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日曜劇場「日本沈没-希望のひと―第3回」

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第3回「守るべきは経済か?人命か?」

 あらすじ:

「関東沈没が1年以内に始まる、確率は50%」という田所博士(香川照之)の分析報告を総理官邸で聞いた天海(小栗旬)は、避難対策の緊急性を強く訴えた。しかし、里城副総理(石橋蓮司)は田所を詐欺学者と決めつけて相手にせず、東山総理(仲村トオル)もすぐには決断できないでいた。

東大地震研究所の世良教授(國村隼)が研究所を辞めたことから毎朝の記者椎名が動きだした。

天海とともに危機感を募らせる常盤(松山ケンイチ)に、毎朝の記者・椎名(杏)が接触してくる。彼女は田所が総理官邸に招かれたことで、ただならぬ事態が起きていると感じていた。

その夜、常盤は常盤グループ会長で父親の統一郎(小野武彦)に呼ばれた。そこには里城がいた。同期である天海の人間性や関東沈没説に対する見解を聞かれ……。

日本未来推進会議で関東沈没への対策を議題に検討会が開かれた。その席で天海が、地球物理学の世界的権威であるアメリカの教授・ジェンキンスモーリー・ロバートソン)が田所博士の分析を支持したことを告げると、会議は一気に緊迫感を増す。各省庁の代表がそれぞれの視点から論争が繰り広げられる中、国民にどう伝えるかで天海と常盤の意見が割れてしまう。

そして、その裏には里城副総理の影が…。四千万人の国民の命か…国の経済か…。天海が決断へ、一歩踏み出す。

ここからねたばれです(要注意)

天海のアパートに妻・香織(比嘉愛未)が色々考えた末の結論だと離婚して九州に引っ越すから離婚を認めが欲しいとやってきた。天海はあっさりとこの離婚炉解けにサインした。

常盤は会社に父統一郎を訪ね、「(会社が面倒見ることになった)世良教授から重大な秘密を聞いたか」と尋ねたが、返事はなかった。

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東山が「不動産を買う動きが拡散している、極秘情報の漏洩は困る」と里城副総理に苦言を呈すると「俺を首にしてもいい、あなたの力でどこまで政権を維持できるか見てみたい」と脅す。

常盤からホテルのバーに誘われ、「里城先生が情報を漏らしている」と話す、天海は「さすが里城先生!」と思った。田所博士からもらった新しい情報「関東沈没の開始は半年、確率は70%」を伝えた。バーには椎名がいて、この会話を傍聴していた。このあたりちょっと安っぽい!

朝、椎名は食事時、それとなく母親(宮﨑美子)に「弟が居る長崎にいったら!」と勧めた。

日本未来推進会議。常盤が「情報を明確に示す!」と主張、天海も「避難には時間があかる。一気に情報を開示すべき!」とこの考えを支持した。いかし「各省庁、地方自治体と段階的に開示すべき!」の意見が強い。決を採って「段階的に開示する」と決まった。天海は「遅れる!」と思った。ふたりが対立しているがいずれ理解し合うでしょう。

椎名が銀座のバーで傍聴した会話を記事にして、天海に見せ「自分の使命だか怖い、発表してよいか?政府に合わせます」と判断を求めてきた。天海は「政府に発表はない」と応じると「事態は切迫している。私が書きます!」と去っていった。

椎名は編集長に記事を提出したが「これは出せない。出したら廃刊になる」と断られた。

天海は総理、副総理に「記者が嗅ぎつけている。発表すべきだ」と進言したが、副総理は「握り潰せ!」嘘つけ!」と言い、総理は「2か月以内に、慎重にやる」と。官房長・長沼周也(杉本哲太)が「兆候がない!」と発言。天海が「兆候がなく地震はやってくる」と反論した。

天海は椎名に会い「記事は出るか?」と確認すると「記事は出ない。編集長が政府側の報復を恐れている」という。天海は椎名を「一緒に闘おう」と説得して記事発表に漕ぎつけた。

新聞記事、TVニュースで報道され5あ。SNSは大混乱!

日本未来推進会議。「リークしたものはいないか?」「国家秘密を洩らした者はいないか」と犯人捜しが始まった。

感想:

今まで嘘ついたんだから、嘘つけばよい」という里城副総理。これに従う総理、官僚、財界。まるで今の政治世界を見たような風景でした。よくぞ選挙の中で放送しました。(笑) 石橋蓮司さんの演技が迫力あってよかった!

今回の問題は、情報の開示時期と秘密保持。とても考えさせられる内容でした。

誰しも関東沈没など信じたくない。しかし、起きたらどうする、とんでもない災害になる。未来を考える人が必要です。

情報開示で「逐次情報を開示し、各自治体まで広めていく」という椎名のやり方に、「途中で歪曲され混乱を招く、一気にだ!」と天海が反対。ここはどちらの言い分も正しい。開示する時期、内容を見ないと判断はできない。

大きな危機対策構想の中で(目先を追うな!)、何をいつ、どう公開するかという視点から伝え方を決めるべきで、初動ではなによりも総理の決意が大切です。

情報が漏洩するなかでは、混乱を防ぐため、早期に国の情報開示が必要。天海が汚い手を使って開示しましたが、こうでもしないと政府が動かない。(笑)しかし、この時期、この新聞報道内容はまずい。大混乱でしょう。

総理が「2か月待って!」という根拠?遅すぎます、初動の失敗を早く挽回すること。もう起こってきまったこと。誰が情報を漏らしたかなど仔細なことです。

里城副総理からの地震情報漏れ。田所博士の研究を内閣府の下に置いたが、この人のコントロールが出来るか?(笑)、わが国の緊急事態下の情報管理はどうなっている。

天海が離婚して福岡に住むという妻の離婚届けにサインしたこと、椎名が母親・和子(宮﨑美子)に長崎の弟のところにいったほうがいいと勧めたこと。これが国民の心情でしょう。これに応える情報開示が必要です。

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