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「SING シング ネクストステージ」(2021)音楽、歌曲選定と声優陣の歌が圧巻!

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イルミネーション・スタジオによる3Dアニメ。誰もが知る名曲やヒットソングを満載して描いたミュージカルコメディアニメ「SING シング」の続編。

動物たちのキャラクターはしっかりしており、ひとつひとつのシーンはいろいろ仕掛けありリアル感ありで、面白い。しかし、物語を通じてのテーマが見えてこないというのが前作の所見。さて今作は?故郷・津山のB'z稲葉浩志さん出演ということで駆けつけました!

字幕版にするか吹替版にするかは、迷いなく吹替版です!

監督・脚本:ガース・ジェニングス、編集:グレゴリー・パーラー、音楽:ジョビィ・タルボット、吹替版音楽プロデューサー蔦谷好位置日本語歌詞監修:いしわたり淳治吹替版音響監督:三間雅文

吹替版声優:内村光良(バスター・ムーン)、MISIA(ミーナ)、長澤まさみ(アッシュ)、大橋卓弥(ジョニー)、斎藤司(グンター)、坂本真綾ロジータ)、田中真弓(ミス・クローリー)、大地真央(ナナ)、ジェシー(アルフォンゾ)、アイナ・ジ・エンド(ポーシャ)、Akane(ヌーシー)、大塚明夫(ジミー・クリスタル)、木村昴(ダリウス)、山寺宏一(クラウス)、井上麻里奈(スーキー)、山下大輝(ジェリー)、林原めぐみ(リンダ)、三宅健太(ビッグ・ダディ)、奈良徹(ノーマン)、佐倉綾音(ブタのアデリーヌ)、竹内アンナ(ウサギ)、稲葉浩志(クレイ・キャロウェイ)。

字幕版に負けない声優陣とのこと! 

あらすじ:

コアラのバスター・ムーンが再建に成功した「ニュー・ムーン・シアター」は地元で人気となり、連日満席の活気にあふれていた。しかし、バスターには、世界的なエンタテインメントの中心地レッド・ショア・シティにあるクリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するという、さらなる夢があった。そのためには、クリスタル・エンターテインメント社の冷酷な経営者ジミーのオーディションに通過しなければならない。どうすればジミーの気を引くことができるか考えたバスターと仲間たちは、伝説のロック歌手で、今は隠遁生活を送っているクレイ・キャロウェイを自分たちのショーに出演させることを思いつくが、そこにはいくつもの大きな困難が待ち構えていた。バスターたちはこれをどう乗り越えたか。

感想:

音楽、歌曲選定と声優陣の歌が圧巻!歌がよくわからない私が各シーンを見ながら、シーンによく合った歌だと思うのですから間違いない。音楽の力を感じます!(笑)

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そして、世界的なエンタテインメントの中心地レッド・ショア・シティにあるクリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するというのだから、その舞台装置、「この世界のかなた」という宇宙SF舞台は前作を超えたスケール感のあるものでした。

さて物語、

歌を見せるエンターテイメント作品ということで、殊更に箴言なテーマはないですが、夢を追う大切さ、みんなで力を合わせればどんな大きな夢だって叶えることを説います。そして前作を引き継いだ動物たちのキャラクターがすばらしい!

「ニュー・ムーン・シアター」を視察したクリスタル・タワー・シアターのスカウト:スーキーに「こじんまりしたショーで、メジャーでは通用しない」と貶されたが、ナナの「夢を追うものに挫折は付き物、自分を信じてやりなさい」や困難に遭遇して「勇気!」が大切と説くなど、それなりの名言があり、“そうだな”とストーリーを追うことができます。

ストーリーの軸は、妻を亡くして15年間引き籠ったキャロウエイをいかに出演させるか、そしてショーアップのためにジョニーにダンス高所恐怖症のロジータにロープによる空中遊泳、恋愛経験のないミーナにラブシーン、芝居経験のないジミーの娘:ポーシャに演技させる苦労。いろいろ工夫してこれを克服していくわけで、そのエピソードは書くほどのものではなさそうですが、ジョニーがストリートダンサー:ヌーシーに鍛えられるところが面白かった。(笑)

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しかし、ミス・クローリーとバスタが説得に失敗したキャロウエイを、彼の館に留まってアッシュが歌で説得し、ラストでふたりがステージで歌う「終わりなき旅」。本作のテーマ“ネクストステージ”をイメージでき感動ものでした。稲葉さんでなければ伝わらない感情が伝わってきて、ストーリーなんぞはどうでもいい、このシーンだけで大感激という、感動物語になっていました!

ステージになかなか現れないキャロウエイを歌で誘い出す長澤さんの歌もよかったですよ!

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劇場には多くの子供さんたちがいましたが、劇場への忍び込みや逃亡など冒険要素やユーモアをたっぷり取り入れ、小難しいことを言わず、誰がみても楽しめるというエンターテイメント作品になっていました。

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