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「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」面食らった!さっぱり分からなかったが、凄かった!

 

本作は4月より放送がスタートするテレビアニメ第3期鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」を盛り上げるための企画。

激闘を繰り広げたアクションシーンと心を揺さぶる物語が話題となったアニメ第2期「遊郭編」の第10話、第11話と、新エピソードで世界初公開となるアニメ第3期「刀鍛冶の里編」の第1話から構成され、日本を皮切りに世界95の国と地域の映画館で順次上映するというもの。

監督:外崎春雄、原作:吾峠呼世晴脚本制作:ufotable撮影監督:寺尾優一、編集:神野学、音楽:梶浦由記 椎名豪、アニメーション制作:ufotable

声優(役)花江夏樹(竈門炭治郎)、鬼頭明里(竈門禰󠄀豆子)、下野紘(我妻善逸)、松岡禎丞(嘴平伊之助)、小西克幸(宇髄天元)、逢坂良太(妓夫太郎)、沢城みゆき(堕姫)、河西健吾(時透無一郎)、他。

この作品を前作「無限列車」編が楽しめたので、TVアニメを全く観ていないが、大画面大音響の中で皆さんと一緒に楽しめる作品ということで、公開第1日目の初回で鑑賞しました。

当然子供、学生さんの姿なないですが、なんと中年女性で埋まっていました。これはもう異変だ!と思いました。(笑)面食らいました!さっぱり分からなかった!(笑)予習が必要だった!1億5000万(発行部数)のアニメフアンを対象にした映画だと感じました。所見は、入場者特典として配布された「上弦集結本」をもとに書きます。(笑)


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あらすじ&感想

「立志編」から「無限列車編」まで一気に進んで(初心者は理解できないでしょう、特典冊子が配布されます)、「遊郭編」に入る。

美しい遊郭の街。激しい戦闘の中で「猪之助がやられた、宇髄さんの側を離れる」と炭治郎の声で第10話に入る。特典冊子を読まないと何が起こっているのか分からなかった

第10話「絶対にあきらめない」

倒壊した建物の側で目が覚めた炭治郎と禰豆子。戦いに敗れた炭治郎を、鬼の上弦の末席に位置する妓夫太郎が「逃げるか、みっともない、ひとり生き残って阿呆か、弱い人間が俺を斬れるか、妹と一緒に鬼になれ!」と蹴とばした。妓夫太郎がかって人間であったころの自分に投げかけられた汚い言葉を投げてくる。この言葉に炭治郎は奮い立ち、頭突きで妓夫太郎にぶつかると妓夫太郎が怯んだ。そこに姿を消していた宇髄が介入してきた。さらに傷ついた猪之助、善逸が戻ってきた。堕姫は遊郭の屋根からこれを観戦しながら、帯を投げてくる。

激しい戦闘が始まった。この戦闘を心配そうに見ている三人の女性がいる。なんと宇髄の女房だというからびっくり!(笑) 禰豆子が必死に兄を庇う。追い詰められた妓夫太郎が毒刀を振るう。混戦の中で炭治郎が振るった日輪刀で妓夫太郎の首が、そして堕姫の首が飛んだ。

第11話「何度生まれ変わっても

妓夫太郎が放った毒に宇髄、炭治郎、さらに猪之助、善逸がやられるが、なんと禰豆子が解毒の術を持っていて救助した。猪之助は自力でこれを解いた。西洋にはこういう猪がいるらしい。(笑)

禰豆子によって毒から覚めた炭治郎は、ふたりで妓夫太郎と堕姫の首を捜しに走った。するとふたつの首が戦いに負けたことで言い争っていた。妓夫太郎が「お前さえいなければ、お前さえ生まれてこなければ負けなかった」と堕姫を罵倒していた。

炭治郎は「君たちのやったことは許せないが、ふたりで罵るな!」と妓夫太郎の口をふさいだ!これを聞いていた堕姫が泣いて、消えた。

妓夫太郎が、ふたりの過去を話し出す。妹の名は梅と言い、実は亡くなった母親の名だという。母は最下級の女郎で、自分が生まれたときは迷惑と言われ、殺されそうになりながら生きてきた。醜い、臭いと石を投げられ、罵詈雑言を浴びせられて生きてきた。しかし、妹が美しい子として生まれたことで気持ちが一変して取り立ての仕事につき、劣等感が吹っ飛んだという。しかし、これは梅がヘマをやるまでだった。

梅が遊郭に登り客の目を潰したことで生きたまま焼かれた。妓夫太郎は女将とこの男を殺し梅を奪い、雪の中で抱いて耐えていた。そこに男が現れ「お前が鬼になれば娘は救えると言われ、鬼になった。しかし、心残りがある」という。「もっといい店にいたら、いい花魁になったら、普通の娘であったら違った。俺と一緒になったから悪くなった。それで客の目を潰した」と言う。この話を聞いた堕姫が姿を現した。

妓夫太郎が「ここは地獄、お前はあっちへ行け!俺にはついてくるな!」というが、堕姫がついてきて「さっきは御免」と謝る。妓太夫は「ふたりで一緒だ、何も怖くない」と喋ったことを思い出し、堕姫を背負って闇に消えた。炭治郎と禰豆子は空に登る魂を「仲直りできたかな!」と見ていた。

炭治郎と禰豆子も一歩間違えば妓夫太郎と堕姫になっていたかもしれない。この悲しい運命の話に泣けます!演じる逢坂良太さんと沢城みゆきさんの声の演技がすばらしい!

まとめ

見所は第10話「絶対諦めない」の派手なアクションで高揚した気分になり、このあと第11話「何度でも生き返る」で、敗れた堕姫と妓夫太郎の兄妹が再生を誓う悲しい話に大泣きでした。

はっきり言って10話はこの戦闘に至る経過が全く触れられず、炭治郎が崩壊した建物の中から立ち上がり、妓夫太郎の罵声を受けるところからのスタートで、物語にくっ付いていくのがやっとでした。一見さんお断りという感じでした!

しかし、音響と、曲がすごく戦闘シーンに合っていて炭治郎のヒノカミ演舞、帯や血刀が飛び交う派手な戦闘シーンに、唖然と魅入っていました。

妓夫太郎の死を知った鬼の始祖・鬼舞辻無慘が上弦の鬼たちを無限城に集め檄をとばすシーン、鬼たちの造形と声優の声でそのキャラクターを想像することになりますが、造形の自由奔放さに驚かされました。これが鬼滅の面白さなんでしょうね!

最後の「刀鍛冶の里」編。恋柱の甘露寺蜜璃の派手な容姿と鷹揚な性格が紹介され、謎めいた霧柱の時透無一郎と不死川玄弥がちらっと姿を見せるだけで、ほとんどドラマになっておらず拍子抜け。しかし、これからどんな鬼物語になっていくとかと期待しています。

鬼滅作品は剣術アクションだけでなく、古きよき日本の風物、精神性がしっかり描かれる作品と位置付けていましたから、今回は物足りなかった。次回はしっかり予習して臨むことにします。(笑)

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