームを壊滅させよう」と言い出すが、「ドレイコフもその娘の私が殺した!」とナターシャには理解できなかった。

f:id:matusima745:20210712132354p:plain

隠れ屋に2人のブラックウイドウと仮面人が襲撃してきた。ふたりはアパートから脱出、ビルを伝い、オートバイ、車を乗り継ぐ激しいカーチェスの末にビルに突っ込み、かってバートンと隠れた下水道に身を潜め、負傷したエレーナの傷を治療することで、一気に姉妹の関係が縮まっていった。ナターシャはデッドルームが存在しドレイコフが生存している事実を認識した。レッドルームはどこに存在するのか?父アレクセイ(デヴィッド・ハーバー)から聞き出すことにした。

父アレクセイはロシアの刑務所にいた父はキャプテンアメリカに対抗してロシアが生み出した超人兵士レッド・ガーディアンと言われたが、ナターシャの脱走で捉えられ、今ではその姿を刺青にして獄中でそのころの自慢話で過ごす毎日だった。(笑)

ナターシャはメイソンから古いソ連製ヘリ、オームの上祐がソ蓮から買い付けたやつ(笑)、を手に入れ、ホウイトスーツで、エレーナの操縦で刑務所に向かった。あらかじめ手紙をもらっていたアレクセイが刑務所の屋上に走り出る。ナターシャがスリングロープで降下して父を救出、エレーナが刑務所の奥の氷河に向けてバズーガを撃って“雪崩”を起こして脱出を援護するという大がかりな作戦だった。無事救出した父親をエレーナがバカ親父と殴り飛ばした!(笑)

f:id:matusima745:20210712132509p:plain

アレクセイは刑務所に入っていて分からないが、母親のメリーナ(レイチェル・ウィズ)は科学者でドレイコフに近かったからとサンクスペテロクルスへ行くことにしたが、オンボロヘリには無理で不時着!(笑)

母メリーナが営むブタ牧場メリーナは機関銃を構えて3人を迎えた。(笑)早速アレクセイはレッド・ガーディアンの服装に着かえ、4人でテーブルを囲むがアハイオ当時の雰囲気は全くない。

f:id:matusima745:20210712132538p:plain

ナターシャがレッドルームの場所を聞くと、メリーナは「勝てる相手でない!」と豚を部屋に入れてドレイコフの持つ精神コントロール技術をテストして見せる。(笑)ナターシャが「本当の家族でないから・・」と言うと、エレーナが「私は幼かったから、本当の家族だった!あんたがめちゃくちゃにした」と泣き出す。確かに1995年のアイオワでの家族ではエレーナは甘えっ子で両親に可愛がられていた。

エレーナが席を外すと、アレクセイが宥めに行った。ナターシャはメリーナと対峙することになり「私は捨てられた?」と話し出す。メリーナは「産みの母は最後まであなたを離さず、ドレイコフが殺したの」と語った。その後、メリーナがドレイコフから引き取って育ててくれたことを知り、エレーナへの感謝の気持ちが湧いてきた。一方のエレーナも懸命のアレクセイの説得で父親だと納得し始めたとろに、ドレイコフの放ったブラックウイドウたちが侵入。アレクセイは矢で睡眠剤を撃たれ、ナターシャとエレーナはメリーナが注射して、空に浮かぶレッドルーム基地(艦)に運ばれていた。メリーナはナターシャと入れ替わるという奇策をとって、レッドルームに乗り込んだ。

レッドルーム基地(艦)ドレイコフはエレーナ(ナターシャ)を迎え、エリーナは脳改造、ナターシャは殺せと指示したが、エレーナが「アベンジャーよ」と回答するので面を外すとナターシャだった。「世界は自分の思うままだ」と世界中のブラックウイドウネットワークを見せ、「あんたは良いプレゼント(娘・アントニア)をくれた」と仮面人こと“タスクマスター”オルガ・キュリレンコ)を「どんな相手の身体の行動も完全コピーできる能力を持っている」と紹介した。

ナターシャはタスクマスターらと激しく格闘。一方、エレーナ、メリーナ、レッド・ガーディアンは駆けつけるブラックウイドウたちと格闘。エレーナはナターシャの決めポーズで戦う。(笑)エンジンを爆破し、苦戦するナターシャを助け、赤い薬を撒いてブラックウイドウたちを開放した。

炎上するレッドルーム基地(艦)から脱出父母はヘリで脱出するが、エレーナは逃げ遅れてそのまま空中に放り出された。ナターシャがパラシュートをもってこれを追った。無事地上に降りて、ナターシャはタスクマスターと素手で対決。そのマスクを取って顔を見て「ごめん!」と謝った。何の罪もないのに手を掛けたドレイコフの娘だった。ナターシャは「あとは任せて!」とヘリの父母とエレーナを見送った。

f:id:matusima745:20210712132605p:plain

感想:

戦い終えたナターシャの呟き「ここには家族なないと思っていたがあった、脱獄させて調整役でもやるか、あのキャプテンアメリカとトニースターク」が「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のラストシーンに繋がるというエンディング。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(’13)でウルトロンの攻撃を一時的に避けてバートン家で過ごす中で、バートン家族を見ての強い家族への憧れと「子供は生めない」と告白してのブルースへの恋心の謎。そして「アベンジャーズ/エンドゲーム」でバートンを救い、アベンジャースの将来のために下した重い決断。ナターシャの人生の秘密が明かされ、これらの謎が全て解かれるという見事な脚本でした!アントニオへの贖罪がナターシャの人生を決めたと涙が出ます。美しいナターシャの姿が一層忘れられなくなりました。😊

キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー」で見せたカーアクションを再びタベスト市街で、そしてヘリキャリアーに似たレッドルーム基地(艦)の崩壊。すこしCGの目が粗かったですかね!笑いも一杯の作品だった。

何といってもエレーナ・ハロワ役のフローレンス・ピューの登場。「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」からの変化!明るいひょうきんでいて、強い!すばらしいキャラクターの登場となりました。次作の紹介がありましたが、目標がバートンとはちょっと痛い。楽しみにしています。

                              ****